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2017/07/02

朝焼けの川とコハクチョウの群れ(冬の野鳥)



2016年11月上旬・午前6:03~6:12(日の出時刻は午前6:11)
▼前回の記事
夜明け前の川で目覚めるコハクチョウとサギ類の混群(冬の野鳥)

東の空に太陽が昇り始めると茜色の朝焼けが川面に反射して、息を呑むほど荘厳な光景になりました。
コハクチョウCygnus columbianus)の群れは川面を移動しながら羽繕いしたり水中に長い首を突っ込んで採食したりしています。
水浴する個体もいます。
コハクチョウが川に散開すると、どの個体に注目すべきか目移りしてしまいます。
ときどき鳴き交わすコハクチョウの鳴き声が朝の川に響き渡ります。
手前の岸に近寄ってくる個体は誰かヒトからの給餌を期待しているのかな?と思ったのですが、鳥インフルエンザの流行を恐れて今季はここで白鳥に給餌をしていないのだそうです。

川の西岸から観察している私は逆光をもろに浴び、眩しくてたまりませんでした。
防寒対策として耳が隠れるニット帽を被っていたものの、この局面ではつば付きのキャップが欲しくなりました。

※ 朝靄に包まれていた上にレンズが結露してぼやけた映像になったので、動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→早朝に集団塒の川から飛び立つコハクチョウの群れ:ハイライト映像(冬の野鳥)


2017/07/01

夜明け前の川で目覚めるコハクチョウとサギ類の混群(冬の野鳥)



2016年11月上旬・午前5:39~6:03(日の出時刻は午前6:11)

コハクチョウCygnus columbianus)の集団塒がある川に徹夜で向かい、現場に着いたのは午前5:05。
真っ暗な川から野鳥の鳴き声が聞こえました。
川に降りる土手の草むらに霜が降りていました。
カモの群れが夜空を飛んでいたものの、暗過ぎて動画には撮れませんでした。

夜が白々と明け始めると、ようやく集団塒の様子が見えてきました。
川に朝霧が立ち込めています。
暗いうちはズームしてもAFの効きが悪いのです。
暗い川の中央部で白鳥が群れで寝ており、群れの辺縁には白鷺(おそらく冬鳥のダイサギ、コサギもいる?)も数羽居ました。
また、途中でアオサギが左(下流)から飛来し、集団塒の右端に着陸、合流しました。
コハクチョウとサギ類が混群の集団塒で夜を過ごしたことが分かりました。
手前の川岸近くにはカモ類が漂う別の集団塒がありました。

映像からコハクチョウを数えると、成鳥が20羽、幼鳥が4羽でした。
眠りから目覚めた個体からコハクチョウは朝の羽繕いを始めました。
体を上下に揺すって冷たい川の水を背中に何度もかけて水浴びしています。
やがてコハクチョウが小声で鳴き交わしながら川面を移動し始めました。

一方、白鷺は目覚めると塒には長居せずに、川から次々と飛び立ち上流に消えました。
もしかするとコハクチョウよりも警戒心が強く、対岸から撮影する私の存在を嫌ったのかもしれません。

朝日が昇り気温が上がると、カメラのレンズが急に結露して困りました。
レンズフードを装着しなかったのは失敗です。
次からはレンズヒーターなどの結露対策をしっかり考えないといけません。
不織布でレンズを拭いたら復活。

※ 映像の途中から(@1:49~)編集時に自動色調補正を施しています。
(実際はもっと暗く、朝靄に包まれてぼんやりしていました)

つづく→朝焼けの川とコハクチョウの群れ(冬の野鳥)


2017/06/30

塒の川から第二陣のコハクチョウが飛び立つまで(冬の野鳥)



2016年11月上旬午前7:14~7:23(日の出時刻は午前6:11)
▼前回の記事
コハクチョウ第一陣が塒の川から飛び立つまで(冬の野鳥)

集団塒の川からコハクチョウCygnus columbianus)の第二陣が飛び立つまでの一部始終をノーカットでお届けします。
もしかすると、この小群は昼間も川に居残りヒトからの給餌に依存して暮らすのかと思いきや、結局は少し遅れて離塒しました。

後で聞くと、鳥インフルエンザの流行を恐れて今季はここで白鳥に給餌をしていないのだそうです。
第二陣の内訳は、黒っぽい幼鳥が2羽、成鳥が3羽の計5羽。
もし血縁関係にある家族群だとしたら、つがい(番)以外の成鳥一羽は前の年に生まれたヘルパーなのかな?

