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2020/03/04

シロオビアワフキを捕食するノシメトンボ♀



2019年9月下旬

農地(平地の田畑)を横切る農道沿いの草むらでノシメトンボ♀(Sympetrum infuscatum)が立ち枯れした草の穂先にぶら下がって食事中でした。

獲物のシロオビアワフキAphrophora intermedia)を抱え込み、クチクラが硬そうなのに頭部/胸部からバリバリ貪るように食べています。
獲物は未だ生きており、脚でトンボの口を払いのけようと必死に暴れるものの非力で逃げられません。
ノシメトンボ♀が突然、ヨモギから滑落しました。(@1:29〜)
羽ばたきながら空中で体勢を立て直すと獲物を抱えたまま少し飛んで、ヨモギの花穂に止まり直しました。
獲物は手放さず、何事もなかったように捕食を続けます。
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

三脚があれば完食するまで微速度撮影したいところでした。

ところで、後半のシーンで画面の左側、ヨモギの茎にネコハエトリ♀(Carrhotus xanthogramma)がいました。
巨大なノシメトンボ♀には怖がって襲うどころか近づこうともしません。


▼関連記事(1年前の撮影)
泡巣を作るシロオビアワフキ幼虫【60倍速映像】


ノシメトンボ♀@?枯穂+シロオビアワフキ捕食
ノシメトンボ♀@ヨモギ花穂+シロオビアワフキ捕食

2020/03/01

ゴイサギ幼鳥の群れが池の岸で小枝を相手に捕食の自主練(野鳥)



2019年9月上旬・午後18:00頃(日の入り時刻は18:02)

日没直前の溜池でゴイサギNycticorax nycticorax)幼鳥の群れが岸辺に多数集まっていました。
さほど深い池ではないのに、ゴイサギ幼鳥は皆、決して池の中央には行かずにコンクリートの護岸や浅い水際に留まっています。
その点が足の長いダイサギとは違います。

池の水面に浮いている落葉や落枝を嘴で素早く拾い上げては捨てる、という遊び(?)を飽きずに繰り返しています。
水中から小枝を咥えて引っ張り出すことも何度もありました。
おそらく巣立ち後の幼鳥が池の小魚などを自力で捕食できるように、遊びながら練習しているのでしょう。
水面にプカプカ浮く丸い木の実(クルミではなくトチノキ?)を相手に遊んでいる個体もいます。
その木の実は嘴で挟み切れない大きさらしく、苦戦しているのが微笑ましいです。
樹上で羽繕いした別個体から落ちたのか、鳥の羽毛も池の水面に浮いていました。
その漂って来る羽毛を使って捕食練習するかと期待したのですが、それは無視しました。


▼関連記事(3年前の夕方に撮影。単独個体)
小枝で漁の特訓をするゴイサギ幼鳥(野鳥)


画面手前の枯れ木で止まっていた個体が私に警戒して飛び立ち、奥の柳の枝に移動しました。
引きの絵(広角)にすると最大で計9羽の幼鳥が写っていました。(カウント漏れがありそう)
どの個体に注目すべきか目移りしてしまい、後半は散漫な映像になってしまいました。


※ 夕暮れに撮った薄暗い映像なので、動画編集時に彩度を上げています。


2020/02/25

ノシメトンボ♀を捕食するシオカラトンボ♀



2019年9月下旬・午前10:55頃・くもり

砂利を敷いた農道で2匹のトンボがもつれ合うように暴れていました。
てっきり、尾繋がりの状態になった♀♂ペアが落ち着いて交尾できる場所を探してあちこち飛び回っているのかと初めは思いました。
ところがよく見ると、2匹は別種のトンボでした。
驚いたことに、シオカラトンボ♀(Orthetrum albistylum speciosum)が狩ったばかりのノシメトンボ♀(Sympetrum infuscatum)の複眼をかじっていました。
私が撮りながら近づこうとしたら、シオカラトンボ♀は獲物を抱えたまま慌てて飛び立ちました。
飛び立って逃げる瞬間を、まずは1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。
パニックになったのか、ポロシャツを着た私の胸にも一瞬止まりました。
(しかし、動画ではピントを合わせる余裕がなくて編集でカットしました。)

