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2019/08/12

土手でセイヨウタンポポの種子を食すカワラヒワ♀♂(野鳥)



2019年5月上旬

堤防の道端に咲いたセイヨウタンポポの群落でカワラヒワCarduelis sinica)の♀♂つがいが種子を食べていました。
風が強い日で、タンポポの綿毛はほとんど吹き飛んだ後でした。
地面に落ちた種子を食べるだけでなく、背の高い茎でも蹴倒して倒伏させ、茎を踏みつけたまま残った種子を直接ついばむのがカワラヒワの得意技です。
辺りを警戒しながら2羽が互いに近くで採食を続けています。

最後は何かに驚いて一斉に飛び立ち、川とは逆の住宅地へ飛び去りました。
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみると、羽ばたきとともに黄色い翼帯が点滅して見えてきれいです。


カワラヒワ♀♂(野鳥)@土手+セイヨウタンポポ種子採食

2019/08/11

水面に浮くスギの落葉をついばむカルガモ(冬の野鳥)



2018年12月下旬

池の水面に浮いたスギ(杉)の落葉を頻りに啄んでいるカルガモAnas zonorhyncha)がいました。
いくら餌の少ない冬と言えども杉の落ち葉そのものを食べているのではありません。
どうやら、それに付着した藻や種子などを嘴で濾し取って採食しているようです。
暇潰しの遊びなのかな?と思ったりもしたのですが、どうでしょう?


カルガモ(野鳥)@池:遊泳+スギ落葉採食?

2019/08/09

早朝の水田で水浴びするカルガモの群れ(野鳥)



2019年5月下旬・午前5:30頃(ちなみに日の出時刻は午前4:20)

早朝の水田で3羽のカルガモAnas zonorhyncha)がジャブジャブと水浴していました。
行水が済んだ2羽は横の畦道に歩いて登ると、軽く羽ばたいて羽根の水気を切り、羽繕いを始めました。
それと入れ替わるように左の個体が畦道から田んぼに入水し、嘴で水をすくって飲み、採食を始めました。


カルガモ2(野鳥)群れ@水田畦道+羽繕い

2019/08/05

スイバの実を食べるカワラヒワ♀(野鳥)



2019年5月下旬

川沿いの土手に生えたスイバの群落で食事中のカワラヒワ♀(Carduelis sinica)を見つけました。
茎の穂先に掴まり、赤みを帯びた実(痩果)を次々に喋んでいます。
食後は土手の下の方へ飛び去りました。
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。


▼関連記事(6年前に2羽を撮影)
スイバの実を採食するカワラヒワ(野鳥)

撮影後に群落へ近づいて葉が茎を抱くことを確認したので、ギシギシではなくスイバです。


カワラヒワ♀(野鳥)@スイバ実採食
カワラヒワ♀(野鳥)@スイバ実採食
カワラヒワ♀(野鳥)@スイバ実採食

スイバ実
スイバ実
スイバ葉
スイバ実・全景

2019/07/16

ケヤキの若葉を食べ脱糞するマメドクガ(蛾)終齢幼虫♂【30倍速映像】




マメドクガの飼育記録#17



▼前回の記事
マメドクガ(蛾)終齢幼虫♂は桜の未熟果(肥大した子房)を食べられない【10倍速映像】

2019年5月上旬

マメドクガCifuna locuples confusa)の終齢幼虫♂bに次はケヤキの枝葉を与えてみました。
ケヤキは、広食性として知られるマメドクガ幼虫の食樹植物リストに載っている一つです。
幼虫がケヤキの若葉を蚕食する様子を微速度撮影してみました。
30倍速の早回し映像をご覧下さい。
(退屈な食休みシーンは編集でカットしました。)

食欲旺盛の幼虫は、若葉を1枚食べ尽すと、赤い托葉は食べずに次の葉に移動しました。
葉が小さいときは、葉先を手繰り寄せ(折り曲げ)ながら蚕食しています。
未だ小さい葉だと主脈の先にあまり進出すると体重を支え切れないからでしょう。