♂1♀2の小ハーレムである可能性もありそうです。
それとも昼間に行動をともにする群れの構成員は日替わりで変わるのでしょうか?
足環調査でしっかり個体識別しないと分かりませんね。

ときどき鳴き交わしながら川面を優雅に移動しています。
各々が朝の身支度(水浴と羽繕い)に余念がありません。
水浴シーンでは、体を上下に揺すって冷たい川の水を背中に繰り返しかけています。(@1:10)
川の水を嘴ですくって飲む個体もいます。(@2:15)

最後は川の中央部で全員が横一列に並んで同じ方向(上流)を向いています。
首を上下して鳴き交わす頻度が次第に上がってきました。
助走開始のきっかけは、陣形の中央に居た1羽の成鳥が先陣を切りました。(@7:00)
幼鳥は陣形の右翼を占めていました。
全速力で走りながら初めは水面を翼で激しく叩きますが、徐々に高度を上げていきます。
今回も上流へ向かって(風上へ?)離陸しました。
川の上空で右に旋回して河畔林に一度隠れてから、下流のどこか採餌場へ飛び去りました。
白鳥の行き先をいつか突き止めたいものです。
そして塒の川に白鳥は1羽も居なくなりました。
夕方になれば再び群れで戻って来るでしょう。

午前7:20に測定した気温は1.4℃、湿度82%。
今思うと、川の水温も測るべきでしたね。
風向きが逆の日は助走の向きも今回とは逆になることも確認したいです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


【追記】
嶋田哲郎『ハクチョウ 水べに生きる』によると、

ハクチョウはいっせいに移動することはありません。日の出から10時くらいまでに、家族ごとや仲間どうしで田んぼへ飛んでいきます。コオーコオーと仲間どうしでよびかけあいながらの移動です。 (p12-13より引用)


2017/06/29

コハクチョウ第一陣が塒の川から飛び立つまで(冬の野鳥)



2016年11月上旬・ 午前6:54~7:05(日の出時刻は午前6:11)
▼前回の記事
早朝に集団塒の川から飛び立つコハクチョウの群れ:ハイライト映像(冬の野鳥)


集団塒の川からコハクチョウCygnus columbianus)の第一陣が飛び立つまでの一部始終をノーカットでお届けします。
朝焼けで赤く染まった川面に霧が流れています。
第一陣の内訳は黒っぽい幼鳥が3羽、成鳥が18羽の計21羽。


初めは上流(画面右)を向いて川の中央に並び、長い首を上下しながら互いに鳴き交わしています。
手前の岸辺には5羽の小群(これが第二陣になる)が居残って、カモ類と一緒にのんびり羽繕いしたりしています。
やがて群れは下流へ(画面左)向かって川面を移動し始めました。
朝の身支度(水浴と羽繕い)をする個体もときどきいます。
途中で画面を横切り単独で飛び去った白い鳥は(@5:27)、同じ川を塒としていた白鷺(おそらく冬鳥のダイサギ)です。

ようやくコハクチョウの群れが離陸のための助走のスタートラインに付いたようです。(@7:35)
このとき、隣り合う成鳥2羽が噛み付き合う小競り合いが勃発しました。(@8:15)
スタート位置や陣形を決めるポールポジションの位置取り争いがあるのでしょうか?

群れ全体で鳴き声が一層高まりました。(@9:15)
遂に中央の成鳥一羽が背伸びをして大きく羽ばたき、助走を開始。(@9:25)
連鎖反応のように群れが鳴きながら直線の川で助走を始めます。
走りながら初めは水面を翼でバシバシ叩きますが、徐々に高度を上げ上流へ向かって飛んで行きました。
おそらく風上に向かって飛び立ったはずですが、撮影に夢中の私はそこまで気が回らず、風向きを確認していません。
離陸した群れは右へ旋回し、下流へ飛び去りました。
昼間の採餌場がどこにあるのか、いつか突き止めたいものです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→第二陣の離塒


2016/11/24

水路を泳いで渡るヤマカガシ



2016年8月上旬・午後15:56

川の堤防を散歩中に水辺に降りようと護岸を下っていたら、階段に潜んでいた(日光浴?)ヤマカガシRhabdophis tigrinus)が警戒してシュルシュルと蛇行して逃げ出しました。
慌ててカメラを構え動画を撮りながら更に近づくと、蛇は水面を泳いで渡り、対岸の茂みに姿を消しました。
念願だったヘビの水泳(渡河)シーンを撮れて大満足!
ヒトの水遊び用に作られた支流で、幅2〜3mの水路でした。


2016/10/09

トビ(野鳥)の蟻浴?