逃げたシオカラトンボ♀は、道端に生い茂るヨモギ
の群落に翅を広げたまま着地しました。
ヨモギの花穂に止まって落ち着いたシオカラトンボ♀は、獲物の頭部(複眼)をどんどん貪り食います。
獲物はもう暴れるのを止めました。
虫の息のノシメトンボ♀が腹端から黄色い卵塊を産卵しているようです。
シオカラトンボ♀は、左後翅の先端が千切れたように欠損した個体でした。

トンボ同士の壮絶な捕食シーンを観察したのは初めてかもしれません。
この調子だと、同種の共食いもありそうです。
獲物の胸部や腹部も残さずに食べるのかどうか、長撮りすればよかったですね。
あいにく三脚を持ってこなかったので、微速度撮影できませんでした。


シオカラトンボ♀@農道+ノシメトンボ♀捕食
シオカラトンボ♀:側面@ヨモギ花穂+ノシメトンボ♀捕食
シオカラトンボ♀:背面@ヨモギ花穂+ノシメトンボ♀捕食

2020/02/11

池のトンボを捕り損ねたハクセキレイ♂(野鳥)



2019年9月中旬・午前11:16

河川敷に掘られた人工池の畔をハクセキレイ♂(Motacilla alba lugens)が駆け回り、獲物となる虫を探していました。
ときどき素早く飛び立つと、フライングキャッチ(空中での狩り)を試みています。
前方のコンクリート護岸にトンボ(種名不詳)が着陸した途端にハクセキレイ♂が目ざとく駆け寄り、飛びかかりました。
1/5倍速のスローモーションでまずはご覧下さい。
トンボが岸から前に飛び立つのを予測してハクセキレイ♂が先回りするように襲いかかっている点が興味深く思いました。
しかしトンボの方が一枚上手で、素早く急上昇して見事に緊急避難。
残念ながらハクセキレイ♂は空中でトンボを捕まえることが出来ませんでした。(フライングキャッチ失敗)
一瞬の攻防でしたが、「生きるか死ぬか」という命がけの真剣勝負で見応えのある空中戦でした。

その後、ハクセキレイ♂は人工池の向こうに広がる芝生で餌を探し歩き始めました。


ハクセキレイ♂(野鳥)@河川敷:池畔+探餌徘徊

2020/01/18

川で潜水漁の後に倒木に登って羽繕いするカワウ(野鳥)



2019年5月上旬・午後・晴れ(風が強い)

川面を下流へ向かって泳いでいたカワウPhalacrocorax carbo hanedae)が魚を捕るため水中に潜りました。
どこに浮上したのか、見失ってしまいました。
近くでは別個体αがニセアカシアの倒木に乗って(下流を向いて)休んでいました。

私がアングルを変えて倒木の全景を撮っていると、左の方からもう1羽βが川面を横切るように倒木の方へ渡って来ました。
途中で漁のために潜水しました。
倒木のすぐ手前(上流側)で浮上したβは、水面から倒木にピョンと飛び乗りました。
倒木上でαの右隣りに少し離れて並ぶと、すぐに羽繕いを始めました。

倒木の背後(下流側)の川面に浮いている鴨は、おそらくコガモ♀♂の群れだと思います。




【追記】
ウの語源について面白い話を知りました。
中公新書 可児弘明『鵜飼―よみがえる民俗と伝承』によると、
ヨーロッパでウを意味することばは、(中略)語源的には同じものであり、ラテン語のcorvus(カラス)とmarinus(海)からできたことばで、“海にいるカラス”の意味である。(中略)英語のコーモラントcormorantはフランス語の改作である。(中略)日本ではウに漢字の鵜をあてる。鵜はもともと中国でペリカンをあらわす文字であったが、日本で誤ったまま使われているうちに、鵜はウの意味で通用するようになった。 (p17〜18より引用)

