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2017/11/28

岩場で甲羅干しするクサガメ♀♂



2017年8月上旬

蓮池の岸に近い岩場で3匹のクサガメMauremys reevesii)が並んで甲羅干ししていました。
人馴れしているのか、横の岸をヒトが通っても逃げずにいます。
亀は動きに乏しいのですが、ときどき首を伸ばして眠そうに瞬きしたり、脚や尻尾を甲羅に出し入れしたりしています。
三脚を立てて長時間の微速度撮影すればスローライフの実態を記録できたかもしれません。
例えば、甲羅干しするお気に入りの岩場を巡って占有行動があるのか等、興味があります。

『カラー自然シリーズ29:カメ』を紐解くと、クサガメの雌雄判別法が書いてありました。

カメの♂と♀は、尾にある肛門の位置で見分けます。肛門が甲羅の縁より内側にあれば♀、甲羅の縁より外側にあれば♂です。でも、クサガメの親の雌雄は、頭の色で見分けられます。黒いのが♂。黄色い紋様があるのが♀です。
(p8より引用)



それを踏まえて動画を見直すと、私にも性別が見分けられました。
♀♂♀が↓↓↑の向きに並んでいます。
右の個体R♀が最大です。
クサガメの配偶行動について何も知らないのですが、一夫多妻のハーレムで日光浴しているのでしょうか?

もう一匹の♂がやって来たら激しい争いになるのかな?
岩場の周囲の水中ではオレンジ色の錦鯉や黒色の鯉が泳ぎ回っていました。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。




【追記】
『トカゲ・ヘビ・カメ大図鑑』によれば、
クサガメの♂は成熟すると全身が黒くなり、顔の模様も見えなくなる。若いときは顔の模様がよく目立つ。 (p49より引用



2017/11/25

ミシシッピアカミミガメの甲羅干しと潜水



2017年8月上旬・午後16:16

蓮池で大きなハス(蓮)の葉にミシシッピアカミミガメTrachemys scripta elegans)が乗って休んでいました。
甲羅の上半分と頭部は水面から上に出ていて、甲羅干し(日光浴)しているようです。
同時に、葉の中央部に溜まった水で半身浴しています。
水から上がってハスの葉に乗ったときに、亀の体重で少し(程よく)沈んだのでしょう。

初めは後ろ姿しか見えませんでしたが、私が少しずつ近づきながら撮り続けると、カメは横目でこちらを見ています。
私が更に近づくと、首を動かしてこちらをキッと見据えてからゆっくりと首を元に戻しました。
遂に、カメの顔を正面から狙えるアングルまで回り込みました。
しつこいパパラッチに辟易したようで、カメは急に左に向きを変えると、ハスの葉から下りて泳ぎ始めました。
泳ぐときは頭部が水面から上に出ていて、鼻呼吸も目視も可能です。
最後は潜水すると、濁った水で姿が見えなくなりました。
蓮池の水面に波紋だけが残りました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。




『日本の両生類・爬虫類』p70によると、

(ミシシッピアカミミガメの)目の後方の赤い模様は幼体・成体ともに変わりない。


重い亀が居なくなった後のハスの葉は、ロータス効果(撥水性)を発揮して、ほとんど濡れていません。
▼関連記事
水を弾き泥汚れも付かないハスの葉の秘密:ロータス効果の実演




【追記】
『カメのすべて(カラー図鑑シリーズ)』によれば、
アカミミガメも、クサガメやイシガメと同じように甲羅干しが大好きです。昼間、温かくなってくると流木の上で一日中じっとしているのです。豊かな太陽光線は皮膚に付いたヒルなどの寄生虫を落としてくれたり、甲羅に生えてくる苔を防いでくれるのです。また日光は、骨の形成に欠かせないビタミンDを補ってくれます。ビタミンDが不足すると、堅いはずの甲羅が歪んでしまったり脆くなってしまうのです。だから、甲羅干しはカメにとって欠かせない日課となっています。体の大きいアカミミガメは、いつもクサガメやイシガメを押し退けて、甲羅干しに一番良い場所を取ってしまうのです。 
 また、変温動物であるカメにとって、体温の調節はとても大事です。体温が低くなると食べたものをうまく消化できなくなってしまうのです。一方、体温が上がり過ぎると日射病になってしまうこともあります。アカミミガメは、泳ぎも上手なカメなのです。(p23より引用)