2016年7月中旬・午後14:55〜14:56

山麓の農道でトビMilvus migrans)がとても奇妙な行動をしていました。
トビを地上で見るのも初めてなのに、路上で翼を大きく広げて身を屈めているのです。
暑さのあまり水溜りで水浴びしているのかな?と初めは思いました。
それとも、どこか怪我しているのでしょうか?※
炎天下で陽炎が立ち昇り、本物の水たまりなのか遠くからでは見分け難いです。
農道が波打つように湾曲している窪地にトビはうずくまっているのですけど、私が少し近づいてみると水はありませんでした。

強烈な直射日光を受けたアスファルトはとても熱いはずなのに、トビは翼を広げたまま農道に身を伏せています。
その姿勢でキョロキョロ辺りを見回し警戒しています。
もしかすると蟻浴ではないかと思いつきました。
蟻の蟻酸を浴びて羽毛に潜む寄生虫を駆除しているのかもしれません。
しかし遠過ぎて、実際にトビの体にアリが集っているかどうか見えません。

私のうろ覚えの知識では、鳥が蟻浴をやるにしても、蟻の巣や蟻塚でやるものだと思い込んでいました。
たまたまアリの行列が農道を横断していたのかもしれません。(未確認)
この日は非常に暑くて私も熱射病寸前でバテていました。
そのためトビが居た現場まで歩いて行くのも億劫で、確かめに行っていません(修行が足りません)。

【参考ブログ:カラスの蟻浴について】
カラスの面白行動」:四季折々心の赴くままに・・・(野鳥)


※ この後、正常に飛べたので、怪我は無さそうです。
つづく→農道から飛び立つトビ(野鳥)




【追記】
小松貴『虫のすみか―生きざまは巣にあらわれる (BERET SCIENCE)』p79によると、
鳥のなかには、わざとアリ塚の上に降り立って暴れ、アリの蟻酸攻撃を受けることにより、羽についた寄生虫を退治する「アリ浴び」の習性をもつものがいます。海外ではよく知られていますが、日本で観察するのは容易ではありません。人間も戦時中、服を洗えず、ノミやシラミがわいたときには、服をアリ塚に突っ込んで消毒していたようです。



【追記2】
宮崎学『野生動物の首をしめるゴミ (かわりゆく環境 日本生き物レポート)』を読んでいたら、羽毛を虫干しするヤマゲラ幼鳥の写真が目に留まりました。
アリの助けを借りなくてもダニ退治ができるのだとしたら、私が観察したトビの行動もこれかもしれません。
1羽のヤマゲラが、公演の遊歩道で居眠りをしていた。目をとじて、口をあけて、なんだかだらしないしぐさだ。翼は半開きにして、羽毛は逆立てている。 
 みていると、ときどき体の向きを変えたりしながら、およそ5分間にわたって直射日光を浴びてまどろんでいた。 
 どうしたのだろう? 体が弱っているのだろうか、とも思ったが、実はヤマゲラのこの行動は、自分の体の「虫干し」をしているところだった。 
 野鳥は自分の体にダニなどがつくと、いい天気のもとで日光浴をする。 (中略)羽ダニという虫の存在に鳥も気づいているから、天気のいい日にこのような行動をとり、体から追い出しているのである。 
 舗装道路が暖まっているときのほうが、虫干し効果があるらしい。 
 道路上の放射熱と直射日光の上下から体を暖めて、ダニを追い出すという作戦なのだ。 
 だから、羽毛も逆立てて、暖かい熱が全身に行きとどくようにして、ダニにいやがらせをしているのだ。  (p66-67より引用)



トビが居た地点を望遠レンズで撮っただけでお茶を濁しました。
アリが居るのか?(現場まで見に行くべきでしたね)

