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2019/10/01

公園樹に塒入りするムクドリの大群:前編【HD動画&ハイスピード動画】(野鳥)



2019年6月中旬・午後18:30〜18:41(日の入り時刻は19:03)


▼前回の記事
公園の街路樹に騒々しく♪塒入りしたムクドリの大群(野鳥)

6日後の夕方に街なかの公園を再訪しました。
現場に向かう途中でムクドリSturnus cineraceus)による就塒前の群飛(murmuration)が既に始まっていました。(撮り損ね)
公園の敷地の外周に様々な樹木が植栽されていて、街中なのにちょっとした森のようになっています。
ここを目指して近隣からムクドリの大群が次々に飛来します。

公園の敷地の角に植栽された桜(おそらくソメイヨシノ)の大木に、ムクドリの群れが続々と飛び込んでいます。
(実は、就塒前集合であることが後に判明します。)
葉が生い茂った桜の樹上では果実が赤く色づいていました。
塒で桜の実を採食しているのかもしれませんが、薄暗くて確認できませんでした。
ムクドリの集団就塒をあちこちで何度も観察していますが、今回は過去最大級の大群で感動しました。
凄まじくうるさい鳴き声♪が公園に響き渡ります。

桜の木にムクドリの大群が次から次へと吸い込まれるように着陸する様子を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@3:32〜)

桜の大木の右隣りに見える針葉樹はドイツトウヒ(別名オウシュウトウヒ)です。
少数のムクドリがドイツトウヒに移動したり桜の木に戻ったりしています。

※ 夕暮れ時に撮った薄暗い映像なので、動画編集時に彩度を少し上げています。
長くなるので、大群の合間に少数のムクドリが飛来したシーンはカットしてあります。

つづく→中編


ムクドリ(野鳥)群れ@集団塒:桜:公園


2019/09/30

川の中州でミミズを捕食するハクセキレイ♂(野鳥)



2019年6月下旬

街なかを流れる川でハクセキレイ♂(Motacilla alba lugens)が浅瀬を歩き回って餌を探していました。

上流に少し飛んで中州へ移動すると、水際の泥からミミズを見つけて捕食しました。
暴れるミミズをその場で飲み込むと、地面の枯れ草の茎で嘴を拭いました。

川から飛び出すと、コンクリート護岸の途中に一旦着陸。
壁面を徘徊していた黒い虫(クモ?)を見つけると、背伸びをしながら素早く捕食しました。
すぐにまた飛び上がって護岸を越え、対岸の路上に姿を消しました。
2回目の獲物はその場で飲み込まずに嘴で咥えたまま運んだようにも見えました。(自信なし)
だとすると、雛に給餌するための餌取りに切り替えたことになります。


ハクセキレイ♂(野鳥)@川+探餌

2019/09/29

水路から飛んで逃げるイソシギ(野鳥)



2019年6月下旬・午後18:25

川の本流に注ぐ浅い水路の方から夕方に鳥の美しい鳴き声がするのでそっと近づくと、イソシギActitis hypoleucos)が餌を探していました。

ちょっと珍しい水鳥なのに、私に気づくとすぐに飛び去ってしまい、残念でした。
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
水路の奥に居たもう1羽も連鎖的に飛び立ち、川の下流に向かって飛び去りました。
空き缶などのゴミで汚れた水路は見苦しく、お恥ずかしい限りです。

※ 動画編集時に音声を正規化して音量を上げています。
スズメの鳴き声の他に、イソシギが飛び去る際に発した甲高い美声がかすかに聞こえます。


イソシギ(野鳥)@水路+探餌

2019/09/28

桜の木の下で採食・羽繕いするキジ♂(野鳥)



2019年6月下旬・午後18:04〜18:12


夕方に桜(おそらくソメイヨシノ)の木の下で佇むキジ♂(Phasianus versicolor)を見つけました。
スズメPasser montanus)やムクドリSturnus cineraceus)の群れに混じって地上で探餌採食していました。
地面に落ちた桜の果実が目当てで鳥たちが集まっているのでしょうか?

