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2015/11/01

夜のムラサキトビケラと美しい後翅


2015年8月下旬・深夜4:00頃

山麓にあるキャンプ場の灯火下でムラサキトビケラEubasilissa regina)を見つけました。
指で触れると逃げ回り、羽ばたいて少し飛びました。
飛翔力が弱いのは、気温が低いせいかもしれません。
最後に一時捕獲し、紫色の後翅に美しい黄色の帯があることを確認できました。
地味な前翅と対照的です。

前後半で別個体(2匹)を撮影。





2015/09/06

稲妻のハイスピード動画



2015年7月下旬

よく晴れて酷暑の日でした。
夕方から遠雷の雷鳴がずっとゴロゴロ♪聞こえるようになりました。
の稲妻も頻繁に光って見えます。

240-fpsのハイスピード動画でも落雷を撮ってみました。(@1:51〜)
一度落雷すると、わだちのようにその通り道に沿って繰り返し落ちる傾向があるようです。
本格的に放電現象を解明するにはたかが1/8倍速のスローモーションでは太刀打ち出来無いのですけど、それなりに楽しめました。

ついでに風で落ち葉が降って来る様子や、波打つような独特の飛び方で画面を横切るヒヨドリ?(@3:35〜4:03)もスローモーションで撮れました。

カメラを雷雨で濡らしたくなくてヒヤヒヤしながらの撮影でした。
やがて雨が降り始めたのですけど、雨雲が逸れてくれたようです。
幸い小雨で済み、激しい夕立にはなりませんでした。






2015/07/03

夜道を走るゲジ終齢幼虫【暗視映像】



2015年6月上旬・午後22:53

農村部の夜道で遭遇したゲジThereuonema tuberculata)終齢幼虫が疾走する様子をシーンを赤外線の暗視動画に撮りました。
指で触れると慌てて逃走するのですけど、持久力がないのかすぐに止まってしまいます。
もしかしてクモと同じく呼吸器官が原始的なのですかね?

白色LEDの照明を点灯してもすぐには逃げません。
採寸代わりに指を並べて写しこみました。
触角を除き歩脚が14対しかないので、成体ではありません。
(ちなみに脚が15対あれば成体です。)

『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』でゲジを調べると、

孵化した幼虫は4対の歩脚をもち,第2期幼虫で5対,その後脱皮ごとに2対ずつ歩脚を増し,第6期幼虫で 13対となる。

『日本大百科全書(ニッポニカ)』によると、

3週間ぐらいで孵化(ふか)した幼虫は4対の歩肢しかないが、脱皮ごとに胴節数と歩肢対数が増えてゆき、約2年を経て成体になる。

という訳で、終齢幼虫だろうと判明しました。(昆虫と違って「齢」で数えないのかな?)

▼関連記事(室内で撮った成体)
夜のゲジ逃走中!【暗視映像】



2015/06/12

緊急アピール!【助言があればお待ちしています】

2015年6月中旬

私事ですが、sigma1920の名義で長年開設してきたYouTubeチャンネルが著作権絡みの?言いがかりをつけられて強制的に閉鎖されてしまいました。

This account has been suspended due to multiple or severe violations of YouTube's policy against spam, gaming, misleading content or other Terms of Service violations.
このアカウントは次の YouTube ポリシーに対する度重なる違反または重大な違反のため停止されています: スパム、誤解を招くコンテンツなどの利用規約違反 

大ショックで怒り心頭ですが、頭を冷やして反論をまとめるために、これからここに下書きを記録しておきます。(推敲中)
二番目に開設したYouTubeチャンネル(sigma1920HD)は幸い無事です。

私の公開した動画がスパムですか? 
身近な生き物の生態動画やハイスピード動画コレクションの一体どこが誤解を招く内容なのでしょうか?
理由がさっぱり分かりません。
心当たりがあるとすれば、著作権絡みの間違った不当クレームの数々です。

