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2019/08/17

巣箱のある送電塔でいちゃつくハシブトガラス親鳥♀♂(野鳥)




送電塔#KN7に営巣したハシブトガラスの観察記録#4



▼前回の記事・午後17:53
ハシブトガラス♀♂つがいの愛情表現:キスと相互羽繕い(野鳥)

2019年5月下旬

ハシブトガラスCorvus macrorhynchos)親鳥♀♂が連続して送電塔に戻って来ました。
巣箱のある段より上の鉄骨に止まりました。

そこで再びカップルがいちゃつき始めました。
鉄骨の陰でよく見えないのですが、熱烈にキスしたり(求愛給餌?)、相互羽繕いしたりしているようです。
熱々ですねー。

結局、親鳥は雛が居る巣箱には戻らず、やがて1羽ずつ送電塔から飛び去りました。

つづく→#5:日暮れに高圧線で巣の周囲を見張るハシブトガラス親鳥♀♂(野鳥)


ハシブトガラス親鳥(野鳥)@帰巣:送電塔#KN7

2019/08/16

川の中州で採食するイソシギ♀♂(野鳥)



2019年5月下旬

私が川岸から撤収を始めると、警戒した水鳥が中州から低空で飛び去り、流れる川の中央部に露出している岩場に避難しました。
てっきり、それまで中州で採食していたコチドリかと思いきや、映像を見直すと、どうやらイソシギActitis hypoleucos)のようです。
水面に嘴を数回付けたものの、水を飲んだかどうか不明です。
岩場で身震いしたり羽繕いしたりしています。
かすかに高音の鳴き声が聞こえますが、嘴の動きがはっきりせず、この個体の鳴き声かどうか分かりません。

1羽のカルガモも川面を泳いで岩場にやって来ました。
すると先客のイソシギは岩伝いに飛んで右へ右へと移動しました。
岩から降りて浅瀬を歩きながら採食を開始。
水中に浸した嘴を戻す際に水が前に跳ね上がります。
そのままイソシギは中州に到達しました。
柳の幼木や雑草が生えています。
水際を歩き回りながら採食していると、左からもう1羽が飛来しました。(@3:18)
どうやら♀♂つがいが中州で合流したようです。
2羽は付かず離れず、中州で採食を続けています。
イソシギも中州のどこかで営巣しているのでしょうか?

朝の逆光がきつくて、撮影に苦労しました。


イソシギ(野鳥)@川:岩場
イソシギ♀♂(野鳥)@川:中州

2019/08/15

ハシブトガラス♀♂つがいの愛情表現:キスと相互羽繕い(野鳥)



送電塔#KN7に営巣したハシブトガラスの観察記録#3



▼前回の記事
幼い雛への給餌と抱雛のため送電塔の巣箱に出入りするハシブトガラス親鳥♀♂(野鳥)

2019年5月下旬・午後17:30および19:10頃(日の入り時刻は午後18:49)

育雛が一段落すると、ハシブトガラスCorvus macrorhynchos)の♀♂親鳥は巣箱のある送電塔の天辺から伸びる高圧線に並んで止まりました。
仲良く並んでこちら向きに止まっているつがいが人目もはばからず濃厚な愛情表現を始めました。
まずは互いの嘴で熱烈なキスを交わしています。
喉袋から餌を吐き戻して求愛給餌しているのか?とも思ったのですが、定かではありません。
カラスの性別を見分けられないのが残念です。(交尾をしない限り私には性別が分かりません)
右の個体がキスの直後に尾羽を上下に震わせていて、興奮しているようです。
次は、相手の頭部や背中を嘴で掻いてやったり羽根を優しく愛撫するように相互羽繕いを始めました。
この間の鳴き声は一切聞き取れませんでした。(おそらく鳴いてない)