やがて立ち止まるとキジ♂は羽繕いしました。(@2:40)
その後は桜の木をじっと見上げて佇んでいます。
樹上に飛び上がって塒入りするのでは?と勝手に予想した私は、動画を撮り続けました。
しかし、しばらくすると何事もなかったかのように再び採食行動を始めました。
奥の土手を登り、桜並木の死角に姿を消しました。

つづく→夕方のキジ♂の諸活動(野鳥)


キジ♂(野鳥)@桜木の下+採食

2019/09/27

ソメイヨシノの熟果を採食するムクドリ(野鳥)



2019年6月中旬〜下旬

桜の木(ソメイヨシノ)で果実を食べに来る警戒心の強い野鳥を撮影するために、迷彩ブラインドを張って中に無人カメラを設置し、動画で数日間長撮り監視することにしました。
映像の動きがカクカクしているのは、微速度撮影した素材を編集でスローダウンして等倍速(リアルタイム)に戻しているためです。

飛来したムクドリSturnus cineraceus)が黒く熟した果実を啄むシーンをまとめてみました。


2019/09/26

土手で日光浴するハシボソガラスのペア(野鳥)



2019年6月下旬・午後14:23頃・晴れ

川と農地を隔てる土手の草むらで2羽のカラスがじっと休んでいました。
遠目にはカラスの精巧な模型(デコイ)を並べて置いてあるのか?と初めは不審に思いました。
(それにしても、一体何のために?)
それとも落鳥した死骸でしょうか?
そっと近づいてみるとハシボソガラスCorvus corone)のペアが嘴を開けて暑さに喘いでいました。
土手の草地からは陽炎が立ち昇っています。
もし本当に耐え難いほど暑いのなら、日陰を探すはずです。
日光浴で羽根を虫干ししているのでしょう。


▼関連記事
ガードレールに翼を引っ掛け日光浴するハシボソガラス(野鳥)

私が動画を撮りながら堤防上の道を歩いて接近しても、2羽のハシボソガラスはなかなか動きません。
病気や農薬中毒などで動けないのか?と心配になります。
嘴の中が黒いので、幼鳥ではなく成鳥と判明。
私に近い方の個体がようやく警戒して立ち上がり、面倒臭そうに歩いて逃げ出しました。
一方、もう1羽はその場で動きません。
日射病など暑さでへばっているのかな?
私が更に横移動して近づくと、ようやく大儀そうに立ち上がって歩き去りました。
飛んで逃げると予想したのですが外れました。
夏バテで飛び立つのもしんどいのでしょう。

撮影後に気温を測り忘れてしまいました。


ハシボソガラス2(野鳥)@土手+日光浴
ハシボソガラス2(野鳥)@土手+日光浴・全景

2019/09/25

地上で休み餌乞いするツバメの幼鳥(野鳥)



2019年6月中旬
▼前回の記事
ツバメの高速低空飛翔【ハイスピード動画】(野鳥)

ひと気のない公園でツバメHirundo rustica)が群れで低く飛び回っていましたが、1羽が地上に着陸しました。
日当たりの良い舗装路に座り、辺りをキョロキョロ見回しています。
嘴の端が黄色っぽく、頭上を飛び回るツバメに対して餌乞いしたので、幼鳥と分かりました。
おそらく巣立ったばかりの幼鳥(巣立ち雛)で、未だ自力で餌を捕れないのかもしれません。
親鳥が巣外給餌に通って来ることを期待して、少し離れた所から見守りました。
ところが、しばらくすると自発的に飛び去ってしまいました。
怪我をした個体ではないことが分かって一安心。
そもそもツバメは地上を歩いたり走ったりすることは苦手です。
公園内を少し飛び回っただけで、再び着陸してしまいました。
巣立ったばかりの雛は、飛行練習しても疲れやすいのでしょう。

もう1羽のツバメβが飛来し、路上に座っていた幼鳥αの左横に着陸しました。
この個体βも幼鳥のようで、αは餌乞いしませんでした。
各々が羽繕いしています。
βが飛び去った後、スズメが餌を探しながらαの横を通り過ぎても、互いに無関心でした。

幼鳥が餌乞いしても親鳥が給餌に来なかったのは、私を警戒していたのかな?

