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飛んで脅すコガタスズメバチ創設女王
2010年6月下旬・気温22℃
山林にある小さな祠の軒下にコガタスズメバチ(Vespa analis insuralis)の初期巣を発見。
外被に長い首があるので、創設女王が単独で作った初期巣だろう。
軒下にぶら下がっている栓抜きがスケール代わりに丁度良い(長さ13cm)。
お神酒を供えるのに使うのだろう。
徳利状の初期巣の横に栓抜きが用意してあるとは粋ですね。
巣の高さは地上150cm(巣口まで)。
初期巣が固定されている木材(梁)の横幅は4cm。
しばらく監視していると女王が帰巣。
古巣ではなかったのです。
スーパーマクロモードで巣口を下から覗き込むように接写していたら、巣から出ようとした女王が至近距離のカメラに気づきました。
見慣れない物体に驚いて飛び立つとホバリングしながらご立腹の様子。
ワーカーのように一直線には攻撃してこないのが救いです。
肝を冷やしましたが、ゆっくり後退して難を逃れました。
カメラのボディがスズメバチの嫌う黒なので、女王をいっそう警戒させてしまったようです。
別個体の創設女王もカメラが巣の近くにあると同様に軽く威嚇してきたので、間違いありません。
カメラを白い袋で覆うとよいかもしれません。
私は接写を諦めて、少し離れた位置に三脚を据え望遠で定点観察することにしました。
(つづく)
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