2014/11/29

ミズナラの樹液を吸うミスジアツバ(蛾)【暗視動画】



2014年8月中旬

夜の雑木林で(20:30 pm)ミズナラの木に見慣れない蛾が止まって樹液を吸汁していました。
買ったばかりの新兵器(暗視可能なビデオカメラ)を早速、実戦投入してみました。
前半は赤外線LEDによる暗視モードで撮影し、後半は白色光LEDを点灯してみました。
眩しい明かりを嫌ったのか、最後は飛び去ってしまいました。

蛾の名前を自分なりに調べた時はフタスジオエダシャクっぽいかな?と思ったのですが、翅の模様が二筋ではなく三筋あるように見える点が気になりました。
いつもお世話になっている新・蛾像掲示板で問い合わせてみたところ、黒猫さんよりミスジアツバParacolax trilinealis)とご教示頂きました。

ところで一緒に居る甲虫の名前は何でしょう?
アカマラダコガネとかアカマダラハナムグリですかね?(体形がちょっと違う気もする)
ご存知の方は教えて下さい。



暗闇で鳴く♪ハヤシノウマオイ♂【暗視動画】



2014年8月中旬

買ってきたビデオカメラの暗視機能をテストするために、深夜(23:24 pm)の庭に出てみました。


どこか近くでハヤシノウマオイ♂(Hexacentrus hareyamai)がスイーッチョン♪と繰り返し鳴いています。
ビデオカメラを暗視モードにして液晶画面を見ながら、強い鳴き声を頼りに探すと声の主はすぐに見つかりました。
庭に放置された手押し一輪車の鉄パイプ部分に乗っています。
虫の目は赤外線を感知できないので、間近から接写しても逃げません。
明るい昼間ならすぐ逃げられてしまうでしょう。
逆に近過ぎて、録音した鳴き声が割れてしまうぐらいです。

最後は突然逆に向き直ってから飛んで逃げました。
長い触角にカメラが触れてしまったのでしょうか。
あるいは、鳴き終わりの自発的な徘徊(場所移動)なのかもしれません。
3年前に飼育した時もそのような行動が見られたのを思い出しました。

▼関連記事
身繕いしながら鳴くハヤシノウマオイ♂(動画と声紋解析)

気温を測り忘れました。
同定用の写真も撮れていないのですけど、鳴き声の特徴からハヤシノウマオイとしてしまいます。

▼関連記事
ハヤシノウマオイ♂の鳴き声♪(HD動画)


ハヤシノウマオイ♂の鳴き声を声紋解析してみる

コオロギなど他の昆虫の鳴き声も混入していますが、オリジナルのMOV動画ファイルから音声部をWAVファイルにデコードし、適当に切り出してからスペクトログラムを描いてみました。
これまでの私の使っていたカメラとは違って高音域が不自然にカットされていないのは朗報です。
このビデオカメラは声紋解析に向いていますね。
図鑑『バッタ・コオロギ・キリギリス生態図鑑』のCD音源とあまり遜色ないかもしれません。



ビデオカメラをちょっと使ってみた感想
2万円を切る値段だけあって、HD映像の画質は正直言うと少し落ちます。
それでも赤外線LED内蔵で暗視可能であること、高音部の音声周波数をカットしていないこと、の特長二点は非常に満足しています。
(音声コーデックはDVI ADPCM, Stereo, 48000 Hz。)
決定的瞬間を逃さないために、録画開始ボタンを押す10秒前から記録される(プレ録画)点も気に入りました。
欲を言えば、外付けマイクを接続できるようにして欲しかったです。(入力端子が無い)
ズーム倍率や手ブレ補正機能も弱いので、用途を割り切って使い分けるつもりです。


ミズナラ樹液酒場で身繕いするエントツドロバチ♀



2014年8月中旬

里山の雑木林で樹液が滲むミズナラの木にエントツドロバチ♀(Orancistrocerus drewseni)が止まって身繕いしていました。
化粧が済むと、ときどき羽ばたきながら幹を登りました。
腹部の体節を伸ばした時にもしかすると排泄したような気もするのですけど、光の加減でよく見えませんでした。
樹液を吸汁するシーンが撮れなかったのも残念。



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