2014年11月中旬
郊外の民家の庭木にエナガ(Aegithalos caudatus)が群れていました。
せっかく鳴き交わしているのに、車の通過音が邪魔ですね…。
エナガの鳴き交わしを声紋解析してみる
いつものようにオリジナルのMTS動画ファイルから音声をWAVファイルにデコードしてから、ピーピーピー♪と鋭い鳴き声を発している部分を切り出し、スペクトログラムを描いてみました。
車が通り過ぎた後の部分です。
映像の個体の鳴き声かどうかはっきりしない※上に、声紋もいまいち不明瞭でした。
(※ リップシンクロしているかどうかよく分かりませんでした。)
ピーピーピー♪という似た鳴き声でも、2年前にサンプリングした鳴き声から得た声紋の方がずっと綺麗です。
▼関連記事
エナガの樹上採食と鳴き声の声紋解析(野鳥)
2014年8月上旬
▼前回の記事ヤマオニグモ♀(蜘蛛)の食事
このヤマオニグモ♀(Araneus uyemurai)を見つけた時、初めは背面を向けていました。
腹面を撮るために私が枠糸の下をくぐって垂直円網の反対側に回り込んだら、振動で警戒したクモが獲物を網に置いたまま甑から逃げ出してしまいました。
上部の枠糸まで逃げたところで踏み留まり静止。
しばらくすると落ち着きを取り戻したクモは避難所で身繕いを始めました。
触肢で牙を磨いたり、歩脚の先を舐めて掃除したりしています。
糸疣から出した糸を枠糸に固定していますね。(しおり糸?)
やがてクモは枠糸上で方向転換すると、網に引き返し始めました。
甑(こしき)に戻るとすぐに食べ残しの獲物を咥えました。
円網の糸を歩脚で引き締め、下向きに占座すると吸汁再開。
腹部腹面に外雌器に付属する突起状の垂体が見えたので、♀成体と判明しました。
私が荷物を取りにもう一度垂直円網の下をくぐって戻ったら、振動で警戒したクモが今度は枠糸を固定した灌木の葉裏(隠れ家)へ一目散に避難してしまいました。
獲物を網に置いたままです。
他にも色々と観察・撮影したいテーマがあったのですけど、この日は先を急ぐ用事があったので断念。
その後はこの場所で見かけなくなってしまいました。
2014年5月下旬
里山の草地に咲いたホウチャクソウの白い花筒にツノアオカメムシ(Pentatoma japonica)の幼虫が静止していました。
花弁の根元にできた隙間に口吻を差し込んで花蜜を吸っているように見えてドキッとしました。
もしそうなら盗蜜行動になります。
▼関連記事
ホウチャクソウの花で盗蜜するマドガ(蛾)
残念ながらマクロレンズを装着する前にツノアオカメムシ幼虫は花を登って葉に移動してしまいました。
カメムシの幼虫は羽がないので飛べません。
訪花中は背側のアングルから撮っただけなので口吻の状態がしっかり見えず、本当に吸蜜していたかどうか疑問です。
思わせぶりな位置に止まっていただけかもしれません。
そもそも、カメムシが花蜜を吸いますかね?