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2015/01/10

ヤマトクロスジヘビトンボを捕まえた!



2014年6月上旬

山麓に建つ神社の境内でヘビトンボの仲間を見つけました。
祠の柱に止まっていたので、指で押さえると難なく捕獲できました。

捕らえようとすると、大顎でかみついてくる。その攻撃的な姿はまるでヘビが鎌首をもたげるよう。(ヤマケイポケットガイド18『水辺の昆虫』p220より)


このとき実際に手を噛まれたかどうか、覚えていません。
(覚えていないということは噛まれていない気がしますけど、映像では噛まれたので慌てて離したようにも見えます。)
離してやると神社の軒先を元気に飛び去りました。
どうせなら飛び立ちをハイスピード動画で撮ればよかったですね。

帰ってから調べてみると、いわゆるヘビトンボという種類ではなく、ヤマトクロスジヘビトンボParachauliodes japonicus)のようです。
タイリククロスジヘビトンボとの相違点は翅脈で見分けるらしい。



2014/12/27

夜のゲジ逃走中!【暗視映像】



2014年9月上旬

夜の給湯室で(〜22:30 pm)タイル張りの壁面にゲジThereuonema tuberculata)が張り付いていました。

夜行性らしいので、暗視ビデオカメラの出番です。
赤外線で接写しても、左脚の一本がぴくりと動いただけで逃げませんでした。

次に写真を撮り、採寸したタイルの一辺の長さから比例計算すると、ゲジの体長は23mmと算出されました。
脚が15対あるので成体と判明。
しかしストロボを焚くと閃光を嫌って、張り紙の裏面の縁に隠れてしまいました。
紙に触れると右往左往逃げ惑います。
しつこくやると流し(シンク)に逃走し、見失いました。
次に機会があれば暗闇で獲物を捕食する瞬間を飼育下で観察してみたいものです。

歩行時の歩脚の動かし方をハイスピード動画に撮ってみるのも面白そうです。






2014/06/06

柱を登るモンカゲロウ♀



2014年5月中旬

神社の床下にカゲロウの仲間がひっそり止まっていました。
近くの沢(渓流)から羽化したのかもしれません。
カゲロウ類には全く疎いのですけど、『カゲロウ観察事典』p2,3,7を調べてモンカゲロウ♀(Ephemera strigata)と判明。
複眼が大きくなく、前脚も短いので♀。
亜成虫の可能性は?

木の柱を少し登りました。
静止姿勢で黒い触角だと思ったのは前脚でした。





2014/05/09

魚露目8号レンズのテスト:カワゲラの仲間?



2014年4月上旬

魚露目8号という名前の魚眼レンズを買ってみたので、カメラ(Panasonic LUMIX DMC-FZ200)に取り付けて試し撮りしてみました。
被写界深度が深いので小さな虫と同時に背景を写し込める、という触れ込みです。

山裾で残雪の上を活発に歩き回るカワゲラの一種?を接写してみました。
有翅なので、セッケイカワゲラではありません。
映像後半に登場するガードレールに居たのは別個体です。
飛び立つ瞬間を撮り損ねてしまいました。

カメラの目線を雪面まで下げて撮ると、確かに魚眼効果を生かして遠くの背景まで写せました。
ただし、従来のマクロレンズと比べて画質が落ちることと色の滲みが気になります。
カメラの設定をどこかいじったら多少は改善されるのかな?
レンズの着脱が面倒臭いのもネックです。(通常の使い方からレンズフィルターごと外さないといけない)
もっと練習しないと、使い道というか適した被写体がよく分かりません…。
例えば羽ばたいて飛び去る虫のハイスピード動画に使えるかな?と期待しています。




2014/04/29

満月にかかる雲【10倍速映像】



2014年4月中旬

満月(月齢15.3)の晩に程よい量の雲が流れています。
満月そのものよりも月光に照らされた雲の動きに注目して微速度撮影してみました。
ジオラマモードの動画撮影で10倍速の微速度撮影したら、意図せずしてモノクロみたいになってしまいました。
それでも刻々と月が動いていることを実感できました。

天体撮影のノウハウを全く知らないので、単に望遠レンズでズームしただけでは月面の色やクレーターを上手く表現できず自分でも不満です…。
きっとカメラの設定に凝ったり特殊なレンズ・フィルターを装着してインターバル撮影しないといけないのでしょう。




2014/03/22

ツチスガリの巣かミミズ塚か?