ハシブトガラスの親鳥♀♂は一旦、高圧線から解散した後も、しばらくすると再びお気に入りの高圧線に仲良く並んで止まりました。
夫婦水入らずの時間なのでしょう。
1羽がカーカー♪と澄んだ声で断続的に鳴き始めました。
鳴く度に尾羽を上下にピコピコ動かすのがハシブトガラスの特徴です。
嘴を軽く触れ合いキスを交わしました。
つづいて自分が羽繕いするついでに、パートナーの羽根にも触れて相互羽繕い(愛撫)しました。
定点観察の初日からハシブトガラス♀♂つがいの濃厚な愛情表現を見せつけられ、いやはやどうもご馳走さまでした。

中村眞樹子『なんでそうなの 札幌のカラス』という本にもカラスの愛情表現について書かれていました。

つがい同士の羽繕いは、見ている方がなんだか照れくさくなるほどです。一方が頭を下げて、日ごろ自分では手が(嘴が)届きにくいところを羽繕いしてもらい、ウットリしています。これをかわるがわる行うこともあります。 (p96より引用)


※ 今回の映像のように背景が空で抜けている場合、動画編集時に手ブレ補正すると却って不自然な動きになってしまいます。

仕方がないので、素材をそのまま繋いだだけでお届けします。


つづく→#4:巣箱のある送電塔でいちゃつくハシブトガラス親鳥♀♂(野鳥)


ハシブトガラス親鳥♀♂(野鳥)@高圧線+キス
ハシブトガラス親鳥♀♂(野鳥)@高圧線+キス
ハシブトガラス親鳥♀♂(野鳥)@高圧線+相互羽繕い
ハシブトガラス親鳥♀♂(野鳥)@高圧線+相互羽繕い

ハシブトガラス親鳥♀♂(野鳥)@高圧線+羽繕い
ハシブトガラス親鳥♀♂(野鳥)@高圧線+羽繕い



↑【おまけの動画】
3年前の夕刻にも、2羽のハシボソガラスCorvus corone)が山麓の高圧線に並んで止まっているのを見たことがあって不思議に思いました。
今思えば、営巣期のつがいの貴重なスキンシップ・タイムだったのかもしれません。
お蔵入りしていた動画を、この機会にブログ限定で公開しておきます。

ちなみに、動画に映っている送電塔にカラスの巣はありませんでした。

2019/08/09

早朝の水田で水浴びするカルガモの群れ(野鳥)



2019年5月下旬・午前5:30頃(ちなみに日の出時刻は午前4:20)

早朝の水田で3羽のカルガモAnas zonorhyncha)がジャブジャブと水浴していました。
行水が済んだ2羽は横の畦道に歩いて登ると、軽く羽ばたいて羽根の水気を切り、羽繕いを始めました。
それと入れ替わるように左の個体が畦道から田んぼに入水し、嘴で水をすくって飲み、採食を始めました。


カルガモ2(野鳥)群れ@水田畦道+羽繕い

2019/08/08

巣箱のある送電塔で鳴き続けるハシブトガラスの親鳥(野鳥)



送電塔#KN7に営巣したハシブトガラスの観察記録#9



▼前回の記事
ハシブトガラスの雛がヘリコプターに餌乞い(野鳥)

2019年5月下旬・午前9:56〜10:27

しばらく巣を留守にしていたハシブトガラスCorvus macrorhynchos)の親鳥(おそらく♀)が鳴きながら戻ってきました。
ところが着地したのは巣箱のある段の上の鉄骨で、右を向いてカーカー♪鳴き続けています。
ようやく巣箱と同じ段の鉄骨に飛び降りても(@1:41)、雛に給餌する訳でもなく、ひたすら鳴き続けています。
どうやら右の遠くの河畔林に居るらしい♂と鳴き交わしていようです。
「油を売ってないで雛鳥のために早く餌を取って来い!」と亭主に催促しているのかもしれません。
この間、巣内の雛鳥は餌乞い行動をしませんでした。
雛は未だ小さいので、一度餌を食べてしまうとなかなか空腹にならないのかもしれません。
「親鳥が鳴いている間は危険が迫っているので絶対に動かないように」という鉄則が雛の本能にプログラムされているのでしょうか?
ハシブトガラスの本気の警戒声はもっと切迫しているので、このときの親鳥の鳴き方とは違うと思うのですけど、どうでしょう?