亀が日光浴(甲羅干し)する目的として、ビタミンDを体内で合成するためとは知りませんでした。



2017/05/29

逃げるニホンカナヘビ幼体



2016年11月中旬

農村部の路肩でニホンカナヘビTakydromus tachydromoides)の幼体を発見。
おそらく舗装路で日光浴していたのでしょう。
撮りながら近づくと、チョロチョロ逃げて行きました。



2017/01/07

フキバッタの幼虫を捕食するニホンカナヘビ【ハイスピード動画】




▼前回の記事
巣口周辺の雑草を避けて飛ぶクロマルハナバチ♀【HD動画&ハイスピード動画】


クロマルハナバチの巣:定点観察#8


2016年7月上旬

クロマルハナバチBombus ignitus)の巣穴に出入りする蜂を240-fpsのハイスピード動画で記録するために長撮りを繰り返していたら、非常に興味深いスクープ映像が撮れてしまいました。
峠道の側溝に繁茂した雑草(ハナタデ??)が伸びて巣穴をすっかり覆い隠しています。




画面右上隅からフキバッタの一種の幼虫が雑草の葉に飛び降りて来ました。
やがて、コンクリート壁面の排水口から出巣してきたクロマルハナバチのワーカー♀が雑草を避けつつ、フキバッタの頭上を通過して外役に飛び去りました。
それに驚いたフキバッタは、葉上を少しだけ前進。
またしばらくすると、フキバッタは壁に向かって自発的に跳び付きました。
その後はじっと休んでいます。

コンクリート壁面を覆う雑草が突然、不自然に揺れたと思ったら小動物が駆け上がってフキバッタを捕食しました。
スローモーションで見直すと、捕食者の正体はニホンカナヘビTakydromus tachydromoides)でした。
茂みに覆われて私は気づかなかったのですが、クロマルハナバチの巣穴の右横下にカナヘビがずっと潜んでいたようです。

コンクリート壁面に止まっていたフキバッタの幼虫を目がけてニホンカナヘビが垂直の壁を一気に走って登り、見事に口で咥えました。
バッタが跳んで逃げる暇を与えませんでした。
カナヘビは獲物を咥えたまま側溝に落下。
狩りの瞬間だけリアルタイム映像に加工してリプレイすると、電光石火の早業であることが実感できます。

もしかするとカナヘビは、巣穴に出入りする蜂を狩ろうと待ち伏せしていたのかもしれません。
巣口近辺の草むらがそれまでにもときどき不自然に揺れているのが気になっていたのですが、その理由がようやく分かりました。
もしカナヘビが巣穴に押し入ったら、クロマルハナバチは集団で防衛・撃退したでしょうか?

ニホンカナヘビが狩りをする瞬間を運良く観察できたのはもちろん初めてで、この日一番嬉しい収穫でした。
偶然撮れた映像ですので、画角の不満はご勘弁願います。

▼関連記事
ハチを捕食するニホンカナヘビ
カメムシの幼虫を捕食するニホンカナヘビ


つづく→#9:帰巣時に渋滞・追突するクロマルハナバチ♀【ハイスピード動画】







2016/11/24

水路を泳いで渡るヤマカガシ



2016年8月上旬・午後15:56

川の堤防を散歩中に水辺に降りようと護岸を下っていたら、階段に潜んでいた(日光浴?)ヤマカガシRhabdophis tigrinus)が警戒してシュルシュルと蛇行して逃げ出しました。
慌ててカメラを構え動画を撮りながら更に近づくと、蛇は水面を泳いで渡り、対岸の茂みに姿を消しました。
念願だったヘビの水泳(渡河)シーンを撮れて大満足!
ヒトの水遊び用に作られた支流で、幅2〜3mの水路でした。


2016/09/17

スイバで休んでいたニホンカナヘビが警戒して逃げるまで



2016年7月上旬

山間部の道端に生えたスイバの群落のうち、倒伏しかけた一本の先端近くにニホンカナヘビTakydromus tachydromoides)が休んでいました。
緑色の実がなっているスイバの穂先でじっとしています。
そっと近づいても、全く動じません。
尻尾は無傷で、自切の痕跡はありませんでした。
更にレンズを近づけると顔は横を向き、逃げ腰で舌舐めずりしました。
最後は方向転換すると、茎を下り逃げて行きました。

スイバの茎に群がるアブラムシをカナヘビは捕食していたのではないか?と後で思いつきました。
実はこの日、道端のスイバに黒いアブラムシ(種名不詳)が集っているのをよく見かけていたのです。(写真なし)
しかし映像を見直しても、カナヘビが居たスイバにアブラムシは集っていませんでした。
カナヘビはただ休息や日光浴していただけなのでしょう。





2016/06/14

ジムグリの幼蛇を見つけた!