カワウ(野鳥)@川:倒木
カワウ(野鳥)@川:倒木
カワウ(野鳥)@川面遊泳
カワウ2(野鳥)@川:倒木+羽繕い+羽根乾燥
カワウ2(野鳥)@川:倒木+羽繕い

2020/01/15

ホソヘリカメムシ♂を吸汁するアオメアブの飛び立ち【HD動画&ハイスピード動画】



2019年8月下旬・正午頃

川沿いの堤防と河畔林の間の小路でイネ科の葉にアオメアブCophinopoda chinensis)が止まって獲物を吸汁していました。
日差しが強いので、見る角度によっては複眼の構造色が青く見えたり赤く見えたりと非常に美しく輝いています。
褐色のカメムシの胸背に突き刺した黒くて太い口吻がはっきり見えます。
(右の前脚かと一瞬思ったのですが、確かに口吻です。)

獲物は毒液を注入されて麻酔されているのか、全く動きません。

ムシヒキアブ科:昆虫をとらえ、口吻で刺して麻酔した後、体液を吸う。 (図鑑『札幌の昆虫』p190より引用)

アングルを変えるために私が撮りながらそっと近づいてみても、アオメアブは逃げませんでした。
飛び立つ瞬間を狙ってハイスピード動画撮影240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:49〜)
前回観察したときは獲物を空中で落としてしまったのですが、今回はしっかり獲物を抱えたまま素早く羽ばたいて飛び去りました。

▼関連記事
マメコガネを吸汁するアオメアブの飛び立ち【HD動画&ハイスピード動画】


さて、餌食となったカメムシの種類は何でしょう?
オオトビサシガメと迷ったりしたのですが、後脚腿節に棘が並んでいることからホソヘリカメムシ♂(Riptortus pedestris)と判明しました。
ホソヘリカメムシは悪臭を出さないものの、蜂のように飛び、♂同士の縄張り争いでは

棘がついた後ろ足で相手をはさみつけるという方法がとられ、後脚腿節が長いものが有利になる (wikipediaより引用)
らしのですが、自慢の武器でも身を守れずあえなく捕食されてしまいました。
狩りの瞬間を見ていませんが、おそらくアオメアブが背後から不意に急襲したのでしょう。


アオメアブ:背面@イネ科葉+ホソヘリカメムシ♂捕食吸汁
アオメアブ:側面@イネ科葉+ホソヘリカメムシ♂捕食吸汁
アオメアブ:側面@イネ科葉+ホソヘリカメムシ♂捕食吸汁・全景

2020/01/12

ナガコガネグモ♀(蜘蛛)の垂直円網で音叉を鳴らすと…



2019年8月下旬・午後午後15:00頃

造網性のクモと遊ぶ定番の実験です。
コンと一発叩いて鳴らした音叉でナガコガネグモ♀(Argiope bruennichi)の正常円網に触れて振動(440 Hz)を与えると、こしきに占座していたクモがすかさず反応し、駆け寄ってきました。

歩脚で音叉に触れたものの、捕帯でぐるぐる巻きにするラッピングは行いませんでした。
音叉への噛みつきも見られませんでした。
音叉の振動がすぐに減衰してしまうためか、本物の獲物ではないとすぐに見破ったようです。
ナガコガネグモ♀はすごすごと定位置の甑に戻りました。
音叉を網の粘着糸から引き剥がすときに少し反応しました。

もう一度実験を繰り返しても、結果は同じでした。
今度は音叉に見切りをつけて甑に戻るまでの時間が早まりました。
もっとしつこく繰り返せば、クモは学習して(慣れが生じて)音叉に反応しなくなるのかもしれません。
音叉を網から剥がす度に円網がどんどん壊れてしまうので、2回で止めておきました。


ナガコガネグモ♀(蜘蛛)背面@正常円網+甑:占座
ナガコガネグモ♀(蜘蛛)背面@正常円網+甑:占座
ナガコガネグモ♀(蜘蛛)側面@正常円網+甑:占座

川の浅瀬で虫を捕食するセグロセキレイ♀(野鳥)



2019年8月下旬・午前10:10〜10:13

セグロセキレイ♀(Motacilla grandis)が飛び石伝いに川の浅瀬を渡っていました。
どうやら近くにいる私を警戒しているようです。
(若鳥と迷ったのですが、♀成鳥ですかね?)