親鳥♀は鳴き止むと羽繕いを始めました。(@2:08)
それまで巣内でじっとしていた雛が動きましたが(@3:10)、横の親鳥が鳴くと再び巣に身を伏せました。
最後、親鳥は鳴きながら送電塔の右に飛び降りました。(@5:01)

24分後、巣箱に入って雛に付き添う親鳥が左を向いてカァーカァー♪鳴き続けています。
先程よりも音程が低く、落ち着いた感じです。
今度は親鳥♂なのかもしれませんが、外見で個体識別できないのが残念です。
状況に応じて声色を使い分けているはずです。
カラスの鳴き声を日本語に訳してくれる翻訳機カーリンガルが欲しいところです。

つづく→#10:巣箱に通って雛に給餌し糞を処理するハシブトガラス親鳥♀♂(野鳥)




2019/08/04

川岸で水浴するセグロセキレイ♂(野鳥)



2019年5月下旬・午前6:44

川の中州の水際でセグロセキレイ♂(Motacilla grandis)が朝から水浴びしていました。
浅瀬に浸かったまま勢いよく羽ばたくと盛大に水飛沫が上がります。
ハイスピード動画に切り替える余裕がありませんでした。
私はセキレイ類の水浴シーンを今まで見たことがなかったので、ようやく観察できてかなり嬉しかったです。(早起きは三文の得!)

水浴びを済ませたセグロセキレイ♂は、少し飛んで中州の石の上に移動しました。
身震いして羽根の水気を切ると、目の前にいた虫をいきなり捕食しました。
水浴後に羽繕いをするのは、カラスの行水と同じですね。



つづく→セグロセキレイ♂が中州で虫をフライングキャッチ【HD動画&ハイスピード動画】(野鳥)

セグロセキレイ♂(野鳥)@川岸:中州+水浴
セグロセキレイ♂(野鳥)@川岸:中州+水浴
セグロセキレイ♂(野鳥)@川岸:中州+水浴

2019/08/03

カイツブリのつがいが川面で羽繕い(野鳥)



2019年5月中旬


▼前回の記事
川面を走るカイツブリ(野鳥)

おそらくつがいと思われる2羽のカイツブリTachybaptus ruficollis)が川面で遊泳していました。
川岸から撮っている私を警戒したカイツブリは足の水掻きをせっせと動かすと流れに逆らって上流へ逃げて行きます。

2羽は付かず離れず行動しています。
カイツブリの成鳥は雌雄同色らしく、性別が見分けられません。
体格も同じぐらいでした。
近くに営巣地がありそうですけど、今季も見つけることはできませんでした。

季節の風物詩である白い柳絮りゅうじょ(綿毛の付いた柳の種子)が川面を大量に流れて行きます。


カイツブリ2(野鳥)@川面遊泳

2019/08/02

モミ樹上で顔を掻き羽繕いするチゴハヤブサ(野鳥)



2019年5月中旬


▼前回の記事
モミ樹上で鳴く♪チゴハヤブサのつがい(野鳥)

モミ巨木の横枝に止まったチゴハヤブサFalco subbuteo)は、鳴き止んでいる間は、羽繕いに余念がありません。
頭部が痒いのか、ときどき足で掻いています。

※ 逆光でもチゴハヤブサの特徴である褐色の下腹部が分かるように、動画編集時に彩度を少し上げています。


チゴハヤブサ(野鳥)@モミ横枝+羽繕い

2019/08/01

翼の折れたオナガガモ♂が川面で羽繕い



2019年5月中旬


▼前回の記事
翼の折れたオナガガモ♂にコガモ♀♂の群れが合流して塒入り(野鳥)

