2009年9月中旬
水辺のコンクリート護岸にて。
狩ったクモを咥え後ろ向きに引きずって歩く蜂を見つけ、追跡開始。
巣まで運び上げる途中で落としてしまったので、拾って調べてみることにしました。
クモ関係でいつもお世話になっている「闇クモ画像掲示板」にて問い合わせると、獲物はエビチャコモリグモ(Arctosa ebicha)♀成体と教えて頂きました。
蜂はヒメベッコウ(ヒメクモバチ)の仲間かと思いましたが、これまで私が見てきたヒメベッコウの習性とは違っていました。
- クモの歩脚を全く切り落としていない。
- クモの糸疣ではなく歩脚の根元を咥えて運んでいた。
- コモリグモ科を狩るのは初見。
- 獲物の麻痺状態は後に完全回復。
蜂は落とした獲物を見失ったような素振りで徘徊するので、目の前にクモを置いてやりました。
ところがなぜかもう興味を示さず、運搬作業を再開することはありませんでした※。
巣の位置を突き止められなかったのも残念。
仕方無く蜂を生け捕りにして持ち帰りました。
外見からの同定は困難ですが、蜂屋の「ヒゲおやじの投稿掲示板」にて質問すると蜂はクロベッコウ(クロクモバチ)の一種かもしれないとご教示頂きました。
(つづく)
※ 現場ではてっきり見慣れたヒメベッコウの仲間かと思い込んでいたので、蜂の行動を全く誤解してしまいました。
クロベッコウの仲間は狩りの後で巣穴を掘るらしいので、この蜂も単に獲物を一時的に置いていただけなのかもしれません。
となると私は蜂の仕事の邪魔をしてしまったことになります。
0 件のコメント:
コメントを投稿