ようやく警戒が解けると、川の浅瀬に入って歩き回り始めました。
緑の落葉を試しについばんでみたりして餌を探し、飛び石の隙間で虫を捕食しました。

最後は下流へ飛び去りました。


セグロセキレイ♀(野鳥)@川:飛び石
セグロセキレイ♀(野鳥)@川:浅瀬

2019/12/24

スイレンの葉で離着陸を繰り返すナツアカネ未成熟♂【HD動画&ハイスピード動画】



2019年8月中旬・午後12:15頃

睡蓮池でナツアカネSympetrum darwinianum)の未成熟♂がスイレンの葉の縁に止まっていました。
翅を深く下げて休んでいる間も、頭部をグリグリ動かして辺りを油断なく見張っています。
獲物を待ち伏せしているのでしょう。
私が撮影アングルのため少し岸に近づいてもトンボは逃げませんでした。

しばらくすると、ナツアカネ未熟♂は腹端を太陽に向けてやや持ち上げました。(@1:04)
これはオベリスク姿勢と呼ばれる避暑(体温調節)の行動で、体に日光が当たる面積を少なくしています。
スイレンの葉に落ちたトンボの影の長さの変化に注目して下さい。
(しかし影の長さは最小になっていませんでした。)
気温を測れなかったのが残念です。

急に飛び立ったものの、すぐに元の場所に舞い戻って来ました。(@1:20)
空中で獲物を捕らえ損ねたようです。
着陸直後に体の向きを太陽に対して微調節しました。

スイレンの葉に離着陸を繰り返す様子を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:28〜)
離陸後すぐに脚を胴体に引きつけて飛翔時の空気抵抗を減らしています。
辺りを一回りしてから戻って来ると、格納していた脚を出して着陸します。
動画に撮りながら足で蹴るふりをして何度飛び立たせてもすぐに同じ場所に舞い戻って来ます。(縄張り占有行動)


ナツアカネ未成熟♂:背面@スイレン葉
ナツアカネ未成熟♂:側面@スイレン葉
ナツアカネ未成熟♂:側面@スイレン葉
ナツアカネ未成熟♂:側面@スイレン葉+避暑:オベリスク姿勢

2019/12/23

ムクドリの群れが隊列を組んで芝生の虫を捕食(野鳥)



2019年8月中旬・午後14:00頃

公園の芝生でムクドリSturnus cineraceus)の群れが分散してバッタなどの昆虫を捕食していました。
各個体が思い思いに捕食しているように初めは見えました。
歩兵部隊のように横一列になって行進することがあったのは偶然かな?
そうすると虫を公園の隅に追い立てながら効率的に捕食できていました。
逃げる虫を小走りで追いかけて捕食する個体もいます。
ドローンを飛ばして上空からムクドリが群れで狩りをする動きを俯瞰で空撮したら面白そうです。

数えてみると、ムクドリは計26羽でした。(カウント漏れがありそう)
羽の色が薄い個体は幼鳥(若鳥)です。
この時期の幼鳥はもう親鳥に餌乞いせずに自分で採餌していました。
歩行中に嘴を半開きにしているのは、暑さに喘いでいるのでしょう。



▼関連記事(2年前の撮影)
芝生で虫を捕食し奪い合うムクドリの群れ(野鳥)


ムクドリ(野鳥)群れ@公園:芝生+虫捕食
ムクドリ(野鳥)群れ@公園:芝生+虫捕食
ムクドリ(野鳥)群れ@公園:芝生+虫捕食

2019/12/18

網にかかったショウリョウバッタ♂を捕帯で絡め取るナガコガネグモ♀(蜘蛛)



2019年8月中旬・午後13:18〜13:24

河川敷に植栽されたマサキの生垣にナガコガネグモ♀(Argiope bruennichi)が垂直円網を張って獲物を待ち伏せしていました。
下向きに占座したこしきまでの高さは地上から約70cm。
縦一直線の隠れ帯が目立ちます。

まずは、ちょっとした実験をしてみました。
キカラスウリの未熟な青い実をクモの円網に投げつけてみたのですが、異物を網から取り外して捨てる行動は見られませんでした。
意外にもクモは全く無反応で、カラスウリの実は網から自然に落ちました。
円網の左側が少し破損したのは、このためです。
(映像はここから。)

