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2019/06/22

夕方の中洲で採食・脱糞するコチドリ(野鳥)



2019年4月下旬・午後18:20〜18:26(日の入り時刻は午後18:27)

日暮れ時に、見慣れない小型の水鳥が川の中州を走り回っていました。
帰ってから名前を調べてみると、コチドリCharadrius dubius curonicus)のようです。
茶色と黒、白という体色が見事な保護色になっていて、立ち止まると周囲の石や砂の色に溶け込んで全く見つけられなくなります。
水際に近い泥の上を走り回り、ときどき何か虫を啄んでいます。
立ち止まったついでに、砂地にポトリと白い糞を排泄しました(@4:24)。

※ 日没間際の夕方に撮った薄暗い映像なので、動画編集時に彩度を上げています。


コチドリ(野鳥)@川:中洲
コチドリ(野鳥)@川:中洲

2019/06/16

路地裏でキスするドバト♀♂(野鳥)



2019年4月下旬

街中の路地裏のしもた屋1階部分の庇の上に2羽のカワラバト(=ドバト;Columba livia)♀♂が寄り添うように並んで止まっていました。
仲睦まじい様子の♀♂カップルです。

初めは各自が羽繕いしていました。
1羽がもう1羽の背後を回り込んで、左右の位置が逆になりました。
右側の個体Rが鳩胸をつきだしながら羽繕いでアピールすると、口づけ(キス)を交わしました。
ところが、近くで見ている私を警戒してか、すぐに離れてしまいました。
別れ際に首元を軽く相互羽繕いしました。(♀→♂?)
少し離れても、各自が羽繕いを続けています。(求愛アピール?)

やがて右側の個体Rが庇の上で方向転換して尻を向けると庇の縁に白い糞をポトリと排泄しました。(@1:04)
脱糞で軽量化したので今に飛び立つぞ…と予想しつつ見ていると、案の定、左の個体Lが先に飛び去りました。
続いて右の個体Rも飛び立ちました。

路地を見上げると、飛び上がったドバト♀♂は、同じ建物の屋上の鉄骨に止まって居ました。
鳩胸の♂が♀に求愛を迫っても、♀は飛んで路地を挟んで反対側のビルの屋上へ逃げました。
♂もすぐに飛んで追いかけます。
この間、鳩は小声でグルルルル…♪と鳴いていましたが、あまり聞き取れませんでした。

引きの絵にしたときに分かるように、実を言うとこの庇は、約40日前にドバトが潜んでいた換気扇口のすぐ下にあります。
(この路地を通りかかる度に換気口フードの中をチェックしているのですけど、鳩が隠れていたのは一度だけでした。)

▼関連記事
排気口のフード内に潜むドバト【冬の野鳥】

ドバトにも縄張りがあるのですかね?
もし足環が付いているドバト(逃げたレース鳩?)であれば、素人にもきっちり個体識別できて、縄張りについて調べられそうです。
できれば営巣地も突き止めたいものです。


ドバト♀♂(野鳥)@路地:庇+求愛
ドバト♀♂(野鳥)@路地:庇+羽繕い

2019/06/03

電線に並んで鳴き脱糞するハシボソガラスのつがい【冬の野鳥】



2018年3月下旬・午後17:50

日没5分前の夕方、郊外の住宅地で2羽のハシボソガラスCorvus corone)が電線の最上段に止まり、声を合わせて鳴いていました。
春も近づき、そろそろカラスの繁殖期が始まる頃だとすると、この2羽はつがい関係なのかもしれません。
実はこの直前に3羽のカラスが電柱で奇妙な争いをしていたのに、撮り損ねてしまいました。(1羽が逃げた後から撮影開始)
つがいが縄張りを防衛していたのかな?