2016/09/30

サシバ♂(野鳥)の水難事故



2016年7月上旬

山麓を流れる深い用水路になぜか落ちて困っているサシバ♂(Butastur indicus)を夕方に見つけました。
羽毛が水をたっぷり吸って重くなり、自力では飛び立てなくなったようです。
濡れた羽毛を乾かすための止まり木もありません。
水量が少なく水深が浅いので、溺死する心配はありません。
しかし、このまま脱出できなければ飢えるだけですし、夏でも低体温症で死ぬかもしれません。
コンクリート三面張りの深い用水路(高さ170cm、幅〜250cm)が「死のトラップ」と化しました。

私が初めに近づいた時だけ怖がってバサバサと少し暴れたものの(映像なし)、その後は観念したのか、ずっとおとなしくしていました。
未だヒトを恐れない幼鳥・若鳥なのかな?
いつから水路に落ちたのか不明ですが、疲労困憊しているのかもしれません。

一体どうしてこんなことになったのか、不思議でなりません。

  • 巣立ちの初飛行に失敗し、水路に墜落した?
  • 他の鳥(カラスや猛禽類)との争いに負けて水路に落ちた?
  • 水路内で魚やカエルを捕獲していた?
  • 暑いから自発的に水浴していた? (気温を測り忘れた。)

まず背後から撮ると、広げた翼と尾羽が水没しています。
胸や頭も濡れていました。

水も滴るいい男。
不安そうにキョロキョロして、私の様子を伺っています。
生きた猛禽類をこれほど間近で見るのは初めてです。
顔のクローズアップすると、鋭い眼光が印象的。
鈎状に曲がった嘴は黄色で、先端だけ黒色でした。
虹彩は黄色で、ときどき瞬きする瞬膜は白っぽい。

次にゆっくりと正面に回り込んでも、サシバはパニックにならず静かにしていました。
サシバは足に魚やカエルなどの獲物を掴んでいませんでした。
足が折れている様子はなく、安心しました。

私の背後で別個体の猛禽類がヒーヤ、ヒーヤ♪と甲高く繰り返し鳴いています。
振り返りたい衝動を抑えつつ、水路内のサシバを撮り続けます。
鳴き声の強さが一定なので、飛びながらではなく近くの樹上で鳴いているようです。
近くでサシバの親鳥またはつがいのパートナーが頻りに呼びかけているのでしょうか?
私に対する警戒声なのかな?
水路内の個体が仲間の鳴き声に呼応するかと思いきや、黙っています。

つづく→サシバ♂(野鳥)救出大作戦

時間の順序を逆にして救出劇の動画を先に公開した(倒叙法)のは、「長々と撮ってないで(傍観してないで)早く助けろ」という視聴者からの批判が予想されるからです。
実は、サシバがすぐに水路から自力で飛び立つだろうと初めは楽観的に予想していました。
その決定的瞬間を記録するために動画で長撮りしていたのです。
いつまで経っても飛び立つ気配がないので、事態の深刻さに気づきました。
後半は救助すべきか否か葛藤し、救助法を思案しながら撮り続けました。
結果論になりますが、私が危害を加えないということをサシバに分かってもらい信頼を得るには時間が必要でした。
拙速で助けようとしても、サシバが怖がって暴れたり失敗したりする可能性が高いでしょう。



【追記】
平凡社『日本動物大百科3:鳥類I』p157でサシバの生活史を調べると、

  • ほかのサシバやカラスなどがなわばりに侵入してくると激しく追い払う。
  • 7月上旬から中旬にかけて巣立ったヒナたちは、その後1〜2週間は親鳥から餌をもらうが、徐々に自分でも餌を捕まえるようになる。



【追記2】
栃木県市貝市での観察記録をまとめたNPO法人オオタカ保護基金 編『英訳付 サシバの里物語 :市貝町とその周辺の里山の四季』によると、
繁殖期の親鳥の主な行動範囲は、巣から半径500m程度です。繁殖が終わると、巣立った幼鳥は7月から8月に、親鳥は9月から10月にこの地を離れます。 (p56より引用)


瞬膜が閉じた瞬間


2015/08/04

樹上で雨宿りするスズメ(野鳥)



2015年6月下旬・夕方

梅雨らしく激しい土砂降りの雨です。
メタセコイアの樹上で数羽のスズメPasser montanus)が雨宿りしていました。
ときどき身震いして羽根の水を切ります。
ヒヨドリの鳴き声の方が喧しいですけど、スズメも群れの仲間と鳴き交わしてるようです。

カメラを警戒しているのか、ずぶ濡れのスズメがホッピングで枝を上へ上へ登って行きます。
樹冠の方が枝葉が茂って雨があまり当たらないのかな?
それとも、このままここを夜のねぐらとするのでしょうか?

