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キアシナガバチ女王がアリを撃退
2009年6月中旬
キアシナガバチ(Polistes rothneyi)創設女王に個体標識してから2日後。
度重なる捕獲・麻酔・標識のストレスで女王が廃巣しないかと心配しましたが、無事に残ってくれてマーキングもしっかり残っていたので一安心。
軒下の天井を一匹の黒い働きアリが徘徊していました。
在巣の女王は油断無くその動きを見張ります。
巣に近付きすぎると攻撃を加えて追い払います。
板に大顎?がぶつかる音が聞こえました(♪チャッチャッ)。
蟻はアシナガバチの天敵として知られ、巣を襲って中の卵や幼虫を狩ります。
アシナガバチも防衛手段として巣柄を細くして侵入路を限定すると共に、外出前には巣の表面に蟻避け物質を塗布して対抗します。
ワーカーの羽化を控えたこの時期、女王は外出を最小限に留め、ひたすら巣を守ります。
つづく→シリーズ#7
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