1羽がピョンと飛んで近づき、互いに逆を向いて電線上で並びました。
お辞儀をしながら嗄れ声で鳴いています。
嘴を足元の電線に擦り付けたりしています。
ようやく鳴き止んで静かになった思いきや、右の個体が電線上で少し脚を屈め、白っぽい液状糞を排泄しました。(@2:08)
最後は電線から相次いで飛び立つと、裏手にある小さな鎮守の森(防風林?)へ飛んで行きました。
そこが夜のねぐらなのか、それとも営巣地なのか、見届ける前に観察を打ち切りました。


ハシボソガラス2(野鳥)@電線

2019/05/28

ハシブトガラスが秋の河原で水浴して飛び去るまで(野鳥)【HD動画&ハイスピード動画】



2018年10月下旬・午後16:00頃(日の入り時刻は午後16:53)

夕方の河原でハシブトガラスCorvus macrorhynchos)の群れが集まり、水浴びをしていました。

岸辺近くの浅い所で行水している個体に注目しました。
カラスの羽は単純な黒い色素ではなく構造色で、西日を浴びると角度によってはメタリックな紫色に輝いてなかなか美しく見えます(濡れ羽色)。
次にハシブトガラスは横の石にピョンと飛び乗ると、身震いして水気を切り、羽繕いを始めました。
ここまでが1セットで、同じルーチンを何度か繰り返します。

再び入水して水浴をやり直します。
2回目の水浴行動を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:55〜)
スローモーションにすると、豪快に飛び散る水飛沫が映えます。
嘴を水中に突っ込んで顔を左右に振っています。
同時に左右の翼を水面に叩きつけるようにして背中に水を掛けています。
行水が済むと、横の石にピョンと飛び乗り、身震い、羽繕いをします。
その場で白い液状の糞を排泄しました(@2:49)。
自分が水浴する川の水を糞で汚しているのは、なんだか残念です。
水洗トイレのつもりなのでしょうか。
別個体のハシブトガラスが左に着陸するのと入れ替わるように、力強く羽ばたいて飛び立ちました。
そのまま流し撮りすると、対岸へ飛び去り河畔林の(オニグルミ?)樹冠の枝に止まるまで見届けました。
これから就塒前集合が始まります。

実は「河原で水浴するハシブトガラス」という題材は、同じ河原で夏にも撮影しています。
秋になっても夏と同じく、夕方に塒入りする前に河原に集まって水浴していた、という記録です。
(水浴のやり方は、夏も秋も同じでした。)
私が本当に撮影したいテーマは、雪国のカラスは寒くなっても冷たい川で水浴するのか?という問題です。
カラス関連の本を読むと、冬は水浴のついでに雪浴びをするらしく、想像するだけで魅力的なテーマです。
(例:中村眞樹子『なんでそうなの 札幌のカラス』)



実際に雪が積もった厳冬期にこの河原へときどき通ってみると、残念ながら当地のカラスは夕方の河原に全く集まらなくなりました。
集団塒の場所を変えたのかもしれません。

ハシブトガラスやハシボソガラスは留鳥とされていますけど、群れの大半が暖かい地方へ移住して冬越しするのではないか?と私は推測しています。
いつ頃からカラスが河原に来なくなるのか?という点は、定点観察の間隔がかなり飛び飛びに開いてしまったので、突き止められませんでした。


ハシブトガラス+ハシボソガラス(野鳥)混群@河原+水浴

2019/05/24

池の岸で羽繕いと脱糞するカワウ(冬の野鳥)



2018年12月下旬

石垣で護岸された池の畔でカワウPhalacrocorax carbo hanedae)を見つけました。
カルガモの群れに1羽のカワウが混じって居ます。
雪が少し残る岸で、念入りに羽繕いしていました。
背後の水面ではカルガモの群れが水浴したりしています。

羽繕いの合間にカワウが尾羽を持ち上げたと思いきや、白いペンキのような液状便を後方の池に勢い良く排泄しました。(@1:01)
排便後に尾羽を左右に数回激しく振るのは、これまでの観察と同じです。

その後も結構長々とカワウを見ていたのですが、ひたすら羽繕いするだけで、翼を広げて濡れた羽根を乾かす行動はやりませんでした。
天気が晴れていなかったからでしょうか。

川以外でカワウを見たのは初めてで、池にも来るとは少し意外でした。
この池に住む魚と言えばは大きな鯉ぐらいしか居ないと思っていたのですけど、カワウが捕食できるのかな?

