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2011/01/09

クサグモの卵嚢と一齢幼体



2009年11月上旬

杉の枝先にクサグモAgelena silvaticaの卵嚢が付いていました。
少し歪(いびつ)ですけど、白い星型の美しい造形です。
母親の♀クモは卵嚢の傍で死んでいて白カビが生えていました。
出嚢済みなのかどうか分からなかったので、鋏で卵嚢を切り裂いてみました。
中で孵化直後の一齢幼体がびっしり蠢いて居ました。
このまま飼育してみます。
つづく


【追記】
『クモのはなしI:小さな狩人たちの進化のなぞを探る』第20話 加藤輝代子「冬の眠り」p175-177に、東京近郊で調べられたクサグモの生活環が記されていました。
♀親が9月から10月にかけて、多面体の紙風船のような卵嚢をつくります。そしてその中には、クリーム色の卵が、真綿でくるんだような状態で70個ほど入っています。卵は10日ほどでふ化して、幼体はその後もう一度脱皮して2齢幼体になりますが、卵嚢から出ることなく、そのまま冬をこします。この幼体が卵嚢から出嚢するのは春になってからです。



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