※ 要所要所で1/5倍速のスローモーションに加工しました。


ツバメ幼鳥(野鳥)@公園:歩道+休息
ツバメ幼鳥(野鳥)@公園:歩道+休息

2019/09/24

川の水を飲むムクドリ(野鳥)



2019年6月下旬

街なかを流れる川でムクドリSturnus cineraceus)が川岸から歩いて入水し、浅瀬の水を嘴で1回だけすくって飲みました。

その後は下流へ飛び去り、川沿いの電線に止まりました。



2019/09/23

巣箱で育雛するハシブトガラス親鳥♀♂の活動【10倍速映像】



送電塔#KN7に営巣したハシブトガラスの観察記録#20



▼前回の記事
雛に給餌し巣箱の外に糞を捨てるハシブトガラスの親鳥♀♂(野鳥)

2019年6月中旬・午後14:00〜14:56

ハシブトガラスCorvus macrorhynchos)の巣箱の様子を微速度撮影で記録してみました。
10倍速の早回し映像でご覧下さい。
晴れていても風が強い午後でした。
送電塔の背後では、白い雲が青い空を左から右へ(西から東へ)流れています。

喉袋を餌で膨らませた1羽の親鳥が右から飛来し、鉄塔に止まりました。(@1:30)
ピョンと跳んで巣箱に入ると、餌乞いした1羽の雛に口移しで給餌しました。
その雛が食後に排泄した糞を親鳥が摘み上げて喉袋に入れると、外に捨てに行きます(排糞行動)。
巣を離れると強風に煽られ、右に旋回しながら飛び去りました。

巣箱に残った2羽の雛のうちの1羽が立ち上がって羽ばたき練習を始めました。(@1:38)
2羽の幼鳥で生育度合いに差があるようです。
残りの時間は自分で羽繕いして暇を潰しています。

喉袋が膨らんだ親鳥αが再び帰巣しました。(@4:10)
餌乞いした1羽の雛に給餌します。
続いてもう1羽の親鳥βも右下から飛来し、鉄骨に止まりました。
給餌した雛が排便しないので、痺れを切らした親鳥αが出巣しました。
その間、鉄骨に止まった親鳥βが鳴いています。
(カメラの仕様で、微速度撮影中は音声が記録されていません。)
元気な雛が食後の羽ばたき練習を始めました。
やがて親鳥βも左下に飛び去りました。
この親鳥は結局、雛に給餌しませんでした。

再び親鳥αが右から飛来し(@4:59)、一気に入巣すると1羽の雛に餌を与えました。
今回は排糞せずに出巣しました。
それと入れ替わるように親鳥βが右より飛来しました。
鉄骨に止まって雛に向かって鳴いているようです♪。
親鳥αも戻って来てβの横に並んで止まりました。
何か巣に対する脅威を感じ、警戒して戻って来たようです。
やがて親鳥♀♂は相次いで鉄塔から飛び去りました。(給餌なし)

約1時間の撮影中、雛2羽への給餌の回数は3回でした。

つづく→#21:キスを交わして怒りを鎮めるハシブトガラス親鳥♀♂(野鳥)


ハシブトガラス雛2(野鳥)@巣箱:送電塔#KN7


2019/09/22

川岸の草むらに潜むカルガモの親子群(野鳥)



2019年6月下旬

街なかを流れる川の雑草が生い茂った岸でカルガモAnas zonorhyncha)の親子群を見つけました。
高い護岸の上から見下ろしている私を警戒して、親鳥♀と思われる成鳥は座ったまま微動だにしません。
一方、5羽の幼鳥は油断して少し身動きしています。
幼鳥は草むらで互いに身を寄せ合って隠れていました。
私が撮りながらそっと移動して群れの真上まで来ても、カルガモの親子はフリーズしたまま逃げませんでした。
(一斉に川へ逃げ込むだろうという私の予想は外れました。)

川沿いの道からかなり無理な体勢になって下を覗き込まないと見えない死角に隠れているので、カルガモに気づいているヒトはほとんどいないようです。
もしかして巣があるのかな?と思って辺りを探してみたのですが、見つかりませんでした。
逆からも撮ろうとしたのですけど、私が対岸に回り込んで居る間に、カルガモの親子は居なくなっていました。


カルガモ親鳥+幼鳥5(野鳥)家族群@川岸+警戒静止
カルガモ親鳥+幼鳥5(野鳥)家族群@川岸+警戒静止
カルガモ親鳥+幼鳥5(野鳥)家族群@川岸+警戒静止・全景
カルガモ親鳥+幼鳥5(野鳥)家族群@川岸+警戒静止・全景

ソメイヨシノの熟果を採食するヒヨドリ(野鳥)



