2018/04/14

ガードレールの枯れ蔓に初期巣を作るキアシナガバチ創設女王



2016年5月上旬・午前8:48〜9:01

平地の池に近いガードレールを前の年に覆い尽くしたクズの蔓が枯れたまま残っていました。
そこにキアシナガバチPolistes rothneyi)の創設女王が営巣していました。
巣盤の外縁部に新しい巣材(天然パルプ)を大顎で薄く引き伸ばしながら付け足して育房を増設しています。
ガードレールの南東面に営巣していたのは、やはり日当たり良好な物件を作っているのでしょう。

巣材を使い切って一仕事を終えると、女王様は巣盤の天井部に登り身繕い。
少し休んだだけでもう巣から飛び立ち、次の巣材を集めに出かけました。

しばらくすると、女王蜂が巣材集めから帰巣しました。
巣材をどこで採取してきたのかは不明です。
黒っぽいパルプの団子を噛みほぐすと、前回とは違う育房をせっせとこしらえています。
ガードレールに絡み合ったクズの蔓が邪魔で、思うように撮影アングルを確保できず、苦労しました。
育房内に産卵済みだと思われますが、その写真も撮れませんでした。
(こういうときは手鏡があれば便利なのですけど、あいにく持っていませんでした。)


このガードレールには他にも別の種類のアシナガバチ創設女王が営巣していました。(コアシナガバチフタモンアシナガバチ



キアシナガバチ創設女王@初期巣:ガードレール枯蔓+育房増設
キアシナガバチ創設女王@初期巣:ガードレール枯蔓+育房増設
キアシナガバチ創設女王@初期巣:ガードレール枯蔓+育房増設
キアシナガバチ創設女王@初期巣:ガードレール枯蔓+休息
キアシナガバチ初期巣:ガードレール枯蔓
キアシナガバチ初期巣:ガードレール枯蔓・全景
キアシナガバチ初期巣:ガードレール枯蔓・全景

トンネル天井の隅から飛び立つコウモリ【暗視映像】



2017年9月中旬・午後17:30(日の入り時刻は午後17:43)

水が流れるトンネル(山麓に埋設されたボックスカルバート@山形県)の奥にコウモリの昼塒がありました。
トンネルは通り抜けが可能なのですけど、真っ暗なトンネルの中央部でコロニー(群塊)を見つけたので(動画公開予定)、一度引き返してトンネルの反対側から入洞し直しました。

入口近くで一頭が2本の後ろ足でぶら下がっていました。
この個体iは単独で天井と壁面の角(隅っこ)に居ました。
壁にしがみついているようにも見えます。
トンネルの断面は四角形(長方形)ではなく、角が面取りされ八角形になっているのです。

コウモリは背中しか見えず、顔を拝む前に警戒して飛び去ってしまいました。
したがって種類を見分けられませんでした。
耳が長くないので、ニホンウサギコウモリは除外できそうです。

後半は飛び立つ瞬間を1/10倍速のスローモーションでリプレイ。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


2018/04/13

キジバトの首振り歩行と脱糞 【HD動画&ハイスピード動画:野鳥】



2017年9月中旬

路上を歩きながらキジバトStreptopelia orientalis)がときどき地面を啄んで採食しています。
ハトの仲間は両足を交互に出してトコトコ歩きます。
藤田祐樹『ハトはなぜ首を振って歩くのか(岩波科学ライブラリー)』というベストセラー本で以前読んだ通り、キジバトも確かに一歩ずつ首を前後に振りながら歩行していました。

後半はキジバトの首振り歩行運動を240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。(@1:06〜)
スローモーションで見るとよく分かるように、一歩踏み出す度に頭を前後に動かしています。
側面からのアングルだと一目瞭然。
しかしキジバトはカワラバト(ドバト)よりも警戒心が強く、基本的にカメラからどんどん遠ざかってしまいます。
この首振り運動の謎を知りたい方は、ぜひ名著『ハトはなぜ首を振って歩くのか』の一読をおすすめします。


▼関連記事
ドバトの首振り歩行 【ハイスピード動画:野鳥】

さて、狙って撮った訳ではありませんが、スローモーションの映像にキジバトが排便する後ろ姿がたまたま写っていました。(@1:56)
立ち止まって地面をついばみ、再び歩き出す際にポトリと脱糞しています。
鳥の糞と言えば白っぽい尿酸混じりの軟便をビシャーっと排泄するのが普通ですが、キジバトの糞は黒っぽくて丸い塊でした。

キジバトの糞はいつもこのような固形便なのでしょうか?

実はこの後、同一個体のキジバトが道端でツユクサの実を大量に採食(丸呑み)しました。

▼関連記事
ツユクサの実を食べるキジバト(野鳥)
キジバトが路上に残した糞にツユクサなど植物の種子が含まれているか調べるべきでしたね。
しかし実際の脱糞は一瞬の出来事で、撮影中は見過ごしてしまいました(気づかず)。
植物の実をよく食べるキジバトは種子散布に関与するのか、それとも種子捕食者なのか、それが問題です。
本で得た知識では、種子食性のハト類は砂嚢が発達していて、植物の実を飲み込むと種子も一緒に砂嚢で砕いて消化してしまうらしい。



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