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2011/02/27

キボシアシナガバチ女王の帰巣と創巣



2008年5月下旬

巣の近くでしばらく待機していたらキボシアシナガバチPolistes nipponensis)創設女王が外出から帰巣しました。
集めてきた巣材で早速、初期巣作りに取り掛かります。
巣を支える大切な巣柄の部分です。
大顎を使ってパルプを足していくようで、巣柄を中心にぐるぐる回ります。
風で葉が激しく揺れても平気で作業を進めます。
人間なら振り落とされたり目が回ったりしそうです。
「こんな建築現場は嫌だ」
これまでフィールドで似たような棘状突起を裏に持つ草の葉を見かけたことがありましたが、アシナガバチの巣の作りかけとは知りませんでした(フィールドサイン)。
何か植物病理学的な異物(虫瘤など)かと勝手に想像して見過ごしていたのです。 


《追記》
2日後に再び見に行ったところ、残念ながら作りかけの巣柄は葉裏から脱落していて女王の姿も見えませんでした。
前日の風雨に耐えられなかったのでしょうか。 


《追記2》
さらに2日後、全く同じ位置に初期巣が再建されていました。
女王は留守でしたが巣房2室で産卵済み。
という訳で定点観察シリーズは続きます。
お楽しみに。

つづく→シリーズ#3

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