映像には定期的な脱糞シーンも記録されていました。

終齢幼虫の体長は約40mmまで成長しました。
もうじき繭を紡ぎ始めそうです。


つづく→#18:繭を紡ぐマメドクガ(蛾)終齢幼虫【100倍速映像】




【おまけの動画】
早回し速度を落とした10倍速映像をブログ限定で公開します。


2019/07/14

マメドクガ(蛾)終齢幼虫♂は桜の未熟果(肥大した子房)を食べられない【10倍速映像】




マメドクガの飼育記録#16



▼前回の記事
マメドクガ(蛾)終齢幼虫♂がソメイヨシノ花後の子房を次々に食害【10倍速映像】

2019年5月上旬

マメドクガCifuna locuples confusa)の終齢幼虫♂bがソメイヨシノ
肥大した子房(緑色の未熟果)にかじりつこうとしばらく頑張っていましたが、果皮が硬くなっているようで結局は歯が立ちませんでした。
その奮闘ぶりを微速度撮影で記録したので、10倍速の早回し映像をご覧下さい。
未熟果は長径9mm、短径7mmの卵型(楕円球)でした。

実際には10分間以上もカリカリと頑張っていたことになります。


『科学のアルバム:サクラの一生』によると、

 虫のたすけをかりて、受粉した花は、花びらがちったあと、みどり色のかたい実をむすびます。
 実がだんだんと赤く色づいてくると、なかの種もできあがります。
実はみどり色から赤くなり、70日くらいするとじゅくして黒くなる。
 じゅくしたやわらかい実は、小鳥や動物の大こうぶつ。かれらがたべた実は、いろいろなところにはこばれ、ふんといっしょに種だけが、地上にもどります。(p18-19より引用)



桜の未熟果には物理的に幼虫の歯が立たないのではなく、有毒(忌避)物質を含む可能性も充分に考えられます。
園芸種であるソメイヨシノの場合は、果実が熟した後も毒が残っている場合があって危険なのだそうです。
『種子散布 助け合いの進化論〈1〉鳥が運ぶ種子』という本によると、

ピラカンサ、ウメ、サクラなどの未熟果には、青酸配糖体のプルナシンアミグダリンが含まれている。未熟果が毒を持つのは、種子がまだ未熟な時期に捕食されてしまうのを防ぐための植物側の適応である。こうした毒は実が熟すると消失して、鳥が食べられるようになる(p50より引用)


ソメイヨシノ(バラ科)―実をついばんでいたムクドリが飛び立って間もなく落下して死に、胃の中の実からアミグダリンと推定されるシアン化合物が検出された。同様の事例は桜の名所で時々ある。(中略)ソメイヨシノの例は極端だが、これは園芸種なので自然選択はかかっていないと考えられる。(同書p86-87より引用)



このマメドクガ幼虫は広食性でソメイヨシノ花後の子房を大量に食べてしまいましたが、アミグダリンの影響は大丈夫なのでしょうか?
個々の子房に含まれる毒は微量でも体内に蓄積して死亡する(致死性を発揮する)のではないかと心配になってきました。
そこで別の食樹植物に変えることにしました。

つづく→#17:ケヤキの若葉を食べ脱糞するマメドクガ(蛾)終齢幼虫♂【30倍速映像】


2019/07/12

マメドクガ(蛾)終齢幼虫♂がソメイヨシノ花後の子房を次々に食害【10倍速映像】



マメドクガの飼育記録#15


▼前回の記事
マメドクガ(蛾)終齢幼虫♂の排便

2019年5月上旬・午前中・室温〜23℃

マメドクガCifuna locuples confusa)の終齢幼虫♂bがソメイヨシノ花後の子房を次々に食べ尽す様子を微速度撮影してみました。
10倍速の早回し映像をご覧下さい。
受粉して膨らみ始めた子房だけでなく、それを覆っている萼片や、萎れた雄しべ、雌しべ、果柄も一緒にモリモリ食べています。
食欲旺盛でなによりです。
しかし、桜の若葉は頑として食べようとしません。
桜の葉に含まれるクマリンの芳香(=桜餅の香り)を嫌うのかもしれません。
クマリンには抗血液凝集作用があり、殺鼠剤に使われているぐらいなので大量に摂取すると有毒です。(昆虫にも有毒?)

