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ヒメベッコウによるクモ貯食後の育房閉鎖
2008年9月下旬
待てど暮らせどヒメクモバチ(旧名ヒメベッコウ)の仲間(種名不詳)♀Scが獲物を持ち帰らないので監視に飽きてきました。
しかし目を離した隙に、いつの間にかクモを狩って泥巣の育房に搬入したようです。
こちらに向けた顔の眼列からハエトリグモの仲間らしい。
どのタイミングでクモの体に産卵したのかも見逃してしまいました。
♀Scが留守の間に細い草の茎を使ってほじくり出そうとしたものの、巣房の入り口が狭くて失敗。
拉致されたクモは突付いても身動き一つしないので、確かに蜂の毒針で麻痺させられているようです。
やがて蜂が帰巣したので慌てて脇へどいて観察を続けました。
(映像はここから開始。)
獲物を悪戯されたことに気付いたのか、♀蜂は育房を点検すると開口部を塞ぎ始めました。
初めは育房の周りの土を削り取って再利用。
次に外で巣材を集めてきては少しずつ閉鎖していきます。
通常の巣作り工程と同様に、口に咥えた巣材を唾液(吐き戻した水?)で湿らせて泥巣に置くと、腹部を前屈して腹端をこて代わりに使って泥を塗り付けます。
後日、この泥巣を発掘したところ、貯食された獲物はマミジロハエトリ(Evarcha albaria)成体♀と判明しました。
つづく→シリーズ#12
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