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2010/12/19

ミヤマクワガタ♂が樹液を吸う♀を守る




2010年7月下旬

雑木林で木の幹に止まっているミヤマクワガタLucanus maculifemoratus)の♀♂ペアを発見。
手の届かない高所にいたので、カメラに取り付けた一脚を伸ばしてバリアングル液晶画面を見ながら接写しました。
♂は樹液に口を付けていません。
交尾中かと思いきや、♀に覆い被さるようにマウントしただけで交尾器も結合していませんでした。
♂の足元に囲われた状態の♀には小さな大顎が見えました。
こちらは頻りに樹液を舐めています。
ライバル♂に寝取られないように守っているのかな(交尾後ガード)。
樹液酒場にはキイロスズメバチやハエ、アリも来ていました。
疲れていて樹種を確認するのを忘れてしまいました。


【追記】
『謎とき昆虫ノート』第6章:樹液をめぐる闘い p134 より
♂はカブトムシもクワガタも、空腹な場合は、♀が良い場所にいれば押しのける。しかし、ある程度食欲が満たされている♂は、それが同種であれば、交尾行動に入るために、上に乗ってガードするような姿勢をとる。
『カブトムシとクワガタの最新科学』p153より
クワガタムシの場合、交尾後も長時間♀と共に行動を共にする例が観察されています(交尾後のガード行動)。

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