冬の間にこの池でカワウを見かけたのは、この一度きりでした。
厳冬期は池の水面全体が雪でほぼ覆われてしまい、カルガモも居なくなりました。



つづく→池の岸で羽繕いするカワウと水浴・羽繕いするカルガモ(冬の野鳥)

カワウ(野鳥)@池岸+羽繕い
カワウ(野鳥)@池岸+脱糞

2019/05/18

順番待ちして熟柿を食すスズメの群れ(野鳥)【HD動画&ハイスピード動画】



2018年11月下旬

民家の庭に植えられたカキノキスズメPasser montanus)が群がって熟柿を啄んでいました。
1羽が食べていた熟柿の上に、なんと白い軟便を排泄しました!(@0:03)
衛生観念の欠如にびっくり。
そこへもう1羽が飛来すると、先客のスズメは驚いて飛び立ち隣の小枝へ移動しました。
ちなみに背後でキュルキュル…と絶えず聞こえる耳障りな音は、近くの町工場からスチームが吹き出る音です。

240-fpsのハイスピード動画に切り替えてスズメが柿の枝から枝へ飛び移る様子を撮ってみました。(@0:39〜)
すると偶然にも、興味深いシーンが記録されていました。
同じ熟柿に2羽のスズメが並んで止まっていたのですが、嘴で横の個体を軽く突いて攻撃し、追い払いました。(@0:45)
熟柿を独り占めする占有行動があるとは知りませんでした。
群れの個体間に「つつきの順位」(上下関係)があるのでしょう。
このカキノキには他にも沢山の熟柿が実っているのに、順番待ちになるほどとりわけ美味しい果実があるようです。

順番を待っている2羽が近くの枝から枝へ跳び回っています。
やがて熟柿を食べていた個体が場所を譲りました。
すかさず、順番待ちをしていた1羽が熟柿を食べ始めます。
2番手の個体も一口食べただけで、場所を譲りました。
最後は次々に飛び去りました。


スズメ(野鳥)@カキノキ樹上+熟柿採食

2019/05/15

川の岩場で採食、脱糞するセグロセキレイ♂(野鳥)



2018年11月上旬・午後16:00頃

川の中央部の水面から島のように突き出た岩場にセグロセキレイ♂(Motacilla grandis)が飛来しました。
岩の天辺に登ると、辺りを監視しています。
縄張りの見張り台なのかな?

水際まで下りてきたので、水浴や飲水をするのかと期待したのですが、外れました。
何か小さな虫を捕食しているようです。
岩伝いに上流へ移動し、中州に辿り着きました。

途中で石の上に白い糞を少量排泄しました。(@2:52)
映像を見直すと、岩場のあちこちが白いペンキを垂らしたように鳥の糞で汚れていました。
おそらくサギ類が岩の上で休んだ際に残した糞でしょう。



2019/05/12

クズの葉を食べ脱糞するヨトウガ(蛾)の幼虫【100倍速映像】



2018年10月下旬・午後23:13〜午前5:13

ヨトウガ(蛾)幼虫の飼育記録#13



▼前回の記事
コスモスの花を食害するヨトウガ(蛾)幼虫【30倍速映像】

ヨトウガMamestra brassicae)の幼虫(俗名ヨトウムシ:夜盗虫)がコスモスの花をほとんど食べ尽くしてしまったので、次はクズの葉を与えてみました。
葛の葉を蚕食する様子を深夜に微速度撮影しました。
100倍速の早回し映像でご覧下さい。

大きくていかにも硬そうなクズの葉でも食い荒らしましたが、太目の葉脈は食べ残していました。
休み休み葉を食べながらも黒い糞を定期的に排泄しています(@1:09、1:41、1:58、2:13、2:34、2:56、3:25)。
早回し動画が速すぎるので、排便を見逃したり見間違えたりしている回もあるかもしれません。

