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ネコハエトリ♂(蜘蛛)に鏡を見せてみた
2009年5月中旬
ハエトリグモは優れた視覚をもつ動物なので、鏡像反応を調べてみました。(ミラーテスト)
繁殖期のネコハエトリ♂(Carrhotus xanthogramma)は配偶者を獲得しようと攻撃的になり、♂同士が出会うと喧嘩になります。
さすがに鏡像を自己と認識するほど高度な知能は無いものの、ライバル♂と誤認したようです。
両前足(第一脚)を高く振り上げる威嚇・攻撃行動を示し、鏡に突進しました。
しかし同一個体で何度も実験を繰り返すと反応が鈍くなるようです。
単なる虚像であると気づいたのか、あるいは勝てない相手に怖気ついたのだろうか。
クモ合戦(ホンチ)でも一度負けたネコハエトリ♂は気落ちして負け癖がつくらしい。
後半はなんとなく鏡を怖がってなるべく見ないようにしている印象です。
この実験は以前から自分で動画に撮りたかったテーマの一つです。
なぜか飼育個体(♂成体、♀亜成体)ではどうしても再現できませんでした。
野生の個体(野良猫)で試したらあっさりうまく行って拍子抜けしました。
撮りながら鏡の角度を調節するのが少し難しかったです。
【おまけの動画】↑
様々な野生動物(大型哺乳類、鳥類)の鏡像反応をアフリカで撮った話題の映像。
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