2017/10/03
里山の急斜面をトラバース遊動するニホンザルの群れ【前編】
2016年11月下旬・午後13:11〜13:21
山中で野生ニホンザル(Macaca fuscata fuscata)の群れに遭遇しました。
日当たりの良い急斜面を駆け下りて来た個体(♂)が斜面の途中に伸びた枝に止まりました。
悲鳴♪が聞こえます。
喧嘩で追われて逃げてきた個体なのか、逆に追いかけている個体なのか、状況がよく分かりません。
繁殖期で興奮しているのか、目元が紅潮しています。
カメラを上にパンすると別個体が斜面を走って右に横切り、落葉後の木に登ると体を掻きました。
更に右へ遊動して行きます。
枯れ草や落ち葉に覆われた斜面でニホンザルは保護色になっていて見つけにくいですね。
初めに登場した個体は股間に立派な赤い睾丸をぶら下げた成獣♂でした。
右へトラバースを始めました。
急斜面の枯葉で足元が滑って、登り返すのに苦労しています。
老若男女の猿が続々と現れ、斜面をトラバースして行きます。
どの猿を撮ろうか目移りしてしまいます。
木から降りた個体が仲間について行かず、急斜面を少し降りた所に生えた笹の群落で採食を始めました。
遠くて採食メニューを見分けられないのが残念でした。
笹そのものではなくて、何か藪の枯れた植物を食べている気がします。
(小枝の先の冬芽を食べている?)
親子連れが危険な急斜面をトラバースする際は、幼い子猿が母猿の腰に跳び乗って運ばれる場合(おんぶ)と、子猿が母猿の腹にしがみついて運ばれる場合(抱っこ)があります。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
つづく→後編
2017/09/23
落ち葉をかきわけて採食する野生ニホンザルの群れ
2016年11月中旬・午後12:52〜12:58
晩秋の里山で野生ニホンザル(Macaca fuscata fuscata)の群れと遭遇しました。
私が山麓で樹上のカラスに気を取られていたら、休耕田に居た2匹の猿が林縁に逃げ出しました。
慌てて撮り始めると、更に多くの猿が山へ逃走。
私から距離を取って落ち着いた老若男女のニホンザルの群れは、林縁の斜面で何やら採食を始めました。
遠くて採食メニューは不明ですが、落ち葉をかき分けてキノコや越冬中の虫を探しているのかもしれません。
落ち葉を掻き分けるのに利き手があるでしょうか?
採食中もこちらを気にして、チラチラ見ています。
横に張り出した木の枝で2頭の子猿が遊んでいるのが微笑ましいですね。
ここで残念ながらカメラがバッテリー切れ。
交換に手間取っている間に猿が山に帰ってしまいました。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
2017/07/25
線路脇に尿で縄張りをマーキングする長毛ネコ
2016年7月上旬・午後19:20(日の入り時刻は午後19:05)
日没後に、近所で飼われていると思われる長毛のネコ(Felis silvestris catus)が線路沿いを散歩していました。
あまりにも毛深くてボサボサなので、一瞬タヌキかと思いました。
こんなに長い毛皮を真夏にまとっていたのでは暑くて堪らないでしょう。
線路の砂利ではなく単線のレールの上を慣れた足取りで歩いています。
線路から少し横に外れると、生い茂ったススキ?の群落の匂いを嗅いで回ります。
やがて植物の茂みに対して後ろを向き、尾を高々と上げ細かく震わせました。(@1:22)
これはオシッコ(小便)によるマーキングですね。
暗過ぎてスプレーがよく見えなかったのは残念でした。
こうして毎晩縄張りをパトロールしているのでしょう。
田中豊美『みぢかなともだちネコ』p48によると、
ネコの社会行動(3)においづけ(マーキング)
ネコは、ふだん生活をしている場所の、木やへい、家のかべなどに、オシッコをふきつけたり、つめとぎをしたりして、「においづけ=マーキング」のためのパトロールをする。自分のナワバリでることを、ほかのネコにしらせるためだ。
オシッコのにおいづけは、♂ネコによく見られるが、♀ネコもたまにする。
シャッシャッとオシッコをふきつけるときに、ヒリヒリとしっぽをふるわせる。
▼関連記事
尿で縄張りをマーキングするネコ
↑【おまけの動画】
同じ素材で自動色調補正した動画をブログ限定で公開します。