広食性(食草の好き嫌いがあまり無い)ゆえに大害虫との悪名高い夜盗虫ですが、植物なら何でも食べるという訳ではなく、例えばイワガラミの葉はあまり好きではなさそうでした。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
これまで微速度撮影による早回し映像では、照明のチラつきが気になっていました。
編集でdeflickerというエフェクトをかけたら、見事に改善されました。


つづく→#14:




↑【おまけの動画】
同じ素材で早回し速度を落とした50倍速の映像をブログ限定で公開します。


2019/05/06

セグロセキレイ♂とハクセキレイ♀が出会う夕方の河原(野鳥)



2018年10月下旬・午後16:15頃

夕方の河原で1羽のセグロセキレイ♂(Motacilla grandis)が石の上で羽繕いしていました。
足元の石に嘴を盛んに擦り付けています。
私のフィールドで見かけるセキレイ類の中では、ハクセキレイが優占種です。
対岸でやや遠いのですが、私にとってセグロセキレイはちょっと珍しいので、何をしていても興味を持って注目してしまいます。
やがてセグロセキレイ♂が石の上で白い糞を排泄しました。(@1:07)

そこへ1羽のハクセキレイ♀(Motacilla alba lugens
が飛来し、近く(画面右下)の石の上に着陸しました。(@1:56)
ハクセキレイ♀も同様に石の上で羽繕いしたり、河原を探餌徘徊したりしています。

2種のセキレイが微妙な距離を保ちつつ、互いに縄張り争い(排斥行動)しないのが不思議でした。
数分前には同じ河原でハクセキレイがカワラヒワを追い払っていたのに、
ニッチが近いはずのセグロセキレイに対しては対応がまるで違います。
▼関連記事
河原でカワラヒワと縄張り争いするハクセキレイの群れ(野鳥)

セグロセキレイ♂が川床から垂直に伸びている小枝(流木?)の天辺に跳び乗ったのは、ハクセキレイに対して少しでも優位性を示すためなのですかね?(@2:05)
その小枝の上でセグロセキレイ♂は念入りに羽繕いを続けます。
一方ハクセキレイ♀は「お山の大将ごっこ」のように一段高い
その小枝(戦略拠点?)を奪還しようとしないので、私の考えすぎでしょう。

集団塒でハクセキレイとセグロセキレイが混群を形成しているのを見たことがあります。
夕方の塒入りの時刻が近づくと、互いに縄張り争いをする衝動(縄張り意識)が薄れてくるのかもしれません。

嘴の動きを見ると、セグロセキレイ♂は止まり木で頻りに鳴いているようですが、遠くてよく聞き取れません。
再び止まり木から脱糞しました。(@3:19)
最後は別々の方向に飛び去りました。(ハクセキレイが先に動いた)


コスモスの花を食害するヨトウガ(蛾)幼虫【30倍速映像】



2018年10月下旬・午後21:37〜22:34

ヨトウガ(蛾)幼虫の飼育記録#12



▼前回の記事
コスモスの筒状花を味見するヨトウガ(蛾)の幼虫

ヨトウガMamestra brassicae)の幼虫(俗名ヨトウムシ:夜盗虫)コスモス(秋桜)の花を食い荒らす様子を微速度撮影してみました。
30倍速の早回し映像をご覧下さい。

コスモスの外側にある舌状花のピンク色の花弁だけでなく、中央部の黄色い筒状花も少し食べてるようです。
食事中に腹端の肛門からピンク色の糞を計2回排泄しました。
幼虫が花の上を徘徊すると、糞が乗っていた花弁が傾いて、糞が落下しました。
花弁を未だ食べ残しているのに、最後は細い茎を降りて行きました。

夜盗虫はその名の通り夜行性とされているのですが、夜の撮影のために照明を当てても気にせず活動的です。
光を嫌う(負の走光性)というよりも、体内時計で夜行性になっているのですかね?