18日ぶりに川に来てみると、左翼が折れて飛べないオナガガモ♂(Anas acuta)の生存が確認できて一安心。
以前は人懐こく餌乞いしていたのに、今回はなぜか川岸に全く近寄らなくなっていました。
広い川の中央に浮かんだまま、羽繕いをしています。

給餌しに来たらしい(心優しい)子連れの家族が川岸から鴨に大声で呼びかけても寄り付きません。
大勢の野次馬が「タマちゃ〜ん!」と絶叫してアザラシの平穏な生活を乱していたタマちゃん騒動を彷彿とさせます。
どうやらヒトに対して何かトラウマ体験があったようです。
誰かが善意で保護しようと捕獲を試み、失敗したのかもしれません。
ヒトからの給餌に依存する生活は不健全なので、野鳥として自活できるのなら放っておくべきです。

ところで、川面に浮いている大量の白い物体は、洗剤の泡ではなく、この時期に特有の柳絮りゅうじょです。
白い綿毛の付いた柳の種子がフワフワと飛来し川面に着水すると、次々に流れて行きます。
オナガガモが川面に浮かぶ柳の種子を食べるかどうか興味があったのですが、満腹なのか採食シーンは見れませんでした。

▼関連記事
シロヤナギの柳絮:綿毛付きの種子の風散布


翼の折れたオナガガモ♂を私が見かけたのは、この日が最後でした。
9日後、再び様子を見に来ると、川に居なくなっていました。
誰かに保護されたのか、天敵に捕食されてしまったのか(自然淘汰)、不明です。
それ以降も、姿を見ていません。
別の場所に移動しただけなら良いのですが、飛べない体では遠くまで行けないはずです。



2019/07/27

ニセアカシアの枝に並んで親鳥を待つ2羽のハシボソガラス巣立ち雛(野鳥)



2019年5月中旬


▼前回の記事
川沿いの林床で鳴く♪ハシボソガラスの巣立ち雛(野鳥)

河畔林でニセアカシア(別名ハリエンジュ)の太い横枝に2羽のハシボソガラスCorvus corone)が仲良く寄り添うように並んでいました。

鳴いたり欠伸をしたりすると、嘴の中が真っ赤です。
これは幼鳥の特徴なので、おそらく巣立ったばかりの雛鳥なのでしょう。
近くの林床を彷徨う兄弟姉妹の幼鳥たちと鳴き交わしています。
ニセアカシア樹上の幼鳥2羽は、暇つぶしに互いに軽く羽繕いしています。
止まり木に立っているのではなく座り込んでいるのは、幼鳥特有の姿勢なのか、ちょっと珍しく思いました。
やがて樹上の幼鳥が翼を広げながら盛んに鳴き始めたので(餌乞い行動)、親鳥が給餌に飛来したのかと期待したのですけど、空振りでした。

私が撮りながら回り込んでも、ハシボソガラス幼鳥は飛んで逃げたりしませんでした。
また、私がこれほど幼鳥(巣立ち雛)に近づいても、親鳥に襲われることはありませんでした。
やはりハシブトガラスと違ってハシボソガラスは性格が温和ですね。

ちなみに、このニセアカシア樹上にもカラスの巣はありませんでした。
どこから巣立った雛なのか、不明です。

中村眞樹子『なんでそうなの 札幌のカラス』によると、

九州と北海道ではカラスの巣立ち時期に2か月以上の差があり、桜前線と同じように、カラスの「巣立ち前線」があります。(p169より引用)



つづく→親鳥に餌乞いしても無視されたハシボソガラス幼鳥(野鳥)


ハシボソガラス幼鳥2(野鳥)@河畔林:ニセアカシア樹上+休息
ハシボソガラス幼鳥2(野鳥)@河畔林:ニセアカシア樹上+餌乞い

川面を横断するコガモ♀♂(野鳥)



2019年5月中旬


▼前回の記事
春の川面で採食する冬鳥コガモ♀♂の群れ(野鳥)

用水路が川に合流する地点に8日ぶりに行ってみると、冬鳥コガモ♀♂(Anas crecca)の群れは♀♂1ペアしか居なくなっていました。
群れの大半は北へ渡去したのでしょう。