後半に登場する個体は(@0:47〜)、嘴の根本が黄色いので幼鳥のようです。
『カラー自然シリーズ26:スズメ』によると、

巣立ち雛は、だんだん体が締まってきて、しゃんとした若鳥になります。頬や喉のあたりのうす墨色も、しだいに黒くなって、親鳥の色に近くなってきます。しかし、嘴の黄色い部分は、後まで残ります。


※ かなり暗い映像だったので、動画編集時に自動色調補正で明るくしてあります。



2015/07/28

雨で濡れた羽根を水切りするスズメの群れ(野鳥)



2015年6月下旬

午後から雷が鳴り出して、激しい土砂降りになりました。
激しい風雨の中スズメPasser montanus)の群れが水浴の代わりに豪雨の中を飛び回っています。
民家の塀に止まると身震いして濡れた羽根を水切りしています。

撮り始めた頃には雨が止みかけてしまいました。
いかにも梅雨時らしい光景でした。



2015/06/23

水溜りで水浴するムクドリ(野鳥)の群れ♪【HD動画&ハイスピード動画】



2015年6月上旬

前日の雨で遊歩道にできた水溜りでムクドリSturnus cineraceus)の群れが騒がしく鳴きながら水浴びしていました。
浅い水溜りに身を屈めると、激しく羽ばたいて体に水を跳ね散らしています。
水浴というよりも泥浴びと呼ぶべきかもしれません。
水を飲んでいる個体もいます。
後半は(@1:19〜)240fpsのハイスピード動画に切り替えて、水浴の激しい動きを撮ってみました。
行水した後は激しく身震いして濡らした羽毛を水切りします。

群れが飛び去った直後に現場検証してみると、浅い水溜りでややドブ臭く、決してきれいな水質とは言えませんでした。
前日の雨とは打って変わり、この日は晴天で暑かったです。
少し前に現場の近くで測った気温は30℃でした。(アシナガバチが木陰の巣を冷やす扇風行動するほどの暑さ)



【追記】
宮崎学『水場 (森の写真動物記 2)』p8によると、
野鳥たちにとって水場は、水を飲むだけの場所ではありません。「水浴」といって、水たまりを風呂のようにもつかいます。(中略) そのためには、水たまりはふかくないほうがよく、小鳥の足の長さが3cmほどですから、水深は1~2cmくらいがちょうどよいのです。





2015/06/06

水浴後に身震いするヒヨドリ(野鳥)



2015年6月上旬

田園地帯を流れる用水路の橋の下でヒヨドリHypsipetes amaurotis)が水浴びしていました。(撮り損ね)
カメラを向ける間もなく川から飛び立ち、橋の欄干(ガードレール)に止まりました。
(映像はここから。)

ヒヨドリは激しく身震いして羽根の水気を切ってからすぐに林の方へ飛び去りました。
あまりにも一瞬の出来事でしたので、1/4倍速のスローモーションでリプレイ。
身震いの直後、飛び立つ直前に脱糞したように見えましたが、気のせいかな?

▼関連記事
川で水浴びするヒヨドリの群れ(野鳥)


2015/05/30

池の水面を泳ぐモリアオガエル



2015年5月中旬

モリアオガエルRhacophorus arboreus)の繁殖期に生息地の沼の岸をぐるりと歩いて回ると、1匹が驚いて水に飛び込みました。
カメラを向けると、初めは水面に浮かんでいるだけでした。
風に流され、顔をこちらに向けました。
水面の上に出た鼻の穴で呼吸しています。
警戒しているのか、一向に泳いでくれません
呼吸なのか鼓動なのか分かりませんが、胸部がヒクヒクしています。
その動きのせいで水面に波紋が広がります。
更に風で流され、カエルは横を向きました。

私が岸でじっとしていると、ようやく泳ぎ出しました。
見事な平泳ぎで沼の中央まで辿り着くと、止まりました。
顔を両手で拭い、身繕いしています。
このとき初めて虹彩が金色であることを確認し、シュレーゲルアオガエルではなくモリアオガエルと判明しました。