日没後の雰囲気が失われるほど強制的に明るくしても、肝心の尿の噴射はよく見えませんね。
長毛ネコ@線路+散歩 |
2017/07/23
尿で縄張りをマーキングするネコ
2017年5月中旬
堤防の階段で私が休んでいると、向こうから1頭のネコ(Felis silvestris catus)がノシノシと歩いて来るのに気づきました。
私の姿を認めたのに恐れずやって来て、近くの階段に腰を下ろして休みました。(映像はここから)
目つきが悪く肉付きの良い(太り気味)個体でした。
首輪は見えませんが、きっと飼い猫が夕方に縄張りを巡回(パトロール)しているのでしょう。
やがて立ち上がると、しなやかな身のこなしで階段をゆっくり引き返し始めました。
ときどきこちらを振り返りながら立ち去ります。
柳の灌木の陰に隠れてしまいましたが、猫は階段を登ると、枯れ草に覆われた土手で立ち止まりました。
尻尾をピンと持ち上げ震わせました。(@1:02~1:10)
これは尿スプレーのマーキングでしょう。
小便をかける何か立木など目印となる物があったのか、現場へ確認しに行けばよかったですね。
真相は藪の中。
田中豊美『みぢかなともだちネコ』p48によると、
ネコの社会行動(3)においづけ(マーキング)
ネコは、ふだん生活をしている場所の、木やへい、家のかべなどに、オシッコをふきつけたり、つめとぎをしたりして、「においづけ=マーキング」のためのパトロールをする。自分のナワバリでることを、ほかのネコにしらせるためだ。
オシッコのにおいづけは、♂ネコによく見られるが、♀ネコもたまにする。
シャッシャッとオシッコをふきつけるときに、ヒリヒリとしっぽをふるわせる。
その後も猫の動きを撮り続けると、遊歩道に下りてきました。
どうやら私が階段に居座って猫の散歩道を塞いでいたので、仕方なくぐるっと迂回したようです。
ネコも舗装された道の方が歩きやすそうです。
実は、最初にネコが座ったところは野生動物の溜め糞があった地点のすぐ近くなのです。
長年タヌキかアナグマが残した溜糞だと思って定点観察していたので、もしやネコの糞だったのか?!と意外に思いました。
しかし、撮影直後にネコが座っていた階段を調べてみると、新鮮な糞は残されていませんでした。
溜め糞を利用しているのなら、まず共同トイレの匂いを嗅ぐはずです。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
↑【おまけの動画】
前後の状況も含めた完全版の動画をブログ限定で公開します。
2017/05/30
雑木林でニホンザルとかくれんぼ
2016年11月中旬
里山の急斜面で雑木林の林床を野生ニホンザル(Macaca fuscata fuscata)がガサガサと音を立てながら遊動していました。
口に何かを頬張ったのですが、カメラのピントが合う前に警戒して幹の陰に隠れてしまいました。
木に登るかと思いきや、姿を見失いました。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
2017/05/27
晩の路地裏を散歩する長毛ネコ
2016年6月上旬・午後19:23
夜の路樹裏でネコ(Felis silvestris catus)と遭遇。
一瞬タヌキかと思って慌てて撮り始めたのですが、毛足の長い飼い猫でした。
私は猫を飼ったことがないので、この品種名をご存知の方はぜひ教えてください。(いかにも外国の品種の猫だと思います。)
外灯の明かりだけで暗くても普通のカメラでなんとか撮れました。
ぼろぼろの小屋(納屋?)に潜り込んだ猫は、入り口の匂いを頻りに嗅いでいます。
再び通りに出てくると角を曲がり、見失いました。
こちらを気にせず堂々としている人馴れした個体でした。
やはり近所で飼われている猫なのでしょう。
ちなみに、この日の日の入り時刻は19:00。
2016/11/09
トチノキの種子に残るアカネズミ?の食痕
大きさの比較のため、一円玉を並べてみる。 |
2016年7月下旬
低山の峠道にトチノキの種が落ちていました。
その種子に大きな丸い穴が一つ開いていました。
これはアカネズミ(Apodemus speciosus)が食べかけた食痕でしょうか。
普通は穴が2つ残るはずですが、この種に穴は一つだけです。
なぜか途中で採食を止めたのですかね?
それともアカネズミとは別な種類の齧歯類による食痕なのかな?