もし桜の花が未だ咲いている時期に与えたら、マメドクガ幼虫は花弁も食べたかな?
枝に少しだけ残っていたソメイヨシノの花弁や、散った花弁が枝葉に付着したまま萎れていた花弁も食べるのを目撃しました。(映像なし)


『科学のアルバム:サクラの一生』によると、

サクラは花がちったあと、葉のはたらきで養分をつくり、実を生長させる。
花びらがちっても、がく、おしべ、花柱だけがのこっている。2日から4日で実だけになる。
実は、花の子房がかわったもので、かたい核のなかに種ができる。(p18-19より引用)



つづく→#16:マメドクガ(蛾)終齢幼虫♂は桜の未熟果(肥大した子房)を食べられない【10倍速映像】


マメドクガ(蛾)終齢幼虫♂b@ソメイヨシノ花後の未熟果

2019/07/10

キノコ?を食べるハシブトガラス(野鳥)



2019年5月上旬

池の畔にハシブトガラスCorvus macrorhynchos)が飛来しました。
嘴に何か茶色い大きな塊を咥えています。
キノコですかね?
対岸で撮っている私に気づくと慌てて飛び去りました。
一瞬の出来事なので、1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみます。

しばらくすると、いつの間にか同じ場所にハシブトガラスが戻って来ていました。
なぜか池の岸がお気に入りの食事場所なのでしょう。
2週間前に同じ場所で観察したハシブトガラスと同一個体かもしれません。

▼前回の記事(15日前の撮影)
包装袋を開けてクッキーを食べるハシブトガラス【野鳥】

どうやら貯食している訳ではないようです。
今回は茶色の硬そうな塊を嘴で小さく千切って食べています。
例えば麩菓子ならばもっとサクサクと砕けるはずですから、野生のキノコのような気がします。
キノコの内部に潜んでいる虫が目当てなのかもしれません。
背を向けて食事をしているので、メニューが何かじっくり見せてくれません。
振り向いたカラスの喉袋が大きく膨らんでいるということは、その場で自分のために食べたのではなく、巣に運んで雛または抱卵中の♀に給餌するのでしょう。
池の畔から飛び立つと、対岸の電線に止まり直しました。
身震いしてから嘴を電線で拭いました。
すぐにまた飛び立ちましたが、木々が邪魔で見失ってしまい、巣の位置を突き止められませんでした。

カラスがキノコを食べるなんて私は知りませんでした。
インターネットで検索してみると、NPO法人札幌カラス研究会代表理事によるカラスのブログ記事がヒットしました。

キノコを食べる生き物は昆虫だけではない。カラスもキノコを食べる。よく見掛けるのは毒キノコと言われる「ベニテングタケ」である。好んで食べているように思えて仕方がない食べ方によって初めて食べる物なのかそうでないのか判る。通常生き物達は毒のある物は食べないと思われがちだが、カラスを始め鳥にはある程度の毒を分解できる物質を持ち合わせていると聞いた事がある。考えてみたら「毒があるから食べない」と言っていては生きては行けないかも知れない。多の昆虫も食べている訳なのでどうやら人だけが食べたら良くないのかも知れない。現にベニテングタケにはたくさんの昆虫が張り付いている。
ただし、今回私が見たカラスの採食メニューがキノコだとしても、明らかにベニテングタケではありません。
キノコに疎い私でもそれぐらいは分かります。
サルノコシカケの仲間かな?(当てずっぽう)
このキノコをカラスはどこから取ってきたのでしょう?
次はカラスがキノコを採食する現場を観察してみたいものです。

ハシブトガラス(野鳥)@池:岸+キノコ?採食
ハシブトガラス(野鳥)@池:岸+キノコ?採食

マメドクガ(蛾)終齢幼虫♂の排便




マメドクガの飼育記録#14



▼前回の記事
桜の果柄を食すマメドクガ(蛾)終齢幼虫

2019年5月上旬・室温24℃

育ち盛りのマメドクガCifuna locuples confusa)の終齢幼虫♂bがソメイヨシノ花後の果柄を食べながら、規則正しく定期的に脱糞しています。
排便した時刻を記録すると約30分間隔と分かるので、次の排泄時刻を予測できて撮影の準備が楽になります。

果柄の下側にしがみついていた最後端の腹脚(尾脚?)を離して腹部後端を持ち上げると、肛門から黒色または濃緑色(黒っぽい深緑色)の糞をポトリと排泄します。
排便後はゆっくりと姿勢を戻します。

