2022年10月上旬・午後13:30頃・晴れ
鮮やかでカラフルな装いのクロマルハナバチ♂は私の特にお気に入りのマルハナバチです。
耳を澄ますと、羽音がかすかに聞こえます。
この組み合わせは初見です。
雄蜂♂は♀と違って集粉しませんから、当然ながら後脚に花粉籠はありません。
吸蜜しながら身繕いすることもありました。
マルハナバチは小さな脳で巡回セールスマン問題をどうやって解くのか?というのは面白い問題です。
この個体♂はクロバナヒキオコシの群落の中で、隣の株に次々と移動して効率的に吸蜜していました。
「おおっ!」と感心したのも束の間、すぐに例外的な飛び方をしました。
そうやって巡回経路を時々リセットするのも何か理由がありそうです。
花蜜が枯渇している花には着陸する前にマルハナバチは匂いで気づいて回避できるのかな?
自分が訪花した花にはフェロモンなどで匂い付けしておけば、無駄な重複訪花を避けて効率よく蜜源植物を巡回できそうです。
訪花シーンを240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:50〜)
現場は昼間でも薄暗かったので、カメラの設定で明るさを上げてから撮影を始めたら、途中から日が射してきて困りました(逆に白飛び!)。
吸蜜中のクロマルハナバチ♂は翅を半開きのまま、羽ばたきを止めています。
クロバナヒキオコシの花から飛び立つと、長い舌を伸ばしたままホバリングしています。
次の花に着陸しようと脚で掴んだら千切れてしまい、蜂ごと落花することもありました。
花から花へ忙しなく飛び回るために、蜂にピントを合わせ続けるのが至難の業です。
またクロバナヒキオコシの唇形花が小さいので、どうしても奥ピンになり勝ちです。
飛び回る蜂の動きがあまりにも忙しなくて通常の動画では撮る気にならないような場合でも、ハイスピード動画に切り替えると、細切れでも意外にうまく撮れていることがあるのでオススメです。
ところで、最近デジカメのハイスピード動画の性能の進化は止まってしまったのでしょうか?