※ 薄暗い条件で撮った映像のため、YouTubeの動画編集時に自動色調補正を施してあります。

【追記】
『動物の記録8:モリアオガエルの谷』p165-166によると(飼育下の観察)、
ゆっくり泳ぐときには、後足を交互に動かして水をけり、水面を泳ぎます。はやく泳ぐときには、後足を同時にけって、ぐいっぐいっと水に乗って進みます。ときには前足で水をかくこともありますが、これも泳ぎはじめの一回か二回で、あとは後足のけりだけにたよっています。前足はからだの側面にぴたりとつけたままでした。



ちなみに、同じ沼の岸辺でスギの落ち葉に覆われた水際にシュレーゲルアオガエルが産んだと思われる卵塊を2つ見つけました。
いつか飼育してみたいのですが、泡巣ごと家までそっと持ち帰るのに苦労しそうです。

※ てっきりシュレーゲルアオガエルの卵塊かと思い込んでいたのですが、モリアオガエルの卵塊である可能性もあるようです。
やはり飼育してみないと分かりませんね。

モリアオガエルのうちにも草のあいだやコケの下などに卵をうむものがある。(同書p181より)


沼(左)と岸(右)の境界に産卵


2014/11/08

湖に飛び込んで遊び水草を採食する野生ニホンザルの群れ



2014年8月上旬

山中の湖の畔で遊んだり採食したりする野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れの映像をまとめました。
あちこちで色々なことが次々と巻き起こるので、カメラをどこに向けるべきか目移りしてしまいます。
ニホンザルは行動のバリエーションが本当に豊かで、ずっと見ていても飽きません。

岸辺に生えたスギやクルミ?などの木によじ登り、湖面に張り出した枝から水に飛び込む遊びを楽しそうに繰り返しています。
追いかけっこをしたり樹上で小競り合いになったりすることもあります。
水に落ちた猿はすぐに岸に戻ります。
これはどうしても「遊び」と呼びたくなります。
ヒトの腕白な悪ガキ達の遊びを見るのと何ら変わりません。
「猿も木から落ちる」のは、ちょっとした
スクープ映像ですかね。
数時間前に私が少し離れた山中で夕立の雨宿りをしていたときに繰り返し聞こえてきたドボーン!という水音の正体がこれで判明しました。

個人的に、杉の木に登るニホンザルを見たのは初めてかもしれません。
(真っ直ぐに伸びる杉の木は広葉樹よりも登りにくいのかと勝手に思っていました。)

もう一つ特筆すべきは、ニホンザルが湖面から水草を採食してはモグモグと頬張っていたことです。
水面に張り出した枝先や岸辺から腕を伸ばして水草を採食するシーンが繰り返し撮れました。
(@1:30、6:30、9:00-9:40、11:00-11:55、12:12-14:00、15:15-16:50)
ぶら下がった体重でしなる枝のスイングを利用して水草を採食する様子がとても印象的です。
この映像のアングルでは手前に生い茂るヨシやアブラガヤなど背の高い植物に隠れて、岸に近い水面に繁茂する浮葉は全く見えません。
後日に湖面の浮葉植物群落を写真に撮ると、優占種はジュンサイのようです。
したがって猿が食べていたのもジュンサイの可能性が高いと思います。
水生昆虫やカエルなどを捕食しているようには見えませんでした。
我々ヒトは寒天質で覆われた若芽を山菜として食用にしていますが、猿はジュンサイの葉を食べるのですかね?

▼前回の記事
水草ジュンサイ?を採食するニホンザル



かなり離れた位置から隠し撮りしている私の存在をニホンザル達は明らかに意識しています。
群れ全体としては左へ左へと少しずつ遊動しています。
どうやら湖の南西奥の雑木森が今夜の塒(ねぐら)になっているようです。
薄暗くなってからは湖を泳いで横断するニホンザルはいなくなり、湖畔をぐるっと回って移動していました。

望遠レンズで撮った不鮮明で暗い映像をYouTubeの動画編集で自動色調補正したら見違えるように改善しました。
(手前はまるで水田の稲穂のように見えますけど、実際はこんなに黄色くなくて、浅い湖に生えたヨシやアブラガヤなど水生植物です。)
途中から疲れてきたので(@4:39〜)三脚を取り出してカメラを固定しました。
日が落ちると森の中はどんどん暗くなるので、望遠レンズで撮るには厳しい条件です。
暗くなる限界まで撮影を続けました。