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#13:クズの葉を食べ脱糞するヨトウガ(蛾)の幼虫【100倍速映像】



↑【おまけの動画】
早回し速度を少し落とした10倍速の映像をブログ限定で公開します。



2019/05/02

ピンクの花を食べたヨトウガ(蛾)幼虫の糞はピンク色



2018年10月下旬

ヨトウガ(蛾)幼虫の飼育記録#10

▼前回の記事
コスモスの花弁を食べるヨトウガ(蛾)幼虫

コスモス(秋桜)の花を食べているヨトウガMamestra brassicae)の幼虫(俗名ヨトウムシ:夜盗虫)を長撮りしていたら、腹端からショッキングピンク(赤紫色)の糞を計3回排泄しました。
コスモスの花びら(舌状花の花弁)に含まれるピンクの色素(アントシアニン)を消化分解できないのでしょう。
「ピンクの小粒コーラック♪」という便秘薬のCMソングをなぜか思い出して可笑しくなりました。


ちなみに、以前スイゼンジナの葉を食べさせた別個体は黒い糞を排泄していました。

▼関連記事
ヨトウガ(蛾)幼虫の規則正しい脱糞


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 

実は10倍速の微速度撮影した素材を編集で等倍速に戻した映像なので、コマ落ちで幼虫の動きが若干カクカクしています。

つづく→#11:コスモスの筒状花を味見するヨトウガ(蛾)の幼虫


2019/04/24

ヤマノイモの葉を食べ脱糞するダイミョウセセリの幼虫



2018年10月下旬

雑木林で立ち枯れした灌木にアケビとヤマノイモの蔓が巻き付いていて、黄葉したヤマノイモの葉の表にダイミョウセセリDaimio tethys daiseni)の幼虫を見つけました。
私の手が届かない高い所に居たのですが、目視ではかなり体長が大きな老熟幼虫のようです。



ヤマノイモの黄葉しかけた黄緑色の葉には、この幼虫による虫食い穴(食痕)がありました。
緑色の葉の方が栄養価が高いはずですけど、この時期のヤマノイモは黄葉ばかりです。
(隣のアケビの葉は青々としていましたが、ダイミョウセセリの食草ではありません。)

ダイミョウセセリの幼虫は顔を左右に振りながらゆっくり前進。
やがて腹端から褐色の糞を排泄しました。(@0:58)
腹端を持ち上げず、最後にポーンと勢い良く糞を後方(上方)に弾き飛ばしたので驚きました。
肛門の括約筋の力だけで糞をこれほど勢い良く弾き飛ばせるのでしょうか?
まさか、おなら(屁)による空気圧で吹き飛ばすのでしょうか?
それとも糞を弾く専用の器官があるのかな?(※追記2参照)



その後はヤマノイモの葉縁で摂食を開始。
隣のアケビの葉の影になって見にくいのが残念です。

やがて食事を止めると、葉表で方向転換しました。
葉の上部の縁を乗り越えて葉裏に移動し、姿が見えなくなりました。
もしかすると巣作りの最中かと思ったのですが、葉の切り方が違う気がします。

実はこの日、山芋のムカゴを探し歩いていたら、その代わりにこのイモムシを発見したのでした。
ダイミョウセセリの幼虫を見つけたのはこれが初めてだったので、嬉しい出会いでした。
ダイミョウセセリ幼虫と言えば有名な巣作りを観察するために飼育したかったのですが高所で手が届かず、採集することができませんでした。
ダイミョウセセリは幼虫越冬するらしい。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


【追記1】
・(ダイミョウセセリ)幼虫は巣から出て、近くの葉を縁から食べる。葉が小さくなってくると、他の葉に引っ越し、新たに巣を作る。
・10月〜11月、葉が枯れると、巣ごと地面に落下し巣内で冬を越す。翌春、葉を食べることなく蛹化する。(p40〜41より引用)
次はぜひ飼育下で幼虫の巣作りを観察してみたいものです。


【追記2】
とあるネット記事を読んでいたら、興味深い記述を見つけました。
セセリチョウの幼虫が抱えている問題は、アリが幼虫のふんに寄ってくることだ。このため、セセリチョウの幼虫はお尻の血圧を上げて体長の40倍もの距離にふんを飛ばし、アリを遠ざける。
出典(原著論文)を未だ見つけられていませんが、忘れないように引用しておきます。
初耳ですけど面白い話です。
私はセセリチョウ科の幼虫を飼育した経験が未だないのですけど、ぜひとも自分の目で確かめてみたいものです。


