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2018/09/25

訪花中のモンシロチョウに誤認求愛するモンキチョウ♂



2018年7月上旬


▼前回の記事
ムラサキツメクサの花蜜を吸うモンシロチョウ

ムラサキツメクサ(=アカツメクサ)の群落で訪花していたモンシロチョウPieris rapae)を動画に撮っていると、探雌飛翔中のモンキチョウ♂(Colias erate poliographus)がやって来ました。
おそらく同種の♀だと誤認して求愛しに来たのでしょう。
モンキチョウの♀も通常は翅が白いので、ちょっと紛らわしいのでしょう。
しかし、すぐに別種と気づいたようで、2頭は離れて飛び去りました。
再生速度を15%に落としたスローモーションでリプレイしてみましょう。(@0:24〜)
モンシロチョウの場合は太陽光に含まれる紫外線の下で見ると雌雄の翅の模様が明確に異なり見分けられるのだそうです。
同じシロチョウ科に属するモンキチョウの場合は配偶行動の際にどうやって性別を見分けているのでしょう?(既に解明されているのかな?)

渡辺守『モンキチョウの交尾行動』によると、

・(モンキチョウの)♀には黄色い翅をもった個体と白い翅をもった個体の二型が生じ、ふつう、モンシロチョウと間違えられるような白い翅の個体が♀の過半数を占めています。 
・朝、♀は草むらの中で羽化し、その中でほとんど動かないので、♂は早朝から草地の上1メートルくらいをゆっくり飛んで♀を探し始めます。これを探雌飛翔といい、羽化したばかりの処女♀を草むらの中に発見すると、いきなり♀に体当たりをするかのように急降下し、一瞬の後には連結してしまいます。
(『動物たちの気になる行動(2)恋愛・コミュニケーション篇』p59〜61より引用)


モンキチョウの求愛飛翔や交尾中の連結態はよく見かけますけど、♂の求愛が実って交尾を始める瞬間や、♀による交尾拒否行動を私は未だ観察したことがありません。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


鈴木紀之『すごい進化 - 「一見すると不合理」の謎を解く』(中公新書)によると、
近縁な種類どうしでは交尾の証拠がよく見つかっています。ということは、私たちが直接観察できたわけではありませんが、求愛程度の軽微なエラーはさらにたくさん起きたのだと想像できます。こうして考えてみると、他種への求愛はもはや例外的なエラーなのではなく、自然界にはよくある出来事として捉えられるようになってくるのではないでしょうか。 (p123より引用)


フィールドで起こる誤認求愛のような小さな事件をアマチュアのナチュラリストが地道に記録していくしかありません。


▼関連記事(3年後の撮影)

2018/09/23

オオバギボウシの花で交尾するブチヒゲカメムシ♀♂



2018年7月上旬

民家の畑の隅に咲いたオオバギボウシの群落でブチヒゲカメムシ♀♂(Dolycoris baccarum)が交尾していました。

側面から撮っても交尾中に花から吸汁しているかどうか、よく分かりません。
マクロレンズで口吻を接写して確認するのを忘れました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ブチヒゲカメムシ♀♂@オオバギボウシ訪花+交尾
ブチヒゲカメムシ♀♂:側面@オオバギボウシ訪花+交尾
ブチヒゲカメムシ♀♂@オオバギボウシ訪花+交尾

2018/09/22

シロツメクサを訪花するベニシジミ春型の羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】



2018年7月上旬

川沿いの農道に咲いたシロツメクサの群落でベニシジミLycaena phlaeas daimio)が訪花していました。
翅をしっかり閉じ、花の上で向きを変えながら吸蜜しています。
吸蜜の途中で翅が半開きになり、未だ春型の個体と判明しました。
夏型は未だ羽化していないのかな?

飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。(@〜)




ベニシジミ春型@シロツメクサ訪花吸蜜

2018/09/18

モナルダを訪花するクロマルハナバチ♀の羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】



2018年7月上旬・夕方

民家の花壇に咲いたモナルダ(別名ヤグルマハッカ、ベルガモット)にクロマルハナバチBombus ignitus)のワーカー♀が訪花していました。
胸背が禿げた個体で、後脚の花粉籠は空荷です。

吸蜜後に花から花へ飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:47〜)

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


クロマルハナバチ♀@モナルダ訪花吸蜜

2018/09/16

ムラサキツメクサの花蜜を吸うモンシロチョウ



2018年7月上旬

川沿いの農道に咲いたムラサキツメクサ(=アカツメクサ)の群落でモンシロチョウPieris rapae)が訪花していました。
吸蜜中は翅をしっかり閉じています。
前後半で別個体を撮影。

つづく→訪花中のモンシロチョウに誤認求愛するモンキチョウ♂


モンシロチョウ@ムラサキツメクサ訪花吸蜜

2018/09/15

イタドリの花蜜を吸うエントツドロバチ♀



2018年7月上旬

川沿いの道端に背高く育ったイタドリエントツドロバチ♀(別名オオカバフスジドロバチ;Orancistrocerus drewseni)が訪花していました。
胸部が泥まみれに見えたので、泥巣から羽化したての個体なのかと思いました。
しかし落ち着いて拡大すると、イタドリ以外のオレンジ色の花粉が付着しているようです。

この組み合わせは初見でした。

▼関連記事(6年前の撮影)
イタドリの花蜜を吸うオオフタオビドロバチ♂【HD動画&ハイスピード動画】

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


エントツドロバチ♀@イタドリ訪花吸蜜
エントツドロバチ♀@イタドリ訪花吸蜜・全景

2018/09/11

オオアワダチソウの花蜜を吸うナミツチスガリ



2018年7月上旬

山麓の畑の隅に咲いたオオアワダチソウの群落でナミツチスガリCerceris hortivaga)が訪花していました。
黄色い花序を歩き回りながら吸蜜しています。
顔の正面を向いてくれず、性別が見分けられませんでした。
♀だとしたら、獲物の小型ハナバチ類を狩る瞬間を観察できなかったのは残念。


ナミツチスガリ♀?@オオアワダチソウ訪花吸蜜
ナミツチスガリ♀?@オオアワダチソウ訪花吸蜜
ナミツチスガリ♀?@オオアワダチソウ訪花吸蜜

2018/09/09

ギシギシの花で採餌するセイヨウミツバチ♀



2018年7月上旬

田園地帯の道端に咲いたギシギシセイヨウミツバチApis mellifera)のワーカー♀が訪花していました。
後脚の花粉籠に薄黄色の花粉団子を付けています。
花上で蜂が動くと白い微細な花粉が風に舞います。
すぐ隣に咲いているヤブカンゾウの橙色の花には見向きもしませんでした。

ミツバチの蜜源植物として珍しい(初めて見る)ので、興味深く思いました。
植物の名前をスイバと迷いましたが、スイバは雌花が赤く葉は茎を抱くので、ギシギシと区別できます。


セイヨウミツバチ♀@ギシギシ訪花+吸蜜・集粉
セイヨウミツバチ♀@ギシギシ訪花+吸蜜・集粉
セイヨウミツバチ♀@ギシギシ訪花+吸蜜・集粉
セイヨウミツバチ♀@ギシギシ訪花+吸蜜・集粉

ギシギシ花・全景
ギシギシ花
ギシギシ花
ギシギシ葉・全景

2018/09/07

オオアワダチソウの花で吸蜜するフタモンアシナガバチ♀



2018年7月上旬

山麓の畑の隅に咲いたオオアワダチソウの群落でフタモンアシナガバチPolistes chinensis antennalis)のワーカー♀が訪花していました。
なぜか花の黄色がやや薄い(白っぽい)株で吸蜜していました。
ニホンミツバチ♀やハエ、ハナアブなどとニアミスしても互いに無関心でした。


▼関連記事
オオアワダチソウの花蜜を吸うコアシナガバチ♀



フタモンアシナガバチ♀@オオアワダチソウ訪花吸蜜
フタモンアシナガバチ♀@オオアワダチソウ訪花吸蜜

2018/09/04

オオアワダチソウの花で採餌するニホンミツバチ♀



2018年7月上旬

山麓の畑の隅に咲いたオオアワダチソウの群落でニホンミツバチApis cerana japonica)のワーカー♀が訪花していました。
吸蜜に専念しているようで、後脚の花粉籠は空荷でした。

フタモンアシナガバチPolistes chinensis antennalis)のワーカー♀とニアミスしても互いに無関心でした。


ニホンミツバチ♀@オオアワダチソウ訪花吸蜜

2018/09/03

オオバギボウシの花で化粧するフタモンアシナガバチ♀



2018年7月上旬

小雨がぱらつく午後、民家の花壇に咲いたオオバギボウシの群落でフタモンアシナガバチPolistes chinensis antennalis)のワーカー♀が訪花していました。

正当訪花せずに薄紫色の花筒の外側にとどまっているので、穿孔盗蜜するのかと期待して撮り始めたのです。

▼関連記事
オオバギボウシの花で盗蜜するクマバチ♀
フタモンアシナガバチ♀がユリズイセンの花で盗蜜!?

