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スジアカハシリグモ幼体が脱皮に失敗
2009年11月下旬
色彩変異型のスジアカハシリグモ(Dolomedes saganus)幼体を10月に採集して以来、一ヶ月ちょっと飼育してきました。
気づくとガラス瓶の中で脱皮していました。
室温21℃。
確かに最近は食欲が無かったのですが、まさかこの時期に脱皮するとは全く想定外でした。
蓋の裏側に足場糸を掛け、ぶら下がった状態で脱皮中でした。
生餌として投入していた虫が狭い容器内で暴れて脱皮の邪魔をしているようなので、慌てて蓋を開けてやりました。
背甲が割れ、腹部も脱げたものの、歩脚がどうしても脱げないでいます。
容器内の湿度が低かったせいかもしれません。
そのうち抜け殻に引っかかった左の歩脚3本(L1, L3, L4)の根元から透明な液体が滲み出しました。
これは脱皮の際に分泌される潤滑液なのだろうか、それとも歩脚が傷ついて体液が漏れ出したのだろうか。
苦境に手を貸してやるべきかどうか悩みましたが、もしかしたら歩脚を自切して脱出するかと思って見守りました。
やがて洩れた体液も乾き、クモはぐったりと動かなくなり死亡。
飼育下で越冬できず残念無念。
またもやスジアカハシリグモの成体を得られませんでした。
幼体の飼育は難しいなー。
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