2019/01/13

家庭菜園を鳥害から守る鳥追いカイト(タカ型の凧)



2018年9月下旬

郊外の川沿いに作られた家庭菜園(畑)が野鳥による食害に悩まされているようで、鷹に似せた鳥追いカイトが設置されていました。
地面に長いポールを突き立て、その先に糸で凧を繋いでいます。
風が吹くと凧が右に左に動いて鷹が飛んでいるように見える仕掛けです。
今年は田んぼでよく見かけましたが、畑に設定されているのは初めて見ました。
奥は河畔林に囲まれています。

猛禽類を恐れる野鳥に対して今のところ効果がある(慣れが生じていない)のか、周囲に野鳥の姿はありませんでした。
無風で凧が動かない日にも鳥よけ効果があるのか、引き続き見て回りたいと思います。
あとは凧やポール、糸の耐久性が問題になりそうです。

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鳥追いカイトは田んぼのスズメ対策に有効か?(野鳥)
水田を鳥害から守る鳥追いカイト(フクロウ型の凧)

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


鳥追いカイト:鷹(野鳥)@家庭菜園

フタモンアシナガバチ♀コロニー内の優劣行動



2018年9月下旬

田園地帯を走る鉄道を敷設するために盛った砂利を支えるコンクリートの土台や鉄骨の隙間に多数のフタモンアシナガバチ♀(Polistes chinensis antennalis)が群がっていました。
周囲の状況を説明するのが難しいのですけど、細い農業用水路を線路が跨ぐために小さな鉄橋になっている部分の隙間です。
時期的にワーカー♀ではなく、新女王なのかもしれません。

おそらくこのコンクリート土台の物陰に巣があって一部の個体が日光浴に出て来たのだろうと思われますが、覗き込んでも日向と暗い日陰のコントラストがきつくて巣を見つけられませんでした。
小さな手鏡があれば探すのに役立ったかもしれません。


♀同士で背後から馬乗りになり頭部に噛みつく、という優位行動をしているペアが気になりました。
攻撃を受けている個体は身を伏せて無抵抗です。(劣位行動)
アシナガバチのコロニーでは基本的に羽化した順から上位になる厳しい順位性があり、最優位の女王蜂はワーカー♀を力づくで(激しい優位行動で)支配していることが知られています。
創設女王の権勢が衰えるとともに新女王が羽化するとコロニーの順位性がどう崩れていくのか、きちんと個体標識してコロニーを長期観察すれば面白そうです。
優劣行動に興味がある人は、日本の昆虫3『フタモンアシナガバチ』(山根爽一 著)を一読することをおすすめします。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


フタモンアシナガバチ♀群れ@線路コンクリート土台
フタモンアシナガバチ♀群れ@線路コンクリート土台
フタモンアシナガバチ♀群れ@線路コンクリート土台・全景



2019/01/12

トンネルの塒を離れる前に出口付近を往復飛翔するコウモリの群れ【暗視映像】



2017年9月中旬・午後17:00、17:51

野生のコウモリが日中の集団塒として使っているトンネルを初めて探検し終わり、出口sに戻ろうとすると、コウモリの離塒が始まりそうな夕刻になりました。
ちなみに日の入り時刻は午後17:43。
赤外線の暗視カメラで撮った映像ですが、外界の自然光が差し込むので明るく見えます。

ボックスカルバートのトンネル内から出口の方を向いて撮ると、数頭のコウモリが飛んで往復していました。
外がまだ明るいのを確認するとコウモリはすぐに、暗いトンネルに引き返して来ます。
刻々と外が暗くなるにつれて、偵察に飛び回るコウモリの数が増えてきます。
私がトンネルを歩き回って寝ていたコウモリの平穏な暮らしを乱してしまった(私がコウモリをトンネルから追い出すような形になった)影響も当然あるでしょう。
しかし、離塒前のコウモリが出口付近でしばらく往復飛翔するのは、これまでも繰り返し観察してきたことです。
このアングルで撮れたのは初めてでした。

▼関連記事
日没後に塒のトンネルから飛び出すコウモリの群れと衝突事故【暗視映像】

日が落ちて外界が充分に暗くなると(日没から約30分後)、夜行性のコウモリは続々とトンネルの外に飛び出し、夜の採餌に出掛けるのです。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


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