2014/11/05

湖で泳ぐ野生ニホンザルの群れ



2014年8月上旬

山中で夕立の雨宿りしている間に遠くから猿が鳴き交わす声が繰り返し聞こえてきました。
野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れが雑木林を遊動する物音もポキポキと聞こえました。
猿同士が喧嘩する叫び声(悲鳴)に混じって、ドボーンと水に飛び込む音が下の湖から繰り返し響いてきます。
雨も止んだので気になって様子を見に行くことにしました。
(映像はここから。)

湖の畔にそっと近づくと、ニホンザルの群れが湖で楽しそうに水遊びしていました。
この日はとても暑かったので、いかにも気持ちよさそうです。
野生のニホンザルが泳ぐ姿を初めて見ました!
泳法は犬かきだと思いますが、達者にスイスイ泳いでいます。
遊びたい盛りの若い子猿が多い印象ですけど、遠いのではっきり分かりません。

湖の中央部はどうやら水深が浅く浮島のようになっているようです。
浮島の間の水路を泳いできた一頭が、浮島に上陸しました。
全身ずぶ濡れ(濡れネズミの猿)のままで、犬みたいに身震いで水気を切ったりしませんでした。

※ 望遠レンズによるぼんやりしたオリジナル映像にYouTubeの動画編集で自動色調補正を施したら劇的に改善されました。



2014/05/15

川で水浴びするヒヨドリの群れ(野鳥)



2014年4月下旬

流れる川に飛び込んで水飛沫を上げている野鳥がいました。
倒木の近くなのでカワセミが漁をしているのかな?と期待して望遠で対岸を撮ってみると、意外にもヒヨドリHypsipetes amaurotis)でした。
本流は結構速いのですが、川岸の浅瀬に代わる代わる飛び込んで水浴びを繰り返しています。
少なくとも3羽の群れが集まっていました。
行水に飛び込む場所はほぼ決まっているようで、興味深く思いました。
岸に戻って身震いし羽根の水気を切るも、羽繕いもそこそこに再び川にダイブしています。

この日はやや暑いぐらい晴天で、水遊びしているようにも見えます。
(気温、水温を測り忘れました…。)

ついでに川に嘴を付けて水を飲みました。(@0:50、3:00)

もしかしたらツバメのように水面で昆虫を捕食しているのかな?と想像を逞しくしてみたものの、動きが早過ぎて定かではありません。
ハイスピード動画に切り替えたときには、ヒヨドリの群れは居なくなってしまいました。




2014/03/03

水浴びするヒメバチの一種♀(Coelichneumon albitrochantellus)



2013年10月下旬

里山の林道で捕獲した翌日、採集容器から解放したヒメバチの一種(Coelichneumon albitrochantellus
)♀にとりあえず飲み水を与えてみました。
ペットボトルの蓋を皿代わりに水道水を注いでやると、蜂は水を飲まずにいきなり体ごと入水したので驚きました。
何度も繰り返し見られたので、パニック状態の蜂が水に誤って落ちて溺れているのではなく、自らの意志で行水しているようです。
室温の測定を忘れてしまいましたが、暑い真夏日でなかったことは間違いありません。
蜂の行動レパートリーにまさか「水浴び」があるとは全くの予想外でした。
実は、蜂は行水が好きなのかもしれません。
もちろん、ついでに水を飲んでいるかもしれませんが、映像でははっきりしません。
潜水して水生昆虫に寄生産卵するヒメバチだったら面白いのですけど…。


例:水生寄生蜂の寄主探索行動 @
動物行動の映像データベース
しかし本種は「チョウ目蛹から羽化脱出する内部・単寄生蜂」とのことで、私の妄想的予想は外れました。

採集して持ち帰るときに使ったプラスチック容器は新品ではありませんでした。
前に使ったときの住人(チャイロスズメバチ♂)の匂いが容器に充満していたのかもしれません。
一晩閉じ込められた間に体に付着した嫌な匂いをヒメバチ♀は一刻も早く洗い落としたかったのではないか?、と推測してみました。

▼つづく▼
蜂蜜を舐めるヒメバチの一種♀


2014/02/11

水溜まりで行水、飲水するヒガラとカワラヒワの混群(野鳥)



