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オオハキリバチ♀の一時捕獲と麻酔
2010年8月下旬
杉林に囲まれた小さな祠で土台部分の朽ちかけた木材に穴が開いており※、大きな蜂が出入りしていました。
やがて巣穴から蜂がなぜか転がり落ちるように勢いよく飛び出して来ました。
地面ですぐに立ち直り飛び去りました。
腹面のスコパに黄色の花粉が付着したので、営巣地の物色ではなく実際に貯食していると判明。
この材で樹上性のムネアカオオアリが数匹活動しており、オオハキリバチ(Megachile sculpturalis )の営巣地としてはあまり良い環境ではないかもしれません。
きっと先程も中で蟻と格闘して退散したのでしょう。
しばらく待つと花粉を持った蜂が帰巣しました。
中で作業している間に透明プラスチック容器を巣穴に横向きに被せ、出巣する蜂を捕獲。
現場ですぐ炭酸ガス麻酔にかけ、身体検査してみました。
体長27mmのオオハキリバチ♀でした。
鋭く頑丈な大顎が印象的です。
巣材の樹脂を細工するために使うのか、舌?の横幅が広くヘラ状になっている気がします。
腹部第2節の側面に白い毛束が見えます。
麻酔が浅く、腹面のスコパをじっくり観察する前に目覚めてしまいました。
念入りに身繕いしてから飛んで逃げました。
その後はしばらく待っても巣に近寄らなくなってしまいました。
気温27℃。
※北西の角で穴の高さは地上7cm。
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