2016/11/20

ヒヨドリ幼鳥が樹上に集まり羽繕い



2016年8月中旬

ウメ(白梅)の樹上に3羽のヒヨドリHypsipetes amaurotis)が寄り添うように並んでいました。
どうやら換羽中の幼鳥らしく、頭部の羽毛がボサボサ、ホヤホヤです。
換羽中は痒いのかもしれません。
各自で頻りに羽繕いするものの、相互羽繕いはしませんでした。
嘴の根元の側面(目頭の下)に白線が入っているのは、おそらく親鳥からの給餌を誘発する目印ではないでしょうか。
一番左で羽繕いしていた個体は明らかに他の2羽(同腹の兄弟姉妹?)よりも発育が遅れています。
この個体が脱糞した直後に、なぜか枝から飛び立ちました。(@2:26)
カメラに気づいていた素振りはないので、巣立ちなのかと思ってしまいました。

近くにヒヨドリの巣があるのかと気になります。
撮影直後に探しに行ったものの、見つかりませんでした。
私が地上から白梅の木に不用意に近づいたら、2羽のヒヨドリ幼鳥は警戒声を発して飛び去ってしまいました。(映像無し)
私がもう少し辛抱強く隠し撮りしていれば、親鳥が飛来して巣立ち雛に給餌したかもしれませんね。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。




【追記】
川内博『大都会を生きる野鳥たち』によると、
ヒヨドリの雛は他の鳥より巣にいる期間が短く、まだ翼や尾が生えそろわず飛べない状態で巣から出ていく。(中略)巣内での育雛期間は、小鳥の場合ふつう2〜3週間だが、ヒヨドリは10〜11日で巣立っていく。(p149より引用)



【追記2】
水野仲彦『野鳥のくらし:卵から巣立ちまで』を読むと、「庭の梅の木の巣から7月中旬に巣立ちした2羽のヒヨドリ幼鳥」の写真が掲載されていました。(p15)
「幼鳥は尾羽根が短い」とのことです。
さすが達人は見ているポイントが鋭いですね。




池の岸辺で羽繕いや採食するゴイサギ幼鳥の群れ



2016年8月中旬・午後17:18〜17:21

夕方に溜池へ行ってみると、岸辺のヨシ原にゴイサギNycticorax nycticorax)が幼鳥ばかりで群れていました。
羽根の斑点模様がほぼ完璧なカモフラージュ(保護色)になっています。
各々がのんびりと羽繕いしたり浅い水辺で採食(の練習)したりしていました。
カメラを左右にパンすると、計9羽見つけました。
辺りにもっと潜んでいそうです。
個体数が多いので目移りしてしまい、やや散漫な映像になってしまいました。
ゴイサギ成鳥は依然として発見できていません。
夜行性なので日中はどこかで寝ているのでしょう。

ときどき遠くから聞こえる爆発音は田んぼの雀追いだと思います。
ここで育ったと思われるゴイサギ幼鳥たちは、爆裂音に怯えることもなく、全く無関心でした。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。






ビロードモウズイカの蕾で吸汁するブチヒゲカメムシの成虫と幼虫



2016年8月中旬

水田の畦道に咲いたビロードモウズイカブチヒゲカメムシDolycoris baccarum)の成虫および幼虫が訪花していました。
蕾に止まって吸汁しています。

ブチヒゲカメムシはイネの穂も吸汁し、斑点米の原因となる害虫なのだそうです。
したがって、稲作のためにはブチヒゲカメムシの温床となっているビロードモウズイカを水田の畦道に残すべきではありませんね。
おそらくきれいな花だからという理由で情けをかけられ草刈りを免れたのでしょう。

農薬散布を増やすよりも草刈りを徹底すべきでしょう。

実はこの日が初めてではなく、7月上旬にも全く同じ場所でブチヒゲカメムシ成虫がビロードモウズイカの花で吸汁しているのを観察しています。
そのときは夕暮れに撮った暗い映像だったのでお蔵入りして、ようやく撮り直しができました。

幼虫の写真はピンぼけに…。

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