ところが、フタモンアシナガバチ♀は身繕いしただけで飛び去ってしまいました。
私がもう少し早く蜂に気づいていれば、吸蜜シーンあるいは盗蜜の証拠映像が撮れていたかな?

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


フタモンアシナガバチ♀@オオバギボウシ訪花+身繕い

2018/08/31

ソヨゴの雄花で吸蜜するオオフタオビドロバチにキイロスズメバチ♀が奇襲



2018年6月中旬

街路樹として植栽されたソヨゴの雄株でオオフタオビドロバチAnterhynchium flavomarginatum)が訪花していました。
忙しなく飛び回り、雄花から吸蜜しています。
日陰の逆光で蜂が見えにくかったり、周囲に吹き荒れるビル風でソヨゴの枝が常に揺れていたりと、撮影にはかなりの悪条件でした。

そこへ探餌飛翔していたキイロスズメバチVespa simillima xanthoptera)のワーカー♀が急に襲いかかり、驚いたオオフタオビドロバチはソヨゴの雄花から転げ落ちるように飛び去りました。
1/5倍速のスローモーションでリプレイすると、キイロスズメバチ♀に飛びつかれた瞬間にオオフタオビドロバチは腹端を曲げて毒針で反撃する姿勢になっていました。
毒針の有無までは映像で確認できませんでした。
ということは、♀なのかな?(オオフタオビドロバチの性別の見分け方を知らないのです。)
雄蜂♂が自衛のために、毒針を持っていないのに持っているふりをして♀みたく刺す真似をした可能性も考えられます。(行動擬態)

▼関連記事 
オオフタオビドロバチ♂尾端に生えた謎の刺状突起
キイロスズメバチも手強い相手だと一瞬で察したようで、深追いせずに飛び去りました。

▼関連記事
ソヨゴの雄花に集まるミツバチ?を狩るキイロスズメバチ♀



オオフタオビドロバチ@ソヨゴ雄株+訪花吸蜜
オオフタオビドロバチ@ソヨゴ雄株+訪花吸蜜

2018/08/29

クマツヅラの花蜜を吸うモンシロチョウ



2018年7月上旬

平地の用水路沿いの休耕地に咲いたクマツヅラの群落でモンシロチョウPieris rapae)が何頭も訪花していました。
これはなんとも珍しい組み合わせで、初めて見ました。
小さな花から花へ忙しなく飛び回り、翅を閉じたまま吸蜜します。

複数個体を撮影。
花にじっと静止している個体は羽化直後なのかな?

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


モンシロチョウ@クマツヅラ訪花吸蜜
モンシロチョウ@クマツヅラ訪花吸蜜

クマツヅラ花
クマツヅラ群落・全景

【追記】
帰路に現場近くを再訪すると、今度はスジグロシロチョウの仲間、すなわちスジグロシロチョウPieris melete)またはヤマトスジグロシロチョウPieris nesis)が訪花していました。
動画を撮り忘れたのが残念です。

スジグロシロチョウsp@クマツヅラ訪花吸蜜
スジグロシロチョウsp@クマツヅラ訪花吸蜜

2018/08/28

ソヨゴの雄花で採餌するコマルハナバチ♀



2018年6月中旬

街路樹ソヨゴの雄株でコマルハナバチ♂(Bombus ardensのワーカー♀が訪花していました。
吸蜜する蜂をよく見ると、後脚の花粉籠は空荷でした。

よく似たクロマルハナバチ♀の小型個体かもしれない…?と迷うのですが、同じ日にコマルハナバチの雄蜂♂も見ているので、おそらく同じコロニーのコマルハナバチ♀なのでしょう。

