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ベッコウバエの交尾・求愛行動
2010年10月下旬
とある杉林でいつもチェックしているタヌキの溜糞ポイントがあります。
この日は珍しく新鮮な糞が残されていました。
ベッコウバエ(Neuroctena formosa)が御馳走の山に何匹も集まっています。
獣糞上で交尾中のペアがいます。
雌雄の体格はさほど違わないようです。
♂に乗られた♀の口吻を見ると糞を舐めておらず、珍しく情事に集中しているようです。
交尾器の結合状態は残念ながら薄暗くてよく見えませんでした。
♂はマウンティングしているだけの交尾後ガード行動かもしれません。
翅は閉じていても平均棍がぴくぴく動いています。
カップルのすぐ横で独り者のハエが糞上をあちこち徘徊しています。
一匹の♀に二匹の♂がしがみ付き、必死に♀の争奪戦をしています。
♂が小刻みに翅を震わせているのは求愛行動なのだろうか。
更にもう一匹の♂が飛びつくも、すぐに諦めて去りました。
撮影中に私が少し動くとハエは殆ど逃げてしまいました。
戻ってきた一匹のハエを遠くから望遠で撮り始めたら、急に別の♂が飛びついて来ました。
私は外見でベッコウバエの性別を見分けられないのですが、このペアは直ちに別れたので♂同士だったのかもしれません(うっかり誤認求愛?)。
あるいは♀が交尾拒否したのだろうか。
気温12℃。
≪追記≫
いわゆる並ベッコウバエにしては黄色っぽい気がするのですが、近縁の別種なのだろうか?
(キイロベッコウバエという蝿がいるらしいので気になりますが情報不足。)
同定してもらうため採集すればよかったかも。
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