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2011/02/07

ネコハエトリ♂(蜘蛛)と精網



2009年5月上旬

ネコハエトリCarrhotus xanthogrammaの成体♂が丸太の隙間を利用して小さな網を張っていました。
2年前に飼育下で同じ行動を観察していたので、何をしているのかすぐにピンと来ました。
一般にクモの♂は成熟後に精網と呼ばれる特殊な網を張り、そこに精子を染み込ませてから触肢に移し交接(交尾)まで貯精します。
クモは間接交尾を行うのです。
交接の準備が整い、この♂は♀を探しに立ち去りました(映像なし)。
GW前後が丁度ネコハエトリの繁殖期らしく、この場所でもあちらこちらで♂同士が♀を取り合い盛んに喧嘩していました。
喧嘩と求愛行動の動画をこれからシリーズ化してお届けしますのでお楽しみに!

【追記】
(クモの)雄の触肢は、先がスポイト状になっていて、交尾のとき、自分の精子を雌に受け渡すのにも使われる。(『完訳ファーブル昆虫記 第4巻上』p55より)


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