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2011/03/25

カバキコマチグモ(蜘蛛)の交接



2007年7月下旬

ススキの葉をチマキ状に緩く巻いた住居が並んでいるのを見つけました。
一つにはカバキコマチグモ♂(Cheiracanthium japonicum)が待機している姿が透けて見えました。
ピンと来て葉巻住居ごと切り取って持ち帰ると、2日後に交接が見られました。
残念ながら前半は見逃してしまいました。
カバキコマチグモは雄性先熟です。
♀が成体になるや否や♂は脱皮室の仕切りを噛み破り、♀の前方から♀の体の下に反転して仰向きにもぐり込み、胸板を接する体勢で交接するらしい。
(参考:『クモ生理生態事典』)


交接が済むと♂は移精器官の触肢を口で掃除して♀から離れました。
交接直後の♀を捕らえて外雌器を観察してみましたが、私の目にははっきりした交接プラグは認められませんでした。
脱皮室には♀の抜け殻が残されていました。


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