【追記3】
安田守『イモムシの教科書』という本を読んでいたら、とても面白いことが書いてありました。
 寄生バチの糞探索に対する対抗手段として考えられるのが放糞行動だ。たとえばモンキチョウ(シロチョウ科)は、腹端にそのための放糞器という器官を備えている。糞を排出する際、そのまま落下させるのではなく、放糞器を使って遠くまで放り投げる。(中略)終齢では50センチも遠くに飛ばすことができるという。(p168より引用)
放糞行動という用語や放糞器という器官の存在を初めて知りました。
私はシロチョウ科の幼虫も未だ飼育したことがないので、今後の宿題です。
セセリチョウ科幼虫の放糞行動とは仕組みが違うのでしょうか?


ダイミョウセセリ幼虫@ヤマノイモ葉

ヤマノイモ黄葉・全景

2019/04/07

飛翔前に脱糞するノスリ(野鳥)



2018年10月中旬

田んぼが広がる山麓の農村部で、刈田の方から飛来した猛禽類が電柱の天辺にフワリと着陸しました。
ノスリButeo japonicus)です。
顔が痒いのか、おもむろに片足を持ち上げ爪で顔を掻きました。
身震いすると嘴で羽繕いを始めました。
急に尾羽根を持ち上げ、白いペンキのような液状便を後方へ大量に噴射!
飛び立ち前に脱糞するのはよく見られる行動ですが、軽量化のためでしょう。
羽ばたきと滑翔を繰り返しながら飛び去る勇姿を我ながら上手く流し撮りできました。

排便および飛び立ちのシーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。


▼関連記事(4年前の撮影)
ノスリ(野鳥)の排泄と飛び立ち【ハイスピード動画】


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ノスリ(野鳥)@電柱
ノスリ(野鳥)@飛翔

2019/03/29

ツキノワグマの糞塊?

ツキノワグマ?糞塊・全景
ツキノワグマ?糞塊
ツキノワグマ?糞塊+scale
ツキノワグマ?糞塊@路肩+分解後(内容物調査)

2018年10月中旬

峠道の路肩に大きな獣糞の塊を見つけました。
獣糞が大好きなハエや糞虫が一匹も来ていないということは、未だ排泄したばかりの新鮮な糞なのでしょうか?



しかし不思議なことに、鼻を近づけても糞便臭が全くしませんでした。(鼻詰まりの自覚は無かったのに…)
巨大な糞塊なので、タヌキの溜め糞ではなくツキノワグマUrsus thibetanus)が排泄した糞だろうと予想しました。



木の棒を使い、糞をつついて中身を調べてみます。
熊の食性が分かるかと思ったのですが、果実の種子などは見つかりませんでした。
本職の研究者は糞を水洗いしてザルなどで濾し、未消化物を顕微鏡で調べたり種子を撒いて育てたりして地道に調べるのだそうです。

私としては動物学者の真似事とは言え、真面目な目的の動画のつもりです。

しかしYouTubeで一般公開すると要らぬトラブルを招きそうなので(不快な糞動画だ!と炎上?)、自主規制としてブログ限定で公開します。
YouTubeで検索しても似たような動画がヒットしないので、検閲がありそうです。
もし糞の内容物をしっかり分析できていれば学術的な動画として許される気がします。

『哺乳類のフィールドサイン観察ガイド』でツキノワグマについて調べてみると、

フン:季節によって異なるが、秋季にはどんぐりだけを食べた「どんぐりフン」と呼ばれるグレーのかたまりが見つかる。人間の野グソか?と見間違えるフンもあり、見分ける方法は、用足し後の紙が見つからないだけだ。
・古いどんぐりフンは黒っぽい。新しいものはグレーで糞虫などが集まる。
・ブナのどんぐりフン。ブナやイヌブナの場合、殻がびっしり詰まっている。 (p49より引用)







