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2018/07/02

砂地で吸水するキアゲハ♂



2018年5月上旬

前日の雨が上がり、晴れました。
道端でキアゲハ♂(Papilio machaon hippocrates)が落ち着きなく低空で飛び回っていました。
やがてガードレールのすぐ脇に砂で盛土をした路肩に降り立ちました。
やや風がやや強いのですが、キアゲハ♂は翅を開いたまま口吻を伸ばすと、前日の雨で湿った砂から吸水し始めました。
ついでにミネラルを摂取しているのでしょう。
もしかすると吸水しながら余分な水分を排尿していたかもしれません。
しかし今回は腹端を見せてくれなかったので、オシッコしている証拠映像が撮れませんでした。
すぐ横の車道をひっきりなしに車が通ってもキアゲハは気にせず、あちこち場所を微妙に変えながら夢中になって吸水していました。

この空き地は、町工場が最近取り壊されて更地になったのです。


キアゲハ♂@砂地+吸水
キアゲハ♂@砂地+吸水

2018/06/14

屋根に積もった雪を食べるハシボソガラス(冬の野鳥)



2018年1月中旬・午後16:00頃

川沿いの民家の屋根に登る梯子から水平に伸びた鉄骨に2羽のハシボソガラスCorvus corone)が止まっていました。
互いに至近距離で向き合ってお辞儀をしながら大声で鳴き交わしました。
繁殖期が始まるのは未だ早いと思うのですが、つがいのお見合い行動なのかな?
(求愛の一種?)
周囲に対する縄張り宣言なのかもしれません。

挨拶が済むと足元の鉄骨で嘴を拭い、相次いで屋根の方へ別々に歩き出しました。
一羽が屋根に残った雪で嘴を拭い、ザラメ雪を少し食べました。

▼関連記事
屋根の雪を食べるハシボソガラス【冬の野鳥】
雪を食べるハシボソガラス【冬の野鳥】

傾斜のついた屋根を登り反対側へ歩いて行ってしまうと、死角で見えなくなります。
(雪国の屋根は、積もった雪がなるべく自然に落ちるように急傾斜になっていることが多いのです。)
もう一羽は梯子の近くに居残り。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2018/06/05

大雪の日に川の水を飲み岸で休むカワガラス(冬の野鳥)



2018年1月中旬

街中を流れる川で中洲に居た一羽のカワガラスCinclus pallasii)が飛んで下流へ逃げ、コンクリート護岸の雪が積もった部分に着陸しました。
カメラを向けると急に雪が激しく降り始めましたが、カワガラスと我慢比べするように長撮りしました。

足元の雪を1回啄んだのは、雪を食べたのかな?(@0:33)
やがて、雪が積もった部分から水際にピョンと跳び降りて川の水を飲みました。(@0:38)
もしかすると水浴びかもしれませんが、激しく雪が降っているためによく見えません。
▼関連記事
川岸で雪を食べるカワガラス(冬の野鳥)

雪の積もったお立ち台に戻ると、川面を見つめてじっとしています。
黒っぽい色の護岸を背景に小さなカワガラスが静止していると、優れた保護色で全く居場所が分からなくなります。

撮影中はカワガラスがときどき激しく身震い(シバリング?)しているように見えたものの、定かではありません。
鳥は恒温動物なので、厳冬期でも飛び立つ前に体温を上げる準備運動は不要のはずです。
動画を手ブレ補正すると、休息中のカワガラスは身震いしていませんでした。
大雪の中でそう見えたのは、私の目の錯覚だったのでしょう。

最後は突然、下流へ低空で飛び去りました。
後から追いかけるようにカルガモ?が飛んで行きます。



※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

ビニール傘やカメラのレインカバーも持参していなかった私は、長撮りしている間もカメラが濡れるので気が気ではありませんでした。
帰宅後に、大量の乾燥剤(シリカゲル)でカメラを脱水乾燥しました。



2018/05/30

川の水を飲み羽繕いするコハクチョウのペア(冬の野鳥)



2016年11月上旬・午後15:39〜16:09(日の入り時刻は16:35)

川面に浮かぶ2羽のコハクチョウCygnus columbianus bewickii)を撮影。
塒入りが始まる時間には未だ早いようで、川にはこの2羽しかいませんでした。
元々は岸辺に近い浅瀬に居たのですが、私が撮り始めると警戒して川の中央部に移動しました。
長い首を曲げて丹念に羽繕いしています。

