2014/07/07

セダカコガシラアブ♂の身繕いおよび飛び立ち【ハイスピード動画】



2014年5月下旬


▼前回の記事
タニウツギの花蜜を吸うセダカコガシラアブ♂【HD動画&ハイスピード動画】

吸蜜して満腹になったセダカコガシラアブ♂(Oligoneura nigroaenea)はタニウツギの葉先に止まりました。
複眼が大きいので♂と判明。
飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画で撮り始めました。
すると後脚を擦り合わせて身繕いに余念がありません。
翅や腹部に付いたタニウツギの白い花粉を落とす行動なのでしょう。
真横から見ると、尾端に届くほど長い口吻が見えました。
ビロウドツリアブのように口吻が前方に突き出していないので、本種の口吻は普段あまり目立ちません。

頭部全体が巨大な複眼で覆い尽くされています。

顕著に盛り上がった胸部の中には飛翔筋が特に発達していそうです。
最後にようやく飛んでくれました。
映像の最後は見事な垂直離陸を更に1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
これだけ時間を引き伸ばしても羽ばたきは速過ぎて見えません。



撮影後に同一個体を採集しました。



口吻の先が分離
右翅の翅脈
左翅の翅脈

2014/07/06

グランドのフェンスから飛び立つシジュウカラ【野鳥】



2014年6月上旬

野球場のフェンス(金網)に2羽のシジュウカラParus minor)が器用に止まっていました。
随分と意外な場所で翼を休めているなーと思い撮り始めるも、すぐに飛び去りました。
2羽の関係はつがいなのかな?
残念ながら黒ネクタイがよく見えず、性別も不明です。

この金網を通り抜けたことになりますね。



アオジョウカイの交尾



2014年6月上旬

杉林の下草でアオジョウカイThemus cyanipennis)の♂♀ペアが交尾していました。
側面から見ると交尾器を連結していますね。
体長は♂<♀。
マウントした♂がときどき触角で激しく葉をタッピングしています。
♀が動かないよう宥めの信号なのかな?
手持ち無沙汰の♀は自分の右触角を舐めて化粧中。

ところで交尾の舞台となっている植物は何でしょう?
葉の形はアカソっぽいですけど、茎や葉柄が緑色です。
赤く色づく前は緑色なのかな?
茎の断面は丸かったのでシソ科ではありません。


【追記】
秋に再訪すると、茎や葉柄が赤く色づいていました。
やはりアカソの群落だったようです。

【追記2】
『へなちょこカミキリロード:初心者のためのカミキリムシ入門』p113によると
アオジョウカイはフタコブルリハナカミキリと擬態の関係にあると言われているが、上翅の色が各地域で微妙に異なる点もシンクロしている。




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