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オオスズメバチ新女王の吸水
2009年11月下旬
林床をよろよろと彷徨っていたオオスズメバチ(Vespa mandarinia japonica)が偶然行き着いた杉の幹を登り始めました。
巣穴からの距離は約5m。
巣材集めでも樹液目当てでもなく、ただの休憩みたいです。
疲れ切った蜂は幹を伝い落ちる水滴を飲み始めました。
ようやく落ち着いてくれたので♀の特徴を確認できました(触角が12節で腹部が7節、毒針を持つ)。
時期的に寿命間近のワーカーなのか離巣した新女王なのか判断に迷いますが、体長約40mmと大型であることから新女王でしょうか。
越冬地を探し求めている内に気温が下がり(6℃)動けなくなったのかもしれません。
至近距離からストロボを焚いても全く攻撃性を示しませんでした。
通常ワーカーに比べると女王蜂は穏やかな性格なのだそうです(争いを避ける)。
手元の本によると(『スズメバチはなぜ刺すか』 北海道大学図書刊行会 p279)、本種の体長は女王蜂40~45mm、働き蜂(ワーカー)27~38mm、雄蜂27~40mm。
(巣の発掘・前編へ続く)
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