岩波科学ライブラリー:藤田祐樹『ハトはなぜ首を振って歩くのか』によれば、

鳥の世界では(中略)首の骨の数が種によって異なっている。12個~13個が一般的だが、ハクチョウでは23個もある。これだけ首が多いと、首をかなり自由自在に動かすことができる。
 鳥たちの首がどれほどよく動くのかは、羽づくろいの様子を見ればわかる。彼らは、首をぐいっと曲げて、くちばしを尾の付け根にある皮脂腺までもっていき、そこから分泌される油をくちばしにつけ、さらに体中の羽毛にぬりつつ羽根の乱れを整える。首が長くて本当によく動くから、尾の付け根にもくちばしがとどくし、全身の羽毛を整えることができるのだ。 (p54-55より引用)


この2羽はつがいなのか、付かず離れず川面を移動しています。
互いの行動をすぐに真似するのは番が親愛の情を示しているのか、微笑ましく思いました。
西日を浴びた白鳥の姿は美しく、なかなか絵になりますね(フォトジェニック)。
カルガモの群れがコハクチョウの近くに来て水浴を始めても、互いに無関心でした。

日陰の岸辺近くに来ると、コハクチョウは川の水を飲み始めました。(@3:50〜)
嘴で川の水を救うと頭を挙げて喉に水を流し込んでいます。
それまでにも嘴を水面に浸すことはありましたが、水を飲んではいませんでした。
体を掻いた時に黒い足が見えました。

※ 日陰のシーンのみ自動色調補正を施しています。(@3.51-5.29, 7.12-8.56)



2018/05/29

真冬の川に潜って小魚を捕食するカワガラス(冬の野鳥)



2018年1月上旬


▼前回の記事
潜水漁で川虫を捕食するカワガラス(冬の野鳥)

街中を流れる川の、雪が積もった中洲を拠点にカワガラスCinclus pallasii)が潜水漁を続けています。

今度は水中で細長いミミズのような獲物(小魚?)を捕らえ、川岸の岩に持ち帰りました。
かなりの大物です!
ピチピチと暴れる獲物を岩に繰り返し叩きつけて殺します。
おそらくミミズではなくて、小さな川魚のようです。
この作業中に勢い余って獲物を何度も落としてしまうのですが、獲物はもう動かなく(逃げなく)なりました。
しめた獲物をようやく丸飲みにしました。
食後は川岸から川の水を飲み何度も嘴をゆすぎます。
すぐにまた入水し、潜水漁を再開。

厳冬期に冷たい雪解け水が流れる川で潜水漁を続けるカワガラスは、どんな優れたウェットスーツ(ドライスーツ)を着ているのでしょう?
水を弾き断熱性に優れたダウン(羽毛)の素材に秘密があるはずです。


※ いつものように動画編集時に手ブレ補正処理を施したら、川の流れが絶えず写り込んでいるために、副作用で却っておかしな映像(グニャグニャして、ちょっと気持ち悪い映像)になってしまうのです。
せめて一脚を持ち歩くべきですね。

ここまでが同じ日に同一個体のカワガラスを連続観察した記録です。
望遠レンズを付けた重いカメラを手で持ち、かなり粘って動画を長撮りしたら、腕や肩の筋肉が限界を迎えました。


【追記】
水野仲彦『野鳥のくらし―卵から巣立ちまで』によれば、

平地の汚れた河川では姿は絶対に見られない。(中略)カワガラスの驚異的な耐寒性には感嘆させられる。尾の付け根から分泌される油脂をくちばしで常になすりつけ、体全身が油膜に覆われているためで、水中で翼を使って泳ぐ姿は水を遮断して白く光って見える。(p84より引用)




今回私がカワガラスを見つけた川は平地を流れコンクリートで護岸され、周囲の生活排水も流れ込むような川でした。
餌の乏しい厳冬期に上流(渓流)から下りてきたのでしょう(例外的な移住)。


2018/05/23

川岸で雪を食べ続けるカワガラス(冬の野鳥)



2018年1月上旬

街中を流れる川でカラスのように真っ黒なのに、カラスよりも小さな野鳥を見つけました。
カワガラスCinclus pallasii)です!
雪の積もった川岸で休んでいます。
小さくても真っ黒な鳥は純白の雪面を背景にするとかなり目立ちます。