此岸の草陰に潜んでいた♀♂ペアは、私に気づくと警戒し、対岸へと川を渡り始めました。
♂が先導し、♀も後について行きます。
対岸に辿り着くと、♂は岸から張り出した柳の枝の下へ隠れました。
一方、♀はニセアカシアの太い根に上陸すると羽繕い。
すぐにまた岸に沿って上流へ遊泳し、柳の枝の下へ隠れました。

毎日チェックしていた訳ではありませんが、この日が冬鳥のコガモの終見日でした。
(同じ川のもう一箇所別な流域でもコガモを見かけなくなりました。)
どうやら当地で繁殖するつがいは居ないようです。


コガモ♂(野鳥)@川面横断

2019/07/22

川中の止まり木で片足立ちで羽繕いするカワウ若鳥(野鳥)



2019年5月中旬

川底に突き刺さった流木の枝が水面から少し突き出ていて、水鳥にとって格好の止まり木になっています。
その流木で1羽のカワウPhalacrocorax carbo hanedae)の若鳥が羽根を休めていました。

(カワウの)若鳥は全体に淡褐色で、胸などの下面が淡くて白っぽい個体もいる。(wikipediaより引用)

上流を向いて止まり、辺りをキョロキョロと見回しています。
その背後をカルガモが次々に川面を上流へ遊泳して行きます。
カワウは翼をバサバサと身震いすると、右足を持ち上げ片足立ちになりました。(@0:32)
そしてしばらくすると羽繕いを始めました(@1:36)。
ときどき対岸からキジ♂が縄張り宣言する母衣打ち♪がかすかに聞こえてきます。

つづく→川中の止まり木から飛び立つカワウ若鳥(野鳥)


カワウ若鳥(野鳥)@川:流木
カワウ若鳥(野鳥)@川:流木+羽繕い

2019/07/19

川面を走るカイツブリ(野鳥)



2019年5月中旬

川面に♀♂つがいと思われる2羽のカイツブリTachybaptus ruficollis)が浮いて居ました。
羽繕いしたり、魚を捕るために潜水漁をしたりしています
川の水が緑色に濁っているため水中の様子は見えず、潜水したカイツブリが次にどこから浮上するか予測できません。

ときどき、急に慌てたように羽ばたきながら水飛沫を上げて水面を走り出します。
1/5倍速のスローモーションでまずご覧下さい。
カワウの離陸とは異なり、両足を交互に前に出して水面を走っています。

▼関連記事
川から飛び立つカワウの助走は両足跳び(野鳥)【HD動画&ハイスピード動画】

助走の後で飛び立つのではなく、真っ直ぐ短距離走をした後で滑り込むように着水しました。
着水の最後は上半身を仰け反って停まります。
おそらく水掻きのついた両足を水中で前に出して急ブレーキを掛けているのでしょう。

水面を走るこの行動が、川岸からカメラを向けて撮影している私に対する警戒・逃走なのか、何か別のディスプレイ(誇示行動)なのか、よく分かりません。
必ずしも私から遠ざかるように走り去るとは限らないからです。

縄張りへの侵入者(私)に対する威嚇誇示なのでしょうか?
素人目には、着水の滑り込みが楽しそうで、ただ遊んでいるようにも見えます。
カイツブリは潜水漁に適応した体の作りになっているため、翼が短く飛ぶのは苦手なのだそうです。
近くの川岸で喧しく鳴いているオオヨシキリ♂の囀りさえずりに混じって、ときどきキュルルル♪というカイツブリの鳴き声が川からかすかに聞こえました。
外見からカイツブリの性別を見分けられないのが残念です。
確かカイツブリの求愛誇示は♀♂が並走すると聞いたことがあります。