最後のシーンでは、急に仰け反って海老反りの体勢になり、左右に身を捩ると自分の毛束を利用してブラッシング(毛繕い)を始めました。(@2:20)
この身繕い行動は、脱皮直後に見られた「海老反り起毛運動」(私が勝手に命名)と同じです。
体に付いたゴミを払い落とそうとしているのでしょう。
海老反り姿勢から一度元に戻しかけてから再び腹端を持ち上げて黒い糞を排泄しました。

イモムシ・毛虫の糞の形状は、後腸の断面の形状を反映して俵のような塊が花びらのように割れているのが普通です。
しかしこの個体は、終齢幼虫なのに糞が花びらのように割れていない(不明瞭)点が珍しく思いました。
桜の花後の子房や果柄という普通ならマメドクガ幼虫が食べないような粗食のメニューを与えているからでしょうか?
いかにも食物繊維が多く含まれていそうな糞です。

つづく→#15:マメドクガ(蛾)終齢幼虫♂がソメイヨシノ花後の子房を次々に食害【10倍速映像】


2019/07/09

春の川面で採食する冬鳥コガモ♀♂の群れ(野鳥)



2019年5月上旬

街中から流れてきた用水路が水門を通って川の本流に合流する辺りコガモ♀♂(Anas crecca)の群れが居ました。
川面をクルクルと忙しなく泳ぎ回りながら、水面に浮いている餌を採食しています。

前回コガモを見つけたのと同じ最上川ですが、ここは少し上流の地点になります。
冬鳥とされているコガモは、果たしてこのまま当地に残って繁殖するのでしょうか?


気になるのは、前回コガモ♀♂の群れを見つけたのも上記下線部のような場所でした。
私は未だ観察例が少ないので、偶々かもしれませんが、コガモは川の流域でもそのような場所が好きなのですかね?

コガモ♀♂(野鳥)群れ@川面遊泳+採食
コガモ♀♂(野鳥)群れ@川面遊泳+採食
コガモ♂(野鳥)群れ@川面遊泳+採食

2019/07/08

農道をパトロール中に縄張り宣言♪するキジ♂(野鳥)



2019年5月上旬

身の回りの生き物を見ていると毎日のように新しい(小さな)発見があるので、なるべくネタが被らないようにお届けしているのですが、個人的に何回撮っても飽きないテーマがあります。
その一つがこの、「母衣打ちするキジ♂」です。
豪華絢爛たる装いのキジ♂とフィールドで出会う度に母衣打ちを期待して、毎回飽きずに撮ってしまいます。
決して美声囀りさえずりとは言えませんが、命みなぎる活力を溜めて溜めて短い瞬間に爆発させるパフォーマンスにいつも惚れ惚れします。
こうして動画を撮り貯めれば、後に声紋解析で鳴き方の個性を比べたり、地域による微妙な方言を調べたり、例えばドラミング回数の時代変化を調べたりすることができるかもしれません。
縄張り宣言するキジ♂の絶叫は、かなり遠くまで響き渡ります。

今回は少し長い動画なので、まず冒頭で2回鳴いたハイライト・シーンの1/5倍速スローモーションを見てもらいます。
田んぼは田起こしがほぼ終わり、これから水入れと代掻きが始まるようです。
畦道もきれいに作り直されています。
キジ♂と出会う前からも田んぼの方から鳴き声♪は聞こえていました。

その田んぼの真ん中を通る農道にキジ♂(Phasianus versicolor)が現れました。
夕方の西日を浴びつつトコトコと歩き去る後姿を撮影開始。
辺りをキョロキョロ見渡しながら、縄張りをパトロールしているようです。
スミレやヒメオドリコソウ、タンポポ、スイバの花などが咲いている農道で立ち止まり、道草を食いました。
雑草の群落の濃い緑色の葉っぱを2回啄みました。(@1:47)
残念ながら採食メニューは不明です。

やがて立ち止まると縄張り宣言の母衣打ち♪を披露しました。(@2:43)
風切り音にかき消されて、ケンケーン♪という勇ましい鳴き声が聞き取れませんでした。
スローモーションを見直すと、母衣打ちでドドドドド…♪と2+9回羽ばたいています。
すぐにまたパトロールを再開。
尾羽も強い横風に煽られています。
歩き去るキジ♂の後ろを私もこっそり尾行して撮影を続けます。