2013年7月下旬

里山の砂利道にナミツチスガリCerceris hortivaga)の営巣地があります。
この夏初めて様子を見に行くと、あちこちで土が盛り上がっていました。
活動中のナミツチスガリの姿は見かけず、なんとなく未だ営巣を始めていないような気がしました。
このミミズ塚のような土の盛り上がりは、在巣のナミツチスガリが巣口を一時閉鎖した盛り土なのか、それともミミズの排泄物なのか、いまいち自信がありません。
(ミミズ塚にしては形状や質感が違うような…?)

ときどき地中からモコモコと動いているので気になり、動画に記録してみました。
採寸代わりに一円玉を並べて置いています。
もしかすると蜂が羽化する瞬間かと期待したものの、巣穴の主は一向に姿を現しません。
もし私が素早く土を払いのけたら、正体が判明したでしょうか。
(排泄中のミミズを捕獲できたかな?)

微速度撮影しつつ、この「ミミズ塚」の監視を続けたら面白かったかもしれませんね。
しかしこの日は三脚を持参しておらず、雨も降ってきたので帰りました。
結局、謎は未解決のままです。
気になるなー。


【追記】
フトミミズ類は夜、地面の穴から泥のフンをする。フンの塊の大きさや形が、セミの塔によく似ている(6月) (p132より引用)

セミの羽化穴(セミの塔)という可能性があることもこの本で初めて知りました。

(ニイニイゼミ幼虫の作)掘った土が地面に盛り上がってできた「セミの塔」(6月)(p132より引用) 






2014/01/28

飛べ!ヤマトシリアゲ♂【ハイスピード動画】



2013年6月上旬

薄暗い林床の下草にヤマトシリアゲ♂(Panorpa japonica)が止まっていました。
飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。
後半は更に1/5倍速のスローモーションでリプレイ。



2013/12/30

飛べ!プライアシリアゲ♀【ハイスピード動画】



2013年5月下旬

里山で下草に止まっていたプライアシリアゲ♀(Panorpa pryeri)が羽ばたいて飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。

ラストはNGシーン。
離陸に失敗して葉上で転び、慌てふためいて起き上がり葉裏に隠れる姿がなんとも可笑しいですね。

複数個体(3匹?)を撮影。



2013/08/27

ヤマトシミ♀の食事



2013年7月上旬

白い壁紙にヤマトシミCtenolepisma villosa)が止まっていました。
点灯してもカメラのフラッシュを焚いても逃げません。
壁紙そのものを食害しているというよりも、紙の表面に付着した糊(ご飯粒?)を食べて糊口を凌いでいるようです。
口器が咀嚼する動きを接写してみました。
採寸のため定規を横にそっと当てたら振動でぴくりと動き、向きを変えました。
しばらくすると警戒を解いて摂食再開。
本種は書庫に住んで、和紙や澱粉糊のついた紙を好んで食べるらしい。
紙魚をちゃんと観察したのは初めてでした。
素早く逃げて物陰に隠れる動きが印象的だったのですが、ハイスピード動画に撮れば良かったですね…。




【追記】
シミを飼育するには何を餌として与えれば良いのでしょうね?
勿体ないですが、古本を与えて食害する様子を微速度撮影したら面白そうです。


青いイチョウ葉を本にはさんでおくと、シミの被害に遭いにくいといわれる。 (谷本雄治『週末ナチュラリストのすすめ』(岩波科学ライブラリー) p114より引用)





【追記2】
森谷清樹『家の中のダニ(ポピュラーサイエンス・シリーズ)』を読むと、ハウスダストを巡る生態系の一員としてシミも登場してとても勉強になりました。
(ヤマトシミは)雑食性で消化管より菌糸、花粉、植物片、カビ胞子、デンプン、羽毛、昆虫片などが発見されており、室内塵はシミのよい餌となります。従来から、貯蔵食品、書籍、骨董、壁紙、衣類(とくに人絹類)の害虫として知られてきました。紙を食害するのは事実ですが、高温多湿ではない場所に保管した古文書などは、このシミよりもシバンムシ類による被害が多いようです。(p117−118より引用)





採寸

食痕


2012/12/22

ジョロウグモ♀を捕食するヤマトシリアゲ♂秋型



2012年9月中旬

林道の草むらに張られたジョロウグモ(Nephila clavata)の網で主の♀がだらんと力無くぶら下がっていました。
脱皮中なのかと思い近づくと、なんとシリアゲムシに捕食されていました!
ヤマトシリアゲ♂秋型(Panorpa japonica、俗名ベッコウシリアゲ)のようです。