たまたま近くの草むらを跳びはねていたショウリョウバッタ♂(Acrida cinerea)を捕獲できたので、生き餌としてクモに与えてみることにします。
生きたショウリョウバッタ♂を網に投げつけると、こしきの右上に付着しました。
今度は直ちに反応して、ナガコガネグモ♀は獲物に駆け付けました。
強力な後脚で跳ねる動きで網から逃げようと暴れる獲物をクモは捕帯と呼ばれる粘着力の強い帯状の糸で簀巻にしました。
捕帯の消費量をなるべく最小限に留めたいのか(節約志向)、獲物がおとなしくなるとラッピング行動も中断しました。
脚に次の捕帯を構えた状態で獲物の様子を窺っています。
ラッピング中に獲物に噛み付いて毒液を注入したかどうか、よく分かりませんでした。
ショウリョウバッタ♂がおとなしくなったのは、ただの擬死(死んだふり)かもしれません。
クモはラッピングした獲物を網に放置したまま甑に戻り、下向きに占座しました。
すぐ食べないということは、満腹状態なのでしょう。

動かなくなった獲物を草の茎でつついて振動を与えてみましょう。
獲物が息を吹き返して暴れ始めたと勘違いしたクモが直ちに反応し、捕帯ラッピングを追加し始めました。
するとショウリョウバッタ♂が本当に息を吹き返し(擬死が解けた?)、後脚で力強く跳ねる動きを繰り返して網から逃がれようと必死に暴れます。
ナガコガネグモ♀は獲物の包みをくるくると回しながら大量の捕帯で念入りにラッピングし、簀巻にしてしまいました。
これでもうショウリョウバッタ♂は逃げられません。
獲物の首元に噛み付いて毒液を注入したようです。
ラッピングが完了した獲物を今度も網に張り付けたままクモは甑に戻りました。
ラッピング行動によって、垂直円網の右側も大きく破損してしまいました。

捕帯で包まれ毒液を注入されてもショウリョウバッタ♂は未だ生きていて、後脚で力強く跳ねる動きを繰り返しています。
クモは後でお腹が空いたらゆっくり捕食するつもりなのでしょう。


ナガコガネグモ♀(蜘蛛)@垂直円網
ナガコガネグモ♀(蜘蛛)@垂直円網
ナガコガネグモ♀(蜘蛛)@垂直円網・全景
ナガコガネグモ♀(蜘蛛)@垂直円網・全景

ナガコガネグモ♀(蜘蛛)@垂直円網+ショウリョウバッタ♂:捕帯ラッピング後
ショウリョウバッタ♂@ナガコガネグモ♀(蜘蛛)垂直円網+捕帯ラッピング後
ナガコガネグモ♀(蜘蛛)@垂直円網+ショウリョウバッタ♂給餌+再捕帯ラッピング後
ナガコガネグモ♀(蜘蛛)@垂直円網+ショウリョウバッタ♂給餌+再捕帯ラッピング後・全景
ショウリョウバッタ♂@ナガコガネグモ♀(蜘蛛)垂直円網+再捕帯ラッピング後

2019/12/13

アオムシを狩るエントツドロバチ♀



2019年8月中旬・午後16:12

川沿いの小径を飛び回っていたエントツドロバチ♀(別名オオカバフスジドロバチ;Orancistrocerus drewseni)が道端に生えたニセアカシア(別名ハリエンジュ)幼木の葉に止まりました。
探餌飛翔から獲物を仕留める決定的瞬間を撮れずに残念でした。
(映像はここから。)
蜂は腹部を屈曲させて毒針で獲物を刺していました。
イモムシ(蛾の幼虫)が麻痺すると、蜂は大顎で少し獲物を噛みほぐしました。
獲物の腹端付近を咥えると葉上で向きを変え、獲物を抱えて飛び立ちました。
…と思いきや、すぐ上のニセアカシアの葉に一旦止まり直しました。
すぐにまた飛び立つと、今度は巣に向かって飛び去りました。
飛び立つ瞬間をまずは1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。
その後に等倍速でリプレイ。
麻酔した獲物を前後逆向きに抱えて運搬していました。
狩蜂が麻酔手術を施した舞台となったニセアカシアの葉には幼虫から滲み出た体液が少し付いていました。

飛び去るエントツドロバチ♀を見失ってしまったので営巣地を突き止められませんでしたが、泥巣の中に麻酔した獲物を何匹か貯食し、そこに産んだ卵から生まれてくる我が子(幼虫)の餌とするのです。
私はこれまで普通種エントツドロバチ♀の営巣習性を色々と観察してきましたが、狩りのシーンだけ縁がありませんでした。
今回ようやくミッシング・リンクがつながり、悲願達成です。