農道の突き当りは砂利道とのT字路になっています。
キジ♂はそのまま砂利道も直進すると、立ち止まって二度目の母衣打ち♪。(@5:37)
今回も風の音で全く聞き取れませんが、激しい羽ばたきで砂埃が舞うので迫力は伝わります。
母衣打ちをスローモーションで見ると、3+10回羽ばたいていました。
また歩き始め、隣接する墓地に姿を消しました。


キジ♂(野鳥)@農道パトロール

桜の果柄を食すマメドクガ(蛾)終齢幼虫




マメドクガの飼育記録#13



▼前回の記事
桜の花後の子房を食べるマメドクガ(蛾)終齢幼虫

2019年5月上旬

マメドクガCifuna locuples confusa)の終齢幼虫♂bは、ソメイヨシノの小さな子房を完食した後も、続けて果柄を食べ続けます。
果柄が短くなると、ときどき後退しながら食べ進みます。
しかし依然として、桜の若葉には決して口を付けようとしません。

頭楯の横から前方に長く伸びた1対の黒い毛束も見えます。(欠損後に脱皮で再生)

つづく→#14:マメドクガ(蛾)終齢幼虫♂の排便


マメドクガ(蛾)終齢幼虫♂b@ソメイヨシノ果柄+摂食
マメドクガ(蛾)終齢幼虫♂b@ソメイヨシノ果柄+摂食

2019/07/06

桜の花後の子房を食べるマメドクガ(蛾)終齢幼虫



マメドクガの飼育記録#12


2019年5月上旬

マメドクガCifuna locuples confusa)の終齢幼虫♂bは、脱皮後のほぼ24時間は飼育容器の壁面にへばりついたまま休息していました。
やがて徘徊を始めると、終齢幼虫♂bの体長は28mmに伸びました。
ちなみに、脱皮殻(抜け殻)は食べられることなく容器の壁面に残されていました。

幼虫の旺盛な食欲に応えて、新鮮な食草を与えてやる必要があります。
それまで与えていたイネ科の草は萎れてしまいました。
好物とされるマメ科植物の若葉を調達できなかったので、とりあえず身の回りの植物を何種類か適当に与えてみましょう。
試しにソメイヨシノ(バラ科)の枝葉を与えてみました。
花はほとんど散り終えた後で、若葉が付いています。
しかし桜の葉の縁を味見した結果、気に入らなかったようです。
その後も葉には全く興味を示しません。
マメドクガは広食性とは言え、食草リストに桜は入っていないので、ソメイヨシノの葉に食いつかないのはさほど不思議ではありません。

代わりに花後の赤い萼片と花糸に食いついたので驚きました。
萼を食べ尽すと、膨らみかけた緑色の子房が露出しました。
幼虫はその子房も齧り始めました。
桜にとっては、葉を食害されるよりも痛手が大きいでしょう。
子房を完全に食べ尽くすと、マメドクガ幼虫は食休み。

つづく→#13:桜の果柄を食すマメドクガ(蛾)終齢幼虫


マメドクガ(蛾)終齢幼虫♂b@ソメイヨシノ花後子房+摂食
マメドクガ(蛾)終齢幼虫♂b@ソメイヨシノ花後子房+摂食

ソメイヨシノ花後子房
ソメイヨシノ花後子房
ソメイヨシノ花後の萼など

2019/07/02

川面に並んで採食するコガモの♀♂番(野鳥)



2019年4月下旬

コガモAnas crecca)の♀♂つがいが群れの仲間から少し離れて、川面を仲良く遊泳しています。
ときどき水面の浮遊物を食べています。
川の流れに逆らって水かきを激しく動かしても、流れが早くてなかなか進みません。
2羽は付かず離れず採食を続け、♂が♀を常にガード(エスコート?)しているようです。


コガモ♂♀番(野鳥)@川面+遊泳

2019/07/01

柳の花外蜜腺を舐めるコムクドリ♂♀(野鳥)



2019年5月上旬

河畔林で柳(種名不詳)の大木にコムクドリ♂(Sturnus philippensis)が来ていました。
柳の花には見向きもせずに、細い枝先に器用にぶら下がってクロバチックな体勢で頻りに枝葉を舐めています。
柳の花外蜜腺を舐めているのでしょうか?
嘴の動きは、何か小さな虫(アブラムシ?)を捕食しているようにも見えます。
風で絶え間なく揺れる細い枝先で器用に採食すると、枝から枝へ飛んで移動します。
途中から♀が合流して2羽で採食するようになったので、おそらくつがいなのでしょう。