食事中のヤマトシリアゲ♂の口吻を側面から撮ろうとしたものの、どうしても死角になってしまいます。
獲物に実際に口を付けているかどうか不明です。

同じ網に小型のジョロウグモ♂が数匹同居していました。
餌食となった♀は外雌器が未熟な亜成体でしょうか?
クモの外雌器を接写していたら、ヤマトシリアゲ♂が逃げて、すぐ下の網に付いた枯葉に止まりました。
威嚇するように?翅を回しています。
ジョロウグモ♀の腹面に褐色の体液が流れています。
糸疣や外雌器から流血しているのでしょうか?
しばらく待てばシリアゲムシが獲物の元に戻るかと期待したのですが、うっかり網を揺らしてしまい、飛び去ってしまいました。

シリアゲムシはクモの網に引っかかった虫を横取りすることが知られています(wikipediaより)。
それにしても、武器を持たないシリアゲムシが粘着性の網と危険な毒牙を回避しつつどうやって大型のジョロウグモ♀を仕留めたのか非常に興味があります。
初めに思ったように、脱皮中の無防備な状態を狙うしかないように思います。

実はシリアゲムシには秘密の武器があるのかな?(噛むと強力な毒液が注入されるなど)
ちなみにサソリの尻尾のような交尾鉤は狩りの武器ではありません。


あるいは下手人は別にいるのかもしれません。
クモバチが狩り(麻酔手術)に失敗して刺し殺してしまったとか?


【追記】
『日本動物大百科9昆虫II』p170によると、
シリアゲムシ科の成虫は傷ついたり死んだ昆虫をおもに餌とするが、果実を吸汁することもある。時にはクモの巣にかかった獲物をくすねることもある。






2012/11/28

ヤマトシリアゲ♀の不思議な踊り



2012年8月下旬

林道脇の葉で見つけたヤマトシリアゲが謎の踊りを披露していました。
秋型(褐色型)の♀です。
左右の羽を同時に回すように動かして、翅の黒紋を見せつけています。
イタヤカエデの葉でwing displayしながら方向転換→ダッシュ→静止を繰り返します。
これは警戒や威嚇の行動でしょうか?

飛び立つ前の準備運動でしょうか?
それとも♂を引き寄せるダンスなのでしょうか?
もう少し粘って観察していれば♂が飛来したのかな?

シリアゲムシは♂が餌で♀を釣る(求愛給餌)のが普通だと思っていたので、不思議に思いました。



2012/10/24

カワゲラの仲間



2012年7月下旬

ヘビトンボはこんちゅーぶ!初登場ですね。
渓流の横で見つけました。
触角にそっと触れると慌てて隣の葉に逃げて行きました。
徘徊するハエが偶然触角に触れるも無反応。
しかし指で触れられるのはやっぱり嫌なようで、逃走して隣の葉から飛び去りました。
人肌は熱い!と思うのかも。
飛翔シーンをしっかり撮りたかったなー。


【追記】
コメント欄でsnowmeltさんよりご指摘がありまして、カワゲラの仲間だそうです。(冷汗)







2012/08/03

ヤマトシリアゲ♀がハバチ?を捕食




2012年6月上旬

夕方、暗い杉林で潅木の葉の上にヤマトシリアゲ♀が止まっていました。
何か獲物を捕食中です。
薄暗い上に風で葉が揺れて接写しにくいのですが、首を傾げ夢中で獲物に長い顔を突っ込んでいます。






正面に回り込んで接写すると、警戒して獲物から口吻を抜きました。

このとき馬面の先に貧弱な大顎が見えました。
シリアゲムシの口器は吸汁用ではなく、れっきとした噛む口器です。
広げた羽をゆっくり回すように動かすのは威嚇のディスプレーだろうか。
しばらくすると、警戒を解いて食事再開。

シリアゲムシと言えば、♂が♀に婚姻贈呈を行うことで有名です。
しかし辺りに♂の姿はありませんでした。
♂は交尾を済ませて立ち去った後なのだろうか?
それとも♀が自力で狩った獲物なのかな?





食べ終わると上の葉に移動しました。
♀が飛び立つシーンは撮り損ねました。

現場検証してみると獲物は原形を止めておらず、正体を突き止めるのは難しそうです。
一枚だけ残っていた右の前翅を見ると、コンボウハバチの翅脈と似ている気がするのですが、どうでしょうか?








