2023/04/15

ヒトを怖がり林道を走って渡り藪に隠れる野生ニホンザルの群れ

 

2022年10月上旬・午後12:05頃・くもり 

私が里山の砂利道を静かに登っていると、猿の鳴き声♪が聞こえました。 
しばらくすると案の定、ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れと遭遇しました。 
砂利が敷かれた林道の周囲はスギの植林地です。 

道端で採食している3頭をまず見つけました。 
毛皮の色にバリエーションがあり、明るい茶色、暗い茶色(焦げ茶色)、灰色の個体が居ます。 
私の姿を見つけた途端に猿たちは警戒し、道端の藪に慌てて飛び込んで隠れました。
どうやらニホンザルたちは群れ全体として、山側のスギ林から林道に出てきて反対側の谷側に向かって遊動しているようです。 
彼らの遊動コースの途中に私が足音を忍ばせて急に現れたので、猿たちは不意打ちのニアミスに驚いたようです。 
(私の姿を猿たちにわざと晒したまま少しずつ近づく方が警戒されません。)

背後にガサガサと気配を感じて私が振り返ると、山側のちょっとした崖(林道の法面)をニホンザルが次々と駆け下りて砂利道を渡り、反対側の藪に逃げ込みました。 
撮影している私の背後を狙って続々と横断するので、撮影は大変でした。

ニホンザルの警戒(回避)行動にもバリエーション(個性)がありました。
年をくった個体はおそらく私と顔馴染みで、あまり恐れることはないと知っているらしく、焦らずに堂々としています。 
子猿など若い個体は特に私の存在に怯えて右往左往しているのに対して、成獣♀は落ち着いて横断していました。 
林道を走って渡るニホンザルを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:36〜) 

里山で出会うニホンザルを個体識別できるようになったら観察がより一層楽しくなりそうです。 
トレイルカメラにたまに写る群れと同じなのかな?
しつこく山に通って猿の群れを探し求め、ひたすら追跡して、私の存在に慣れてもらうしかありません。(餌付けではなくヒト付け) 



マルバハッカに訪花吸蜜するオオチャバネセセリ【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2022年7月中旬・午後15:45頃・くもり 

農村部の道端に咲いたマルバハッカ(別名アップルミント)の群落でオオチャバネセセリZinaida pellucida)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
翅をしっかり閉じた(立てた)まま吸蜜しています。 
隙間からちらっと見える翅表の斑紋から、イチモンジセセリではなくオオチャバネセセリと確定しました。 

途中で夏型のベニシジミが飛来してオオチャバネセセリの周囲で少しホバリングしたのですが、オオチャバネセセリは動じずに吸蜜を続けました。 
別れた後は互いに無関心で各自が吸蜜を続けます。 



花から自発的に飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@2:31〜) 
訪花中にしなやかな口吻が蜜腺を探り当てる動きも面白いです。

2023/04/14

夜のスギ林道で撮れたハクビシンの尻尾【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2022年10月上旬・午後23:45頃・気温16℃ 

里山のスギ林道に設置した自動撮影カメラに秋の深夜、謎の尻尾が写っていました。 
なぜかカメラの起動が遅れたせいで、林道を右に立ち去る獣の細長い尻尾がチラっと写っただけでした。 
1/3倍速のスローモーションでリプレイしてみましょう。 
長い尻尾の先が黒いので、ハクビシン(白鼻芯、白鼻心;Paguma larvata)ですね。 
ホンドテンの尻尾とは違います。 

タヌキとアナグマが共有する溜め糞場sの匂いをもし嗅いだとしたら林道上で立ち止まったはずですから、ハクビシンは全く興味を示さずに素通りしたことになります。 
もしかすると、右からやって来たハクビシンがトレイルカメラの起動に驚き、慌てて右に引き返したのかもしれません。

この地点でハクビシンは初登場になります。

関連記事(1年前の撮影)▶ 夜の山道を歩くハクビシン【トレイルカメラ:暗視映像】

同じ山系の尾根道に昨年ハクビシンが出没していたので、今回はあまり驚きはありません。 
このときも匂いも嗅がずにタヌキの溜め糞場cを素通りしていました。 

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