映像は全て私の完全オリジナルで、たまに付けるBGMはYouTube側が提供するもの(著作権処理済みの楽曲)を選んだだけなのに…。
BGMを付ける場合、私はいつも動画をアップロードした後で、YouTube上のaudioswapプログラムで音声を入れ替えてきました。
(私はYouTubeの古参ユーザーなので、audioswapという呼び方は古いかもしれません。)
YouTube上での私の活動は全てログに残っているはずですから、私のオリジナル動画にはBGMが一切含まれていないこと、audioswapを利用したことをYouTube側で調べたらすぐに分かるはずです。
楽曲でクレームの付いたYouTube動画からBGMを取り除いたりオリジナルの音声に戻す機能が最近になって提供されました。
「私が求めていた機能はこれだ!」と喜んで、忙しい合間に少しずつ復旧作業をしている最中に突然、最後通告が届いたのです。
皆さんも動画にBGMをつける際はくれぐれもお気をつけ下さい。
著作権処理の済んだ楽曲だと信じてaudioswapを利用したのに、楽曲提供者の都合や気紛れで後日クレームをつけられてしまうのでは堪りません。
「楽曲をこの中から自由に選んで」と言われたから喜んで選んだのに、後になって訴えるとはなんというマッチポンプですかね?
私を狙い撃ちにしたおとり捜査だとしても悪質で、全く意味が分かりません。
私の映像と組み合わせて曲を使われたくないという意向なら、尊重して元の音源に粛々と戻すだけです。

著作権コンテンツとのマッチング判定はYouTubeが機械的かつ自動的に行っているようですが、これまで色々と問題を生じています。
過去に問題になったのは、虫や鳥の鳴き声とかカメラをズームする際のノイズ音です。
動物の鳴き声や羽音は種によってワンパターンで個体差があまりなく、多かれ少なかれ似ています。
たとえば音楽CDなどで鳴き声を効果音として含む曲があります。
おそらくそういう曲と似ているとして、私の撮った生態動画が問題になったことが何度もあります。
動物の鳴き声に著作権や特許が認められてしまうと、動物行動学で音声コミュニーケーションを自由に研究することが不可能になってしまいます。
ヒトの場合でもたとえば、赤ちゃんの泣き声や、拍手の音、扉をノックする音などは誰がやっても似てしまいます。

(最後の二例は、拍手やノックを独創的なリズムに乗せれば立派な演奏とみなされ著作権が発生するでしょう。私がここで言いたいのは拍手やノック音を一発だけで比べる場合、という意味です。)
赤ちゃんの泣き声や猫の鳴き声に対して誰か早い者勝ちで著作権を主張してしまうと、とんでもないことになるでしょう。
この点は改善されたようで、難癖をつけられることは最近減りました。

音声の次は映像について。
テレビ番組やDVD、他人のYouTube作品などから映像をコピーしたり編集して私のチャンネルにアップロードしたことは一切ありません。
「下手の横好き」でも生き物の行動を「自分で撮って動画に記録する」ことを一番の喜びとしているのに、他人の作品を盗用する理由がありません。
個人的に撮った大量の生態動画のアーカイブ(保管庫)としてYouTubeを利用しているので、チャンネルを閉鎖させられるようなリスクを負う理由がありません。
私が開設したYouTubeチャンネル内の動画は全て、私しぐまが撮影、編集、アップロードしたものです。
著作権コンテンツとのマッチング判定はYouTubeが機械的かつ自動的に行っているようですが、色々と問題を生じていることがこれまで分かっています。
もし仮に音声ではなく私の動画そのものが第三者の映像コンテンツとマッチングしているという判定なら、完全に冤罪です。
海外・国内のTV番組に映像素材を提供したことがこれまで何度かあるので、もしかしたらその番組で一部使われた映像を元に本家の私を間違って訴えてきたのでしょうか?
クレームをつけてくる人は、どの番組のどこがどう似ているのか、あるいは一致するのか、ご自身の作品(と称するもの)を具体的に見せてもらいたいです。
比べるものがないと反論のしようがありません。

真の著作権所有者である証拠として、YouTubeにアップロードする前のオリジナルの動画ファイルを提供できます。
私がYouTubeで一般公開している動画の多くは手ブレ補正処理を施した後のバージョンです。
未編集のオリジナル・バージョンにはやや手ブレが残っています。
これを持っているのは世界で私だけです。
当時の撮影メモ(フィールドノート)も提供できます。(クラウド上の文書ファイルなので、いつでも編集可能なため証拠としては弱いですけど、編集履歴が記録として残っているかもしれません。)
「ここで撮った」と覚えているものについては、現地に案内することもできます。
動画と一緒に写真も撮った場合は、その写真データ(EXIF付き)も提供できます。