2019年6月中旬〜下旬

桜の木(ソメイヨシノ)で黒く熟した果実を食べに来る野鳥を撮影したいのですが、警戒心が強くてなかなかうまく行きません。
そこで作戦を変更し、迷彩ブラインドを張って中に無人カメラを設置し、動画で長撮り監視することにしました。
映像の動きがカクカクしているのは、微速度撮影した素材を編集でスローダウンして等倍速(リアルタイム)に戻しているためです。

まず飛来したのはヒヨドリHypsipetes amaurotis)です。
枝から枝へ移動しながら桜の熟果を啄んだようです。

後半は手前の枝にも来てくれたものの、微速度撮影(ジオラマモード)はカメラの仕様でティルトシフト・レンズ風に映像が加工されてしまっているので、画角の辺縁部は残念ながらピンぼけになっています。
常々思っているのですが、この不要なティルトシフト処理を外すオプションを付けてくれないですかね?(カメラLUMIX DMC-FZ300のメーカーPanasonicへの強い要望)

桜の実が熟すとヒヨドリやムクドリが餌場を縄張り占有するかと予想したのですが、外れました。
見慣れない迷彩ブラインドの存在を警戒しているのかもしれません。

つづく→続いて飛来したのは?


2019/09/21

日没後に塒のポプラ樹上から鳴く♪ノスリ親鳥(野鳥)



ノスリ(野鳥)営巣地での観察記録#14



▼前回の記事
立ち去る私を追いかけてニセアカシア樹上から鳴いて威嚇するノスリ親鳥(野鳥)

2019年6月上旬・午後19:10〜19:13(日の入り時刻は18:56)

6時間後。
日没直後にノスリButeo japonicus)の営巣地の対岸を再び通りかかりました。
(帰り道にどうしてもここを通らないといけないのです。)

営巣木の柳にズームインしても、巣内に動きはありませんでした。
雛は寝静まっているようです。
ノスリの親鳥が夜にどこで寝るのか興味があるのですが、巣内に姿は見えず、営巣木の天辺(樹冠)にも親鳥は止まっていませんでした。

私が立ち止まってノスリの巣を撮影していると、営巣木の左に聳え立つポプラ(=セイヨウハコヤナギ)高木の梢から聞き慣れたノスリ親鳥の警戒声が響き始めました。(@0:54〜)
甲高い声で悲しげにピーェー、ピーェー♪と間隔を開けつつ繰り返し鳴いています。

親鳥の少なくとも1羽は、やはりポプラ高木の樹冠に塒入りしていることが分かりました。
しかし倍率の弱いこのハンディカムではポプラ樹上にズームインしても親鳥のシルエットは見つけられません。
あくまでも鳴き声がする方角から判断しました。

6日前の夜明け前には、親鳥がこのポプラ樹冠から警戒声を発し、飛び立ちました。)

これ以上親鳥にストレスを与えないために、威嚇飛翔を始める前に退散しました。
私が現場を離れると親鳥は安心して鳴き止みました。
鳥が暗くなると目が見えなくなる(鳥目)というのは、嘘ですね。


※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。
この動画はハンディカムで撮ったので画質も悪く、倍率も低いです。
いつものカメラは昼間に散々使い、バッテリー切れで使えませんでした。


つづく→#15:ニセアカシア樹上で頭を掻き羽繕いするノスリ親鳥(野鳥)



【追記】
1週間後、ここから数キロ離れた街なかで公園の街路樹を塒とするノスリを観察しました。
同一個体なのか不明です。

▼関連記事
交差点の電柱から飛んでムクドリの集団塒に戻るノスリ(野鳥)




草刈り後の原っぱでブタナの種子を食べるカワラヒワ(野鳥)



2019年6月中旬

街なかで道端の原っぱが草刈りされた直後にカワラヒワ♀♂(Carduelis sinica)の群れが来て採食していました。

白い綿毛の付いた種子を啄んでいます。
刈られた草の中に黄色い花も見えますし、キク科のタンポポやブタナでしょう。
落穂拾いするカワラヒワをよく見ると、冠毛は食べずに捨てて種子だけ食べているようです。
途中からスズメPasser montanus)も飛来し、仲間入りしました。


※ 動画編集したら、枯草が広がる原っぱは画面の情報量がきわめて多いためにビットレートが不足して画質が粗くなってしまいました。


▼関連記事
河川敷でブタナの種子を食べるカワラヒワ♂(野鳥)