カワガラスは川の流れを見つめながら、ときどき尾羽を上下に動かしていました。
辺りをキョロキョロ見回しているのは、岸から撮影している私を警戒しているのかな?
しばらくすると、周囲の雪を何度も食べ始めました。
喉が渇いているのなら、すぐ目の前を流れている川の水を飲めば良いのに、わざわざ体温が下がる雪を食べる行為は理解に苦しみます。
ヒトの場合、雪山登山で雪を食べるのは基本的にご法度です。
夏でもシャーベットを食べ続けると頭が痛くなるでしょう。(アイスクリーム頭痛


やがてカワガラスは意を決したように、川に飛び込みました!(@0:49)
水温は雪解け水で身を切るように冷たいはずなのに、カワガラスはへっちゃらです。

少し上流にある川中の岩に移動しました。
岩が露出した部分に止まると、先程の雪上よりも保護色になっていて目立ちません。
ときどき目を白黒させているのは、瞬きしたときのまぶた(瞬膜?)が白く見えているのでしょう。
ここでも岩に積もった雪を繰り返し食べました。

なぜ川の流水を飲まずに雪を食べるのでしょう?
かなり大量に雪を食べ続けているので、体温が下がったりお腹を下したりしないのか、心配になります。
カワガラスは繁殖期以外は常に単独行動するらしいです。
水面まで頭を下げると天敵への警戒が疎かになり、雪を食べる方が目線を高く保てるのかな?
(それなら陸上では喉の乾きを我慢して、水中に潜って獲物を探しているついでに水を飲めば良い気がします。)
露出した岩の上から枯草を摘み上げたので巣材集めかと思いきや、すぐに捨てました。
素人なりに勝手な想像を逞しくすると、このカワガラスは早く川に入って採食活動したいのに私が見ている前ではやりたくないのかもしれません。
「邪魔なニンゲンは早くあっち行けよ!」というフラストレーションを紛らわそうとする転移行動や真空行動が「雪食べ行動」になったりして…?

§§ 後日、川の水を飲むカワガラスを観察しました。

※ 望遠レンズを装着したカメラを手持ちで撮影した映像そのままです。
いつもなら動画編集時に必ず手ブレ補正処理をするのですが、今回は絶えず川の流れが写り込んでいるために、副作用で却っておかしな映像になってしまうのです。

せめて一脚を持参すれば良かったですね。


カワガラスと言えば昔、山地の渓流で夏季に一瞬見かけただけで、私にとってはずっと幻の水鳥でした。
こんな街中の中流域で観察できるとは、とても意外でした。
この冬で一番の収穫です♪

餌不足になる厳冬期は中流域まで下って来るのか?と思いながら観察していました。
帰ってからwikipediaでカワガラスの情報を参照すると、確かに

冬期(積雪期)には下流側に生息場所を移動することもある。
とのことで、納得しました。


つづく→潜水漁で川虫を捕食するカワガラス(冬の野鳥)


カワガラス(冬の野鳥)@川岸:雪
カワガラス(冬の野鳥)@川岸:雪
カワガラス(冬の野鳥)@川中岩:雪

2018/05/20

雪道でわだちに溜まった水を飲み脱糞するハシボソガラス(冬の野鳥)



2018年1月上旬

真冬にハシボソガラスCorvus corone)が水深は浅いものの冷たい川の中に入って食物を探し歩いていました。
飛び上がると雪に覆われた堤防に着地。
体重が軽いカラスは、足が沈まずに雪面を歩けます。

雪道の轍にできた水溜りまで歩いて来ると、嘴を漬けて雪解け水を二口飲みました。(@0:36〜0:50)
喉を潤すと少し歩き、嘴を雪で拭います。
さっきまで居た川で新鮮な流水を飲まずにわざわざ水溜りの泥水を飲んだのは、我々ヒトの衛生感覚からすると理解に苦しみます。

雪道を歩いて横断し、立ち止まると脚をやや屈みながらポトッと排便しました。(@1:02)
珍しく黒っぽい糞でした。
直後に飛び立つと、近くの電線に止まり直しました。
(脱糞の際に脚をやや屈んだのは、飛び立つ動作のついでだったようです)

