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2011/01/05

クロボシヒラタシデムシ♂は交尾中♀の触角を噛む性癖がある





2010年5月上旬


溜め糞で交尾するクロボシヒラタシデムシ

杉林の林床でタヌキの溜糞を発見。
特に臭くはなかったので近寄ってみるとクロボシヒラタシデムシOiceoptoma nigropunctatum)の成虫が何匹も集まっており、交尾中のカップルもいました。
♀の背後からマウントしている♂は動き回る♀の触角に噛みついて引っ張っているのが分かります。
これはヒラタシデムシの仲間に特有の交尾行動なのだそうです。

【追記】
『日本動物大百科10昆虫Ⅲ』p103によると、
シデムシ亜科の多くは、交尾をするとき、♂が♀の背中に乗り、大顎で♀の触角の左右一方を掴む。そして♂は交尾がすんだ後も触角を捕らえたまま♀の背中に乗っていることがあり、時に産卵がすむまで放さず、ほかの♂を寄せつけないこともある。







溜め糞について 
当地で溜め糞を行う野生動物としてはニホンカモシカとタヌキが考えられるのですが、どちらか私には分かりません。
草食動物の糞っぽくないからタヌキかな? 
ウンコロジーに詳しい方がいらっしゃいましたら是非教えてください。


【追記】
フィールド経験を積んでから見直すと、これはカモシカではなくタヌキの溜め糞ですね。
 


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