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獲物を梱包するマネキグモ(蜘蛛)
2010年6月下旬
若い杉の木立の横に張られた条網(ちょうど目線の高さ)で細長い体つきのクモが獲物をラッピングしていました。
馴染みのあるオナガグモにしては第一脚が太く、初めて見るクモです。
獲物は既に糸で簀巻きにされていて正体不明。
先に捕まえた獲物の小さな包みを触肢で抱えながら、第4脚で交互に糸を引き出しています。
太い第一脚で上下の糸に掴まっています。残る第2、3脚で獲物を保持し、回しながら梱包していきます。
ラッピングが済むと一個にまとめた包みを咥え、杉の葉下の隠れ家に運びました。
このとき頭に載せて運ぶのが本種の特徴らしいです。
条網に梳いた糸が見えます。
粘着糸が縮れたものかな?
撮影後にクモを一時捕獲して調べてみると、マネキグモ♀(Miagrammopes orientalis)亜成体と判明(体長8㎜)。
次回は名前の由来となった手招き動作を見てみたいものです。
【参考図書】
『観察の本7:クモたちの狩り(下)地中や水中のクモ』p6〜13「マネキグモの狩り」
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