2012/07/31

ヤマトシリアゲ♂同士の喧嘩(獲物の争奪戦)




2012年6月上旬

一匹のヤマトシリアゲ♂(Panorpa japonica
)がクロモジの葉裏で何やら獲物を捕食中。
もう一匹が葉表に着陸すると、獲物の争奪戦が始まりました。
2匹の♂が互いに羽を動かしているのは威嚇のディスプレーでしょうか。
獲物を放置して葉表で激しい喧嘩を始めました。
シリアゲムシ(英名:scorpionfly)の♂に特有のカールした尾部が互いに絡み合っています。
サソリの毒針のように刺す武器としての機能があるのでしょうか?
単に格闘でもつれて絡まっているだけ?
虫の喧嘩は一般に口器を使うことが多いですけど、噛みついているようには見えません。
ようやく勝負がついたようで、二匹が別れ一匹が葉表に退散しました。
勝者が追い立てると、敗者は遂に飛び去りました。
敗者も特に致命傷を負ったようには見えません。
激しい肉弾戦で誰が誰だか分からなくなりました。
獲物の前所有者が防衛出来たのか、獲物強奪の成否は、不明です。


落ち着いてから獲物を接写してみると、ガガンボの死骸のようでした。
これは元々クモの巣にかかった獲物の食べかすかもしれません。
「シリアゲムシはクモの網に引っかかった虫を横取りする」ことが知られています(wikipediaより)。
喧嘩中に、獲物は見えない糸で葉裏からぶら下がっていました。
実は、両雄の格闘中にクロモジの葉から1匹のクモが懸垂下降で脱出したのを目撃しています。
勝ち残った♂は興奮が収まらないのか、しばらく羽を上下しつつ獲物の元に戻りました。
しかし獲物に口は付けているようには見えません。
♀への求愛餌として価値のある獲物をライバル♂からガードしているのでしょうか?
もう少し待てば♂が捕食したかな?

この日は雨もパラつき、成り行きをじっくり見届ける余裕がありませんでした。


獲物を巡って争う2匹のヤマトシリアゲ♂

ヤマトシリアゲ♂側面@ガガンボ死骸

ヤマトシリアゲ♂@ガガンボ死骸

【追記1】

シリアゲムシの口器は細長い頭部の先端にある。
咀嚼型だが、かなりの退化傾向を示すらしい。
第9腹節が変形した交尾器には大きな把握器がある。(毒針や武器として使うという記述は無し)
『昆虫の誕生』p168-170より

【追記2】
「日本産シリアゲムシ図鑑」という素晴らしいサイトを見つけました。
ヤマトシリアゲの項を参照すると、

他の種に比べ雄同士の争いが激しく、その際、ハサミ(パラメア=雄のハサミにある二又状の器官)を使って相手を追い払う行動が見られる。


交尾鉤 paramere
昆虫の腹部の第九体節の対になった構造.


【追記3】
『スパイダー・ウォーズ』p164-165によれば、
クモの網に盗みに入るシリアゲムシは♂ばかりで、♀は決して侵入しません。餌を奪われまいと、クモはシリアゲムシを追い出そうとしますが、シリアゲムシは餌をくわえてさっさと逃げます。餌が網からなかなか外せない場合には、サソリのように尻尾を高くあげて、クモを威嚇します。 クモが本気で捕らえにくると、シリアゲムシは「タバコ・ジュース」と呼ばれる黒っぽく苦い液体を口から吐き出し、クモをたじろがせます。この「ジュース」にはクモの糸を溶かす成分が入っており、シリアゲムシは網の粘着糸やクモが投げかける「トリモチ」から逃れることができます。


参考図書:『クモのはなしII:糸と織りなす不思議な世界への旅』 第16章:クモの餌を横どりする虫たち





2012/07/07

プライアシリアゲ♂の身繕い



2012年5月下旬

水辺の草むらで葉裏に止まっていたシリアゲムシの仲間。
プライアシリアゲ♂(Panorpa pryeri)のようです。
足先を擦り合わせていました。
♀にプロポーズするため(婚姻贈呈)の獲物や唾液分泌物を持っているかと期待したものの、手ぶらの♂でした。



図鑑『札幌の昆虫』p179によると、
本種の♂は口から分泌した液で玉を作って♀に渡し、♀がこれを食べ始めると交尾する習性がある。

そんな奇妙奇天烈な配偶行動をいつか観察してみたいものです。



2012/03/08

雪面を動く雑木林の影【微速度撮影の習作】




2012年2月上旬・気温5℃→2℃

スノーシューを履いて里山に登りました。
お昼ご飯を食べる大休止のついでに、微速度撮影にトライ。
気持ちのよい晴天だったので、雑木林の雪面に木々の影が日時計のように動いていく様子を作品にしてみました。
三脚を立てて20秒間隔のインターバル撮影を行いました。
仕上がりの映像(100倍速)を見ると、もう少しインターバルを密にしても良かったですね。
撮影時間の1時間で影は15°(=360°÷24h)動くはずです。
インターバル撮影中は影の動き(地球の自転)を実感できませんでしたが、近くの木の影をなぞって雪面に印を付けてみると時間経過と共に確かに影が移動していました。