2016年5月中旬

細い山道で見慣れない幼蛇が日光浴していました。
私が気づかずに歩いて行くと、草むらに逃げ込みました。
動画を撮りながらその草むらにカメラを差し込もうと足を踏み出したら、スルスルと蛇行して逃げて行きました。
舌舐めずりが一瞬だけ見えました。
反対側に回り込んでも全身像を上手く撮れず、見失いました。

帰ってから図鑑で調べると、ジムグリElaphe conspicillata)の幼蛇と判明。
こんちゅーぶ!初登場になります。
いかにも「地潜り」という名前通りの蛇でした。

古い図鑑『日本の両生類・爬虫類』p104によると、

(ジムグリの)幼蛇は背面が美しい赤褐色で、黄色く縁取られた黒色の小斑点が散在し、これらが連続して横帯になることもある。


2016/05/29

蛇行して逃げる夜行性ヘビ【暗視映像】



2015年8月中旬・深夜3:24

真夜中のキャンプ場を見回りしていると、ログハウス前のコンクリート床に何か枯れ枝が落ちていました。
なんだろうと思いつつ近づいたら、突然その枝が蛇行して逃げ始めました。
咄嗟に赤外線の暗視カメラで動画を撮ったのですが、モノクロの映像では蛇の種類を見分けられません。
暗視モードではなく補助照明(白色LED)を点灯して蛇の色や斑紋を記録すべきでしたね。
痛恨のミス…。
なんとなくニホンマムシの幼蛇か、夜行性のシロマダラかな?と思ったものの、定かではありません。

蛇はログハウス入り口の角を曲がってすぐの隙間に潜り込んでしまい、見失ってしまいました。
それまで常夜灯の下に集まる虫を捕食していたのでしょうか?




2015/10/22

カメムシの幼虫を捕食するニホンカナヘビ



2015年8月中旬

峠道の道端の落ち葉でニホンカナヘビTakydromus tachydromoides)を発見。
見事な保護色になっています。
冒頭は何か別な虫を食べているような気がしたのですけど、撮り損ねました。
歩き回る虫に数回トライしてようやく捕食に成功しました。
獲物はカメムシ(種名不詳)の幼虫のようです。
カメムシが放つ悪臭は天敵のカナヘビに対して身を守る効き目がないようです。
カナヘビは咥えたままの獲物を地面に擦りつけています。
手前の雑草や枯れ葉が邪魔でよく見えず、もどかしい思いをしながらゆっくりしゃがみ、ようやくカナヘビの顔を捉えたときには食べ終えていました。
食後のカナヘビは舌舐めずり。
体にアリが登ってきても気にしませんでした。
突然、身を翻して逃げて行きました。





2015/10/20

虫を捕食するヒガシニホントカゲ幼体



2015年8月中旬

平地の畑に囲まれた農道にヒガシニホントカゲPlestiodon finitimus)の幼体がチョロチョロと出てきました。
草むらから飛び出した虫を追いかけて捕食したようです。
残念ながらカメラトラブルで冒頭を撮り損ねてしまい、獲物の正体は不明です。
虫を食べ終えると舌舐りしてから草むらに戻りました。





2015/05/18

山道を徘徊するニホンカナヘビ



2015年5月中旬

雑木林の細い山道でニホンカナヘビTakydromus tachydromoides)を見つけました。
尻尾の先を既に自切している個体でした。
舌をチロチロと素早く出し入れしながら日当たりの良い地面を歩き回ります。

カナヘビの目の前を徘徊性のクモ(コモリグモ?の一種)が歩いて来たので捕食するかと期待したのですが、なぜかカナヘビはこれを見逃しました。(@0:48)
満腹状態だったのか、それともクモは危険だと知っているのでしょうか?

▼関連記事
ハチを捕食するニホンカナヘビ

倒木(丸太)の上に移動すると日向ぼっこ(日光浴)を始めました。
やがて歩きながら顔の側面を倒木に擦り付けるような奇妙な行動をしました。(@2:07〜2:14)
顔(左頬)が痒いのでしょうか?