▼関連記事 (雪国のカラスの冬季の飲水行動)
雪国の川の中で餌を探し歩き水を飲むハシボソガラス【冬の野鳥】
雪を食べるハシボソガラス【冬の野鳥】


ハシボソガラス(野鳥)@雪道:轍+飲水

2018/03/23

ミソハギの葉を舐めるシロオビノメイガ(蛾)



2017年9月上旬


▼前回の記事
ミソハギの花蜜を吸うシロオビノメイガ(蛾)

山麓の小湿地帯(休耕田)に咲いたミソハギの群落でシロオビノメイガSpoladea recurvalis)が訪花していました。
花蜜を吸う合間に葉の表面を口吻で舐めていたのが、とても興味深く思いました。
蛾が口直しに葉の水滴を吸水したのかもしれません。
それにしても、その葉がどうして濡れていたのか謎です。
撮影時刻は晴れた午後(15:52)なので、朝露の最後の残りなのかな? (他の葉には残っていない)

ミソハギに花外蜜腺があるという話は聞いたことがありません
アブラムシの排泄した甘露でもなさそうです。(アブラムシのコロニーが見当たらない)

葉を舐め終わるとシロオビノメイガは飛んで隣の株に移動し、吸蜜を再開しました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2018/02/22

恋矢を自ら引き抜くヒダリマキマイマイ



2016年10月上旬

夜、いつものように飼育容器内に霧吹きしていると、一匹のヒダリマキマイマイEuhadra quaesita)が恋矢れんしを排出していることに気づきました。
最近もう一匹と交尾したはずですが、私は見逃したようです。

恋矢(交尾矢love dart)はカルシウムを含み,交尾前に恋矢嚢が裏返しとなることによって射出され,相手の個体の皮膚に機械的刺激を与え,交尾が終ると捨てられる.刀身状のものが多いが,紡錘形・剣菱形・三角形・山形・円形など種類によってさまざまで,分類上の重要な標徴となる. (『岩波生物学辞典第4版』より引用)


透明なプラスチック容器越しに腹面から接写すると、水滴で濡れた壁面を舐める歯舌の動きよく分かります。
体の左側面から白く長い恋矢が伸びています。
魚の小骨のように湾曲し、一端は鋭く尖っています。
交尾の際にパートナーから刺された恋矢を傷口から排出しているのでしょう。
体内にしばらく残された恋矢は痛むのでしょうか?
やがて水滴を舐めるついでに、体を左によじって恋矢にキスを始め、体に刺さっていた恋矢を口で引き抜きました。
しばらく抜けた恋矢の根元を舐めています。
もしかすると、自分の体液(血液?)やパートナー由来の粘液が恋矢に付着していて、それを栄養源として摂取しているのかな?と想像しました。

後半は微速度撮影に切り替えて記録したので、10倍速の早回し映像でご覧ください(@4:01〜)。
蛇行しながら飼育容器の壁面を登って行きます。
波打つ腹足の蠕動がよく分かります。
ヒダリマキマイマイが這った後は、透明な粘液で泡立っています。



恋矢の排出シーンを観察したのはこれが初めてです。
今回の恋矢について改めて考えると、おかしなことに気づきました。
もし体内に刺さった恋矢を引き抜いたのなら、尖った先が内側(傷口)を向いているはずです。
しかし映像を見直すと、恋矢の尖った先が外側を向いています。
これは何を意味しているのでしょう?
交尾に使われなかった自分の恋矢を体内から排出(排泄)したのでしょうか?

そんな必要性があるのか疑問です。
次回の交尾に使えば良いのでは?
あるいは、交尾で相手を刺したのに恋矢が折れなくて、排出に手間取ったのかもしれません。(恋矢は交尾の度に使い捨て?)
交尾相手から刺された恋矢が体を完全に貫いて折れ、そのまま排出したのですかね?
それとも、捨てられた古い恋矢が容器の壁面に付着していて、徘徊中の個体がそれをゆっくり乗り越えるシーンをたまたま見ただけかな?
どのシナリオが正しいのか知るためには、交尾直後から連続録画でひたすら愚直に監視するしかなさそうです。


飼育容器内に脱落した恋矢を見つける度に記念として採集してきたのですが、なぜか今回の恋矢はどこに紛れてしまったのか、採集した記憶がありません…。


▼関連記事 (背側からの観察例)
交尾後に恋矢を排出するヒダリマキマイマイ

2018/01/08

サトイモの葉で水滴を飲むコガタスズメバチ♀



2017年8月下旬

雨上がりのサトイモ(里芋)畑で、コガタスズメバチVespa analis insularis)のワーカー♀が葉に付着した雨の雫を飲みに来ていました。
サトイモの葉は撥水性が高く、雨が降っても濡れずに表面張力で水玉になるのです。