『哺乳類のフィールドサイン観察ガイド』p132より
アカネズミの代表的なフィールドサインといえば、オニグルミの「2つ穴食痕」だ。両側の合わせ目上に2つの穴を空け、穴から中身をかき出して食べる。内部にはかき出した際についた門歯(切歯)のひっかき傷が残る。固い殻のある食べ物は共通してこの食べ方をするらしく、オニグルミだけではなく、サワグルミやウメの種子も同じような2つ穴食痕になる。
インターネットで検索してみると、「吉野・大峰フィールドノート」というサイトで次の記事を見つけました。
●アカネズミとトチノキとの関係について
豊凶の差が少なく、毎年確実に大きな実をつけてくれるトチノキの堅果が、アカネズミの社会を維持していくには、とても重要となってくる。
トチノキの種子には、非常に毒性の強いサポニンが含まれていて、人がこれを食用にする際にもたいへんな手間と時間がかかる。したがって、アカネズミにとっては、まさに命がけの知恵比べがここでも繰り広げられているはずだ。
その場で見上げるとトチノキが枝葉を茂らせていました。
枝に実がなっていたかどうか、現場で確認するのを忘れました。
写真を見ても見当たりません…。
※ この記事は動画ネタではなく写真のみです。
2016/09/19
唇が紫色の野生ニホンザル
2016年6月下旬
里山の峠道を静かに歩いていると、白っぽい毛皮の若いニホンザル(Macaca fuscata fuscata)が雑木林のミズナラ高木から見下ろしていました。
唇が黒紫色に染まっているのは、ひどいチアノーゼでなければ、熟した桑の実をどこかで食べてきたのではないかと想像しました。
この山域でミズキの実が熟すのは未だ早いと思います。
▼関連記事:2015年8月中旬猿は自分の体を頻りに掻いてから枝から降りました。
ミズキの実を採食するニホンザルの群れ
今度は猿の方から低い枝まで私の様子を見に降りて来ました。
枝に座った股間が丸見えですけど、性別は♀かな?(自信なし)
しばらくすると枝から少し下りて茂みに隠れました。
林床まで下りると群れを追って雑木林を遊動して行きます。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
2016/09/18
野生ニホンザルの群れ(遊動、毛繕い、子猿同士の遊び、赤ん坊の運搬など)
2016年6月下旬
低山の峠道で遭遇した野生ニホンザル(Macaca fuscata fuscata)の群れを撮りまくった動画で残り物の詰め合わせです。
個体数が多いと、どれを撮ったら良いか目移りしてしまいます。
とりとめのない映像ですけど、ニホンザルが好きな方にはたまらない映像だと思います。
群れが山中をゆっくり遊動する中で、採食以外の時間は各自がのんびり過ごしています。
独りで自分の毛繕いをしたり、ペアになって相互毛繕いしたりしています。
この時期に赤ん坊を連れて歩く母猿は、腹にしがみつかせたまま四足で歩行運搬しています。
胸に抱いて授乳した後で、そのまま赤ん坊猿を連れて歩けます。
子猿がもう少し成長すると、おんぶというか母親の腰に乗って運ばれるようになります。
見ていて一番面白いのは、母親の傍らで子猿同士で集まって遊んでいる様子です。
首輪を装着した個体もちらっと現れました。(@1:13)
群れの行動域をテレメトリー調査するため、発信器やGPSを取り付けられたのでしょう。
2016/09/16
ウワミズザクラ?樹上で授乳するニホンザル♀の警戒心
2016年6月下旬
山間部の道端で雑木林の樹上で野生ニホンザル♀(Macaca fuscata fuscata)が枝の又の部分に腰掛けていました。
単独行動かと思いきや、赤ん坊ザルを抱いていたと後に判明します。
非常に警戒心が強く、チラチラとこちらを気にしています。
離れたところから望遠レンズで撮っている私にも赤ん坊を絶対に見られないように背を向けていました。
樹種はおそらくウワミズザクラかな?
母猿は口をモグモグと動かしています。
手を動かす採食活動はしてませんので、頬袋に溜め込んだ食物を咀嚼しているのでしょう。
右の樹上にもう一頭のニホンザルが居たようですが、木を下りるまで私は気づきませんでした。
一方、ウワミズザクラ樹上の母猿は動きません。
最後に私がそっと近づいてから撮ると、気づいた猿が慌てて逃げ出す際に、赤ん坊ザルを腹に抱えていました!
