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2011/02/06

キアシナガバチの刺針攻撃:♂♀比較




2010年9月下旬

軒下で営巣しているキアシナガバチPolistes rothneyi)の巣S10に多数の成虫が羽化してきました。
麻酔用ガス室を用いて在巣の蜂を一斉捕獲してみました。
しかし久しぶりの作業に緊張してもたつき、カウントやマーキングも禄にできないまま逃してしまいました。
持参したCO2ボンベが途中でガス欠になったのも想定外でした。




蜂に麻酔をかけたついでに、針刺行動を雌雄で比較実演してみます。
新女王と思われる♀はピンセットを使い摘み上げると腹部を曲げ毒針を出し入れしました。
麻酔から覚めた蜂は自衛のため激しく暴れるので、刺されないよう緊張しました。
♂の場合はどうでしょう。
♀と同様の刺針反射を示すものの、針がないので威嚇(ブラフ、擬態)でしかありません。
大顎で噛みつく素振りも見せませんでした。
という訳で、アシナガバチの♂はたとえ素手で掴んでも刺されることはありません。
アシナガバチの性別判定は触角や頭楯など色々ありますが、♂は♀よりも腹部の体節数が一つ多いことに注目。


【追記】
この日は隣の廃巣S9(寄生蛾に乗っ取られた)を採集しました。

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