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2010/12/26

板壁の節穴から出入りするジガバチモドキの一種




2010年6月中旬

物置小屋の板壁に小さな節穴が開いています。
黒い蜂が出入りしていたので、しばらく監視してみました。
穴から触角だけ動いて見えるも、なかなか外に出て来ません。ようやく穴から出した顔は銀色でした(1:50, 2:50)。
かなり神経質に辺りを警戒した挙句、ようやく出巣しました(3:25)。
蜂はホバリングしつつ他の節穴を調べて回るが、結局元の節穴に戻りました(3:34)。
横からのアングルで帰巣シーンを接写できました。
節穴の中は意外と広いようで、接写しても蜂の姿は見えません。
蜂が留守の間に、二匹のアリ(種名不詳)が何か黒い粒を咥えて節穴から出てきました(映像なし)。
その後も働きアリが節穴に出入りしているのを目撃。
アリの略奪行為(空き巣)だろうか。
それとも本来ここは樹上性アリの巣で、既存坑に営巣する(借坑性)蜂が物色していただけなのだろうか。
また、蜂が在巣のときにアリが節穴に迷い込むと、中の蜂が追い払ったのも見ています。
この蜂は初めて見ました。


採集できませんでしたが、蜂類情報交換BBSにて動画から切り出した写真を投稿してみると、ジガバチモドキ属の一種と教えて頂きました。
クモを狩る蜂の仲間だそうです。
節穴をノギスで採寸すると、直径2㎜。


※ 複眼の内側にU字型のへこみがあればジガバチモドキ類で、ジガバチ類と区別できる。(『狩蜂生態図鑑』p122より)



【追記】
ジガバチモドキの生活史に関する素晴らしい動画を見つけました。
ジガバチモドキの観察』@科学映像館サイト
1962年?の古い映像ですが、緻密な観察記録であまりにも完成度が高く、とても感銘を受けました。
22分間という長さも忘れて見入ってしまいました。
皆さんも是非ご覧ください。




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