↑【おまけの動画】
スピルバーグ監督の有名なSF映画「ジュラシックパーク(1993年)」を見ると、トリケラトプスの糞塊に手を突っ込んで中身を夢中になって調べる恐竜学者がコミカルに描かれています。
このように、熱心な動物学者なら糞を調べたくなるのは当然なのです。
このシーンでサトラー博士は、草食性のトリケラトプスが病気になった原因として、何か毒草を誤って食べてしまったのではないか?という仮説を立てて糞を調べています。


2019/03/19

電線から脱糞後に飛び立つチョウゲンボウ♂(野鳥)



2018年10月中旬

▼前回の記事
チョウゲンボウ♂の羽繕いと鳴き声(野鳥)♪

電線に止まったチョウゲンボウ♂(Falco tinnunculus)になかなか飛び立つ気配がないので、急いでカメラに一脚を取り付けました。
望遠レンズで見ている画面の手ブレがこれで少し安定しました。

相変わらず横を向いたり正面を向いたりと辺りをキョロキョロ見回しています。
頭を上下に動かす謎の行動も依然としてやっています。
不意に、尾羽根を持ち上げながら勢い良く脱糞しました。(@0.43)
糞は白っぽくて粘り気がありました。
離陸前の軽量化かな?と予想していたら案の定、ようやく電線から飛び降りました。
近所の農耕地や家庭菜園で何か獲物を見つけて狩りをしたのかもしれませんが、残念ながら見失ってしまいました。
頭と尾が灰色なので♂と判明しました。
翼の先は指状に開かず尖っていました。

排泄および飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみます。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2019/03/15

営繭前のイラガ(蛾)終齢幼虫の眠:寝相の10倍速映像




イラガ(蛾)の飼育記録2018年:#2



▼前回の記事
イラガ(蛾)終齢幼虫が営繭前にオシッコ噴射

2018年10月上旬

食欲を失ったイラガMonema flavescens)の終齢幼虫がカキノキの葉表で長時間静止したままで居ます。
営繭や蛹化に備えて体内の生理状態が整うのを待っているのでしょう。
10倍速の早回し映像をご覧下さい。
肉眼ではじっとしているように見えても、ときどき蠕動運動していることが分かります。
背脈管(昆虫の心臓)が盛んに拍動しています。
液状便を2回に分けて噴射しました。

眠から覚めると、イラガ幼虫は移動を始めました。
これから繭を作る場所を探しに向かいます。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#3:イラガ(蛾)終齢幼虫が小枝の樹皮を剥いで営繭準備【100倍速映像】




2019/01/25

イラガ(蛾)終齢幼虫が営繭前にオシッコ噴射

イラガ(蛾)の飼育記録2018年:#1


2018年9月下旬

今季もイラガMonema flavescens)の幼虫を終齢から飼い始めました。
繭の斑紋形成をもう一度観察するのが目的です。
9月下旬にカキノキの木の下で採集した終齢幼虫の個体で、柿の葉を給餌して育てきました。



2018年10月上旬

ある日食欲を失ったイラガ終齢幼虫は、カキノキの葉表に静止しました。
営繭前のみんに入ったのでしょうか?
ただし、正常に繭を紡げずになぜか病死してしまう例がこれまで多かったので、予断は許しません。
消化不良の腹痛で苦しんでいるのか?と心配したりもしました。

葉に静止したまま、腹端を持ち上げて透明なおしっこ(液状便)を後方に勢い良くピュッと噴射するようになりました。
時間を開けて何度も排泄します。
いわゆる下痢便とも違いますが、これも営繭の前兆かもしれません。
繭を紡ぎ蛹化する前に、体内の余分な水分を排出しておく必要があるのでしょう。
過去の観察記録を振り返ってみると、2年前には営繭中にオシッコをしていました。

▼関連記事
営繭中に排便するイラガ(蛾)終齢幼虫


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
この映像は、長々と微速度撮影した10倍速の監視映像を再び1倍速に落としているために、どうしてもコマ落ちがあります。
いつ次のオシッコをするのか予測できなかったので、動画として記録するための苦肉の策です。
通常の1倍速動画やハイスピード動画でオシッコ噴射を撮影しようとしたら、幼虫はもうオシッコしてくれなくなりました…。

