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コクロアナバチ♀の枯草搬入
2009年8月下旬
竹筒トラップの前で見張っていると、先程のコクロアナバチ♀(Isodontia nigella)が帰ってきました。
体長の数倍の長さの枯草を運んでいます。
それを咥えたまま頭から竹筒に入り、中に詰め込むと後ろ向きに出てきます。
枯草を巣材として竹筒内に育房の仕切りを作っているようです。
筒の中での作業時間は約4分。
作業の途中で入り口まで一度後ろ向きに出てきて必ず中に戻る、という行動がパターンのようです。
蜂は狭い竹筒内(内径6mm)でUターン(反転)出来ないのでしょう。
出巣の度に(ほぼ毎回)、巣の位置を覚えるためホバリング(定位飛行)しました。
すぐ近くの草叢に降り立って休憩・身繕いしてから改めてどこかで枯草を探しに行くようです。
観察していると水平に置かれた竹筒のバランスが崩れ、落下してしまいました。
竹筒の向きが変わらないよう注意して戻してやると、逃げた蜂は無事に戻ってきてくれました。
設置した竹筒トラップは10本束で、営巣中の筒の他にも枯草を詰め込んだ筒や空の筒がありますけど、個体識別のマーキングを施したおかげで、この日通って来た蜂は同一個体の♀一匹のみであることがはっきり分かりました。
(つづく)
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