2015/08/03

ハシボソガラス(野鳥):畦道で何を食べてるの?



2015年6月上旬

水田の畦道でハシボソガラスCorvus corone)が何か大きな物を咥えていました。
獲物ならその正体を知りたいのですが、私を警戒してすぐ飛び上がり距離を開けられてしまいました。
映像の冒頭だけ1/4倍速のスローモーションでリプレイすると、草を丸めたような物にも見えますが、全く分かりません。
一体これは何ですかね?
例えば、他の鳥の巣を見つけて中の卵や雛を食べようとしてるのでしょうか?
謎の物体を咥えたまま、カラスは更に畦道をトコトコ歩き去ります。
畦の陰に貯食するのかと思いきや、啄み始めました。
畦道に雑草が生い茂り、よく見えません。
見えないのでは私も撮影に飽きてしまい、食べ切るまで撮らずに終了。



2015/08/02

♀の円網の近くで身繕いするオニグモ♂【蜘蛛:暗視映像】



オニグモ♀の定点観察#3

2015年6月下旬・夜22:10頃

オニグモ♀(Araneus ventricosus)がログハウスの外に張った垂直円網の真上の軒先に別個体のオニグモが潜んでいました。
夜なのに造網しないので脱皮直前の個体なのかと初めは想像しました。

クモ生理生態事典 2011」にてオニグモの項を参照すると、「脱皮・産卵前後は網を張らない」とのこと。
赤外線の暗視カメラでズームしてみると、触肢が大きく膨らんだ成体♂でした。
私の記憶では、オニグモの♂は初見かもしれません。
歩脚の先を一本ずつ舐めて念入りに身繕いしています。
左脚の先を互いに擦り付ける行動も見られました。
オニグモの繁殖期はいつなのか知りませんが、♀の網に侵入して交接の機会を窺っているのでしょうか?
夜這いする前のお化粧に余念がないのかな?
交接は♀の網で行うのか、それとも昼間の隠れ家で行うのですかね?
♂は軒先から身を乗り出して、♀の円網から伸びた信号糸?に歩脚の先で触れているようにも見えますが、私の気のせいかもしれません。
その間に♀は網にかかった蛾を補食し、円網の下側を取り壊しました。
それでも♂に目立った動きはありませんでした。

さて、「クモ画像集」サイトにてくも子さんの投稿写真から、オニグモ♂の第2脚にはフックがあると知りました。
ストロボを焚いて何枚か撮った写真を見直してみたものの、歩脚を曲げる角度がたまたま悪くて、フックがうまく写っていませんでした。
辛うじて右第2脚から棘先だけ見えます。
むしろ暗視動画の方でフックがしっかり写っていました(左第2脚)。
♂特有の構造が求愛・交接時にどのような使われ方をするのか、私も興味津々です。
暗視カメラで動画に記録すれば分かるはずです。

つづく→#4:円網の上側を取り壊すオニグモ♀【蜘蛛:暗視映像】



光を嫌うゲンジボタル♂(背光性)【暗視映像】



2015年6月中旬・深夜23:10〜23:15

山に近い農村部の道端に植えられたウコギ(生垣にしては1本だけ高く伸びすぎている木)の茂みで微光を放っている蛍を発見。
強い発光も動画に撮ることが出来ました!
葉の上で動き回っているようで、茂みに隠れて光が見えなくなりました。

赤外線の暗視動画に切り替えると、ウコギの葉に乗っている蛍を見つけました。
側面から見ると腹端の2節が光っていることから♂と判明。
葉上で静止しつつ、触角を盛んに動かしています。( 微光を出しているかも)
暗視モードでもなんとか胸背の斑紋が見えます。

次い白色LEDを点灯すると、眩しい光を嫌ってすぐに回れ右して(背を向けて)頭部を葉の下に隠しました(頭隠して尻隠さず)。
ちらっと見えた胸背の斑紋からゲンジボタル♂(Luciola cruciata)と判明。
消灯して暗視動画に戻すと、安心したゲンジボタル♂は頭を葉陰から出して徘徊を始めました。
これで蛍の背光性を実感するとともに、蛍の観察に暗視カメラが必須だと痛感しました。
光でコミュニケーションする夜行性の蛍にとって、ヒトの文明社会は光害だらけで暮らしにくそうです。

最後は赤外線も切ったら、暗闇の中を光りながら翅を広げて飛び立ちました。
幸い、隣の木の枝に止まったので、撮影後に捕獲しました。



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