【追記】
雑草の草刈りというヒトの行為とカワラヒワの関係を少し考えてみます。
カワラヒワにしてみれば、雑草の種子ができる前に草刈りされてしまえば困るでしょうが、単純に「環境破壊」とも言い切れません。
干し草は実が乾燥して食べやすくなるのかもしれません。
背の高いブタナの種子をカワラヒワが食べるにはいちいち長い茎を蹴倒して倒伏させる必要があるのですが、草刈りされた場所ではその必要がなくなり、楽に落穂拾いできます。
ヒトが定期的に介入(撹乱)して草刈りや野焼き(または大量の草食動物を放って牧畜)をしないと、日本の草原は維持できません。
日本の風土では草原を放置しておくと、やがて森林に遷移してしまうからです。
そうなってしまうと、種子食性のカワラヒワはそこに住めなくなってしまうでしょう。


カワラヒワ♂(野鳥)@草刈り後原っぱ+種子採食
カワラヒワ♂(野鳥)@草刈り後原っぱ+種子採食

2019/09/20

ツバメの高速低空飛翔【ハイスピード動画】(野鳥)



2019年6月中旬

ツバメHirundo rustica)が公園を低空で飛び回る様子を240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。
高速の燕返しがようやく撮れました。

ツバメが飛びながら小さな昆虫を空中で捕らえる妙技をハイスピード動画に撮ってみたいのですが、飛翔シーンをただ漫然と撮っているだけでは難しそうです。
蚊柱のような分かりやすいターゲットを狙って待ち構えていれば良いのかな?



つづく→地上で休み餌乞いするツバメの幼鳥(野鳥)

2019/09/19

雛に給餌し巣箱の外に糞を捨てるハシブトガラスの親鳥♀♂(野鳥)



送電塔#KN7に営巣したハシブトガラスの観察記録#19


2019年6月中旬・午後14:00頃

巣箱の中で留守番しているハシブトガラスCorvus macrorhynchos)の雛2羽が羽繕いしています。
強風で雲の流れが早く、雛の羽根もなびいています。

やがて外から戻って来た親鳥が巣の右の鉄骨に着地しました。(@0:47)
喉袋が膨らんでいるので、餌を持ってきたようです。
餌乞いした雛に口移しで給餌しました。

つづけてもう1羽の親鳥も飛来し、同じく巣の右の鉄骨に着地。
食後の雛が向きを変えて排泄した糞を親鳥が嘴で咥えると、喉袋に入れて捨てに行きます。(排糞行動)
2羽の親鳥が同時に飛び去りました。
風が強いと親鳥の出巣は優雅で、フワリと飛び上がり滑空で鉄塔から離れて行きます。

つづく→#20:巣箱で育雛するハシブトガラス親鳥♀♂の活動【10倍速映像】




2019/09/18

柳の灌木に潜むモズ♂幼鳥(野鳥)



2019年6月中旬・午後17:54
▼前回の記事
夕方に再会したモズ♀が柳の灌木で警戒声♪を発し脱糞(野鳥)

モズLanius bucephalus)の親鳥♀が私に対してキチキチキチ…♪と必死に警戒声を発し続けている横で、もう1羽の個体を見つけました。
黒い過眼線がある♂ですけど、嘴が黄色っぽいので幼鳥でした。
庭の隅に生えた柳の灌木の茂みの奥に身を潜めて黙っています。
巣立ったばかりの雛なのでしょう。
モズの幼鳥を見るのは初めてです。
凄い剣幕で警告してくる親鳥♀の振る舞いも、これで納得できました。
来年の繁殖期はモズの巣を見つけてみたいものです。



モズ♂幼鳥(野鳥)@柳灌木
モズ♂幼鳥(野鳥)@柳灌木・全景



【追記】
2019年12月中旬

冬になって完全に落葉しても、この柳の木に鳥の巣はありませんでした。
ところが数軒離れた別の民家の庭木(落葉性広葉樹)に鳥の古巣を見つけました。
これがモズの巣なのでしょうか?
もちろん全く関係ない野鳥の巣である可能性もあります。
春になったら樹種を確認するつもりです。
果たしてモズの番は来年も同じ営巣木を利用するでしょうか?