素早く木から下りて森へ逃げて行きました。
私に背を向けて乳児を隠しながら、長い間ずっと授乳していたのかもしれません。
私はこの日どうしても先に急ぎたい用事があり、母猿の横をの道を通る必要がありました。
しばらく待っても遊動する気配がなかったので、母猿を驚かせたくはなかったのですけど、動画を撮りながら静かに進みました。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
2016/09/14
老いたニホンザル♂が逃げる途中で威嚇
2016年6月下旬
低山の峠道で遭遇した野生ニホンザル(Macaca fuscata fuscata)です。
腹に赤ん坊ザルを抱いた♀が私に気づいた途端に、慌てて全力で逃げて行きました。
乳飲み子を抱えてこんなに速く走れるとは驚きです。
つづいて老いた♂が道端の茂みから車道に現れました。
逃げて行く途中で立ち止まり、こちらを振り返りました。
このとき軽い威嚇の表情をしました。
遊動する群れの
群れでは長老格なのか、なかなか貫禄のある面構えですね。
目が白く濁っているのが白内障だとしたら、積雪期に晴れると強い紫外線を浴びて雪目になるせいではないかと想像しています。
つまり雪国のニホンザルは老いると視力を失い、生き残れなくなるのかもしれません。
サングラスの発明は人類の福音です。
私がじっとしていると、猿は少し歩き去ってから道端に座り込み、体を掻きました。
この後で、同一個体がクズの蔓を採食します。
2016/09/13
授乳中の子連れニホンザル♀の身体能力
2016年6月下旬
峠道のガードレールに座っていたニホンザル(Macaca fuscata fuscata)子連れ♀です。
赤ん坊猿を胸に抱いて授乳していました。
私に気づくと、母猿は赤ん坊ザルを腹にしがみつかせたままガードレール上を渡りながら歩き去りました。
さすがに少し重そうで、一度は足元を滑らせかけました。
母猿がガードレールから立ち上がったのでどうするのかと思いきや、子猿を胸に抱いたままシナノキの枝を掴むと飛びつきました。
素晴らしい身体能力に惚れ惚れしました。
最後は木に登って安全な枝に腰掛けました。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
赤ん坊は母親の乳首をしっかり吸っています。 |
2016/09/12
シナノキ樹上で採食するニホンザル
2016年6月下旬
山間部の道端の斜面で雑木林の樹上に野生ニホンザル(Macaca fuscata fuscata)を見つけました。
白っぽい毛皮(夏毛?)の若い個体でした。
枝を手繰り寄せて何か採食したようですが、メニューはよく分かりませんでした。
樹種はおそらくシナノキで、実がなっている他、葉を巻いた揺籃のような虫の巣がぶら下がっています。
私がカメラで撮っていることに気づくと、猿はしばらく見下ろしていましたが、枝を引き返して茂みに隠れました。
私が少し横にずれてから撮影を再開。
猿は枝に腰掛けて体を掻くと、自分で毛皮から蚤取りを始めました。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
2016/09/11
イネ科の穂を採食する野生ニホンザル【名前を教えて】
2016年6月下旬
峠道で遭遇した野生ニホンザル(Macaca fuscata fuscata)が文字通り道草を食う中で、イネ科植物の穂を採食するシーンをまとめてみました。
シーン1:
若い個体が道端のガードレールに腰掛けて、こちらを見ています。ガードレールの下から生えたイネ科植物(種名不詳)の穂先を右手で押さえながら直接口を付けて、しごくように実を採食しました。
次は穂先を手で毟って採食しました。
シーン2:(@1:35〜)
子猿を連れた♀が続々と登場します。左から登場した♀が仲間の居る路肩に座りました。
立ち上がってガードレールの横に生えたイネ科植物の穂先を採食しました。
遊んでいる赤ん坊達も真似して穂先に飛びつこうとしています。
相変わらずガードレールの下に座った個体(乳首が長い♀)がイネ科植物の穂先を食べ続けています。
赤ん坊ザルも母親の真似をして、穂先を採食しました。
さて、野生ニホンザルの採食メニューに興味があるのですけど、このイネ科植物の名前は何でしょう?