▼関連記事
ソヨゴの雄花で吸蜜するコマルハナバチ雄蜂♂


2018/08/27

ハコネウツギの蕾をこじ開けて吸蜜・集粉するクロマルハナバチ♀



2018年6月中旬


▼前回の記事
ハコネウツギの花で穿孔盗蜜と正当訪花を自在に切り替えるクロマルハナバチ♀

ハコネウツギ(別名ベニウツギ)の生垣で、後脚の花粉籠に白い大きな花粉団子を付けたクロマルハナバチBombus ignitus)のワーカー♀が正当訪花を繰り返しています。
開花前の白い蕾を見つけると、閉じた入口をこじ開けて(食い破って)中に侵入しました。
蕾の花弁に穿孔したものの、雄しべに触れたので穿孔盗蜜ではなく正当訪花の一種と呼べるはずです。
吸蜜を済ませて外に出てくると体中が大量の白い花粉で汚れていました。
開花直前の蕾内の雄しべには花粉が手付かずのまま豊富に残っているため、それを知っているハナバチ類は集粉のために好んで訪れるのかもしれません。
クロマルハナバチ♀はそのまま花にしがみついて身繕いを始めました。
飛び立つとホバリング(停空飛翔)しながら身繕いを続け、後脚の花粉籠に花粉を移しています。

シーン1の最後では動画撮影をうっかり中断してしまいましたが、ハコネウツギの蕾に押し入ったものの正当訪花では舌を伸ばしても蜜腺に届かなかったようです。
外に出て来た蜂は同じ蕾に対して今度は花筒の外側から穿孔盗蜜を始めました。(@0:15〜0:18)


クロマルハナバチ♀@ハコネウツギ蕾+穿孔(侵入)開始

2018/08/25

ノリウツギの花蜜を吸うスジグロシロチョウの一種



2018年7月上旬

用水路沿いの林縁に咲いたノリウツギの群落でスジグロシロチョウPieris melete)またはヤマトスジグロシロチョウPieris nesis)が訪花していました。
一瞬モンシロチョウかと思いきや、違いました。
この組み合わせは初見になります。
花に飛来すると、翅をしっかり閉じたまま吸蜜します。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


スジグロシロチョウsp@ノリウツギ訪花吸蜜

2018/08/24

ソヨゴの雄花に集まるミツバチ?を狩るキイロスズメバチ♀



2018年6月中旬

街路樹として植栽されたソヨゴの雄株でキイロスズメバチVespa simillima xanthoptera)のワーカー♀が訪花していました。
白くて小さな雄花の手前を素早く飛び回るばかりで、一向に落ち着いて吸蜜しようとしません。
(確実に吸蜜シーンだと言える映像は結局、撮れませんでした。)
おそらくミツバチなど他の訪花昆虫を狩ろうとして探餌飛行しているのでしょう。

▼関連記事
ソヨゴの雄花で吸蜜するニホンミツバチ♀
ソヨゴの雄花で吸蜜するコマルハナバチ雄蜂♂

2匹のキイロスズメバチ♀が出会い頭に軽い小競り合いになり、空中戦となることもありました。(@0:24)
その直後に、近くを飛来したニホンミツバチ♀?をキイロスズメバチ♀が空中で捕らえようとして失敗していました(@0:27)。
(狙われた獲物の方が空中で敏捷に回避。)

ようやく狩りに成功したらしく、獲物をその場で噛んで殺し、肉団子に加工しました。
残念ながらカメラのピントが合う前にキイロスズメバチ♀は巣へ飛び去ってしまいました。
なんとなく、獲物はニホンミツバチ♀のような気がしますが、ピンぼけなので定かではありません。
肉団子を巣に持ち帰る前後を1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみます。

▼関連記事
ソヨゴの雄花で吸蜜するオオフタオビドロバチにキイロスズメバチ♀が奇襲
周囲のビル風が絶え間なく吹いて枝が揺れ続け、虫撮りには悪条件でした。

ソヨゴの語源は風にそよいで葉が特徴的な音を立てる様が由来らしいので、その様子もお楽しみ下さい。


2018/08/23

ハコネウツギの花で盗蜜するクマバチ♀



2018年6月中旬

ハコネウツギ(別名ベニウツギ)の生垣でキムネクマバチ♀(Xylocopa appendiculata circumvolans)が訪花していました。
忙しない吸蜜シーンをよく見ると全く正当訪花せずに、毎回常に穿孔盗蜜しています。
漏斗状の花筒の根元を外側から噛んで小さな穴を開け、そこから舌を差し込んで蜜腺を舐めるのです。
クマバチはハナバチ類の中でも舌が短い上に体格が太いので、正当訪花しても花筒の奥まで潜り込めず、舌を伸ばしても蜜腺に届かないのでしょう。
数日前に同じハコネウツギの花で穿孔盗蜜と正当訪花を自在に切り替えていたクロマルハナバチ♀とは対照的です。