モズ?古巣(野鳥)@?樹上


2019/09/17

路上に座り込んで動かないドバト(野鳥)



2019年6月中旬〜下旬

ハトの群れがよく集まる公園でカワラバト(=ドバト;Columba livia)が歩道に座り込んでいました。
こんな所でまさか抱卵しているはずはありませんし、今まで見たことのない体勢です。
立ち上がりかけたのに座り直し、胸元の羽毛を膨らませています。
私が正面から長々と撮っても動じず、瞬きするだけでした。
撮りながら私が鳩の横をゆっくり歩くと、さすがに警戒して立ち上がりかけたものの、また座り直しました。
頑としてその場を動きたくない様子です。
別個体が近くを通り過ぎても気にしませんでした。

野鳥がここまで無防備にヒトの接近を許すというのは、ヒトを信頼しているとも言えますし、野生を忘れて堕落した姿と言えるかもしれません。
極度の疲労(消耗)または空腹状態なのでしょうか?
あるいは逆に、不健康な肥満体型なのかな?
昔この公園ではドバトの群れに無邪気に給餌するヒトがよく居たのですが、最近では鳩の餌を販売しなくなりました。
たまに餌を持参して鳩にばら撒いているヒトがいると、「生態系のバランスを乱す身勝手な行為だから止めるように」とたしなめられるようになりました。
そのために公園に集まるドバトの数もかつてより激減しています。


ドバトa(野鳥)@路上+座位休息
ドバトa(野鳥)@路上+座位休息

「座り込んでいる鳩は脚を負傷して立てない個体ではないのか?」という疑問が浮かんだので、13日後に現場を再訪して撮り直しました。
この日は小雨が降る中、2羽のドバトが前回同様に路上で座り込んでいました。
互いに近くに座り、90°に向き合っています。
鳩が小声で鳴く声が聞こえますけど、どの個体が鳴いているか不明です。
私が動画を撮りながら強引に近づいても、なかなか逃げません。
最後は嫌々ながらも立ち上がって歩き去りました。
つまり歩行機能は正常で、怪我をしている訳ではないと分かり安心しました。
足輪を装着していないので、鳩舎で飼われているレース鳩でもなさそうです。
私の穿った推測ですが、一部の賢いドバトによる物乞い作戦かもしれません。
鳩が歩道で座り込みしていると、哀れに思った通行人が餌を投げ与えたりしそうですから、それで味をしめた可能性が考えられます。
性別を見分けられないのが残念です。


ドバトbc(野鳥)@路上+座位休息

▼関連記事
山道でうずくまるキビタキ♀【野鳥】





↑【おまけの動画】
「鳩は近づいても逃げない」というのは、2019年M1王者ミルクボーイが漫才のネタにしていました。


2019/09/16

立ち去る私を追いかけてニセアカシア樹上から鳴いて威嚇するノスリ親鳥(野鳥)



ノスリ(野鳥)営巣地での観察記録#13



▼前回の記事
昼間も巣に近い樹上で警戒声を発し偵察飛行を繰り返すノスリ親鳥♀♂(野鳥)

2019年6月上旬・午後12:56〜13:03

立ち去る私を追いかけるようにノスリButeo japonicus)の親鳥が鳴きながら飛んで来ました。
左翼の風切羽が無傷の個体です。
堤防のすぐ横のニセアカシア(別名ハリエンジュ)高木の樹冠に止まると、眼光鋭く私を見下ろしながら甲高い声でピーィ、ピーィ♪と繰り返し鳴き続けています。
鳴きながら尾羽根を左右に動かしているのは興奮の現れなのかな?
満開に咲いたニセアカシアの横枝の隙間から覗き込むようにして正面から私を睨みつけています。
すごい迫力!

右の方からもう1羽のつがいの鳴き声もかすかに聞こえてきました。
巣に戻った親鳥♀と鳴き交わしているのかな?と想像するものの、私には性別が見分けられません。
親鳥が巣に戻っているかどうか戻って確認したかったのですけど、これ以上親鳥を刺激するのは良くないと諦めました。