場合によっては被写体の標本も保存してあります。
以上のような圧倒的な物証を元に、「私が撮った動画である」と主張します。
不当にクレームをつけてくる人には、これは出来ません。

私の動画に広告を付けるようにしている理由は、無料で管理してくれるYouTube(Google)に感謝を示すためです。
大量の知的財産を預けている身としては、YouTubeが倒産したりサービスを停止することが一番困ります。
色々な手練手管を駆使して莫大なPVを稼がない限り、広告収入が雀の涙にもならないことは皆さんご存知の通りです。
私の動画ブログは一般受けのしないマニアックな内容を扱っていますから、毎日ほそぼそと更新したところで閲覧数もたかが知れています。
毎日地道にオリジナルの動画コンテンツを更新することがスパム扱いされるのでしょうか?

2015/03/22

猿害対策としてロケット花火を発射



2014年11月中旬

▼前回の記事
刈田で落穂拾いするニホンザルの群れ【後編】

イネの落ち穂を採食する野生ニホンザルMacaca fuscata)の群れはのどかな光景に見えましたが、夕方になり私が撮影を終えて帰りかけると状況は一変しました。
ニホンザルを山へ追い払うため1台の軽トラックが集落からやって来ました。
農道を走る車の窓から山に向かってロケット花火を発射しています。
既に田んぼには猿の群れの姿は見えず、山へ逃げ帰ったようです。
それでも山の端で停車して何発も連射すると、ロケット花火の白煙が辺りに立ち込めます。
※ YouTubeの動画編集時に自動色調補正を施してあります。




晩秋の落ち穂拾いという行為そのものに実害はありません。
しかし調子に乗って里に出没されると近くに野菜畑もありますし、農作物を食い荒らされて深刻な猿害となってしまいます。

どうしても山に帰ってもらわなくてはなりません。
賢い猿を相手にロケット花火を射っても、すぐに慣れが生じてしまって(無害と学習して)
イタチごっこになるのでは?と気の毒になります。
▼関連記事 
猿害対策の爆竹の効果
野生ニホンザル♂の爆竹音に対する反応
広い農地の境界に電気柵を張り巡らすのは莫大な費用がかかるでしょう。
「犬猿の仲」を利用して、農村部だけでも犬の
放し飼いを認めてもらえれば一番安上がりに猿害対策できそうな気がするのですけど、何事につけ反対派がいるのでしょう。
ヒトがイヌに咬まれる事故が起きるコストの問題。



宮崎学、小原真史『森の探偵―無人カメラがとらえた日本の自然』によると、
つい50年前までは中山間地の村では、イヌは放し飼いにされているのが普通で、山から村にやって来る野生動物たちを追い返すのは、重要な役割のひとつでした。(中略)だから獣害の増加というのは、イヌの飼われ方の変遷に原因の一端があると僕は思っています。長野県のように放し飼いの特区を設けた自治体があったり、猿追い犬の「モンキードッグ」の育成をしているところもあるけれど、まだまだ認識不足でしょう。これだけ獣害が増えてきているわけだから、イヌの存在を見直す時代に入ってきているはずです。 p271〜275より引用)
長野県に番犬を放し飼いできる特区があるというのは初耳でした。
私もこの方策に賛成です。



都会の方々にお願いしたいことは、田舎にドライブに来て観光地などの道端や山林で野生ニホンザルに出会っても「かわいい〜♪」と餌を与えたり安易に「ふれあい」を求めたりすることは絶対にしないで下さい。



【追記】
あんずゆき『モンキードッグの挑戦: 野生動物と人間の共存』を読むと、ロケット花火にニホンザル防除効果はあまり期待できないようです。
ロケット花火でサルが逃げるのは、その時だけ。人間が徹底して追い払わないと、サルはまたやって来る。 (p123より引用)

里に下りれば、畑にはクズ野菜が残っていて、それはサルにはご馳走。野生動物の食害を防ぐためには、畑にクズ野菜を残したり、ゴルフ場で生ゴミを捨てたりといった、無意識の餌付けを止めることが大切 (p125より)


ふつう、サルは火薬の匂いや、銃の音で逃げるんですけど、少し離れて様子を見ているサルがいて、それがまた戻って来る。 (p128より)

電気柵。サルも最初は針金にふれて、一瞬、びっくりするけど、「大丈夫だ」って学習すると、平気で入ってくる。 (p71-72より)



2015/02/24

杉林の斜光



2014年11月上旬

朝の静謐なスギ林に斜光が射していました。
私にしては珍しく(柄にもなく)フォトジェニック路線のスナップショット映像です。
微速度撮影するとか、林内をゆっくり水平移動しながら撮れば更にドラマチックな映像になりそうです。






2015/01/10

ヤマトクロスジヘビトンボを捕まえた!