実は同じ柳の大木で幹の下部にヒヨドリも止まったのですが、私がカメラを向けたらすぐ逃げてしまいました。
今回のヒヨドリは、柳の花外蜜腺を舐める行動はしませんでした。

▼関連記事(5年前の撮影)
柳の花外蜜腺を舐めるヒヨドリ

※ 柳の枝葉が風で激しく揺れ続けるので、いつものような手ブレ補正処理をしませんでした。

この時期のバードウォッチングで一番ワクワクした出来事でした。
この柳の名前をどなたか教えて下さい。
自分で柳の種類を見分けられるようになりたいと長年思いつつも、『ヤナギハンドブック』を未だ手に入れていません…。
他に読みたい本がたくさんあるので、後回しになっています。


コムクドリ♂(野鳥)@柳sp枝+花外蜜腺舐め?
コムクドリ♂(野鳥)@柳sp枝+花外蜜腺舐め?
コムクドリ♀(野鳥)@柳sp枝+花外蜜腺舐め?
コムクドリ♀(野鳥)@柳sp枝+花外蜜腺舐め?

柳sp枝葉
柳sp枝葉

2019/06/30

翼の折れたオナガガモ♂にコガモ♀♂の群れが合流して塒入り(野鳥)



2019年4月下旬・午後17:23〜18:29(日の入り時刻は午後18:27)


▼前回の記事
左翼の折れたオナガガモ♂が川で採食(野鳥)

オナガガモAnas acuta)は冬鳥の渡り鳥ですから、日本で越冬した群れも春になると北へ渡去します。
左の翼が折れて飛べなくなってしまった♂だけが独りこの川に取り残されています。
一緒に残ってくれる♀が居ないので、今季は繁殖にも参加できません。
晩秋に仲間の群れが再び渡来するまで、厳しい自然界を独りで生き延びられるでしょうか?
なんとか自力で採食できたとしても、単独生活では群れで暮らすメリットを全く享受できなくなります。
例えば採食中に周囲を充分に警戒することが出来ません。
猛禽類などの天敵に目をつけられたら最後、逃げ切れなくて捕食されるリスクが高いでしょう。
特に、夜はどこにねぐらを取るのでしょうか?
野鳥の塒入りに興味がある私は、夕闇が迫る中、川から少し離れた堤防からオナガガモ♂の動向を見守りました。

薄暗くなってくると、コガモ♀♂(Anas crecca)の群れが川面を渡って次々と中州に集まってきました。
手負いのオナガガモ♂の近くでコガモの群れも同様に採食したり羽繕いしたりしています。
コガモの中には中州に上陸した個体も居ます。


この間、背後の中洲をハクセキレイ♂(Motacilla alba lugens)やコチドリCharadrius dubius curonicus)が徘徊して餌を探し回っていました。

▼関連記事
夕方の中洲で採食・脱糞するコチドリ(野鳥)

オナガガモ♂とコガモ♀♂はこのまま夜も中州付近の浅瀬に留まり、混群で塒入りするようです。
怪我したオナガガモ♂が少なくとも危険な夜は独りではないと分かり、一安心。
例えば夜行性の肉食獣が塒に忍び寄っても、コガモの群れの誰かが気付いて警戒声を発するはずですから、逃げ延びるチャンスが高くなるでしょう。

ただしコガモも冬鳥ですから、いずれ渡去してしまいます。


※ 日没前の薄暗い映像なので、動画編集時に彩度を上げています。


冬の川で塒入りする健常なオナガガモの群れを未だ撮影できていません。
警戒心が強く、私が川に近づくとすぐに逃げてしまうので、難しいのです。
これを撮影するにはブラインドに隠れる必要がありようです。


つづく→18日後に再会

オナガガモ♂左翼骨折(野鳥)+コガモ♀@中洲:岸辺+採食

2019/06/29

左翼の折れたオナガガモ♂が川で採食(野鳥)



2019年4月下旬
▼前回の記事
翼の折れたオナガガモ♂が川岸で物乞い(野鳥)

左の翼が折れたオナガガモ♂(Anas acuta)は、川の中州の側の浅瀬で採食を始めました。
ヒトからの給餌に頼らなくても、どうやら自力で採食できるようで一安心。

頭だけを水中に突っ込んで何かを食べています。(水草や藻?)
水中での脚の動きは見えないのですが、頭を上げている時に体を小刻みに揺すっているので、川底で足踏みしているようです。
川底に潜んでいる小動物を追い出して捕食する足踏み漁なのかな?