▼関連記事
撥水性の高いサトイモの葉でロータス効果の実演

もっと大きな水滴が溜まっている葉が隣りにあるのに、微小な水滴を舐めています。(見つけられないのか?)
水を飲んで満足すると、蜂は飛び立ちました。
飛びながら獲物を探索する行動(探餌飛翔)に移ったようです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2018/01/04

路上で吸水するナミアゲハ



2017年8月上旬

街中の車道が雨上がりで水溜りが少しできています。
(暑いので誰かが散水したのかもしれません)
そこを一頭のナミアゲハPapilio xuthus)が蝶道のように何度も往復して飛んでいました。
私が路傍でじっとして待つと、ナミアゲハは案の定、濡れた路面に降り立ち口吻を伸ばすと羽ばたきながら吸水を始めました。
あいにく、車が通りかかって逃げてしまいました。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


▼関連記事
ナミアゲハ♂の吸水と排尿
ナミアゲハ♂の飛翔と吸水【HD動画&ハイスピード動画】



2017/12/03

スイレン池の水を飲むモンスズメバチ♀



2017年8月上旬・午後15:43

池の水面を覆うスイレンの葉の乾いた中央部にモンスズメバチVespa crabro)のワーカー♀が乗って、水を飲んでいました。
飲み終えると、すぐにどこかへ飛び去りました。



ちなみに、池のスイレンは白い花が咲きかけの蕾ばかりでした。
ヒツジグサ(未の刻=午後2時頃に開花)なのですかね?
睡蓮には開花時刻の異なる多様な品種があるそうです。
来季は開花するスイレンの微速度撮影にチャレンジしてみたいものです。



2017/11/23

ナミアゲハ♂の吸水と排尿



2017年7月下旬


▼前回の記事
ナミアゲハ♂の飛翔と吸水【HD動画&ハイスピード動画】

雨上がりの午後、砂利を敷き詰めた駐車場を飛び回り忙しなく水溜りの味見をして回っていたナミアゲハ♂(Papilio xuthus)がようやく一箇所で落ち着いてくれました。
半開きの翅を小刻みに羽ばたかせながら泥水を飲んでいます。
途中から望遠レンズを装着してズームしてみると(@2:23〜)、湿った砂利の地面から吸水しつつ、腹端から透明のおしっこをポタポタと排泄していました。
蝶の♂がよくやるこの行動はポンピングと呼ばれ、ナトリウムイオンなど必要なミネラル成分を摂取するために、不要な水分を排泄しているのだそうです。
大量の水を飲んで体温を冷やしていると思われるかもしれませんが、雨上がりで気温はそんなに高かった記憶はありません。(客観的な気温データは測っていません)
後半は翅の羽ばたきを止めて一心不乱に吸水・排尿しています。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


【参考】
蛭川憲男『水場に集まる生きものたち―里山から高原、山地の自然』


【追記】
渡辺守『チョウの生態「学」始末』という専門書を読んで、目から鱗が落ちるようにとても勉強になりました。
 ♂が交尾時に注入する(精包以外の:しぐま註)物質の生産にナトリウムイオンを利用することも、近年明らかにされてきた。すなわち、夏季にしばしば観察されるチョウの♂の吸水行動は、交尾時における注入物質の生産量を増加させていたのである。

集団となって給水行動を示す(中略)構成員は、原則として若い♂に限られ、土壌の水分中に含まれるナトリウムイオンが吸水行動を解発している。ナミアゲハの口吻内の神経伝達機構を調べた井上尚さんによると、口吻の最も先端に位置する神経細胞はナトリウムイオンに、それより奥に位置する神経細胞が糖に興奮するので、ほんの少しだけ塩を入れた砂糖水を与えたほうが、純粋な砂糖水を与えるよりも摂取量は増加するのだという。ナミアゲハに実験的に低濃度の塩水を与えてみると、寿命には影響が出なかったものの、与えなかった♂よりも精包生産力は高くなっていた。(第6.1章より引用)




2017/11/22

水をゴクゴク飲むカワラバトの群れ(野鳥)