私が再び歩き始めると、ノスリ親鳥も鳴きながら飛び、別のニセアカシア樹冠に止まり直しました。
私が縄張りから完全に立ち去るまで確実に見届けるつもりのようです。

※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


私が猛禽類の観察に未熟で無知なせいで、育雛中の親鳥にストレスを与えていたようです。
氏原巨雄『オオタカ観察記』という名著を後日読んで、色々と反省させられました。

 オオタカの観察や撮影をする前には最低限、生態、習性の基本的な知識は持っていなければいけない。オオタカからの警戒、威嚇のサインを見落とさないように、常に神経を研ぎ澄ましている必要がある。例えば♀がなかなか巣に入らず、「ケッケッケッケッケッケッ」と大きな声で鳴いている。これは何かを警戒、威嚇していて、その対象が観察者や撮影者なのかもしれない。
 また、♂が観察者や撮影者の近くに来て黙って見張っていれば、それはヒナの安全を脅かすことがないかを見極めようとし、これ以上近づくな、近づくと襲うぞ!という無言のサインを送っていると思っていい。♂に見張らせること自体、ヒナや♀のための餌を捕る大切な時間を奪い、それがひいては繁殖の妨害につながる。 (p154-155より引用)


ノスリとオオタカは鳴き声が違うようですが、そういうことでしょう。
言い訳になりますが、猛禽類の中でもトビやノスリなどの普通種は露骨に人気が無いようで、写真集や観察記録の本が出版されていません。

そのため、初心者がなかなか勉強できないのです。
これからはブラインドを使った撮影を検討しないといけません。

つづく→#14:日没後に塒のポプラ樹上から鳴く♪ノスリ親鳥(野鳥)


ノスリ(野鳥)@ニセアカシア樹上a+警戒声♪
ノスリ(野鳥)@ニセアカシア樹上a
ノスリ(野鳥)@ニセアカシア樹上b+警戒声♪


2019/09/15

夕方に再会したモズ♀が柳の灌木で警戒声♪を発し脱糞(野鳥)



2019年6月中旬・午後17:50

▼前回の記事
縄張り内の電柱支線で警戒声♪を発するモズのつがい♂♀(野鳥)

5.5時間後。
同じ日の夕方になってから、田んぼに隣接する新興住宅地を再び通りかかると、柳の灌木に止まったモズ♀(Lanius bucephalus)がキチキチキチ…♪と鋭く鳴いていました。
嘴の動きと鳴き声が同期したので(リップシンクロ)、この個体の鳴き声で間違いありません。
お昼にモズの♀♂つがいと遭遇した地点のすぐ近くの庭なので、おそらくこの辺りを縄張りとする同一個体の♀なのでしょう。
私に対して警戒声を発し続けながら、少量の白い糞を排泄しました。(@1:14)

後半は私が少しだけ横にずれてみたものの、モズ♀は柳の茂みの奥に隠れているので、ピントが合いません。
最後は横の道を駆けてきた児童に驚いたモズ♀が少し飛んで更に奥の茂みに逃げてしまいました。


※ 夕暮れ時の薄暗い条件で撮影したので、画質がやや粗く、オートフォーカス(AF)のピントも甘いです。


モズ♀(野鳥)@柳灌木+警戒
モズ♀(野鳥)@柳灌木+警戒


モズ♀の警戒声を声紋解析してみる

いつものようにオリジナルのMP4動画ファイルから音声部をWAVファイルに抽出してから、なるべくノイズの少ない警戒声の部分を適当に切り出し、スペクトログラムを描いてみました。
16kHz以上の高周波数はカメラの仕様で録音・圧縮する際にヒトの非可聴域としてカットされているのが残念です。
どうしても風切り音など周囲のノイズがあるのですが、キチキチキチ…♪という鋭い警戒声は一定の速いテンポで繰り返し発していることが分かります。



たまに、ヂュン♪という濁った短い鳴き声がキチキチキチ…♪という警戒声の合間に混じることがあります。
下のスペクトログラムでは、3秒および5.5秒から2回、ヂュン♪と短く鳴いています。



ところで、夕方には♂の姿を見かけませんでしたが、どこに居るのでしょう?
私は身動きせずに少し離れたところから撮り続けているだけなのに、モズ♀が警戒声を止めてくれないということは、近くにモズの巣がありそうです。
すると案の定…。


つづく→柳の灌木に潜むモズ♂幼鳥(野鳥)


スズメがソメイヨシノの樹上で食餌(野鳥)



2019年6月中旬

実が熟し始めたソメイヨシノの木にスズメPasser montanus)が食餌に来ていました。
虫を捕食したのか、それともソメイヨシノの黒い熟果を啄んで食べたのか、不明です。

野鳥が桜の熟果を食べるシーンを撮りたいのですが、なかなか難しいです。


スズメ(野鳥)@桜:ソメイヨシノ樹上+果実採食?

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