対岸の水際にペットボトルなどのゴミが漂着していて見苦しく、民度の低さがお恥ずかしい限りです。
川面に大量に浮いている白い物は、川を汚染する洗剤の泡やゴミではなくて、この季節の風物詩である柳絮りゅうじょです。(柳絮について詳しくは別の記事にします)

つづく→カイツブリのつがいが川面で羽繕い(野鳥)


カイツブリ(野鳥)@川面+着水

2019/07/11

川から流木に飛び乗って休み、再び飛び去るカワウ(野鳥)



2019年5月上旬

1羽のカワウPhalacrocorax carbo hanedae)が川の岸辺に沿って下流へ向かって泳いで来たので、私は堰の真横で待ち構えて撮影しました。
根こそぎ倒れたニセアカシア(別名ハリエンジュ)の巨木が過去の洪水で川に流され、この堰で縦にひっかかっているのですが、カワウは川面から流木の根元に飛び上がりました。
ここも格好の止まり木になっているようです。
堰の直下では川が滝のように白い水飛沫を上げています。

上流(南)を向いて倒木に止まったカワウはすぐに身震いしました。
その場で羽ばたき、濡れた羽根の水気をしっかり切ります。
翼を大きく広げて日に当て羽根を乾かすのかと思いきや、すぐに畳んでしまいました。
念入りに羽繕いを始めました。

キョロキョロと神経質そうに辺りを見渡しているカワウは、上空を飛ぶハシボソガラスの鳴き声を気にしてるのかな?
やがて尾羽を持ち上げながら白っぽい液状便を排泄しました。(@3:31)
飛ぶ前に体重を少しでも軽くしようとするのです。
すると予想通り、カワウは翼を広げながら脚を屈めると、倒木を蹴って上流へ飛び立ちました。(@3:35)
川の上を低空で上流に向かって飛び去る勇姿を流し撮りしました。
最後に脱糞および飛び立ちのシーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

カワウが止まり木から飛び立つ姿は今回初めて見ました。
ちなみに、川面から飛び立つ際は長い助走が必要でした。

▼関連記事
川から飛び立つカワウの助走は両足跳び(野鳥)【HD動画&ハイスピード動画】


その後もこの川の堰を通りがかる度に流木をチェックするようにしているのですが、カワウが止まっている姿は今のところ見ていません。


2019/07/10

マメドクガ(蛾)終齢幼虫♂の排便




マメドクガの飼育記録#14



▼前回の記事
桜の果柄を食すマメドクガ(蛾)終齢幼虫

2019年5月上旬・室温24℃

育ち盛りのマメドクガCifuna locuples confusa)の終齢幼虫♂bがソメイヨシノ花後の果柄を食べながら、規則正しく定期的に脱糞しています。
排便した時刻を記録すると約30分間隔と分かるので、次の排泄時刻を予測できて撮影の準備が楽になります。

果柄の下側にしがみついていた最後端の腹脚(尾脚?)を離して腹部後端を持ち上げると、肛門から黒色または濃緑色(黒っぽい深緑色)の糞をポトリと排泄します。
排便後はゆっくりと姿勢を戻します。

最後のシーンでは、急に仰け反って海老反りの体勢になり、左右に身を捩ると自分の毛束を利用してブラッシング(毛繕い)を始めました。(@2:20)
この身繕い行動は、脱皮直後に見られた「海老反り起毛運動」(私が勝手に命名)と同じです。
体に付いたゴミを払い落とそうとしているのでしょう。
海老反り姿勢から一度元に戻しかけてから再び腹端を持ち上げて黒い糞を排泄しました。

イモムシ・毛虫の糞の形状は、後腸の断面の形状を反映して俵のような塊が花びらのように割れているのが普通です。
しかしこの個体は、終齢幼虫なのに糞が花びらのように割れていない(不明瞭)点が珍しく思いました。
桜の花後の子房や果柄という普通ならマメドクガ幼虫が食べないような粗食のメニューを与えているからでしょうか?
いかにも食物繊維が多く含まれていそうな糞です。