ところが残念ながら次第に雲が増え、後半は影が消えてしまいました。
天気予報通り、昼過ぎから天気は下り坂に。
午後もずっと晴れてくれれば、夕方の西日で影が伸びてくる様子も撮りたかったです。

撤収前に別撮りした動画から自然の音を抜き出して作品のBGMとしました。
静かな雪山で耳を澄ますと、木の枝からドサッと落雪する音や溶けた雪がポタポタ滴り落ちる水音、上空を飛ぶ飛行機、野鳥の鳴き声などが聞こえてきます。



2011/12/29

水面に浮いて跳ねるエビガラトビムシ?集団



2011年11月下旬

ミニ・ビオトープの水盤で何か黒い物が水面に浮かんでいました。
よく見ると夥しい数の黒い小さな虫が集まっています。
水面に大小幾つもの集団が浮いて離合集散し、ときどき空中にピンピンと跳ねる個体がいます。
カメラを動かしてパンしなくても、風で集団が水面を流されていきます。


大概の生物は平気で苦手意識などは無いつもりだったのに、初めて見る得体の知れない蟲が大群で蠢く様子を接写していたら不覚にもゾワゾワと少し気分が悪くなってしまいました。
単に慣れの問題だと思いますが、この日は採寸したり採集したりする気になれませんでした。
跳躍器で跳ぶ様子をハイスピード動画に撮ればよかった…と帰ってから後悔しても後の祭り。




帰ってから調べてみると、どうやらトビムシの仲間のようです。
以下の記述を見つけてミズトビムシかなと思ったりするものの、全くの当てずっぽうで定かではありません。
ミズトビムシ科のミズトビムシPodura aquaticaはしばしば群をなして水面に浮かんでいるのがみられる種で、全世界に分布する。(小学館『日本大百科』より)

【追記】
『日本動物大百科8昆虫Ⅰ』に掲載された、シロトビムシ科エビガラトビムシHomaloproctus sauteri)の写真が素人目には似ている気がしました。
(一属一種で日本特産の本種は、)冬季の夕方に、地表に出てくることで知られている。トビムシ類の大集団の発現はそれほど珍しくない。 (p54より引用)



全く馴染みが無い生き物だったので、こちらの動画↓でトビムシ全般についてお勉強。




↑【おまけの動画2】
「Slo-mo camera reveals why springtails land perfectly every time」by New Scientist
トビムシの跳躍と着陸の仕組みをスーパースローの映像で解明しています。

2011/11/03

秋の空の微速度撮影と飛行機雲



2011年10月中旬
インターバル撮影で10月の青空を撮って100倍速の映像作品にしてみました。
雲には色んな種類がありますね。
女心と秋の空。


ところで「October Sky」(邦題「遠い空の向こうに」)という名作映画をご存知でしょうか。
タイトルが原作「Rocket Boys」のアナグラム(文字の並べかえ)になっているというのは有名な話(お洒落〜)。

理系の魂を熱くする青春映画です。
原作も良し映画も良し、という稀有な作品で万人にお勧めします。
特に若い人は必見!
(最近は教科書にも載っているらしいですね。)
本が好きな人は原作にも挑戦してみてください。
秋の夜長にいかがでしょうか。



原作者のHomer Hickam Jr.氏(NASAエンジニア)に捧げるために、本当は種子島に渡り国産ロケット打ち上げの映像を撮って付け足したかったところですが、空を切り裂く飛行機雲で代用しました。


↓予告編





2011/10/03

夕暮れの空(微速度撮影)



2011年9月中旬
「秋は、夕暮。夕日のさして、山の端(は)いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの連ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。」(清少納言『枕草子』より)



あるハチの定点観察をしていて、待てど暮らせど帰巣しません。
暇つぶしに夕暮れの空をインターバル撮影してみました。
5秒間隔で64分間撮った大量の写真を連番で動画編集ソフトに取り込み、20fpsの動画に仕立てました(100倍速)。
予め夕焼けになりそうな方角を狙えばよかったですね。





2011/10/02

スジチャタテの室内徘徊



2011年9月中旬

夜に室内の卓上を触角の長い変な虫がうろうろと徘徊していました。
まるで見たことのない虫で、何科に属するのかすら見当も付きませんでした。
カメラを取り出すのが間に合わず、動画を少し撮れただけで見失いました。
採集すればよかった…。
映像を元に調べてみると、どうやらチャタテムシの仲間のスジチャタテPsococerastis tokyoensis)のようです。







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