私が身動きせずに撮影していると、カナヘビは休み休みこちらにどんどん近づいて来ます。
林床の落ち葉の上では完全な保護色になっています。



2014/12/16

シマヘビの高速ベロ【HD動画&ハイスピード動画】



2014年8月中旬

用水路(暗渠)沿いの道の真ん中でシマヘビElaphe quadrivirgata)が日光浴していました。
幼蛇という程ではないものの、小さ目の個体でした。
警戒が解けるまで正面から見据えたままフリーズしています。
こちらも我慢してじっと見ていると、ようやく体は静止したまま舌の出し入れを始めました。
高速で出し入れする舌舐めずりを240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
これまでも撮ってますが、今回は顔の正面および横顔のアップでじっくり撮らせて貰いました。

▼関連記事
シマヘビの蛇行と舌なめずり【ハイスピード動画】@2013年10月上旬
シマヘビの舌舐めずり【ハイスピード動画】@2013年9月上旬
二又の赤黒い舌を上下に波打たせながら素早く出し入れしています。
根元は白っぽい桃色でした。
舌の影の動きも美しい…。

ヘビや一部のトカゲが二叉に分かれた舌を頻繁に出し入れしているのは、舌に付着させた空中の化学物質をそれぞれ左右の鋤鼻器に運ぶためである。(wikipediaより)
ときどきアリが蛇の体に登って来ても、シマヘビは別に気にしないようです。
(嫌がったり補食したりすることもありませんでした。)
やがて正面を向いたまま首を小さく左右に振り始めました。
コブラの動きを連想します。
しばらくすると、ゆっくり体の向きを変えて逃げ出しました。
横から見ると特に舌の動きが優雅で惚れ惚れしますね。
舌を出し入れしながら蛇行しています。
首が左に屈曲しているように見えて骨格異常なのかと心配になるのですけど、蛇ではこれが普通なのですかね?
蛇行の際も鎌首をもたげた頭部は接地していません。
地面すれすれまで持ち上げたまま前進しています。
最後は苔むした路肩を乗り越え、斜面の草むらを下って姿を消しました。


▼関連記事(6年後の撮影)

2014/10/03

ニホンマムシの蛇行



2014年7月下旬

里山の頂上広場で三脚を立てて蜂の撮影に熱中しているときに、

▼関連記事
巣材を採土するオオフタオビドロバチ♀
虫の知らせでふと振り返るといつの間にか足元に大きなニホンマムシGloydius blomhoffii)が忍び寄って居ました。
気づかずにうっかり踏みつけていたら毒牙に噛まれていたかもしれません。
危機一髪のニアミスに冷や汗をかきました。
マムシは赤土の上でのんびり日光浴していただけかもしれませんが、保護色で全く気づきませんでした。
マムシは鼻先にある一対のピット器官で熱源を感知できますが、まさか積極的にヒトを襲うつもりはなかったはずです(…と思いたい)。

カメラをズームした音(超音波?)に驚いたようで、マムシは蛇行して逃げ始めました。
チロチロと舌を出し入れしながら逃げ、灌木の茂みに姿を消しました。





2014/06/26

ハチを捕食するニホンカナヘビ



2014年5月下旬

里山の林床で食事中のニホンカナヘビTakydromus tachydromoides)を見つけました。
尾が短い個体で、過去に天敵に襲われ緊急避難のため尾を自切したようです。

カナヘビは首を激しく振って獲物を頭から丸呑みしようとしています。
餌食となった昆虫は腹部に黒と黄色の縞模様があり、ハチの仲間に見えました。
ミューラー擬態の警告色があってもカナヘビには通用しないようで、構わず捕食しています。

カナヘビは色盲なのかな? (※追記参照)
(未だハチから痛い目に会ったことのない若いカナヘビなのかもしれません。)
捕食メニューを同定するため獲物を奪い取ろうか躊躇したのですが、捕食シーンを最後まで見届けたくて、そのまま撮影を続行。