つづく→#15:マメドクガ(蛾)終齢幼虫♂がソメイヨシノ花後の子房を次々に食害【10倍速映像】


2019/07/06

ニセアカシア樹上の巣で抱卵するハシブトガラスは警戒心が強い(野鳥)



2019年5月上旬

河畔林のニセアカシア(別名ハリエンジュ)樹上に作られた巣でハシブトガラスCorvus macrorhynchos)の親鳥が抱卵していました。
ニセアカシアの棘だらけの枝には若葉が開き始めています。
その幹から枝が四叉(それ以上?)に別れている所に巣材の枯れ枝を積み上げ、深いコップ状の巣をこしらえてあります。
巣材の一部に白いビニール(プラスチック?)テープが使われていて、他の枯れ枝に編み込まれていました。
その白テープがリボンのようにひらひらと風でたなびき、巣の目印になっています。

巣内で抱卵しながらもキョロキョロと辺りを警戒していた親鳥が急に立ち上がり、右へ飛び立ちました。
私に巣を覗かれていることに気付いたようです。
凄い剣幕で怒ってガーガー♪と嗄れ声で鳴きながら農道を飛び越えました。
(ハシブトガラスの普段の鳴き声はカーカー♪と澄んでいますが、警戒声は嗄れ声になります。)
旋回すると、農道を挟んで向かいに聳え立つヒノキ高木の天辺に止まり直しました。
頭部の羽毛が興奮(怒り?)で逆だっています。
見晴らしが良いヒノキ樹頂で私を見下ろしながら、羽繕いを始めました。(怒りの転移行動?)

最後は巣から飛び出す様子を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

つづく→帰巣・転卵


ハシブトガラス(野鳥)巣+白テープ@ニセアカシア樹上
ハシブトガラス(野鳥)巣+白テープ@ニセアカシア樹上
ハシブトガラス(野鳥)巣+白テープ@ニセアカシア樹上
ハシブトガラス(野鳥)巣+白テープ@ニセアカシア樹上・全景
ハシブトガラス(野鳥)巣+白テープ@ニセアカシア樹上・全景
ハシブトガラス(野鳥)@巣+白テープ:ニセアカシア樹上+抱卵



2019/07/04

川に飛来したカワウが着水(野鳥)



2019年5月上旬

川の上空をカワウPhalacrocorax carbo hanedae)が飛び交っているのですけど、なかなか着水シーンを観察することができません。
飛んでいる個体を流し撮りしても、川に降下して最後は河畔林の陰に消えてしまうのです。
飛びながら強風に流されているカワウも見かけました。

諦めて、倒木での定点観察に切り替えました。
この日は2羽が下流を向いて並んで止まり、羽繕いしたり翼を広げて乾かしたりしていました。
そこへ上流から飛来した別個体が滑空して来ました。
左の翼の羽根(初列または次列の風切羽)が1枚欠損している個体で、個体識別できそうです。
倒木を飛び越えてから着水すると、すぐに漁のために潜水しました。
不思議と欲を出さずに自然体で撮影しているときの方が、念願の着水シーンを初めて撮ることが出来ました。
ここで3羽のカワウを同時に見たのも初めてで、過去最多です。
釣りをしない私には分からないのですが、魚影の濃い川なのでしょうか?

潜水のスペシャリストであるカワウは、飛ぶのが苦手な印象です。
カワウの着陸と言えば、今回の着水シーン以外では、塒入りするときに樹上の枝に着地するシーンを見たことがあるだけで、地面への着陸は未見です。
(なんとなく、カワウは怪我を恐れてやらないんじゃないかな?という気がします)

ちなみに、倒木の周囲の川面では、いつもはカルガモしか居ないのに、この日は珍しくコガモ♀♂(Anas crecca)の群れが泳ぎ回っていました。


カワウ(野鳥)@飛来・滑空+着水:川



2019/07/03

ハシブトガラスとハシボソガラスの縄張り争い(野鳥)



