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続・オオハエトリ(蜘蛛)の交接
2009年7月中旬
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オオハエトリの求愛と交接
体位を変えたオオハエトリ(Marpissa milleri)♂は逆側の触肢を用いて交接を続けます。
今度は運良く結合部がはっきり見えるアングルとなりました。
触肢の殻(?)が外れて中から基部血嚢と呼ばれるピンクの風船のような薄い袋が触肢の内側から飛び出しました。
これがリズミカルに膨張・収縮を繰り返し、触肢内に貯えられた精子を外雌器に注入します。
♂は尻ピクと左第4脚の痙攣(タッピング)が基部血嚢のポンピングに連動しています。
先程とは左右逆の歩脚が痙攣しているので、意味のある動きなのだろう。
移精が完了すると、右触肢を外雌器から引き抜きました。
膨らんだ基部血嚢が萎みゆっくりと触肢に格納されます。
左右二回の交接が済むと♂はマウント姿勢を解きました。
隙を見て後ろ(♀aの前方)に飛び退き、安全な距離まで機敏に離れました。
♀による共食いを恐れていたのですけど、危険な情事も無事に終わりました。
(つづく)
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