2017/10/17

オオハンゴンソウの花蜜を吸うセイヨウミツバチ♀



2016年10月上旬

山麓の農村で道端に咲いたオオハンゴンソウの群落にセイヨウミツバチApis mellifera)のワーカー♀が訪花していました。

後脚の花粉籠は空荷でした。

複数個体を撮影。




【追記】
この植物はハチミツソウではなくてオオハンゴンソウですね。
遅ればせながら訂正しておきます。



2017/10/16

ハシボソガラス♀♂の早朝給餌活動【10倍速映像:野鳥】




高圧線の鉄塔#21でのハシボソガラス営巣記録#22


2017年6月中旬・午前4:22〜6:03 (日の出時刻は4:15)


ハシボソガラスCorvus corone)の♀♂親鳥による早朝の給餌活動を微速度撮影してみました。
10倍速の早回し映像をご覧ください。
望遠レンズで巣を狙い、やや引きの絵で親鳥の出入りを監視します。

2羽の親鳥が続けざまに入巣することがあるので、朝からつがいで共稼ぎしていることが分かります。
長撮りで記録した1時間41分の間に計14回、親鳥が帰巣しました。
平均すると7分15秒に1回、親鳥のいずれかが雛に給餌している計算になります。
ただし親鳥が毎回本当に雛へ給餌しているとは限りません。
採餌に出掛けても空荷で帰巣することがあるのですが、引きの絵では給餌の有無がしっかり見分けられません。
この巣では雛を3羽(または4羽?)育てていますから、それぞれの雛は毎回餌にありつける訳ではありません。

留守番している間に雛鳥は羽繕いしたり、元気に羽ばたき練習したりしています。
微速度撮影すると、背景を流れる雲の動きも美しいですね。
西から鉄塔を狙うと朝は完全に逆光になります。
肉眼では朝日が眩しくてとても見ていられませんが、映像ではむしろカラスのシルエットが強調されて見えやすくなりました。

朝は親鳥が鉄塔の西側でも採餌するようになったのが珍しく(興味深く)思いました。

夕方に観察していたときには、親鳥は私を警戒して鉄塔の西側では採餌しなかったのです。
西側に私が居座って撮影していても気を許してくれるようになったのか、それとも一日の時間帯によって餌場を使い分けているのかもしれません。


再生時刻  行動
0:13 帰巣、給餌
0:21 出巣
1:16 帰巣、給餌
1:44 出巣     しばらく巣の右の鉄骨で休息。
1:46 帰巣、給餌 すぐ戻ってきた? 別個体の親鳥?
1:47 出巣
2:57 帰巣、給餌
2:59 出巣
4:30 帰巣、給餌
4:33 出巣
5:29 帰巣、給餌
5:33 出巣
6:26 帰巣、給餌
6:27 帰巣、給餌 もう1羽の親鳥が続けざまに入巣。
6:29 出巣      2羽が続けざまに出巣。
6:44 帰巣、給餌
6:47 出巣
6:55 帰巣、給餌
7:15 出巣     しばらく巣の右の鉄骨で休息。
7:45 帰巣、給餌
7:49 出巣
7:50 帰巣、給餌
7:52 出巣
8:32 帰巣、給餌
8:38 帰巣、給餌
8:40 出巣
8:41 出巣
10:11 撮影終了




※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


つづく→#23:給餌直後に雛の糞を持ち去るハシボソガラスの親鳥(野鳥)


ヨウシュヤマゴボウの花蜜を吸うクマバチ♀



2017年7月下旬・午前7:16〜7:20

神社の境内の端に繁茂したヨウシュヤマゴボウの群落で、白い花が咲いていました。
そこにキムネクマバチ♀(Xylocopa appendiculata circumvolans)が忙しなく訪花していました。
ヨウシュヤマゴボウの花はとても浅いので、クマバチのように舌が短いハナバチでも正当訪花で吸蜜可能です。
クマバチ♀の後脚の花粉籠は空荷でした。
ヨウシュヤマゴボウに花粉は(ほとんど)無いのかもしれません。
ヨウシュヤマゴボウは有毒植物なのに(厚生労働省のサイトへのリンク)、ハナバチは耐性があるのだろうか?といつも不思議に思います。

▼関連記事(撮影は3年前)
ヨウシュヤマゴボウの花蜜を吸うシロスジカタコハナバチ♀

花蜜や花粉はおそらく無毒なのでしょう。

ヨウシュヤマゴボウは有毒植物で、全体にわたって毒があり、果実も有毒である。毒性は、根>葉>果実の順であるが、果実中の種子は毒性が高い。(wikipediaより引用)




受粉を助けてくれるハナバチなどのおかげで、未熟ながらも既に青い実(未成熟果)がなっている株もあり、そのような花茎は薄っすらと赤く色づいていました。

ピッキオ編『花のおもしろフィールド図鑑:夏』によると、

(ヨウシュヤマゴボウの)実は熟すと真っ黒になりますが、その時、実の柄は真っ赤に変化します。これは、赤と黒の目立つコントラストで鳥を多く呼び寄せるためといわれています。実験で真っ黒な実を緑色のくしに刺してみたら、赤いくしの時と比べて鳥に食べられなかったのだそうです。(p117より引用)


野鳥がヨウシュヤマゴボウの実を食べたという話もよく聞くので、本当に有毒なのか、ツンデレぶりに頭が混乱してきます。
受粉や種子散布を助けてくれる動物に対して植物側が毒を盛ることは考えにくい気がします。
種を噛み砕かず実を丸飲みしてくれるのであれば、大歓迎なのでしょうか。
英語版wikipediaには、哺乳類に対してのみ毒性を発揮するというような記述がありました。



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