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キボシアシナガバチ個体間の優劣
2008年8月上旬
キボシアシナガバチ(Polistes nipponensis)巣の定点観察。
予測不能の行動で観察するのは難しいのですが、優位行動が偶然撮れていました。
おそらく女王からワーカーへの攻撃です。
劣位者は全く無抵抗。
きっかけが全く分かりません。
女王様の虫の居所が悪かったのでしょう。
アシナガバチはミツバチのように化学的にワーカーを統制する(女王物質の分泌)のではなく、実力行使で統治するらしい。
上位個体から攻撃されるワーカーは卵巣の発達が抑えられるのです。
巣内の順位制が乱れると生殖雌(産卵個体)の交代が起こってしまうらしい。
創設女王のマーキングに失敗して個体識別が出来ていないことがつくづく残念。
今後の課題です。
つづく→シリーズ#42
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