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2011/01/28

イオウイロハシリグモ♀(蜘蛛)の卵嚢作り:後編



2009年6月下旬

(つづき)
空中での作業が一段落すると、イオウイロハシリグモ♀(Dolomedes sulfueus)は卵嚢の上に乗り触肢で抱えながら足場糸から切り離しました(口で噛み切り、脚で引き千切った)。
腹面に抱え込んだまま地上に降りました。
ペットボトルの蓋(直径30mm)をクモの水飲み場として入れています。
普段からお気に入りの場所らしい水場の縁に卵嚢を乗せて暫し休憩。
卵嚢を抱えて移動してから、卵嚢を地面に置いたまま糸を追加。
まるでバランスボールに乗って遊んでいるようです。
再び水場に卵嚢を運び、驚いたことに無造作に水に浸しました。
卵嚢は水面に浮いているようですが、撥水性の濡れない素材なのだろうか※。
暑いので気化熱で冷やしているのだろうか。
卵嚢に糸を追加する作業を続行。
疲れるのか頻繁に休みながらも断続的に働きます。
前日まで大きく膨れ上がっていた腹部も産卵後はすっかり凹んでしわくちゃです。
無精卵(未受精卵)の卵嚢を♀が今後どう扱うのか興味があります。
絶食したまま卵嚢を肌身離さず持ち歩きひたすらガードするのだろうか。


 ※ 追記: 後日改めて検証したところ、この卵嚢は浮力で水に浮くものの撥水性は無いと判明。


次の飼育記録はこちら卵嚢選択実験)。



↑【おまけの動画】
卵嚢作りの前後編を通した4倍速の早回し映像を作ってみました。


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