さて、エントツドロバチに狩られた獲物の正体は何でしょう?
短い映像からでも見分けられる達人がいらっしゃいましたら是非教えて下さい。
全体的に緑色のアオムシで、頭楯は黒色でした。
白い線が縦に走っています。
私は蛾の幼虫だと思ったのですが、ハバチの幼虫という可能性もありますかね?
幼虫の食餌植物がニセアカシア(ハリエンジュ)とは限りません。
狩場は他の植物だったかもしれません。



エントツドロバチ♀@ニセアカシア葉+アオムシ狩り+麻酔
エントツドロバチ♀@ニセアカシア葉+アオムシ狩り+麻酔

2019/12/11

路地裏の側溝で水を飲み虫を捕るハクセキレイ♂(野鳥)



2019年8月上旬・午後

路地裏でハクセキレイ♂(Motacilla alba lugens)が側溝の中に入ろうとしていました。
近くで見ている私を警戒し、初めはコンクリート護岸の上で躊躇しています。
やがて警戒を解くと、慎重にコンクリート護岸を一段ずつ降りて行きます。
途中でコンクリート壁面の地衣類を啄んだのは、微小な虫を捕食したのでしょう。
白い糞をポトリと排泄しました。(@1:25)

意を決したように用水路の底に飛び降りると、水際で嘴を浅い水面に浸して水を飲みました。
喉の乾きを癒やしたハクセキレイ♂は、水路に沿って歩きながら、ユスリカなど微小な虫を捕食し始めました。
水際の岸が斜面になっていて歩きにくそうです。
途中で顔を右足で掻きました。
最後は水路の外に飛び出し、路地に戻りました。
私が近づくと飛び立ち、近くのビルの屋上に逃げました。

この♂はつい先程見た親子と同一個体の父親なのかな?
だとすると、お腹を空かせた幼鳥のために餌を採っているのでしょう。

▼前回の記事
電線に並んで親鳥♂に餌乞いするハクセキレイ幼鳥(野鳥)
しかし幼鳥の姿は見当たらず、巣外給餌を観察できませんでした。


ハクセキレイ♂(野鳥)@路地裏:用水路岸壁
ハクセキレイ♂(野鳥)@路地裏:用水路内+探餌

2019/12/07

夕暮れの川瀬で虫を捕り水浴するハクセキレイ♀(野鳥)



2019年8月上旬・午後18:38(日の入り時刻は午後18:48)

夕方の河川敷でハクセキレイ♀(Motacilla alba lugens)が人工池の畔に飛来しました。
いかにもこれから入水して水浴したそうな予感がしたのですが、背後で見ている私に警戒して躊躇しているようです。
少し飛んで川の瀬に並ぶ岩の一つに乗りました。
やがて浅瀬を歩き回りながら岩に付いた川虫を捕食しています。
次に浅瀬で身を屈めると水浴びを始めました(@1:01)。
最後は下流に少し飛んで川岸の岩場に移動しました。
この間、ハクセキレイ♀は鳴いていたかもしれませんが、川瀬の水音がザーザー、ゴーゴーとうるさくて、鳴き声は聞き取れませんでした。


▼関連記事
川岸で水浴するセグロセキレイ♂(野鳥)
川岸で水浴びするヒヨドリとハクセキレイ♂(野鳥)

ハクセキレイ♀(野鳥)@川:瀬

2019/11/25

ウワミズザクラの枝を揺すり葉を食べるニホンザル



2019年7月下旬・午前6:36

若いニホンザルMacaca fuscata fuscata)が山麓の雑木林の林縁で灌木によじ登りました。

ニホンザル@ウワミズザクラ木登り+枝揺すり+捕虫失敗+葉採食+樹間跳躍移動 :31 P2200399◎
土手から見上げるアングル

灌木の樹種はおそらくウワミズザクラだと思います。
太い枝の途中から伐採されています。

幹をすばやく登ると、横枝に腰掛け、体を掻きました。
枝葉の隙間から私の姿を認めると、また威勢よく幹を少し登り、枝揺すりの誇示行動を披露してくれました。(@0:27)
全身で反動を付けて幹をユサユサと揺すっています。
下で撮っている私に対する威嚇行動でしょう。