2017年8月上旬・午後18:04〜18:07

観光客に餌をねだっていたカワラバト(=ドバト;Columba livia)の小群が夕方になると飛んでお堀の水際までやって来ました。
ハトは首を下げたまま水をゴクゴク飲むことが可能です。
他の鳥類は、一口ごとに水を嘴ですくい上げながら首を上げて喉に流し込む必要があります。
水際の石垣に右足を滑らせて焦る鳩が微笑ましいですね。
対岸から隠し撮りしていたのですが、カメラに気づくとハトは飛んで逃げてしまいました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


▼関連記事
川の水を飲むキジバト(野鳥)
池の水を飲むドバト(野鳥)


2017/11/16

ナミアゲハ♂の飛翔と吸水【HD動画&ハイスピード動画】



2017年7月下旬

雨上がりで砂利の空き地(駐車場)に大きな水溜りが出来ています。
ナミアゲハ♂(Papilio xuthus)が単独で、落ち着かない様子で飛び回っていました。

地面に降り立つと、砂利に対して保護色になっていて見失いがちです。
半開きの翅を羽ばたかせながら吸水を始めました。
意外と水のしっかり溜まった所には来ないで、少し濡れた土が好みのようです。

好みの水場を探すために飛んであちこち場所を変えるので、途中からは飛翔シーンを240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。(@0:23〜)
後半は羽ばたきも止めて翅を半開きにしたまま一心不乱に吸水を続けています。


ところで、この個体は夏型の♂だと思うのですが、どうでしょうか?
保育社『標準原色図鑑全集1:蝶・蛾』p16によると、ナミアゲハの雌雄の区別は

春型では♂♀の差はほとんどないが、夏型では♂のはねの地色は白身が強く(♀は汚黄色)、後ばねの前縁の黒色の丸い斑紋は強く鮮明(♀はあっても不鮮明)、肛角部の赤い斑点がない(♀には春型の♂♀と同様にあらわれる)。
ただし、下線部がどこを指すのか、よく分かりませんでした。


つづく→水を飲みながらおしっこを排泄し始めました。



【追記】
福田晴夫、高橋真弓『蝶の生態と観察』によると、
アゲハチョウ類が羽化直後に吸水(吸塩)し、成虫期の後半に花上で吸蜜する、といったことが経験的に知られている  (p26より引用)


したがって、今回のナミアゲハ♂は羽化直後の若い個体だったのかもしれません。


2017/08/11

川の水を飲むハシボソガラス(野鳥)



2017年5月下旬

街中を流れる川の岸に立ったハシボソガラスCorvus corone)が浅瀬の水を繰り返し飲んでいました。
一口ずつ嘴で水を掬い上げて喉に流し込む飲み方です。

喉の渇きを癒やすとカラスは飛び立ち、横の岸壁に止まりました。



2017/08/03

水田で水を飲むハシボソガラス(野鳥)



▼前回の記事
雨の日に巣内の雛に給餌するハシボソガラス(野鳥)


高圧線の鉄塔#19でのハシボソガラス営巣記録#7

2017年5月中旬

ハシボソガラスCorvus corone)の営巣地の直下に小さな田んぼがあります。
部分的に田植えの済んだ水田の畦道で親鳥の1羽を見つけました。(性別不明)
水面を見つめながら岸に沿って歩いています。
いかにもカエルなどの獲物を捕食するか、あるいは水を飲みそうな雰囲気です。
しかしカメラを向けている私のことを嫌がり、かなり警戒しています。
(撮影中の私はブラインドに隠れておらず、カラスから丸見えです。)
カラスは私の目の前に生い茂った灌木の死角に入ろうとしているようですが、私も負けじと横にずれて対抗しました。
遂にカラスは水田から水を一口だけ飲みました。
やはり私に近くから見られていると安心して水を飲めないようです。
頻りに嘴を地面に擦り付けているのは、おそらくフラストレーションを発散する転位行動ではないでしょうか?
…こういう勝手な推理を我田飲水というのです。

再び畦道を横に移動してから飛び立ちました。
田んぼを飛び越えると対岸に着地。
ようやく何度も繰り返し嘴で水をすくい上げて飲んでいます。
今度は手前に張り出した岸が邪魔ですね。
飲水中は無防備になるため、カラスはわざと物陰から水を飲むのでしょう。