2014年6月上旬

山麓に建つ神社の境内でヘビトンボの仲間を見つけました。
祠の柱に止まっていたので、指で押さえると難なく捕獲できました。

捕らえようとすると、大顎でかみついてくる。その攻撃的な姿はまるでヘビが鎌首をもたげるよう。(ヤマケイポケットガイド18『水辺の昆虫』p220より)


このとき実際に手を噛まれたかどうか、覚えていません。
(覚えていないということは噛まれていない気がしますけど、映像では噛まれたので慌てて離したようにも見えます。)
離してやると神社の軒先を元気に飛び去りました。
どうせなら飛び立ちをハイスピード動画で撮ればよかったですね。

帰ってから調べてみると、いわゆるヘビトンボという種類ではなく、ヤマトクロスジヘビトンボParachauliodes japonicus)のようです。
タイリククロスジヘビトンボとの相違点は翅脈で見分けるらしい。



2014/12/27

夜のゲジ逃走中!【暗視映像】



2014年9月上旬

夜の給湯室で(〜22:30 pm)タイル張りの壁面にゲジThereuonema tuberculata)が張り付いていました。

夜行性らしいので、暗視ビデオカメラの出番です。
赤外線で接写しても、左脚の一本がぴくりと動いただけで逃げませんでした。

次に写真を撮り、採寸したタイルの一辺の長さから比例計算すると、ゲジの体長は23mmと算出されました。
脚が15対あるので成体と判明。
しかしストロボを焚くと閃光を嫌って、張り紙の裏面の縁に隠れてしまいました。
紙に触れると右往左往逃げ惑います。
しつこくやると流し(シンク)に逃走し、見失いました。
次に機会があれば暗闇で獲物を捕食する瞬間を飼育下で観察してみたいものです。

歩行時の歩脚の動かし方をハイスピード動画に撮ってみるのも面白そうです。






2014/06/06

柱を登るモンカゲロウ♀



2014年5月中旬

神社の床下にカゲロウの仲間がひっそり止まっていました。
近くの沢(渓流)から羽化したのかもしれません。
カゲロウ類には全く疎いのですけど、『カゲロウ観察事典』p2,3,7を調べてモンカゲロウ♀(Ephemera strigata)と判明。
複眼が大きくなく、前脚も短いので♀。
亜成虫の可能性は?

木の柱を少し登りました。
静止姿勢で黒い触角だと思ったのは前脚でした。





2014/05/09

魚露目8号レンズのテスト:カワゲラの仲間?



2014年4月上旬

魚露目8号という名前の魚眼レンズを買ってみたので、カメラ(Panasonic LUMIX DMC-FZ200)に取り付けて試し撮りしてみました。
被写界深度が深いので小さな虫と同時に背景を写し込める、という触れ込みです。

山裾で残雪の上を活発に歩き回るカワゲラの一種?を接写してみました。
有翅なので、セッケイカワゲラではありません。
映像後半に登場するガードレールに居たのは別個体です。
飛び立つ瞬間を撮り損ねてしまいました。

カメラの目線を雪面まで下げて撮ると、確かに魚眼効果を生かして遠くの背景まで写せました。
ただし、従来のマクロレンズと比べて画質が落ちることと色の滲みが気になります。
カメラの設定をどこかいじったら多少は改善されるのかな?
レンズの着脱が面倒臭いのもネックです。(通常の使い方からレンズフィルターごと外さないといけない)
もっと練習しないと、使い道というか適した被写体がよく分かりません…。
例えば羽ばたいて飛び去る虫のハイスピード動画に使えるかな?と期待しています。




2014/04/29

満月にかかる雲【10倍速映像】



2014年4月中旬

満月(月齢15.3)の晩に程よい量の雲が流れています。
満月そのものよりも月光に照らされた雲の動きに注目して微速度撮影してみました。
ジオラマモードの動画撮影で10倍速の微速度撮影したら、意図せずしてモノクロみたいになってしまいました。
それでも刻々と月が動いていることを実感できました。

天体撮影のノウハウを全く知らないので、単に望遠レンズでズームしただけでは月面の色やクレーターを上手く表現できず自分でも不満です…。
きっとカメラの設定に凝ったり特殊なレンズ・フィルターを装着してインターバル撮影しないといけないのでしょう。




2014/03/22

ツチスガリの巣かミミズ塚か?



