2015/12/28

サルビア・ガラニチカの花で盗蜜するクロマルハナバチ♀



2015年9月下旬

道端の花壇に咲いたサルビア・ガラニチカクロマルハナバチ♀(Bombus ignitus)が訪花していました。
本種は舌が短く盗蜜の常習犯として有名ですから採餌シーンをよく見ると案の定、毎回常に花筒の外側から根本を噛んで穿孔盗蜜していました。
雄しべに触れないので、当然ながら後脚の花粉籠は空荷です。
しがみついた花筒が抜けてしまい、一緒に落下する微笑ましいシーンも撮れました。

後半は、飛来したクマバチ♀とニアミスする度にクロマルハナバチは遠慮して逃げました(クマバチに追い払われた)。
クマバチの方がクロマルハナバチよりも個体数がやや多いというだけでなく、餌場での力関係もクマバチ>クロマルハナバチのようです。

▼関連記事
ブルーサルビア?の花で盗蜜するクマバチ♀

私も幼少期に赤いサルビアの花を片っ端から抜き取って根本を吸蜜(盗蜜行動!)して遊んものですけど、青い品種でも可能かどうか、興味があります(味見してみたい!)。
さすがに成人すると人様の花壇を勝手に荒らす行為はできませんから、自分で庭に栽培するところから始めないといけません。
青い花は蜂が好んで来るようですから、ビオトープの蜜源植物として良さそうです。



2015/12/27

破網後に隠れ家で休む夜のアカオニグモ♀【蜘蛛:暗視映像】



2015年9月下旬・午後19:26

アカオニグモ♀の定点観察#12


夜になってからアカオニグモ♀(Araneus pinguis)の営巣地を再訪すると、垂直円網は完全に取り壊された後でした。
赤外線の暗視カメラで撮ると、タニウツギ葉先とヨモギ花穂との間で水平に張られた一本の枠糸だけが見えます。
次の撮影目標である破網は日没前後に行われるのだろうか?
朝に給餌したので、満腹したクモが早目に店仕舞いしたのかな?
ちなみに、この日は満月で、
日の入り時刻は17:28。
隠れ家(タニウツギの葉裏)に潜んでいるクモは顔をこちらに向け葉裏にぶら下がっていました。

深夜0時まで粘ったのですけど、このままクモに動きはありませんでした。
ビデオカメラのバッテリーが切れたので観察を打ち切って帰りました。
明け方になれば隠れ家から出て造網を始めるのでしょう。

つづく→#13:造網前に枠糸を強化するアカオニグモ♀a【蜘蛛:6倍速の暗視映像】


ノダケの花蜜を吸うコガタスズメバチ♀とセスジハリバエ



2015年9月下旬

農業用水路沿いの草むらに咲いたノダケの群落でコガタスズメバチ♀(Vespa analis insularis)とセスジハリバエTachina nupta)が訪花していました。
テーブル状の同じ花序で歩き回りながら吸蜜しています。
目障りなハエをスズメバチが押し出したり払い除けたりする小競り合いも何度か見られましたが、敏捷で図太いハエはすぐに舞い戻ります。
最後に花から飛び立ったコガタスズメバチが黒いカメラに向かってホバリングしてきたので少し焦りました。
ハエのせいでコガタスズメバチは少し苛立っていたのかもしれません。
羽音がいかにも恐ろしげですけど、ゆっくり後退すれば刺されることはありません。(スズメバチを手で払い除ける動きはくれぐれも厳禁です)



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