こういうジレンマのことを「虻蜂取らず」とは良く言ったものです。
カナヘビはスギの枯葉の上で見事な保護色になっています。

@0:45 獲物を飲み込めずに嘔吐し、舌舐めずり。ハチが最期の反撃として毒針で口の中を刺したのかと思いました。ところが獲物は死んでいるようで、もう動きません。
@1:50 アリが獲物を奪って巣へ運ぼうとします。
@2:20 泥棒アリに気づいたカナヘビが獲物を盗られないよう咥え直しました。反転して再び地面に獲物を置きました。
@3:05 右手からやって来たオオゾウムシ?に反応したカナヘビが再び獲物を咥えて左手に逃げました。林床を少し走り、また地面に獲物を置きました。
@3:52 私が撮りながら横に移動してアングルを確保すると、カナヘビは警戒して再び獲物を咥えました。獲物を横に咥え、飲み込もうと咀嚼しています。カナヘビは爬虫類なので、歯が生えているはずです。
@5:08 得物を地面に置きました。
@5:30 また獲物を咥え、噛んで飲み込もうとしています。私が撮りながら再び横に移動するとカナヘビは警戒して獲物を咥えたままフリーズ。映像をよく見ると、カナヘビのすぐ左にセミの幼虫が地面から露出しています。カナヘビはこれも食べるかと思いきや、気づいていない様子。
@7:30 長撮りで疲れてきたので、背負っていたザックを下ろしました。
@8:20 カナヘビが食事再開。ひたすら獲物を噛み砕いています。
@9:50 カナヘビは移動開始。ようやく獲物をほとんど呑み込みました。顔を枯れ枝に擦り付けた際に獲物の欠片が付着。
@10:20 遂に完食したカナヘビが舌舐めずり。鼻面に食べ残しを付けています。
@11:57 画面の上から徘徊性の黒いクモ(コモリグモの一種?)が登場。
@12:12 カナヘビの目の前を通り過ぎた瞬間、クモに飛びかかりました。後ろ姿なので、狩りの成否は不明です。おそらく失敗した気がします。
@12:51 引きの絵で撮影終了。

以上、完全ノーカットでお届けしました。

いつか是非カナヘビの飼育にも挑戦してみたいものです。

ところで、背後の林で鳴いているセミは調べてみるとエゾハルゼミでした。
今季の初鳴きです。



【追記】
ミノウスバ幼虫の警告色をカナヘビで研究した常喜豊『ミノウスバの体色の意味』によると、
・(ミノウスバ)幼虫の体色は、クリーム色の地に7本の黒い縦縞という、非常によく目立つものだ。幼虫は強く押さえると、妙な匂いのする透明な液の玉を体表に分泌する。(『虫たちがいて、ぼくがいた:昆虫と甲殻類の行動』第2-4章p90より引用) 
・カナヘビはミノウスバ幼虫を発見すると、近寄って舌で幼虫に触れ、その後かみつく。ところが、すぐさま幼虫を放し、人間から見ればさもまずい物を口にした、という調子で口を何度も地面にこすり付ける。(忌避反応。 p91) 
・カナヘビはミノウスバの体色を、ゆっくりとではあるが警告色として学習していたのである。(p93)
ミノウスバ分泌液の忌避効果は強烈な苦味のキニーネに匹敵するらしいのですが、ヒキガエルは平気で捕食し、一気に飲み込んでしまうそうです。


左下にセミの幼虫が地面から露出


2014/04/14

シマヘビの蛇行と舌なめずり【ハイスピード動画】



2013年10月上旬

平地の歩道にシマヘビElaphe quadrivirgata)が横たわっていました。
舌をチロチロと出し入れする様子を240-fpsのハイスピード動画で撮ろうとしたら、スルスルと蛇行して側溝へ逃げて行きました。





2013/12/24

ニホンカナヘビの舌舐めずり【ハイスピード動画&HD動画】



2013年9月下旬

里山の林道脇でニホンカナヘビTakydromus tachydromoides)が枯れ枝に登って日光浴していました。
二又の舌を出し入れする様子を240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。
やがて警戒を解くと、舌舐めずりしながら枝の上をぺたぺたと歩き始めました。
舌舐めずりすることで周囲の匂いを口蓋のヤコブソン器官(鋤鼻器)に送り込み嗅いでいるのは蛇と同じです。

横顔をアップにして白い瞬膜が瞬く様子のハイスピード動画を撮るのも面白そうです。



通常のHD動画でも撮っています。
呼吸する胸の動きが激しいですね。




2013/12/04

シマヘビの舌舐めずり【ハイスピード動画】



2013年9月上旬

山道の側溝(水なし)に潜むシマヘビElaphe quadrivirgata)を発見。
枯草の上では保護色になっています。
舌をチロチロと高速で出し入れする様子を240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました
初めは私に警戒して完全に静止しており、目の前をクロアリが徘徊しても眼中にありません。
やがてようやく警戒を解くと、舌舐めずりしながら蛇行で前進を始めました。
蛇の高速ベロを長年ハイスピード動画に撮りたかったのですけど、すぐに茂みに隠れてしまいました。