どこにでも生えてそうな雑草です。
猿の群れが立ち去ってからガードレールの近くまで写真を撮りに行くと、穂先がほとんど食害されていて自然状態がよく分からなくなっていました。
どなたか見分けられる方がいらっしゃいましたら教えて下さい。
しばらくしたら再生するかと思い待っていたら、数カ月後には草刈りされて落胆しました…。
2016/09/10
樹上で昼寝する野生ニホンザル
2016年6月下旬
山間部の道端で私が静かに虫こぶを撮影していると、背後から警戒声♪が聞こえました。
声の主が鳥か猿か分からなかったものの、振り返ると一頭の野生ニホンザル(Macaca fuscata fuscata)が雑木林の樹上で休んでいました。(樹種不明)
猿は枝に腰掛け、上半身を幹にもたれかかって昼寝していました。
目覚めて薄目を開け私の姿を見下ろしても驚く素振りはありませんでした。
股間が丸見えですが、私には性別がよく分かりません。
下腹部の突起はデベソなのかな?
その後ちらっと見えた股間の外性器から♀かもしれません。(自信なし)
油断していたら、猿が移動を始める瞬間を撮り損ねてしまいました。
ニホンザルは木を下りると斜面の雑木林に消えました。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
Labels:
哺乳類
ガードレール上を遊動する子連れのニホンザル♀
2016年6月下旬
山間部の峠道で遭遇した子連れの野生ニホンザル(Macaca fuscata)♀をそっと追いかけて撮ってみました。
腹にしがみついた赤ん坊ザルを抱えたまま、ガードレール上を器用に渡り歩いています。
ガードレール上に腰掛けると、体を掻いています。
体の前面に赤ん坊ザルを抱えていました。
授乳中と言うよりも、手元で赤ん坊ザルを遊ばせているようです。
警戒した母猿は私に子猿を見せたがらず、なるべく体で隠しているように思いました。
母猿は再び腹に赤ん坊ザルを抱え、ガードレール上を歩き去りました。
ガードレールが途切れた端から路上に跳び下りた母猿は子猿を一度地面に降ろしました。
すぐに腹に抱え上げて、私の方を警戒しながら遊動を続けます。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
2016/09/08
2016/09/07
ススキの葉を食す野生ニホンザル
2016年6月下旬
山道で相互毛繕いしていた2頭のニホンザル(Macaca fuscata fuscata)を動画に撮りながら私が少し近づくと、両者ともに立ち上がって逃げ腰になりました。
私が立ち止まると、猿は路肩に座り込んで文字通り道草を食いました。
右側の個体Rはガードレール下に生えたススキの葉先を採食しています。
▼関連記事(撮影:2015年9月中旬)一方、左側の個体Lの採食メニューはよく見えませんでした。(イネ科の雑草の葉?)
ススキの葉を採食するニホンザル♀
なんだか恐れを知らぬ(人馴れした)猿達で、どんどんこちらに向かって来ます。
猿の意図としては、私とすれ違って峠に居る群れの本隊と合流したいのかもしれません。
猿に舐められないように私が少し動くと、途端にニホンザルは怯えてガードレールを飛び越え逃げて行きました。
茂みに逃げ込みながらウホウホ(ゴホゴホ?)♪と鳴いたのは警戒声でしょうか?
逃げ遅れた1頭は立ち上がって仲間の行方を探しています。
ガードレールをくぐって逃げる間際に、再び道草を食ったのが可笑しかったです。
今度の採食メニューはキク科の葉かな?
普段の私は野生動物に対して不干渉を貫き、静かに撮影するのが鉄則です。
しかし今回は猿が居た道の先に昼飯の入った荷物を置いてきてしまったので、そのザックを早く取りに戻ろうと内心焦っていました。
もし猿に食料を奪われると野生動物に餌付けしたことになり、猿害やトラブルの元になりかねません。
それだけは避けたいという思いがありました。
幸い猿は私のザックには気づかなかったようで、無事でした。
2016/09/06
クズの蔓を食べる野生ニホンザルの群れ
2016年6月下旬
峠道で遭遇した野生ニホンザル(Macaca fuscata fuscata)の群れを観察中に、クズの蔓を採食したシーンをまとめてみました。
この映像では文字通り道草を食う3頭の猿が登場しますが、老若男女を問わずクズの蔓は好きな採食メニューのようです。
山道の脇に繁茂するクズの蔓から柔らかな先端部を手でちぎり取って美味しそうに食べています。
クズの葉は食べません。
▼関連記事(4年前の撮影)
クズの蔓を採食するニホンザルの群れ
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