2019年5月上旬

神社の境内に植栽されたイロハモミジ(=イロハカエデ)の枝にハシブトガラスCorvus macrorhynchos)が止まり、念入りに羽繕いしています。
その枝には若葉の新緑と赤い花が美しいコントラストをなしています。

急に飛び立つと、すぐ近くのヒノキの木に止まり直し、大声でカーカー♪と澄んだ声で鳴きました。
そこへ2羽のハシボソガラスCorvus corone)が飛来し、喧嘩が始まりました。
ハシボソガラスは名前の通り嘴が細く、嗄れ声でガーガー♪鳴きます。
どうやら、この辺りを縄張りとするハシボソガラスのつがいが共同でハシブトガラスを追い払ったようです。
縄張り争いに勝ったハシボソガラスがヒノキの枝でガーガー♪と凱歌の声を上げました。



【追記】
中村眞樹子『なんでそうなの 札幌のカラス』という本を読むと、2種類のカラスの関係性について面白いことが書いてありました。

ボソとブトの両種は鳴き声が違うだけでなく、お互いの言葉が通じていないという説もあります。ただ、悲鳴の声(Distress Call)などは種を超えて理解しあっているようにも思います。 (p48より引用) 
大人のボソとブトが仲良くすることはない。 p66より引用)


ハシブトガラス(野鳥)@カエデ枝

2019/07/01

マメドクガ(蛾)終齢幼虫♂への脱皮【10倍速映像】



マメドクガの飼育記録#10


2019年5月上旬

▼前回の記事
脱皮前の眠で微動するマメドクガ(蛾)亜終齢幼虫♂【100倍速映像】

マメドクガCifuna locuples confusa)の亜終齢幼虫bの脱皮がようやく始まりました。
10倍速の早回し映像をご覧下さい。
脱皮開始時刻は、午前9:23でした。
プラスチック製の飼育容器の壁面に予め体を絹糸で固定し、斜め下に前進しながら脱皮しました。
後方に抜け殻(脱皮殻)が残されています。
体が千切れたように一瞬見えて、焦りました。

まず、胸部のクチクラが割れて新しい上半身が下に現れました。
頭部から前に伸びる左右1対の毛束がピョンと伸びました。
幼虫が前に抜け出る場所にも予め吐糸で足場を張り巡らせてあり、その用意周到さに感心します。


昨年の飼育個体aで脱皮を観察したときには、私の不注意で脱皮中に落下してしまいました。
今回は無事に脱皮の一部始終を動画に記録できて満足です。

脱皮殻から完全に抜け出ると終齢幼虫bはすぐに、体を海老反りにしてくねらせ、背側に生え揃った毛でブラッシングするように起毛運動を行いました。
これは昨年の飼育個体aでも観察された行動です。

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脱皮直後のマメドクガ(蛾)幼虫による海老反り起毛体操

このとき黒い頭楯の抜け殻がポトリと下に落ちました。
新しい頭楯の色は白っぽい褐色で、これから次第に黒化します。

休憩を挟みながら起毛運動を繰り返します。
腹背中央で縦に2つ並んだ茶色の小さな毛束も、よく見るとピコピコと動いていて、可愛いらしいです。
背脈管(昆虫の心臓)の拍動に伴う動きなのでしょう。

やがて終齢幼虫♂bは方向転換すると、壁面で上向きになりました。
幼虫の中には脱皮殻を食べてしまう種類もいますが、この個体は抜け殻に口は付けず、そのまま休止しました。
午前11:25に測った室温は23.6℃、湿度33%。

※ 微速度撮影に特有の画面のチラつきを抑えるために、動画編集時にdeflickerフィルターをかけました。

採集時に見つけた前回の脱皮殻の写真も比較のために掲載予定。

つづく→#11:マメドクガ(蛾)幼虫は毛束を失っても脱皮で再生する

マメドクガ(蛾)幼虫b@容器壁面+脱皮直後・全景

マメドクガ(蛾)幼虫b@容器壁面+脱皮直後
マメドクガ(蛾)幼虫b@容器壁面+脱皮直後macro

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