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2011/01/04

軒下を探索飛行するホオナガスズメバチ?




2010年6月上旬

ホオナガスズメバチの巣の定点観察記録。

この日は女王の姿なし。気温21℃。
 外被の様子もあまり変化がないようです。
ここしばらく肌寒い日が続いたので、廃巣になったのではないかと心配です。
軒下は暗いので、手鏡で日光を反射して巣内を照らし、巣盤をチェックしてみました。
やがて一匹の蜂が飛来し、軒下をしばらく飛び回っていました。なぜか巣のある場所とは違う梁を気にしています。
個体識別のマーキングを施していないので真相は分かりませんが、別個体の女王蜂が探索飛行していたのだろうか。
それまでの観察で創設女王が帰巣時に軒下で迷うことは一度もありませんでした。
ニッポンホオナガスズメバチの創設女王では二巣並行営巣の観察例が同じような軒下で報告されているので※、隣に新しく営巣を始めようとしているのかもしれない。
牧野俊一, and 山根正気. "ニッポンホオナガスズメバチの創設女王で見られた 2 巣並行営巣行動の観察." 昆蟲 47.1 (1979): 78-84.(PDF文献はこちら。)
似た外見の蜂でニッポンホオナガスズメバチに労働寄生する種(ヤドリホオナガスズメバチ)も知られているので、乗っ取る巣を物色していた可能性も考えられます。
あるいは単にクロスズメバチの仲間(Vespula属)が軒下を探索飛行していたのかもしれません。 
 

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