2013年7月下旬

里山の砂利道にナミツチスガリCerceris hortivaga)の営巣地があります。
この夏初めて様子を見に行くと、あちこちで土が盛り上がっていました。
活動中のナミツチスガリの姿は見かけず、なんとなく未だ営巣を始めていないような気がしました。
このミミズ塚のような土の盛り上がりは、在巣のナミツチスガリが巣口を一時閉鎖した盛り土なのか、それともミミズの排泄物なのか、いまいち自信がありません。
(ミミズ塚にしては形状や質感が違うような…?)

ときどき地中からモコモコと動いているので気になり、動画に記録してみました。
採寸代わりに一円玉を並べて置いています。
もしかすると蜂が羽化する瞬間かと期待したものの、巣穴の主は一向に姿を現しません。
もし私が素早く土を払いのけたら、正体が判明したでしょうか。
(排泄中のミミズを捕獲できたかな?)

微速度撮影しつつ、この「ミミズ塚」の監視を続けたら面白かったかもしれませんね。
しかしこの日は三脚を持参しておらず、雨も降ってきたので帰りました。
結局、謎は未解決のままです。
気になるなー。


【追記】
フトミミズ類は夜、地面の穴から泥のフンをする。フンの塊の大きさや形が、セミの塔によく似ている(6月) (p132より引用)

セミの羽化穴(セミの塔)という可能性があることもこの本で初めて知りました。

(ニイニイゼミ幼虫の作)掘った土が地面に盛り上がってできた「セミの塔」(6月)(p132より引用) 






2014/01/28

飛べ!ヤマトシリアゲ♂【ハイスピード動画】



2013年6月上旬

薄暗い林床の下草にヤマトシリアゲ♂(Panorpa japonica)が止まっていました。
飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。
後半は更に1/5倍速のスローモーションでリプレイ。



2013/12/30

飛べ!プライアシリアゲ♀【ハイスピード動画】



2013年5月下旬

里山で下草に止まっていたプライアシリアゲ♀(Panorpa pryeri)が羽ばたいて飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。

ラストはNGシーン。
離陸に失敗して葉上で転び、慌てふためいて起き上がり葉裏に隠れる姿がなんとも可笑しいですね。

複数個体(3匹?)を撮影。



2013/08/27

ヤマトシミ♀の食事



2013年7月上旬

白い壁紙にヤマトシミCtenolepisma villosa)が止まっていました。
点灯してもカメラのフラッシュを焚いても逃げません。
壁紙そのものを食害しているというよりも、紙の表面に付着した糊(ご飯粒?)を食べて糊口を凌いでいるようです。
口器が咀嚼する動きを接写してみました。
採寸のため定規を横にそっと当てたら振動でぴくりと動き、向きを変えました。
しばらくすると警戒を解いて摂食再開。
本種は書庫に住んで、和紙や澱粉糊のついた紙を好んで食べるらしい。
紙魚をちゃんと観察したのは初めてでした。
素早く逃げて物陰に隠れる動きが印象的だったのですが、ハイスピード動画に撮れば良かったですね…。




【追記】
シミを飼育するには何を餌として与えれば良いのでしょうね?
勿体ないですが、古本を与えて食害する様子を微速度撮影したら面白そうです。


青いイチョウ葉を本にはさんでおくと、シミの被害に遭いにくいといわれる。 (谷本雄治『週末ナチュラリストのすすめ』(岩波科学ライブラリー) p114より引用)





【追記2】
森谷清樹『家の中のダニ(ポピュラーサイエンス・シリーズ)』を読むと、ハウスダストを巡る生態系の一員としてシミも登場してとても勉強になりました。
(ヤマトシミは)雑食性で消化管より菌糸、花粉、植物片、カビ胞子、デンプン、羽毛、昆虫片などが発見されており、室内塵はシミのよい餌となります。従来から、貯蔵食品、書籍、骨董、壁紙、衣類(とくに人絹類)の害虫として知られてきました。紙を食害するのは事実ですが、高温多湿ではない場所に保管した古文書などは、このシミよりもシバンムシ類による被害が多いようです。(p117−118より引用)