枝の又に腰掛けてモグモグと口で何か食物を咀嚼しています。

急に立ち上がって上の枝葉に狙いを定めると素早く両手を伸ばし、葉裏に止まっていた虫?を捕まえようとしました。(@1:01)
まずは1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。
しかし、どうやら捕虫に失敗したようです。
取り損ねた虫が擬死落下したのか、猿は悔しそうに下を見ています。
子供の頃に虫捕りに励んでいた人は皆、親近感を覚えることでしょう。



直後にウワミズザクラの葉を千切って少し食べました。
これは悔し紛れの転移行動なのかな?
左手で小枝を引き寄せ、再び葉を一口だけ採食しています。

最後は大きくジャンプして隣の木(樹種不明)の枝に跳び移りました。
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

野生ニホンザルの一挙手一投足は本当に見ていて飽きません。


ニホンザル@ウワミズザクラ樹上

2019/11/23

林床で採食後にスギの木に登るニホンザル(子猿)



2019年7月下旬・午前7:10

山麓に植林されたスギ(杉)林で横枝に腰掛けていた若いニホンザルMacaca fuscata fuscata)が木から身軽にヒョイと降りました。
頭を下にして真っ逆さまに幹を降りるやり方はヒトには真似できません。

林床を遊動し始めました。
右手を素早く伸ばして下草に居た虫を捕まえようとしたものの、取り逃がしたようです。
その代わりに座り込んで草(シダ?)を採食。
口をモグモグしながらチラチラと振り返り、斜面の上に居る私の様子を窺っています。

警戒したのか急に駆け出して助走を付け、スギの幹に勢いよく跳びつくとスルスルとよじ登りました。
体重が軽そうですが、それにしても素晴らしい身体能力ですね。


ニホンザル:子猿@スギ林床+採食・捕虫

2019/11/20

マメコガネを吸汁するアオメアブの飛び立ち【HD動画&ハイスピード動画】



2019年8月上旬

川沿いのコンクリート護岸に蔓延るノブドウの群落でアオメアブCophinopoda chinensis)を見つけました。
葉に乗って何か獲物を吸汁しています。
青目虻という和名ですけど、複眼の構造色が今回は青緑ではなく赤っぽく見えるのは、日光が当たる角度のせいでしょう。
獲物は赤っぽい金属光沢の甲虫で、おそらくマメコガネPopillia japonica)のようです。
獲物の腹背に口吻を突き刺して体液を吸汁しています。
獲物は既に死んでいて、全く暴れたり動いたりしませんでした。
食事中のアオメアブの腹部が微かに動いているのは腹式呼吸の運動でしょう。
腹端の形状が独特ですけど、私はアオメアブの性別の見分け方を知りません。(どなたか教えて下さい)

私が少し動いて側面から狙うようにしたら、甲虫の腹部側面に白黒の縞模様が見えたので、マメコガネで間違いなかろうと確認できました。

アオメアブが急にその場で羽ばたいて、ノブドウの葉に止まる向きを少しだけ変えました。
まずは1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。(@0:50)
横で動いた私を警戒したのか、それとも止まっている葉からずり落ちそうになったから、かもしれません。
しかしすぐにまた虫の体重で葉が傾いてしまいます。

飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:20〜)
物を投げつけると、アオメアブは素早く飛び去りました。
よほど慌てていたのか、獲物を空中で落としてしまいました。

あるいは、アオメアブは既に満腹状態にあり、獲物を捨てても惜しくなかったのかもしれません。
念の為に落とし物を拾ってしっかり同定すべきでしたね。
死ぬほど暑いのに茂みを掻き分けてコガネムシの死骸を探すのが億劫で、動画に撮れただけで私は満足してしまいました。




▼関連記事
花壇で獲物を吸汁するアオメアブ 
(2年前の撮影)
ホソヘリカメムシ♂を吸汁するアオメアブの飛び立ち【HD動画&ハイスピード動画】 (獲物をしっかり抱えて飛び去った例)


アオメアブ@ノブドウ葉+マメコガネ吸汁

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