あるいは、川底の石の表面に繁茂する藻を足でこそげ落としてから一気に食べているのかもしれません。
水中カメラで採食行動を直接観察してみたくなりました。

オナガガモの食性は、

食性は雑食性で、植物の種子や水草、貝類などを食べる。(wikipediaより引用)
とのことでした。

つづく→翼の折れたオナガガモ♂にコガモ♀♂の群れが合流して塒入り(野鳥)




オナガガモ♂左翼骨折(野鳥)@川:浅瀬+採食
オナガガモ♂左翼骨折(野鳥)@川:浅瀬+採食



2019/06/27

駐輪場でセイヨウタンポポの種子を食すカワラヒワ♀♂(野鳥)



2019年5月上旬

民家の中庭で駐輪所の横に砂利が敷かれていて、そこにセイヨウタンポポが生えています。
綿毛(冠毛)がほとんど飛び散った後に種子食性のカワラヒワCarduelis sinica)の♀♂つがいがやって来ました。
背丈の高いタンポポの茎を蹴倒して倒伏させ、わずかに残った種子をついばんでいます。
最後に飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。


▼関連記事(6年前の撮影)
タンポポの種子を食すカワラヒワ♂(野鳥)


カワラヒワ♀♂(野鳥)@駐輪場:砂利+セイヨウタンポポ種子採食
カワラヒワ♀♂(野鳥)@駐輪場:砂利+セイヨウタンポポ種子採食

翼の折れたオナガガモ♂が川岸で物乞い(野鳥)



2019年4月下旬

春の川に季節外れのオナガガモ♂が1羽だけ居ました。
ここはオナガガモAnas acuta)の群れが越冬していた川です。
オナガガモは冬鳥の渡り鳥ですから、春になると群れは北のシベリアに渡去します。
川面に1羽だけ取り残された♂個体は、畳んだ翼の左側が不自然な角度で上に曲がっています。
負傷して左の翼が骨折したために飛べなくなってしまったようです。

飢えているのか、私が川岸を歩いているとすぐ近くまで物欲しそうに(人懐こく)寄って来ます。
怪我した鴨を哀れに思って給餌してやる優しいヒトがいるのでしょう。
さすがに餌乞いの芸を仕込まれてはいませんでした。
私は何も食べ物を持っていなかったので静観していると、翼の折れたオナガガモ♂は諦めて泳ぎ去りました。
私が上着を羽織ろうとしてカバンからゴソゴソ取り出そうとしただけで、オナガガモ♂は何か食べ物をもらえるのかと期待するようです。
岸に居る私の方に向かって何度もいそいそと近寄ってくる姿が哀れです。
すぐ近くに来ると、水中での足(水掻き)の動きがよく見えました。
足の水掻きで川面を遊泳する運動機能は正常でした。
川面に浮いた白い発泡スチロールのゴミに興味を示し、嘴で軽くつついてみることもありました。(@1:19, 1:45)

私は基本的に野生動物や野鳥には何も給餌しない(なるべく自然界の営みに介入しない)のがポリシーです。
この個体はたとえヒトから善意の給餌に頼って食いつないだとしても、飛翔能力を失っているのであれば、いずれ猛禽類などの天敵に捕食されてしまう可能性が高いでしょう。
行動を共にする同種の群れが居なくなって終日単独行動になると、天敵に狙われ襲われる危険性は更に高まります。

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川岸の猫を警戒し群れで対処するオナガガモ♀♂(野鳥)

水浴時に羽ばたくかどうか確かめたくて、このまましばらく観察してみます。

つづく→左翼の折れたオナガガモ♂が川で採食(野鳥)


オナガガモ♂左翼骨折(野鳥)@川面遊泳+物乞い
オナガガモ♂左翼骨折(野鳥)@川面遊泳+物乞い
オナガガモ♂左翼骨折(野鳥)@川面遊泳+物乞い
オナガガモ♂左翼骨折(野鳥)@川面遊泳+物乞い

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