採寸

食痕


2012/12/22

ジョロウグモ♀を捕食するヤマトシリアゲ♂秋型



2012年9月中旬

林道の草むらに張られたジョロウグモ(Nephila clavata)の網で主の♀がだらんと力無くぶら下がっていました。
脱皮中なのかと思い近づくと、なんとシリアゲムシに捕食されていました!
ヤマトシリアゲ♂秋型(Panorpa japonica、俗名ベッコウシリアゲ)のようです。

食事中のヤマトシリアゲ♂の口吻を側面から撮ろうとしたものの、どうしても死角になってしまいます。
獲物に実際に口を付けているかどうか不明です。

同じ網に小型のジョロウグモ♂が数匹同居していました。
餌食となった♀は外雌器が未熟な亜成体でしょうか?
クモの外雌器を接写していたら、ヤマトシリアゲ♂が逃げて、すぐ下の網に付いた枯葉に止まりました。
威嚇するように?翅を回しています。
ジョロウグモ♀の腹面に褐色の体液が流れています。
糸疣や外雌器から流血しているのでしょうか?
しばらく待てばシリアゲムシが獲物の元に戻るかと期待したのですが、うっかり網を揺らしてしまい、飛び去ってしまいました。

シリアゲムシはクモの網に引っかかった虫を横取りすることが知られています(wikipediaより)。
それにしても、武器を持たないシリアゲムシが粘着性の網と危険な毒牙を回避しつつどうやって大型のジョロウグモ♀を仕留めたのか非常に興味があります。
初めに思ったように、脱皮中の無防備な状態を狙うしかないように思います。

実はシリアゲムシには秘密の武器があるのかな?(噛むと強力な毒液が注入されるなど)
ちなみにサソリの尻尾のような交尾鉤は狩りの武器ではありません。


あるいは下手人は別にいるのかもしれません。
クモバチが狩り(麻酔手術)に失敗して刺し殺してしまったとか?


【追記】
『日本動物大百科9昆虫II』p170によると、
シリアゲムシ科の成虫は傷ついたり死んだ昆虫をおもに餌とするが、果実を吸汁することもある。時にはクモの巣にかかった獲物をくすねることもある。






2012/11/28

ヤマトシリアゲ♀の不思議な踊り



2012年8月下旬

林道脇の葉で見つけたヤマトシリアゲが謎の踊りを披露していました。
秋型(褐色型)の♀です。
左右の羽を同時に回すように動かして、翅の黒紋を見せつけています。
イタヤカエデの葉でwing displayしながら方向転換→ダッシュ→静止を繰り返します。
これは警戒や威嚇の行動でしょうか?

飛び立つ前の準備運動でしょうか?
それとも♂を引き寄せるダンスなのでしょうか?
もう少し粘って観察していれば♂が飛来したのかな?

シリアゲムシは♂が餌で♀を釣る(求愛給餌)のが普通だと思っていたので、不思議に思いました。



2012/10/24

カワゲラの仲間



2012年7月下旬

ヘビトンボはこんちゅーぶ!初登場ですね。
渓流の横で見つけました。
触角にそっと触れると慌てて隣の葉に逃げて行きました。
徘徊するハエが偶然触角に触れるも無反応。
しかし指で触れられるのはやっぱり嫌なようで、逃走して隣の葉から飛び去りました。
人肌は熱い!と思うのかも。
飛翔シーンをしっかり撮りたかったなー。


【追記】
コメント欄でsnowmeltさんよりご指摘がありまして、カワゲラの仲間だそうです。(冷汗)







2012/08/03

ヤマトシリアゲ♀がハバチ?を捕食




2012年6月上旬

夕方、暗い杉林で潅木の葉の上にヤマトシリアゲ♀が止まっていました。
何か獲物を捕食中です。
薄暗い上に風で葉が揺れて接写しにくいのですが、首を傾げ夢中で獲物に長い顔を突っ込んでいます。






正面に回り込んで接写すると、警戒して獲物から口吻を抜きました。

このとき馬面の先に貧弱な大顎が見えました。
シリアゲムシの口器は吸汁用ではなく、れっきとした噛む口器です。
広げた羽をゆっくり回すように動かすのは威嚇のディスプレーだろうか。
しばらくすると、警戒を解いて食事再開。

シリアゲムシと言えば、♂が♀に婚姻贈呈を行うことで有名です。
しかし辺りに♂の姿はありませんでした。
♂は交尾を済ませて立ち去った後なのだろうか?
それとも♀が自力で狩った獲物なのかな?