2013年10月下旬

林道の轍にできた水溜まりでヒガラPeriparus ater insularis)とカワラヒワCarduelis sinica)の混群が行水していました。
岸辺から水を飲んだり、水溜まりの近くで地面を啄んで採食したりしています。

手前に生えたススキの穂が邪魔でフラストレーションが溜まりますけど、私が少しでも横に動けば野鳥は間違いなく警戒して逃げてしまいます。
じっと我慢して(気配を消して)撮影。
たまたま望遠レンズを外していたのも残念でした。





2013/10/19

スズメ(野鳥)の砂浴び



2013年8月中旬

家庭菜園の畑でスズメPasser montanus)が砂浴びをしていました。
畝の横の地面を掘った穴にスッポリ収まり、体を冷やしているようにも見えます。
スズメの群れが何羽も砂浴びしていたのですけど、逃げられてしまい撮れたのはこの一羽のみ。

連日の酷暑で近くの水溜まりも干上がっており、水浴ができないのでしょう。
鳥の砂浴び行動を初めて撮影できて、興奮しました。



砂浴びは乾燥した気候に適した羽毛の手入れ法といわれている。(『スズメ百態面白帳』p162より)

【追記】
『カラー自然シリーズ26:スズメ』より
頭で砂を掃いて、前の方へ突き飛ばすようにしながら、砂埃を上げます。翼でバサバサと、砂を跳ね飛ばします。こうして、砂と一緒に、体に付いたダニ、ふけ、細かい抜け毛などを取り去ります。


【追記2】
平野伸明『スズメのくらし (たくさんのふしぎ傑作集)』によると、
スズメが年に何度も子育てをできる秘密が、もうひとつあります。それは、同じ巣をくり返し使うことです。ふつう、鳥の巣は使い捨てで、1回しか使えません。巣が汚れてしまうからです。(中略)ダニまみれの巣は、二度と使うことはできません。そのため、スズメはダニの発生をできるだけ抑える工夫をしています。それは砂浴びです。水浴びをする鳥はたくさんいますが、スズメは水浴びと砂浴びの両方を行い、とくに砂浴びをひんぱんに行います。これは体についたダニを熱い砂で殺しているのです。おかげでスズメの体はいつも清潔で、巣の中にもほとんどダニがいません。 (p31より引用)




▼関連記事(6年後に撮影)
公園の砂場で砂浴びするスズメ(野鳥)


【追記3】
ギルバート・ワルドバウアー『虫食う鳥、鳥食う虫: 生存の自然誌』という本を読んでいたら、鳥が行う砂浴びの効能について体外寄生虫の駆除以外に興味深い説明がなされていました。
鳥は羽繕いの際に尾脂腺から分泌される油分を羽毛に塗りつけます。
しかし、この油分を定期的に落とさないと、数日もすると羽毛が脂ぎって逆に汚れが付きやすくなるのだそうです。
砂浴びすることで羽毛から寄生虫と一緒に余計な油分も吸着して落とす効果があるそうです。(原著『The Birder’s Bug Book』p154)

2013/08/23

ハシボソガラスの行水【野鳥】



2013年7月上旬

昼休みに住宅地の水溜まりでハシボソガラスCorvus corone)が何度も水浴びを繰り返していました。
「カラスの行水」を観察したのは初めてです。




2013/07/05

ホオジロ♂の水浴と羽繕い2013【野鳥】



2013年5月下旬

今年も山中の池で水浴びするホオジロ♂(Emberiza cioides)を撮ることができました。

丁度1年前の映像はこちら→「ホオジロ♂の水浴と羽繕い2012【野鳥】
岸に近い浅い水場でバシャバシャと羽ばたき水浴しています。
羽繕いしてさっぱりした顔で飛び去った、と思いきやすぐにまた飛来。
対岸で隠し撮りしている私を警戒しているのか、岸から歩いてそろそろと水辺に降りて来ます。
同一個体が繰り返し行水しているのか、別個体が入れ替わりで来たのか不明です。
鳴きながら水浴びすると、スギの枝に移って羽繕いしたり嘴を擦りつけたりしています。

この日は山中でメモリーカードが突然書き込みエラーになり新しいカメラが使えなくなったので、古いカメラで撮りました。
画質がいまいちですけど、撮り逃がす方が最悪なので、2台持参していて良かった!



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