2018/11/06

オビガ(蛾)繭cの採集



2018年7月下旬

オビガ(蛾)の飼育記録2018年#4



▼前回の記事
繭を紡ぐオビガ(蛾)終齢幼虫d【100倍速映像】

私は動画撮影が目的なので、オビガApha aequalis)の幼虫を飼育容器に閉じ込めるのではなく、水差しにした食草を卓上に置いて幼虫を放つだけの開放的な状態で飼っています。
(下に落ちた糞を受け止めるために全体を大き目の箱に入れて置きます。)
外出時や就寝時には全体に網掛けしておいて、脱走を防ぎます。
ある朝、ナイロンメッシュを外したら、既に幾つか営繭していました。

飼育容器のプラスチック壁面とメッシュの境界に営繭した個体cに注目。
繭cをピンセットで剥がして採集する様子を動画に撮りました。
繭は薄くて中が透けて見えます。
営繭途中の幼虫なのか、前蛹なのか、はっきりしません。
毛虫時代の長毛はもう抜け落ちているようです。
繭に付着している黒い糞を取り除いていたら、繭内で威嚇するように暴れました。

成虫が羽化するまで繭を室温で保管します。

つづく→#5:オビガ(蛾)成虫♂aの羽化【60倍速映像】



ドバト♀♂の求愛・交尾(野鳥)



2018年8月中旬・午後17:38〜17:42

市街地の某施設の屋上で2羽のカワラバト(=ドバト;Columba livia)が並んで奇妙なダンスをしていました。
やがて熱烈なキス(口づけ)を始めたので、求愛中の♀♂つがいと分かりました。
ドバトの前戯はなかなか官能的ですね。
求愛中のキスは♂の嘴の中に♀が嘴を入れるらしいので、もしかすると求愛給餌の一種かもしれない、と思いつきました。
鳩は雛に給餌する際に、ピジョンミルクを吐き戻して口移しするからです。

【参考】:

キジバトの求愛は、♀のそばで♂がクークー鳴くクーイングの後、♂の嘴の中に♀が嘴を入れるビリングを行います。(『しぜんのせかい11:きじばと』p14-15より引用)


熱いキスを交わしながら♀♂カップルは首を上下に動かしています。
一旦離れると♂は鳩胸を誇示し、頭を下げて羽繕い。
すると♀が再びキスをせがみます。
鳩胸の効果で、見た目の体格は♂>♀でした。
熱いキスを繰り返して盛り上がると、♂が♀の背後から飛び乗りました。
マウントしながら♂が羽ばたき、交尾が無事に成立しました。
交尾が終わると♀Lは♂Rから少し離れ、自分で羽繕いを始めました。
後戯で仲睦まじく相互羽繕いするのかと思ったのですが、私の予想は外れました。
♀だけが羽繕いするのも、ドバト特有の儀式的な求愛行動の一環なのでしょうか?
♂が鳩胸を強調しなくなると、つがいの体格差は素人目には分からなくなりました。
夕日を浴びた事後のカップルが艶めかしいですね。
交通量の多い大通りに面しているので様々な騒音がうるさく、一連の配偶行動中のドバト♀♂ペアの鳴き声は聞き取れませんでした。

野鳥の求愛・交尾行動の一部始終をしっかり観察できたのはこれが初めてで、ようやく悲願達成です。
▼関連記事(3年前の撮影)
キジバト(野鳥)の交尾と三角関係

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2018/11/05

朝寝坊のツマグロヒョウモン♀



2018年8月中旬・午前7:10

用水路沿いの農道脇に生えたオニグルミの幼木の葉裏にツマグロヒョウモン♀(Argyreus hyperbius)がぶら下がっていました。
翅をしっかり閉じて静止しており、どうやら未だ寝ているようです。
クルミはツマグロヒョウモン幼虫の食草ではないので、産卵目的で止まっていたのではありません。
後翅に左右対称の破損部があるのは、鳥に襲われかけたビークマークなのでしょう。

ヒョウモンチョウの仲間にしては翅裏が見慣れない模様で、その正体を見極めるのに悩みました。
ここ北国で南方系のツマグロヒョウモンを見かけるのは珍しいのですが、酷暑の今季はこれで早くも2頭目です。
翅表の模様を確認するために、一時捕獲するか飛び立たせてハイスピード動画に撮るべきでしたね。
朝は先を急ぐ用事があって、余裕がありませんでした。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ツマグロヒョウモン♀@オニグルミ葉裏+朝寝坊
ツマグロヒョウモン♀@オニグルミ葉裏+朝寝坊
ツマグロヒョウモン♀@オニグルミ葉裏+朝寝坊・全景

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