つづく→#2:営繭前の眠で微動だにするイラガ(蛾)終齢幼虫【10倍速映像】


イラガ(蛾)終齢幼虫@カキノキ葉表+営繭前眠

2019/01/23

モズ♂が電線から排便(野鳥)



2018年7月上旬・午後18:15

電線に止まったモズ♂(Lanius bucephalus)が夕日を浴びて良い感じです。
下の原っぱをキョロキョロ見下ろしているモズ♂の後ろ姿を撮っていたら、黒っぽくて丸い固形糞をポトリと排泄しました。(@0:16)


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


モズ♂(野鳥)@電線

2019/01/21

スイゼンジナの葉を食べ脱糞するヨトウガ(蛾)幼虫【10倍速映像】



ヨトウガ(蛾)幼虫の飼育記録#7



▼前回の記事
ヨトウガ(蛾)幼虫が食事中に頭部を擦り付ける謎の行動

2018年10月上旬

ヨトウガMamestra brassicae)の幼虫(俗名ヨトウムシ:夜盗虫)スイゼンジナ(別名:はんだま、金時草)を食べる様子を微速度撮影してみました。
10倍速の早回し映像でご覧下さい。
夜盗虫は夜行性と言われていますが、撮影用の照明を当てても気にしないようです。(※追記参照)

食休みを挟みながら、旺盛な食欲です。
ときどき頭部を周囲の葉に擦り付ける行動が繰り返し見られました。
食べながら規則的に脱糞しています。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#8:ヨトウガ(蛾)の幼虫の寝相【10倍速映像】


※【追記】
岩波ジュニア新書『博士の愛したジミな昆虫』を読んでいたら、第3章に塩尻かおり「匂いで昼夜を知るアワヨトウ」と題した興味深いコラムが掲載されていました。
夜行性のはずのアワヨトウ幼虫が、実験室の明るい光の下で元気に餌を食べているのです。彼らはいったいどうやって昼夜を区別しているのでしょうか?(中略)
 様々な実験と化学分析の結果、(餌:しぐま註)植物は明るさによって出す匂いが異なり、アワヨトウはその匂いで行動を変えることがわかりました。
 つまり、植物が光を感知するセンサーとして働き、アワヨトウ幼虫はそのセンサーからの信号を匂いとして受け取り昼間を判別していたのです。(p108-109より引用)
人工飼料で飼うとアワヨトウ幼虫の昼夜判別が狂ってしまうのだそうです。
今回私は、茎から切った食草を花瓶に生けた状態でヨトウガ幼虫に給餌したのですが、植物の光センサーが正常に働かなくなったのかもしれません。
ただし、ヨトウガもアワヨトウと同じく嗅覚で昼夜を知るかどうかは知りません。

2019/01/17

ヨトウガ(蛾)幼虫の規則正しい脱糞



ヨトウガ(蛾)幼虫の飼育記録#5



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スイゼンジナの葉を食べるヨトウガ(蛾)の幼虫

2018年10月上旬・深夜・室温23℃→22℃

スイゼンジナ(別名:はんだま、金時草)の葉を食べながらヨトウガMamestra brassicae)の幼虫(俗名ヨトウムシ:夜盗虫)がほぼ28分間隔で規則正しく排便するようになりました。
便意を催す度に葉から尾脚を持ち上げ、俵状の黒い糞をモリモリ、ポトリと排泄しました。
新鮮な(湿った)糞がときどき腹端付近の体毛に付着してしまったり、腹端の尾脚に挟まったりすることがありました。
それでも糞が自然に落ちるのを待ってから、下半身を葉に戻します。
糞切りが悪いときでも、持ち上げた腹端を左右に振り動かしたり周囲の物に擦り付けて積極的に糞を落とす行動はありませんでした。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#6:ヨトウガ(蛾)幼虫が食事中に頭部を擦り付ける謎の行動



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