2014/08/04

ヒメシジミの婚活(♀1♂3)



2014年6月中旬

ヒメシジミPlebejus argus micrargus)は数の多い普通種で性別を容易に見分けられるので、求愛行動の観察に適しています。
(翅表が褐色なのは♀、青色は♂。)

▼関連記事(♀1♂1の場合)
ヒメシジミ♂の求愛と♀の拒絶

ウツギの花に止まったヒメシジミの♀♂ペアが顔を突き合わせるようにお見合いしています。
♂aは♀を中心に歩いて回り込んだり飛び回ったりして求愛しています。
♀は交尾拒否の意向らしく、隣の花へ飛んで逃げています。
近くに居た別の♂b,cも飛来して参戦。
♂同士が闘争している間、♀は花の上で知らん顔で花の下に潜り込みました。
モテ期の♀は今回気に入る♂が居なかったのか(選り好み)、それとも交尾済みのヒメシジミ♀は二度と交尾しないのでしょうか?
あるいは♀が未だ性成熟していないのかな?
♀を見失った3頭の♂は激しく乱舞を続けています。

ヒメシジミ♂の求愛が成就して♀と交尾に至る例を未だ見たことがないんですよね…。





2014/08/03

ヒレハリソウの花で盗蜜するオオマルハナバチ♀



2014年6月中旬

里山の麓に咲いたヒレハリソウ(=コンフリー)の群落でオオマルハナバチBombus hypocrita)のワーカー♀が忙しなく訪花していました。
他のマルハナバチ類に比べて、この群落に訪花するオオマルハナバチの個体数は少ない印象を受けました。

採餌の様子をよく観察すると、正当訪花ではなく常に花筒の外から根元を噛んで穴を開け蜜腺を直接吸う穿孔盗蜜を行っていました。
この採餌法は正当訪花と異なり受粉に全く関与しない(雄しべ・雌しべに触れない)ため、後脚の花粉籠は空荷です。
(映像の前後半で別個体かもしれません。)

オオマルハナバチは舌が短く盗蜜の常習犯であることで知られます。
これまで私がコンフリーの花で実際に穿孔盗蜜を観察できたのはクロマルハナバチ♀コマルハナバチ♀に次いで3種類目になります。

中舌の長さは、同一のカーストを比較すればナガマルハナバチ亜属で顕著に長く、ユーラシアマルハナバチ亜属、コマルハナバチ亜属、オオマルハナバチ亜属と徐々に短くなる。(『日本産マルハナバチ図鑑』p166より)


飛べ!ヒメジャノメ【ハイスピード動画】



2014年6月中旬

里山の草むらでヒメジャノメMycalesis gotama fulginia)が翅を半開きにして、夕日を浴びていました。
飛び立つ瞬間を240-fpsのハイスピード動画で撮影してみました。
すぐに同じ場所に舞い戻るので、繰り返し撮ることができました。
映像の前後半で別個体。


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