2017/08/19

巣を撮ると激しく怒る繁殖期のハシブトガラス♀♂(野鳥)♪



2017年5月上旬

アカマツ樹上でのハシブトガラス営巣記録#3


私がどうしても帰巣シーンを撮りたくてしつこく粘っていると、ハシブトガラスCorvus macrorhynchos)の親鳥が番(つがい)で飛来しました。
営巣地のアカマツ喬木に近づくも、私が見ていることに気づいたせいで急旋回して、右手の樹上に止まりました。
若葉が開きかけた大木の樹種は不明です。
ハシブトガラスの親鳥は頑として帰巣シーンを見られたくないし、ヒトに巣の位置を知られたくないのでしょう。
1羽が左に飛び立ったので流し撮りしたのですが、帰巣せず通り過ぎました。
樹上に残った個体が私に対して怒って威嚇を始めました。(@0:50)
強風で揺れる樹上で両翼を持ち上げながら苛立たしげにカーカー♪と繰り返し鳴いています。

やがて鳴きながらこちらに向かって飛んで来ました。
いかにも威嚇するかのように私の頭上を通り過ぎて、近くの電柱の天辺に止まりました。
明らかに私に対する威嚇の誇示行動ですね。

ただし今回は枝折り行動が見られなかったので、未だ激怒するほどではなかったようです。

▼関連記事(4年前の撮影)
木の枝を折って威嚇するハシブトガラス【野鳥】


松原始『カラスの教科書』によると、

カラスによる威嚇、攻撃の手順はどんなものだろうか。これを知っていると、カラスが「急に」襲ってくる、という印象はなくなるはずである。

まず、カラスは音声によって威嚇を行う。普段からカアカア鳴いていて区別できないと言われそうだが、普段が「カア、カア」だとすれば「カアカアカアカア!」くらい激しくなる。繰り返しの早い連続した鳴き方で、一声ずつも大きな声だ。ただ、この段階でビビる必要はない。あなたに対してではなく、その辺を通りかかったカラスに向かって鳴いている場合が大半だからである。

しかし、明らかに自分の方を向いているとか、後をついて来るとか、低いところまで来るとか、そういう場合は目をつけられている。つまり「そこのお前だよ、お前」と名指しされている状態だ。しゃがれ声で「ガララララ…」と言い出したら、かなり怒っている。時には「コラー!」と聞こえる声で鳴くこともある。(p289より引用)



※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#4:ハシブトガラス♀♂の求愛給餌と相互羽繕い(野鳥)



ベニバナトチノキの花で採餌するクロマルハナバチ♀



2017年5月下旬

川沿いの公園に植栽されたベニバナトチノキクロマルハナバチBombus ignitus)のワーカー♀が訪花していました。
複数個体を撮影すると、後脚の花粉籠が空荷の個体と、橙色の花粉団子を付けた個体とが居ました。
ピンクの花で吸蜜せず集粉に専念しているようです。

花蜜目当てのセイヨウミツバチ♀とは対照的でした。

小型のワーカーですけど、コマルハナバチの可能性もありますかね?

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2017/08/18

雛のために幼虫を運ぶホオジロ♂(野鳥)



2017年5月下旬

川の堤防の歩道でガードレールの柵にホオジロ♂(Emberiza cioides)が止まっていました。
口元をよく見ると、嘴に2匹の黄色っぽいイモムシ(幼虫)を咥えています。
巣で待つ雛鳥に給餌する途中なのでしょう。
獲物を咥えながら鳴いていて驚きました♪(地鳴き? 警戒声?)
さすがにこの状況でリップシンクロは確認できないものの、この個体の鳴き声で間違いありません。
尾羽根を神経質そうに上下に動かしています。

最後は右から来た歩行者に驚いて、住宅地ではなく川の方へ飛んで逃げました。
実は土手のどこか近くに巣がありそうです。
もしかするとヒトに巣の位置を悟られたくないため、私に見られている間は帰巣しないのかもしれません。
ホオジロの繁殖期の育雛行動を見たのは初めてです。
次は巣を発見したいものです。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



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