2023/04/08

草刈り後の河川敷で干し草をついばむカルガモの群れ(野鳥)

 

2022年10月上旬・午後16:05頃・晴れ 

河川敷で草を刈った後の干し草の束が点々と散らばっています。 
普段は川の中に居る留鳥カルガモAnas zonorhyncha)が河川敷に上陸して、群れでゆっくり歩きながら干し草から採食していました。 
カルガモは超普通種なのに、こんな採食行動は初めて見ました。 

牛や馬のように干し草そのものをムシャムシャと食べているのではなく、干し草の下に嘴を突っ込んでガサゴソと左右に細かく動かし、何かを食べています。 
おそらく枯れ草の種子を食べているのでしょう。(種子食) 
干し草の下に隠れているコオロギなどの昆虫もついでに捕食しているかもしれません。 
青々とした草の葉(クローバー?)の先端を嘴で毟り取り、少し食べることもあるようです。 
よく見ると舌を高速で出し入れしているようですし、ハイスピード動画で撮ればよかったですね。 

私が立ち止まってしつこく撮影しているせいで警戒したのか、カルガモ4羽の群れはさり気なく遠ざかり、後半は奥にある堤防の方へ(干し草地帯から芝生地帯へ)行ってしまいました。 

一緒に採食しているカルガモの群れをよく見ると、横から見た翼の白い縁取りの前に青い羽根が見える個体と見えない個体がいることに気づきました。
これで成鳥と幼鳥の違いや性別などを見分けられたりするのでしょうか?
個々の羽根にも鳥類学的に正式な名称がありそうですが、私は未だ勉強不足です。

※ 時系列順ではなく、素材の順番を入れ替えました。 
冒頭のシーンなどは曇りに見えますが、奥にある堤防で西日が遮られているだけで、秋晴れの夕方でした。 


2023/04/07

夜の雑木林で斜面を歩くザトウムシをコウモリが襲う?【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2022年10月上旬・午前4:13 

雑木林の山腹を自動撮影カメラで監視しています。 
冒頭シーンは明るい昼間に撮った現場の状況です。 
画面の右上隅が泥汚れの付いたカラマツの根元になっています。 

深夜に何かが高速で横切りました。 
1/3倍速のスローモーションでリプレイしてみると、どうやらコウモリが低く飛来したようです。 
その直前に謎の虫が左の斜面を登っていて、そのすぐ上を掠めるように一瞬遅れてコウモリが飛びました。 
狩りを試みて失敗したのかな? 

後半は斜面を徘徊するザトウムシの一種が写っていました。 
赤い丸で囲んだ位置に注目してください。(@0:29〜) 
細長い歩脚でヒョコヒョコと林床を歩いています。 
ザトウムシは変温動物ですから、本来ならトレイルカメラの前を横切っても起動しないはずです。 
たまたま恒温動物のコウモリが飛来した直後なので、ザトウムシの活動がついでに記録されていました。 

コウモリがザトウムシを狩る決定的瞬間がいつか撮れないかな〜?と密かに期待しているのですけど、コウモリの超音波でザトウムシのような特殊な体型の虫を探知して狩ることができるのでしょうか?

トレイルカメラで撮影するようになって分かったことは、山林のどこに設置してもザトウムシが結構頻繁に写るということです。 
その一方でクモ類は、造網性クモしか写ったことがありません。 
夜の林床は徘徊性クモではなくザトウムシの天下なのでしょうか。 
考えてみると徘徊性クモは視覚に頼って獲物を狩るので、完全な昼行性なのでしょう。
ザトウムシの飼育も一度はやってみたいと思いつつ、余力がなくて先延ばしになっています。

※ 動画編集時に自動色調補正を施して明るく加工しています。 

ヘビの死骸に群がるヨツボシモンシデムシとヤマトマルクビハネカクシ

 

2022年10月上旬・午後14:15頃・くもり 

蛇行しながら山を登る舗装路にヘビの死骸が転がっていました。 
横断中に走ってきた車に轢かれたようで、ペシャンコに潰されて干物のように乾いていました。 
周囲はスギの植林地です。 
頭部が食い千切られているのは猛禽の仕業でしょうか? 

1匹のヨツボシモンシデムシNicrophorus quadripunctatus)がヘビの死骸の傷口に頭を突っ込んで死肉を貪っていました。 
その体表を薄ピンク色の微小なダニが徘徊しています。 
他には微小なアカアリ(種名不詳)もヘビの死骸に来ています。 
私が死骸に近づいたら、集まっていたハエ類はほとんど飛んで逃げてしまったのですが、ニクバエとキンバエの仲間が1匹ずつ戻って来ました。 

死んだヘビの背面を見たかったので死骸を裏返してみると、ゴキブリのような艶のある茶色をした謎の虫が死骸の下から慌てて逃げ出しました。 
よく見るとゴキブリではなく甲虫で、翅の短いハネカクシの仲間でした。 
後で調べてみると、どうやらヤマトマルクビハネカクシTachinus japonicus)という種類のようです。 
飛んで逃げることはなく、路上をしばらく走り回ると、死臭を頼りにロードキルに再び戻って来ました。 
干物のように乾いたヘビの死骸を早速齧り始めました。 

白い腹面を向けて(仰向け)いた死骸を裏返して背面を見ても特徴に乏しく、何という種類のヘビか私には見分けられませんでした。 (どなたか教えてください。) 
鱗が白っぽい薄皮に覆われているのは、死後に路上で急速に乾燥したせいなのか、あるいは脱皮の直前に死んだのかな? 
そのため生前の模様が分かりません。 
薄っすらと縦縞が見えるので、シマヘビですかね?(自信なし) 
全体的に干からびていて、「鮭とば」を連想しました。 

撮影後にヨツボシモンシデムシとヤマトマルクビハネカクシを採集しました。 
以下に標本の写真を掲載する予定です。 
ヨツボシモンシデムシは普通種ですけど、鞘翅の裏面が何色なのかずっと気になっていたので調べてみるつもりです。
▼関連記事(4年前の撮影)  
ヒミズの腐乱死体に飛んで集まるヨツボシモンシデムシ
ヨツボシモンシデムシをヘビの死骸と一緒にお持ち帰りして飼育してみたいところですが、この日はタッパーウェアなどの密閉容器を持ってきてませんでした。

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