岸に戻るとハシボソガラスは濡れた嘴を地面に何度も擦り付けてから飛び去りました。(映像はここまで)
すぐ近くの電柱に止まって営巣地の周辺を監視します。
このとき実は番(つがい)のもう1羽も水田の脇の別な電柱の天辺に止まって縄張りを油断なく見張っています。

ところで巣で育つ雛に親鳥が水を吐き戻して与えることはあるのでしょうか?(給水行動)
給餌シーンと見分けがつきにくい気がします。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#8:営巣地の縄張り内でパートナーを侵入者と誤認したハシボソガラス(野鳥)



2017/07/06

水溜りの水を飲む2羽のハシボソガラス(野鳥)



2017年5月上旬

郊外の町工場は連休で静まり返っていました。
敷地内を歩き回ってた2羽のハシボソガラスCorvus corone)が順番に水溜りの水を飲みに来ました。
嘴を水に浸してからですくい上げるように何度も水を飲みます。
カラスの行水(水浴)は行いませんでした。
繁殖期ですけど、この2羽は番(つがい)ではなく、未だ繁殖に参加しない若鳥の群れの一員だと考えています。
(すぐ近くに別のハシボソガラス番の営巣地があるのです。)
最後は1羽が地上から飛び立ちました。



余談ですが、動画の冒頭で1羽αが鳴き喚きながらこちらに向かってどんどん歩いて来ました。

▼関連記事
人懐こく挨拶しに来るハシボソガラス(野鳥)
この個体αが後半に水を飲み終えてから、水溜りをジャブジャブと歩いて横断しました。
おかげで水深が伝わりました。
素人目にはなんとなく、βよりもαの方が行動が幼い印象を受けました。




2017/07/03

中洲の岸辺で採食し川の水を飲むカルガモのつがい(野鳥)



2017年4月下旬

おそらく番(つがい)と思われるカルガモAnas zonorhyncha)のペアが春の川で仲良く並んで採食していました。
中洲の岸辺の泥に嘴を突っ込んで採食しています。
1羽が川の水を嘴ですくって飲みました。
やがて私を警戒したのか、中洲に上陸すると横断し、私から離れた反対側の岸辺にて採食を再開。



2017/07/01

夜明け前の川で目覚めるコハクチョウとサギ類の混群(冬の野鳥)



2016年11月上旬・午前5:39~6:03(日の出時刻は午前6:11)

コハクチョウCygnus columbianus)の集団塒がある川に徹夜で向かい、現場に着いたのは午前5:05。
真っ暗な川から野鳥の鳴き声が聞こえました。
川に降りる土手の草むらに霜が降りていました。
カモの群れが夜空を飛んでいたものの、暗過ぎて動画には撮れませんでした。

夜が白々と明け始めると、ようやく集団塒の様子が見えてきました。
川に朝霧が立ち込めています。
暗いうちはズームしてもAFの効きが悪いのです。
暗い川の中央部で白鳥が群れで寝ており、群れの辺縁には白鷺(おそらく冬鳥のダイサギ、コサギもいる?)も数羽居ました。
また、途中でアオサギが左(下流)から飛来し、集団塒の右端に着陸、合流しました。
コハクチョウとサギ類が混群の集団塒で夜を過ごしたことが分かりました。
手前の川岸近くにはカモ類が漂う別の集団塒がありました。

映像からコハクチョウを数えると、成鳥が20羽、幼鳥が4羽でした。
眠りから目覚めた個体からコハクチョウは朝の羽繕いを始めました。
体を上下に揺すって冷たい川の水を背中に何度もかけて水浴びしています。
やがてコハクチョウが小声で鳴き交わしながら川面を移動し始めました。

一方、白鷺は目覚めると塒には長居せずに、川から次々と飛び立ち上流に消えました。
もしかするとコハクチョウよりも警戒心が強く、対岸から撮影する私の存在を嫌ったのかもしれません。

朝日が昇り気温が上がると、カメラのレンズが急に結露して困りました。
レンズフードを装着しなかったのは失敗です。
次からはレンズヒーターなどの結露対策をしっかり考えないといけません。
不織布でレンズを拭いたら復活。

※ 映像の途中から(@1:49~)編集時に自動色調補正を施しています。
(実際はもっと暗く、朝靄に包まれてぼんやりしていました)

つづく→朝焼けの川とコハクチョウの群れ(冬の野鳥)


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