ヘビが二叉に分かれた舌を頻繁に出し入れしているのは、舌に付着させた空中の化学物質をそれぞれ左右の鋤鼻器(ヤコブソン器官)に運ぶためである。(wikipediaより)



2013/11/21

走れ!ヒガシニホントカゲ幼体【ハイスピード動画】



2013年8月下旬

コンクリート階段の縁にヒガシニホントカゲPlestiodon finitimus)の幼体が止まっていました。
北側の日陰なので、日光浴ではありません。
青い稲妻のように素早く逃げる瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
何度か物を投げたらようやく身をくねらせて逃走。
後半は更に1/3倍速のスローモーションでリプレイ。



2013/07/07

アオダイショウの蛇行



2013年6月上旬

林縁の砂利道をアオダイショウElaphe climacophora)が蛇行していました。
舌をチロチロと素早く出し入れする様子をハイスピード動画に撮ったら面白いかなと思ったのですけど、カメラのモードを切り替えている間に蛇は側溝の隙間へ逃げ込んでしまいました。




2013/01/04

ニホンカナヘビは尻尾を自切するか?(成功篇)



2012年9月下旬

庭の草むらでじっとしていたニホンカナヘビTakydromus tachydromoides)を両手で包むように捕獲しました。
午前中は体温が低く動きが鈍いのかな?
尻尾の先を既に自切している個体です。

春にもニホンカナヘビの幼体を捕まえ、尻尾を自切するかどうか試したのですが、扱い方が分からず失敗しました。

関連記事→「ニホンカナヘビ幼体は尻尾を自切するか?(失敗篇)
この機会に再挑戦します。
今回も成体ではなく幼体です(…よね? あまり自信なし)。
囚われの身となったカナヘビはときどき身を捩って暴れるものの、意外に大人しくしています。
撮影しながらの実験なので少々難しいのですが、尻尾を指で強く挟んで拘束してみます。
しつこくちょっかい出すと私の指に噛み付こうとします。
ようやく尻尾を自切して逃げて行きました!(@2:03)
自切した瞬間、ブチっと切れた感触が手に伝わりました。
決して私が無理やり尻尾を引っ張って引きちぎった訳ではありません。

丁度挟まれた位置で自切したようです。

残された尻尾はピクピクと激しく動きます。
切り口から僅かに血が滲んでいるようです。
次第に動きが弱まってきても、尻尾に触れると再び動き始めます。
動く尻尾の切れ端を見れば、なるほど確かにネコなんかはすっかり気を取られるだろうなぁと実感しました。



【追記】
浅間茂『カラー版 虫や鳥が見ている世界―紫外線写真が明かす生存戦略 』というとても面白い中公新書を読んでいたら、前書きに驚くべきことが書いてありました。
トカゲが捕食者から逃れるために紫外線反射の強い尾を自ら切って、そちらに目を向けさせて逃げる。 (piiiより引用)
カナヘビではどうなのでしょう?
紫外線で動画が撮れるカメラが欲しくなりますが、特注でないと手に入らないようです。



【追記2】
『トカゲ・ヘビ・カメ大図鑑』で調べ物をしていたら、「トカゲの自切のしくみ」と題したコラムが掲載されていました。
カナヘビの自切とは少し違うのかもしれませんが、参考のために引用しておきます。
トカゲの仲間でも尾の再生能力が無い種類もいるのだそうで、その進化(退化?)の道筋に興味をもちました。
にげているトカゲの尾にちょっとふれただけでも、尾はかんたんに切れてしまいます。尾は背骨と同じように小さな骨がつながってできていますが、その小さな骨にはとちゅうに切れ目があり、骨が前後に分かれて切れてしまうのです。(中略) 自切したあとに生えてくる尾は、骨は軟骨で、模様も変わることがあります。また、子どものときほどよく自切を行いますが、大人のトカゲは自切をしにくくなります。尾に栄養分をたくわえているからです。(中略) 傷口の筋肉が強くしまるので、ほとんど血はでない。 (p24より引用)








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