盗蜜を繰り返すクマバチ♀は花筒内の雄しべに体が触れませんから、花粉を集めず、後脚の花粉籠は空荷なのは当然です。
訪れた花に古い盗蜜跡がある場合もそれを利用(二次盗蜜)せずに、新たに穿孔盗蜜しました。(例えば@0:18)
未開花の白い蕾からも盗蜜していました。(@0:31)
ハコネウツギの赤い花が萎れかけで蜜も残っていないと判断すると、クマバチ♀はちょっと調べただけで次の花に移動することもありました。(@1:55)

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
絶え間なく風が吹く午後で枝揺れが激しいので、あえて手ブレ補正処理しませんでした。


クマバチ♀@ハコネウツギ訪花+穿孔盗蜜
クマバチ♀@ハコネウツギ訪花+穿孔盗蜜
クマバチ♀@ハコネウツギ訪花+穿孔盗蜜

2018/08/22

ラムズイヤーの花蜜を吸うセイヨウミツバチ♀



2018年6月下旬

民家の庭の花壇に咲いたラムズイヤー(別名ワタチョロギ)の群落でセイヨウミツバチApis mellifera)のワーカー♀が訪花していました。

複数個体を撮影。
どれを撮ろうか目移りしてしまいます。
どの個体も後脚の花粉籠は空荷なので、吸蜜に専念しているようです。

このエキゾチックな園芸植物は中東原産らしく、シソ科というのは驚き(意外)です。
次に見つけたら、茎の断面が四角形かどうか(シソ科の特徴)、茎を触って確かめてみましょう。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


セイヨウミツバチ♀@ラムズイヤー訪花吸蜜

2018/08/21

アメリカキササゲの花蜜を吸うクマバチ



2018年6月中旬

校庭の隅にアメリカキササゲの高木が2本並んで立派に育ち、白い花が満開に咲いていました。
そこへキムネクマバチXylocopa appendiculata circumvolans)が何匹も集まり忙しなく訪花していました。
複数個体を撮影。

下から仰ぎ見ると高所で採餌するクマバチの顔色や複眼が見えず、性別を見分けられません。
少なくとも、後脚の花粉籠は空荷でした。
花の盛りは過ぎていて、雄しべの花粉はほとんど残っていないようです。

クマバチと言えばハナバチ類の中でも舌が短く、穿孔盗蜜の常習犯として有名です。
しかし、このアメリカキササゲの花に対しては毎回常に正当訪花し、盗蜜しませんでした。
花筒が充分に太いおかげで、クマバチも入口から楽々と潜り込んで奥の蜜腺を舐めることができるようです。

アメリカキササゲの円錐花序で隣接する花へ飛ばずに歩いて移動することもありました。(省エネ採餌)
花蜜が豊富な花に当たると夢中になって吸蜜し、なかなか外に出て来ません。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
風揺れが激しいので、あえて手ブレ補正処理はしませんでした。


クマバチ@アメリカキササゲ訪花吸蜜
クマバチ@アメリカキササゲ訪花吸蜜
クマバチ@アメリカキササゲ訪花吸蜜
クマバチ@アメリカキササゲ訪花吸蜜
クマバチ@アメリカキササゲ訪花

地面に落ちていたアメリカキササゲの花を拾い、中の構造を調べるために分解してみました(花弁を半分だけ割いた)。


アメリカキササゲ落花@採取
アメリカキササゲ落花@採取
アメリカキササゲ落花:入口@採取
アメリカキササゲ落花:下面@採取
アメリカキササゲ落花:内部構造@分解

アメリカキササゲ花
アメリカキササゲ花
アメリカキササゲ幹
アメリカキササゲ幹
アメリカキササゲ蒴果(前年の物が枝に残る)
アメリカキササゲ蒴果(前年の物が枝に残る)

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