食べ終わると上の葉に移動しました。
♀が飛び立つシーンは撮り損ねました。

現場検証してみると獲物は原形を止めておらず、正体を突き止めるのは難しそうです。
一枚だけ残っていた右の前翅を見ると、コンボウハバチの翅脈と似ている気がするのですが、どうでしょうか?








2012/07/31

ヤマトシリアゲ♂同士の喧嘩(獲物の争奪戦)




2012年6月上旬

一匹のヤマトシリアゲ♂(Panorpa japonica
)がクロモジの葉裏で何やら獲物を捕食中。
もう一匹が葉表に着陸すると、獲物の争奪戦が始まりました。
2匹の♂が互いに羽を動かしているのは威嚇のディスプレーでしょうか。
獲物を放置して葉表で激しい喧嘩を始めました。
シリアゲムシ(英名:scorpionfly)の♂に特有のカールした尾部が互いに絡み合っています。
サソリの毒針のように刺す武器としての機能があるのでしょうか?
単に格闘でもつれて絡まっているだけ?
虫の喧嘩は一般に口器を使うことが多いですけど、噛みついているようには見えません。
ようやく勝負がついたようで、二匹が別れ一匹が葉表に退散しました。
勝者が追い立てると、敗者は遂に飛び去りました。
敗者も特に致命傷を負ったようには見えません。
激しい肉弾戦で誰が誰だか分からなくなりました。
獲物の前所有者が防衛出来たのか、獲物強奪の成否は、不明です。


落ち着いてから獲物を接写してみると、ガガンボの死骸のようでした。
これは元々クモの巣にかかった獲物の食べかすかもしれません。
「シリアゲムシはクモの網に引っかかった虫を横取りする」ことが知られています(wikipediaより)。
喧嘩中に、獲物は見えない糸で葉裏からぶら下がっていました。
実は、両雄の格闘中にクロモジの葉から1匹のクモが懸垂下降で脱出したのを目撃しています。
勝ち残った♂は興奮が収まらないのか、しばらく羽を上下しつつ獲物の元に戻りました。
しかし獲物に口は付けているようには見えません。
♀への求愛餌として価値のある獲物をライバル♂からガードしているのでしょうか?
もう少し待てば♂が捕食したかな?

この日は雨もパラつき、成り行きをじっくり見届ける余裕がありませんでした。


獲物を巡って争う2匹のヤマトシリアゲ♂

ヤマトシリアゲ♂側面@ガガンボ死骸

ヤマトシリアゲ♂@ガガンボ死骸

【追記1】

シリアゲムシの口器は細長い頭部の先端にある。
咀嚼型だが、かなりの退化傾向を示すらしい。
第9腹節が変形した交尾器には大きな把握器がある。(毒針や武器として使うという記述は無し)
『昆虫の誕生』p168-170より

【追記2】
「日本産シリアゲムシ図鑑」という素晴らしいサイトを見つけました。
ヤマトシリアゲの項を参照すると、

他の種に比べ雄同士の争いが激しく、その際、ハサミ(パラメア=雄のハサミにある二又状の器官)を使って相手を追い払う行動が見られる。


交尾鉤 paramere
昆虫の腹部の第九体節の対になった構造.


【追記3】
『スパイダー・ウォーズ』p164-165によれば、
クモの網に盗みに入るシリアゲムシは♂ばかりで、♀は決して侵入しません。餌を奪われまいと、クモはシリアゲムシを追い出そうとしますが、シリアゲムシは餌をくわえてさっさと逃げます。餌が網からなかなか外せない場合には、サソリのように尻尾を高くあげて、クモを威嚇します。 クモが本気で捕らえにくると、シリアゲムシは「タバコ・ジュース」と呼ばれる黒っぽく苦い液体を口から吐き出し、クモをたじろがせます。この「ジュース」にはクモの糸を溶かす成分が入っており、シリアゲムシは網の粘着糸やクモが投げかける「トリモチ」から逃れることができます。


参考図書:『クモのはなしII:糸と織りなす不思議な世界への旅』 第16章:クモの餌を横どりする虫たち





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